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どうもこういった哲学(神学)論争は苦手だ(笑)。要は『木はその実を見れば分かる』
http://www.asyura2.com/0601/cult3/msg/402.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 9 月 25 日 05:41:24: SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: ヴァチカン非公式幹部会での進化論討議の顛末[ ヴァチカンニュース及びブログ] 投稿者 ひょうたん島の虻 日時 2006 年 9 月 24 日 20:38:32)

どうもこういった哲学(神学)論争は苦手だ(笑)。要は『木はその実を見れば分かる』


ひょうたん島の虻さん、面白い情報ありがとうございます。極めて強度の哲学音痴でウルトラ単純な機能しかない私の脳ミソにとっては、こういった哲学(神学)論争はどうも苦手で、10行も読むと、目はチカチカ、頭はガンガン、胸はムカムカ、といった次第で、なかなかこのブログの最後まで読み進めることができません(笑)。

私にとって哲学(神学)なんぞ、しょせんは「黒いカラスを白いと言いくるめる」限りの無いレトリックを用いた衒学の一種、としか見えないものです。で、その哲学(神学)を操る人間と集団が実際にやっていることは何か、と見てみますと、これまた驚くほどに単純素朴な行動なのですね。

聖書とアリストテレスをくっつけて壮大な未完の体系を考案したトマス・アクイナスのキリスト教神学を掲げたローマ教会がやってきたことは何か? 従来のカトリックが持つ職業と信仰の関係を刷新し新たな神学を導き出したエスクリバー・デ・バラゲーの信奉者たち(オプス・デイ)がフランコ体制のスペインや中南米の「反共謀略」の中でやってきたことは何か? ニーチェやハイデッガーに飽き足らずギリシャ哲学まで引き合いに出して「民主主義革命」への道を開いたレオ・シュトラウスの弟子たち(ネオ・コン)がやっていることは何か? 宗教(神霊)の「統一」を表看板にする文鮮明の一党がやっていることは何か?

私の口癖なのですが、「理屈と膏薬はどこにでも貼りつくが、果実はその木を裏切らない」ということです。効きもしない膏薬のように理屈を貼りまくっている連中とその同類どもの正体は、決してその理屈の中に現れるのではなく「実際にやっていること」の中にだけ本当の姿を出してくる、私のような超シンプルな脳ミソではこのような理解が一番だし、どうにもそれ以上のことはできそうにもありません。

そして、これは下の私の投稿でも申し上げたことなのですが、
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http://asyura2.com/0505/cult2/msg/401.html
レオ・シュトラウスと宗教:翻訳と論考(3)
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小難しい「哲学(神学)用語」をやたらと振りかざす連中が、共通して決して語ろうとしないことが一つだけあります。本当はこの連中に一番身近にあって一番お世話になるものなのですが、その言葉の中で決して語らない。もし彼らの哲学(神学)に『秘密』などというものがあるのなら、『秘密』とは「語らない事」ですから、きっとこれでしょう。それは、早い話が「ゼニ」!

もちろん様々な経済的活動や政治権力を利用しての謀略的活動の結果得るものなのですが、単純化して一言で「ゼニ」と申し上げておきます。その他の何か「神秘的な教義」なんぞ、要は目くらましで、早い話がコイツラは「マモン教徒(ゼニ崇拝者)」なのです。そう、宗教や哲学では「神の名」は語ってはならないのです!

もちろん私はいわゆる「ダーウイニスト」たちを信用する気も無いのですが、それにしても「インテリジェント・デザイン(ID)」を信奉するヤツラが何につながって何を実現させようとしているのか、これだけが非常に気がかりですね。

なお、このブログの討論に出てくる「young earth creationism」信奉者(YECs)とは聖書(旧約)を文字通り解釈して6千年前に宇宙が神によって創造された、と確信している連中ですが、IDsよりも数が多いとか。そりゃまあ、科学理論の初歩くらいはかじっておかないとIDは語れませんからこの手合いにとっては思考の範囲外でしょう。カトリックが本格的にIDを討議し始めた、ということは、この巨大カルト組織が本気で「被支配者用の科学と宗教の統一」を構築し始めている、ということでしょう。

最後に先ほどの私の投稿から引用しておきます。


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【引用開始】

さて、最後に、眼目のシュトラウスの宗教観に関して触れておきましょう。

『彼は国家宗教を絶対的原理として復活させ自由な思考に反撃し、そして執着すべき統一体を強制する方法であると信じ、そしてそれを提唱した。』【5段落】
『シュトラウスは単一の国家宗教を「hoi polloi」、すなわちジェントルメンの最重要の手引きとして推奨するのだが、それは「哲学者たち」の一つの隠された企みなのである。』『シュトラウスは、平均的な人々が真実に耐えることが出来ず宗教の慰めを必要とすると信じた。』【6段落】
『実に、ジェントルメンが公衆に語るあらゆることは、哲学者たちから与えられたものなのだが、操作の目的のためにあるのである。』【7段落】
『本物の真実は、正義とは強者の支配である、ということだ。強者は「我々」を助け「彼ら」をくじくように振舞う。このようにして、シュトラウスが社会の一致のために必要であると考えるこの客観的な善悪の観念は、「hoi polloi」に押し付けた虚偽なのである。これこそまさに宗教という部門なのである。』【11段落】

まあ、以上のようなところです。しかしひるがえって考えてみるならば、ローマ帝国のころから、あるいは古代以来の中東やアジアの国々でも同様に、宗教というものの本質は昔からこのようなところにあるのではないでしょうか。欧州ではキリスト教がローマ帝国の国教となったことでこれが確立されたはずです。キリスト教がこの世での矛盾や苦痛を引き受けて最下層の民衆の心をまとめたと同時に、宇宙を支配する原理としての神、その子で王たるキリスト、神秘的な方法で人間の心に働きかけ内側から人間を動かす聖霊、といった一つの完成された世界観(国家観)を持ち(あるいは持たされ)、国家による巨大な詐欺体系を保証するものとなったのです。

甘ったるいプロテスタントの「愛の宗教」しか知らない日本人には解りにくいことでしょうが、中世ロマネスク・ゴシック美術の宝庫である南欧カタルーニャに住んでいますと、この点は非常によく解ります。「キリスト教=支配そのもの」であったことが。(こいつに比べりゃスメラミコトの国家神道なんてチンケなもんだ。)

私が「父と子と聖霊の三位一体神」ならぬ「金力、権力、情報力の三位一体神」と語るときに、単なる茶化しで言っているのではありません。これが総じて宗教(=巨大カルト)の本質だと考えているからです。

ローマ帝国の延長であるバチカンがシュトラウスの宗教観に対して反対する理由は基本的に無いでしょう。彼らは最初からシュトラウスが指摘したとおりのものだったのですから。このような宗教観は別にシュトラウスが初めてではなく、一部の間抜けなインテリを除いてみんながうすうす知っていたことです。それをシュトラウスがズバリと言っただけだ。

19世紀末以来の、シヨン運動、シオニズムの勃興、米帝国による虚偽と力による世界征服の開始、オプス・デイの登場とスペイン雛形国家、ナチによるユダヤ人迫害とイスラエル建国、バチカンでの第2公会議とオプス・デイの支配、冷戦構造とその崩壊、9・11対テロ世界戦争の勃発、と続く、政治・経済・宗教(力・カネ・虚構)がからまりあった現代史の裏構造(真実)を解き明かす中でこそ、シュトラウスも正しく位置付けられなければならないでしょう。

武士の嘘を武略と言ひ仏の嘘を方便と言ふ:明智光秀

【引用終り】
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以上です。

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