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川崎男児転落死 容疑者、大人しい人物像と凶行にギャップ [毎日新聞]
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投稿者 white 日時 2006 年 4 月 02 日 12:15:08: QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: 出頭の男「殺したかったから投げた」 川崎の小3転落死 [朝日新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 4 月 02 日 12:12:21)

□川崎男児転落死 容疑者、大人しい人物像と凶行にギャップ [毎日新聞]

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060402-00000002-maip-soci

川崎男児転落死 容疑者、大人しい人物像と凶行にギャップ
 川崎市多摩区のマンションで小学3年、山川雄樹君(9)を投げ落とし殺害したとされる今井健詞(けんじ)容疑者(41)=別の女性清掃作業員への殺人未遂容疑などで逮捕=は、理容師、不動産会社、カーテン販売店と仕事を転々とし、昨年リストラされた時には自殺を考えるまで追い込まれていたという。おとなしい人物像の裏に何があったのか。凶悪事件に駆り立てた動機は謎のままだ。一方、現場のマンション住民や学校関係者の怒りは収まらない。
 ◇3人の父、昨年解雇…元顧客ら「信じられない」
 「殺そうと思って落とした」。今井容疑者は雄樹君を転落死させたことについて、明確に殺意を認めた。「申し訳ないことをした」。そう反省の言葉を漏らしながらも、興奮することなく淡々と供述しているという。
 神奈川県警多摩署捜査本部によると、今井容疑者は83年3月、東京都立高を卒業後、都内の理容美容学校に入学。翌年卒業した。90年ごろから千葉県浦安市で理容店を経営。92年、不景気の影響もあり廃業した。その年から98年まで川崎市麻生区の不動産会社に勤務。顧客を案内するため多摩区中野島の現場マンションを数回訪れたのはこの時期だった。
 96年にはさらに多摩区の別の不動産会社に移った。不動産部門、カーテンなど衣料品部門に勤務していたが、昨年9月末、リストラで退職。その後は妻が働き、生活費を得ていたという。ふさぎ込むことが多くなり、「自殺しようと思っていた」という。
 05年2月ごろ、カーテン販売店店長だった今井容疑者が店のホームページに自ら書き込んでいた自己紹介。中学時代から夢見ていた理容師をやめた理由について、「腱(けん)しょう炎でハサミが持てなくなった」と説明。「3カ月間、毎日朝晩通院したが回復の兆しもなくやむなく廃業することになった」と打ち明けていた。カーテンの仕事は、理容店の顧客から紹介された。「ヘアスタイルが変わるとその人が違って見えるように、一枚の生地で部屋の雰囲気ががらっと変わってしまう」と、当時は生き生きと語っていた。
 カーテン販売店に出入りしていた営業マン(46)は当時の様子について、「髪の毛もきちんと刈り込み、とても腰の低い印象だった。夏ごろ店をやめたと聞いた。事件を起こしそうなそぶりは全くなかったのでびっくりした」とショックを隠し切れない様子。2年前に今井容疑者にカーテンを注文したという多摩区の獣医(36)も「おしゃれで話しやすく相談しやすい好印象の人。こんな事件を起こすようには見えなかった」と驚いた。
 今井容疑者の自宅は、現場のマンションから麻生区との区境を挟んで西南西約4キロの住宅街にある。近くの住民によると、今井容疑者は妻と娘2人、息子1人の5人暮らし。3人の子供は高校生などいずれも未成年だという。住宅開発に伴い約1年半前に引っ越してきた。一家と付き合いの深い住民はほとんどなく、あいさつを交わす程度だった。
 向かいのお年寄りの女性(70)は昨年末まで、妻と一緒に朝、ジョギングする今井容疑者をよく見た。走り終わった後、一人で縄跳びをしていたといい、あいさつをすると、明るく「おはようございます」と返してくれたという。「小柄で細く、温厚そうだった。今思い返しても信じられない」と話した。別の主婦(38)は、朝スーツ姿で軽乗用車に乗った今井容疑者を見たことがあったが、引っ越しのあいさつ以来、会話は交わしていないという。
   ◇   ◇
 多摩署捜査本部は1日午後、今井容疑者宅を家宅捜索した。女性清掃作業員を襲った時、ビデオに映っていたものと同じとみられる眼鏡とジャンパーなどを押収した。捜査員約10人が車3台で乗り付け、午後5時15分ごろまでに、衣類や茶封筒などが入ったビニールや紙袋を車に運び込んだ。
 ◇現場はひっそり
 ■事件現場 
 転落死した山川雄樹君(9)が家族と暮らしていたマンション14階の部屋は、容疑者が逮捕された1日、カーテンが引かれたまま。
 マンションでは、事件の急展開にホッとしながらも、憤る声が続いた。3階に住む男性(65)は「こんなことは防ぎようがない。(雄樹君は)不運としかいいようがない」と怒りを隠さなかった。12階の男性会社員(55)は「私も中1の子供がいるので心配だった。今後、防犯体制をどうすべきか話し合っていきたい」と話した。1日夜現在、現場には雄樹君の冥福を祈る花束などは置かれていない。
 一方、容疑者に投げ落とされそうになった清掃作業員の女性(68)は午後3時20分ごろ、県警の捜査員に抱きかかえられるようにして帰宅したが、報道陣の問い掛けにはうつむいたままだった。【木村光則、池田知広】
 ■小学校 
 転落死した山川雄樹君(9)が通っていた同市立中野島小では、3月31日付で定年退職した佐々木昭夫前校長(60)と、着任したばかりの榊原直行校長(52)が正門前で取材に応じた。
 昨年12月に東京都小平市の小学校から転校してきてから、約3カ月後の悲惨な事件。佐々木前校長は、今井容疑者について「(雄樹君は)これから夢も希望もあったのに、どうしてそれを奪ってしまったのか。(県警の捜査で)心の奥底を解明してほしい」と話した。
 同小では、事件に動揺した児童からカウンセラーに1、2件の相談が寄せられている。新学期以降、下校時に教職員が児童を途中まで送るなどして、被害防止の徹底を図る予定だ。
 佐々木前校長は「(容疑者逮捕で)少し安心したが、このような悲しい事件が二度と起こらないよう、切に願っている」と話し、榊原校長は「子供たちが安心して学校生活を送れるよう、安全確保に努めたい」と沈痛な面持ちで語った。【池田知広】
(毎日新聞) - 4月2日10時0分更新


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