投稿者 隣人 日時 2006 年 12 月 04 日 16:34:53: vTRc6NquZFvI6
(回答先: 誤 イエスズ会 → 正 イエズス会 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 12 月 01 日 19:10:11)
キリスト教世界の歴史は、調べてみるといろいろ面白いですよ。
イエズス会の歴史もそうですが、ローマの教会がどのように首位権を確立しカトリック教会へと発展していったか、
彼らが世俗の権力に介入、執着するのはなぜかなど、なかなか興味深いものがあります。
イエスは、ローマ支配下のユダヤ人社会にあって、政治的にはどちらの側にもつかず中立の立場を取りました。
弟子たちにも同様に、世のものとはならないようにと教えました(ヨハネ17:4)。なぜなら、イエスの説いた「神の
王国」は、神からもたらされるものであり、人間の計画や努力によって築き上げられるものではなかったからです。
後の教会が権力志向に傾いていったのは、使徒たちの死後に生じた、教会(司教)間の権力闘争と、キリスト教の
国教化が大きく影響していました。
聖書の教えが、支配者にとって都合のよいものであったかどうか。ある面そうであったかもしれません。聖書は税
を納め、道徳的で静かな生活を送り、反体制的な活動には関与しないようにと教えているからです。
しかし、聖書はまた支配者に対しても、彼らよりさらに上位の権威があり、何びとであれその方のみ前で言い開き
が求められることも明らかにしています。貪欲を非とする教えや、「人が人を支配してこれに害を及ぼす」。(伝道の
書 8:9)といった考えさせられる言葉もありました。これは専横で不道徳な政治支配者や宗教指導者たちにとって、
必ずしも都合のよいものではなかったでしょう。ですが、民が無知のまま置かれ、支配者に信仰も良心もなければ、
ある程度有用な道具だったかもしれません。
隣人でした。
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