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希代の詐欺師に騙されたイングランド [ISM]
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投稿者 white 日時 2006 年 7 月 06 日 23:37:34: QYBiAyr6jr5Ac
 

□希代の詐欺師に騙されたイングランド [ISM]

 http://wc2006.yahoo.co.jp/voice/nation/harada/at00009812.html

第4回 希代の詐欺師に騙されたイングランド

■エリクソンの催眠術

10億円のお弁当には、さぞ美味しいものが入っているはずだ。お重を次々と開けていく。まだない、まだない……。結局、空っぽだった。ベッカム、ジェラード、ランパード、ルーニー、テリーと豪華な食材を与えられながら、イングランド代表のエリクソン監督は何ら調理法を持っていなかったのだ――。
 選手もファンも、英国メディアも、すっかり騙されていた。実は僕もそのクチである。大会前の準備試合で内容が悪くても、グループリーグで格下に何とか勝利して勝ち上がって来ても、この希代の詐欺師エリクソンは「きっとよくなる。まだ本当の力を出し切っていない」と言い続けてきた。
 だからこの大会、英国大衆紙をはじめ、英国メディアはイングランド代表に総じて好意的だった。迎えた決勝トーナメント1回戦のエクアドル戦。ベッカムのFKゴールで何とか勝ったけど、またしても内容は酷かった。
 さすが詐欺師エリクソンは、この手の空気を察するのには長けている。英国メディアも堪忍袋の尾が切れそうだ、と感じたのだろう、こう言い切った。「我々は試合ごとによくなってきている。有利なのはもっといいプレーができることを知っている状態で、準々決勝へ進んだこと。ベストの状態が来る。これは間違いない。土曜日(の準決勝で)はいいサッカーができる」。
 イタリア訛(なま)りの英語で自信たっぷりにそう語られると、またまた信じてしまう。あの手この手で根掘り葉掘り聞き出す英国の敏腕記者たちも、催眠術にかかってしまった。ポルトガル戦の当日の各紙は、見事に「頑張れイングランド」という内容の記事で埋まった。
 結局、ポルトガル戦でも、ルーニーが退場になるという不運はあったが、何ら有効的な攻撃は見られず、ゴールを割ることができなかったのだ。そして2年前、ユーロ2004の準々決勝で、ポルトガルに延長PK戦で敗れた悪夢は、繰り返された。結局最後まで、最大の壁だった、ランパードとジェラードの共存共栄の策は、示すことはできなかった。

■たぶらかされたFA。無駄になった10億円

 5年半前、2002年ワールドカップ(W杯)予選で苦しみ、どん底にあったイングランドを引き継いだエリクソンは、とても優秀だった。有能な心理学者で、選手たちに自信を与え、チームを立て直すことに成功。だが優秀なサッカーのコーチではなく、チームを次のステップへ引き上げる方法は持っていなかった。
 そうなると延命策しかない。有能な心理学者は、希代の詐欺師へと変身し、さももっとイングランドを強くできるかのような口ぶりでFA(イングランドサッカー協会)をたぶらかし、年俸を5億円から10億円へ引き上げることに成功。女性問題をおこそうが、英国日曜大衆紙のおとり取材に引っ掛かろうが、話術ひとつで切り抜けて来た。
 今から考えれば、おかしなことはいくつもあった。例えば、17歳のウォルコットを23人の代表メンバーに入れたのだって、ルーニーが骨折し、W杯に間に合わないかもしれない、というネガティブなムードが英国中に蔓延した直後のこと。
 イングランド中は1998年大会で彗星のごとく現れたオーウェンと重ね合わせ、希望に燃えた。よく考えれば、プレミアリーグに1試合も出ていない17歳の少年が、W杯で活躍するほど甘くはない。ただムードを変えるためだけに、選んだのだろう。
 準々決勝でポルトガルに敗れた翌日、イングランド代表監督としての最後の会見で、こう言った。「私はホリデーに行く。たぶん2、3週間か。いや1年になるかもしれない。分からない。W杯の期間中は誰とも話す意思はなかったけど、明日から(交渉は)始められる」
 騙されていたことにようやく気付き、遅まきながら批判に走る英国人記者を尻目に、エリクソンは決して慌てず、焦らず、のらりくらり。最後にはしっかり次の就職先への売り込みを忘れないあたり、本当にすごい。大抵の監督なら、強い言葉で反論するか、怒り出すか、していただろう。
 10億円のお弁当には、何も入ってなかった。エリクソンは詐欺師ではなく、引田天功か、いやデビット・カッパーフィールドにも劣らぬ、マジシャンだったのかもしれない。
(ISM)

原田公樹(はらだ・こうき)
1966年8月27日、神奈川県横須賀市生まれ、広島・呉育ち。國學院大學文学部中退。週刊誌記者を経て、スポーツライターとして独立。1998年にイタリアへ渡り、現在はロンドン在住。「東京中日スポーツ」「サッカーマガジン」等へ寄稿している。ワールドカップ取材は1994年、1998年、2002年に続いて4大会目。完全データ&トリビア満載の「ワールドカップ全記録2006年版」(講談社)を5月に刊行した。


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投稿者 white 日時 2006 年 6 月 26 日 23:28:28: QYBiAyr6jr5Ac

(...)
あなたは4年間の就任期間で身内を代表コーチ陣に招き入れ、ファミリーとして約20億円の収入を得た。W杯の目標を「ベスト4」と公言した。が、その結果が「勝ち点1 グループリーグ敗退」とは詐欺としか言いようがないのではないか。

それで「およそ4年間の任期を全うできてよかった。悔いはまったくない」と言うのか。サポーターはあなたに4年間任せてしまったことを悔いています。素人監督を叫び続けて解任できなかったことを。

日本サッカー協会も一考すべき。確かにJリーグ立ち上げ時のジーコの活躍とネームバリューは特筆すべきだと思う。海外にJリーグが認知されたことは認めるが、それと代表監督は別だったはず。

もう一度足元を見つめなおして代表再構築に取り組んで欲しい。マスコミもサポーターももっとダメな場合は叩くべきだと思う。よければ褒めればいいし、ダメなら叩く。代表が強くなるためには周りの環境も整えなくてはいけない。4年ごとにバカ騒ぎするヤツもいらん。騒ぐならW杯前まで騒げ。声高に。

代表監督についてこういう意見が噴出しているが、これも日本でサッカーが認知され始めた結果だと思う。国民の押し上げなくして代表強化はない。それは世界の列強国が証明している。もうこの4年は返ってこない。次の4年に期待するしかない・・・。

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