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英国 / 広がるイラク反戦(しんぶん赤旗1月17〜19日連載)
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/421.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 14 日 14:07:48: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 秘密メモが暴くイラク戦争目前のブレア‐ブッシュ謀議 [TUP速報] 投稿者 white 日時 2006 年 2 月 14 日 10:31:23)

イギリスの反戦運動の広がりを伝える記事を“G-Search”で拾いました。whiteさんが言及されている赤旗記事と同じ岡崎衆史記者によるものです。少し古いですがイギリスの状況を伝えるものとして関連投稿いたします。このように反戦運動が広がりを見せる中で、いろんな事実が明らかにされていくと考えています。
以下「しんぶん赤旗」記事を転載。


英国広がるイラク反戦/上/「占領される側」に共鳴
2006.01.17 日刊紙 6頁 国際 (全1,209字) 

 米ブッシュ政権とともにイラクを侵略し、いまも約八千人の部隊をイラク南部に駐留させる英国。この国でイラクからの英軍の撤退と、外国軍による占領を終わらせる運動が大きく広がっています。
 (ロンドン=岡崎衆史 写真も)

 英国の平和勢力は、昨年末、ロンドンでイラク占領終結をめざす国際会議を成功させ、イラクを含む中東諸国、欧米諸国の運動との連携や国内のさまざまな人々との協力を強化しています。

■歴史的な会議 

 「歴史的な会議です。私たちに課せられた重大な責任を引き受けなければなりません」。平和団体「戦争ストップ連合」の主催で十二月半ば、ロンドンで国際平和会議が開かれました。同連合の議長で司会のアンドリュー・マレー氏が、過去の平和運動の役割を維持しつつ運動をさらに発展させる必要性を強調しました。

 イラク、イラン、トルコ、タイ、インド、パキスタン、米国、カナダ、オーストラリア、イタリア、ギリシャなど世界各地から平和団体の代表が出席。国内各地からは従来の平和活動家にとどまらず、環境や労働運動の活動家、宗教者、学生などが駆けつけました。参加者は千四百人にのぼりました。

 特に注目されたのは、占領される側からの出席者でした。

 イラクの非政府組織(NGO)、イラク国家創設会議のジャワド・ハリシ師は、「占領は、イラク国民に困難を増幅させ、分裂を拡大した」「人々の尊厳を奪う占領は最悪のテロである。兵士や雇い兵がいつでも誰でも殺すことができる中で人権は価値を持ちえない」と発言。フセイン政権下で投獄され、拷問された経験を持つハリシ師の占領告発に参加者は息をのみ、会場いっぱいの拍手で応えました。

 核開発問題で米国が圧力を強めているイランからは、エラヘ・コラエ・テヘラン大学教授(元国会議員)が発言。一九九七年に誕生したハタミ前大統領下のイランが、イスラム教と民主主義の融和や自由、法の支配の実現など「宗教国家下の民主主義の実現の機会を提供した」にもかかわらず、イランを含む中東に対する米国の介入が「過去十年の達成物を打ち砕いた」と批判しました。

■自信もった 

八時間にわたる長時間の会議で最後までメモを取りながら聞いていたクリストファー・モーンダーさんは、「米国の中東政策がイランや中東の民主化の妨げになっていることが現地の人の声を通じてわかり、これまでやってきた運動に自信をもった」と感想を語りました。

 モーンダーさんは、イングランド南西部サマセットから来た青年です。娘の誕生を機に、環境や市民的自由の保護など社会問題に関心を持ち、イラク戦争反対のデモを通じて平和運動に加わりました。

 イングランド北部のニューカッスルから泊まりがけで来ていたチャールズ・ホールさん(91)も現役の平和活動家です。背負ったリュックサックを示しながら、「きょう中に列車で帰って、あすから地元で運動を強めるためにがんばるよ」と元気いっぱいでした。(つづく)


英国・広がるイラク反戦/中/死亡英米兵の母先頭に
2006.01.18 日刊紙 6頁 国際 (全1,162字) 

 英米両国で大切な家族が兵士としてイラクで死亡したことを機に反戦と平和を訴える遺族が増加しており、遺族同士の交流も進んでいます。

 昨年十二月にロンドンで開かれた国際会議でも、交流の深まりを象徴する場面がありました。

■首相は共犯者 

「私たちの政府の多数が戦争犯罪人であることは皆さん承知の通りです。しかし、同時にあなた方の政府、とりわけ、首相は共犯者でもあります。その国の国民が政府を裁こうとしないのならば、戦争犯罪の責任を問われることになります」。米国の「反戦の母」シンディー・シーハンさん(48)がこう訴えると、英国の反戦の母、ローズ・ジェントルさん(42)が歩み寄り、壇上で抱き合いました。

 二十四歳の息子ケイシーさんを二〇〇四年四月にイラクで亡くしたシーハンさんは、米国でブッシュ大統領の責任追及と米軍撤退を求める運動の先頭に立ってきました。

 一方、十九歳の息子ゴードンさんを同じ年の六月にイラクで失ったジェントルさんは、英国の「戦争に反対する兵士家族の会」の中心メンバーとして、イラク戦争に英国を参戦させたブレア首相の責任を追及してきました。

 ジェントルさんは昨年九月、ワシントンでのイラク占領反対デモに出席し、シーハンさんとも交流しました。

 昨年十二月、今度はシーハンさんが英国の反戦団体に招かれ、英国を訪問。会議出席のほか、ジェントルさんや平和活動家とともにジェントルさんの出身地スコットランドも訪れ、エディンバラのスコットランド地方議会前で、英軍のイラク撤退を求めるデモに参加。アイルランドでは、同国のアハーン外相と会見し、米軍によるテロ容疑者の移送や米軍機の補給にアイルランドの空港を使用させることに反対する署名一万人分を手渡しました。

 一方、スペインでは、マドリードの列車テロ事件の犠牲者の遺族と会い、テロを誘発するブッシュ政権の無法とたたかうことを誓いました。

 反戦の母の活動にマスコミも注目しました。

■種はまかれた

 BBCラジオは、シーハンさんの「私たちの指導者が人殺しではなく話し合いで問題を解決するようたたかいを続けなければなりません」と訴える声を伝えました。英ガーディアン紙(同十二月九日)も見開きでシーハンさんの紹介記事を掲載。アイルランドのアイリッシュ・タイムズ(同十二月十四日付)は、「米国の『平和の母』が(米)軍用機のシャノン空港使用をやめさせるようアハーン(外相)に要求」と同国内でのシーハンさんの動きを報じました。

 欧州訪問を終えたシーハンさんは今年、米メディアへの寄稿文でこう記しています。「私たちが欧州で政府関係者を訪問したことがすぐ効果をあげるわけではありません。しかし、種はまかれました。世界の平和勢力は、活気づき、再び注目を浴びました」 (ロンドン=岡崎衆史 写真も)(つづく)


英国・広がるイラク反戦/下/国民と結び議員も行動
2006.01.19 日刊紙 6頁 国際 (全1,247字) 

 昨年末の国際交流活動を経て、英国の平和運動は活気づいています。書簡での米英首脳の戦争犯罪の告発、デモ、集会、国会と結んだ首相の弾劾要求など活動内容もさまざまです。

■超党派が署名

 九日、「戦争ストップ連合」のトニー・ベン会長が一通の書簡を受け取りました。

 差出人は国連のミシェル法務担当事務次長。ベン氏を含む四十四人が連名で昨年十二月、イラク戦争と占領下の米英軍による民間人殺害や人権侵害がニュルンベルク憲章、ジュネーブ条約、ハーグ条約など国際法違反の戦争犯罪に当たるとして、国連のアナン事務総長あてに書簡を送り調査を求めたことへの返書でした。

 返書は「みなさんの書簡は非常に重大な懸念がある問題を提起しています。事務総長に代わって、書簡と付属文書を人権高等弁務官に渡し、懸念への対処のために何が可能か検討するよう要請しています」と書かれていました。

 平和勢力の地道な活動が国連の場で実を結ぶことを示したものでした。「戦争ストップ連合」のリンジー・ジャーマン氏は「こうした動きが戦争と占領の責任者の追及に向かうことを希望する」と表明しました。

 国民の運動と結んで国会議員も、イラク参戦を決めたブレア首相をはじめ政府責任者を弾劾する動きを進めています。

 二大政党の労働党、保守党から、自由党、スコットランド民族党、ウェールズ民族党までを含む超党派の議員は、昨年十一月末、イラク参戦を決めた政府の意思決定過程を調査する特別委員会設置動議の提出を目指し賛同議員の署名集めを開始しました。署名は、行動開始後二十四時間で三十二人が集まり、年末までに、百十人を超えました。主催者は、二百人を超えた時点で国会に提出するとしています。

 動議を起草したアダム・プライス議員(ウェールズ民族党)は、「イラク戦争に進んだ過程については疑問があまりにも多い。…中心問題は議会と国家が欺かれたのかどうかということだ」とのべています。

■軍撤退の年に

 政府の態度にも微妙な変化がみられます。

 ブレア首相は昨年十二月二十二日、イラク南部のバスラで、英軍高官が六カ月以内の軍撤退の可能性に言及したことについて「もしもすべて計画通りにいけば、不可能な理由はない」と述べました。

 ストロー外相も今月六日、撤退時期について「数カ月後か」と記者に問われて、「すべての地域ではないが一部の地域でそうだ」と発言しました。 いま、英国の平和運動が重視しているのは、イラク戦争開始三周年を記念し、三月十八と十九日に世界で取り組まれる外国軍のイラク撤退を求めるデモをロンドンでも成功させることです。

 英国の反戦運動の心意気はこうです。

 「私たちはこの国の労働組合が基本的権利を勝ち取るためにたたかった百五十年前のようにたたかいを続けなければなりません。私たちにはすばらしいたたかいの伝統があるのです。努力を倍加し、二〇〇六年を、イラクからの軍撤退の年にしなければなりません」(リンジー・ジャーマンさんの発言) (ロンドン=岡崎衆史 写真も)(おわり)

*記事付属の写真はありません。


【関連投稿】

英米首脳がイラク開戦2ヶ月前にすでに開戦合意 ― ロンドン大学教授が著書の『無法な世界』で発表( 瀬戸智子の枕草子 )
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/196.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 06 日 20:12:12

イラク開戦 2カ月前に決定 / 米英首脳会談メモ基に暴露 / 英の国際学者が出版( しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/197.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 06 日 20:17:10

(上記「しんぶん赤旗」の)元記事のひとつ “The Mail on Sunday” の紙面からの引用。
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/198.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 06 日 20:52:44

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