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政権内のシーア派が米軍による「組織的犯罪」を告発 [truthout/LeFigaro] 残虐性と謀略のエスカレーション
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/902.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2006 年 4 月 01 日 23:51:56: oswAM6lqBSCW6
 

truthout
http://www.truthout.org/index.htm
http://www.truthout.org/docs_2006/032706A.shtml
LeFigaro
http://www.lefigaro.fr/international/20060327.WWW000000397_les_etats_unis_une_nouvelle_fois_accuses_de_bavure.html

■The Shiites in Power Accuse the US of "Organized Crime"
 政権内のシーア派が米軍による「組織的犯罪」を告発

Le Figaro with AFP
Monday 27 March 2006

≪Argument swells in Baghdad the day after a raid conducted against Shiites that left twenty of them dead. While the American Army denies any involvement, the Governor of Baghdad announces the suspension of his cooperation with the United States. The Shiite alliance in power demands a transfer of responsibility for the maintenance of order in the country.≫
≪20人を死亡させたシーア派に対する襲撃から一夜明け、バグダッドでは事件についての論争が激化している。米軍は事件への関与を否定しているが、バグダッド州知事は米国との協力関係の停止を表明した。政権内のシーア派連合は、国の治安維持権限の委譲を要求している。≫

The bloody raid conducted Sunday in north Baghdad against Shiites assembled in a mosque in the country's capital continues to elicit reactions. Shiite leaders, who suggest there were around twenty deaths, denounce an American bungle. The Unified Iraqi Alliance, the Shiite coalition in power, describes that operation as a "massacre" and demands that the American government cede responsibility for the maintenance of order to the Iraqi government.
首都バグダッドの北で日曜日【2006年3月26日】に行なわれた、モスクに集ったシーア派に対する惨たらしい襲撃は、さまざまな反応を誘発し続けている。シーア派指導者たちは約20人が死亡したことを提示し米国の暴挙を非難した。政権内のシーア派連合「統一イラク同盟」(UIA)は、この作戦を「集団虐殺」だと評し、米国政府がイラク政府へ治安維持に関する権限を移譲することを要求している。

"American forces and Iraqi Special Forces committed an odious crime when they attacked the Al-Mustapha Mosque in the Ur neighborhood," the Shiite bloc asserts in a communique. "It's an organized crime with serious political and security implications. It aims to incite a civil war," the Shiites insist. "To kill such a great number of the faithful of the family of the Prophet after handcuffing and torturing them is indefensible. It's an attack on the dignity of Iraqis that strips away any credibility from the slogans of freedom, democracy and pluralism flaunted by the American administration," the communique concludes.
「ウル近郊のアル・ムスタファ・モスクを攻撃したとき、米軍部隊とイラク軍特殊部隊は忌まわしい犯罪を犯しました」とシーア派連合は公式声明の中で主張した。
「これは政治面および保安面において重大な意味を含んだ組織的犯罪であり、内戦を刺激することを目的としている」とシーア派は強調する、「これほど大勢の敬虔なマホメットの家族たちを、手錠をかけて拷問を加え殺害したことは、もはや弁明の余地が無い。これはイラク人の尊厳に対する攻撃であり、アメリカ政府によって誇示された自由と民主主義および社会的多元性のスローガンからどんな信用をも剥ぎとるものである」と声明は結んでいる。

For his part, the Governor of Baghdad announced his intention of suspending all cooperation with American forces until an independent investigation is opened to determine what really happened. "We have decided today to cease all political and logistical cooperation with American forces," declared Hussein al Tahan, adding that the United States embassy and the Iraqi Defense Ministry should be associated with the investigation, but not the American military.
バグダッド州知事は、実際に何が起こったのかを断定するために独立した調査委員会が開かれるまで、米軍との協力関係をすべて停止するという意志を表明した。「我々は今日、アメリカ軍との政治的および軍事戦略的な協力をすべて停止することを決定しました」とフセイン・アル・タハンは宣言し、米軍ではなく米国大使館とイラク国防省が調査に関与すべきであると付け加えた。

As for the Minister of the Interior, he described the raid as "unjustified aggression against the faithful as they prayed in a mosque."
内部相はこの襲撃について「モスクで祈っている信仰者に対する不当な攻撃」だと述べた。

◆US Army Denies
 米軍は否定する

Giving an account of the operation that elicited such intense reactions, including an indignant one from Jawad al-Maliki, an intimate of Prime Minister Ibrahim Jaafari, the American Army denied all responsibility. According to the United States, the operation was planned and executed by Iraqi Special Forces. The role of American Special Forces was limited to "advising Iraqi forces," an American Army communique emphasized.
イブラヒム・ジャファリ首相と親密なジャワド・アル・マリキ氏【統一イラク同盟の有力者で国会議員】の憤慨を含むこれほどの激しい反発を巻き起こした作戦について説明するにあたり、米軍はすべての責任を否定した。米軍によれば、この作戦はイラク軍の特殊部隊によって計画され、実行されたのだという。米軍特殊部隊の役割は「イラク軍部隊に助言する」ことに制限されていた、と米軍の公式発表は強調している。

The American Army is accused of repeated foul-ups, including a recent one to the north of Baghdad and another in November to the west of Baghdad, in which civilians were killed.
米軍はこのほかにも11月にはバグダッドの西方【ハディサ】で、最近ではバグダッドの北方【イシャキ】で発生した事件を含め、民間人殺害という繰り返される不祥事を非難され続けている。

◆Deadly Attack Against Iraqi Recruits
 イラク軍新兵に対する致命的な攻撃

40 dead, 20 wounded. The suicide attack committed Monday morning against the American-Iraqi Tamara base, close to Mosul, is the bloodiest against recruits for the Iraqi security forces since January, when a suicide bomber killed 70 in Ramadi.
40人死亡、20人負傷。月曜日【3月26日】の朝、モスルに近い米軍&イラク軍のタマラ基地で自爆攻撃が発生したが、これは1月に自爆攻撃犯がラマディで70人を死亡させて以来、イラク治安部隊に応募した新兵を狙ったものとしては最も凄惨な事件となった。

Strengthening Iraqi security forces is at the center of both Iraqi and American authorities' policy. They see it as the best way to face the rebellion and prepare for the departure of foreign forces. But these forces and their recruitment centers are periodically targeted by the rebels, who thus seek to dissuade Iraqis from joining the ranks of the police and the army.
イラクの治安部隊を強化することはイラク政府と米国政府の方針の中心課題となっている。それは武力闘争に対処し、かつ外国軍の撤退を準備するうえで最良の方法であると彼らは見做している。しかし新兵とその募集センターは、警察と軍隊のあらゆる仕事に応募しないようイラク人たちに求めている反政府勢力によって、繰り返し攻撃の標的とされている。

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Translation: t r u t h o u t French language correspondent Leslie Thatcher.

 
★イラクにおける米軍の横暴がエスカレートし、最近では故意に民間人を殺害したとみられるケースが続出している。つまり米軍と武装勢力の戦闘に民間人が巻き込まれ死亡したと発表された事件を再調査してみると、現場の状況証拠からは米軍が銃撃により無頓着にあるいは故意に住民を殺害した実態が明らかになってくる、という例が複数報告されている。

昨年11月19日にハディサで起こった事件では、集落のどこかに隠れて攻撃してきたという「暴徒」を追って米海兵隊が次々と住居を襲撃し女性8人、子供3人を含む23人を殺害。今年3月15日にはイシャキで米軍がアルカイーダの戦闘員が潜伏しているとして、その家のイラク人一家を襲撃し、女性4人、子供5人、男性2人の射殺体が破壊された建物跡から発見された。状況証拠を綜合すると彼らは自由を奪われたあと「処刑された」可能性が高い。

One Morning in Haditha [TIME]
http://www.time.com/time/world/printout/0,8816,1174649,00.html

【虐殺の証拠写真】 米軍は乳幼児殺しの集団 [uruknet]
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/573.html

今回のウル近郊で起こった事件では、アル・ムスタファ・モスク内にいたシーア派住民少なくとも18名が殺害されたが、彼らのほとんどは拘束されたのちに逮捕・取調べを受けることもなく現場で「処刑」されている。前の二件と合わせ、このような虐殺行為が短期間にいくつも表沙汰になり主要メディアにも報道されるようになってきたことを思うと、やはりイラク戦争もかなり末期症状を呈してきた感があり、米軍の破れかぶれと居直りの態度に、その内部の荒みきった心理状態が窺える。

★それと同時に今回の事件はイラク占領統治の今後をめぐるもうひとつの流れをくんでいるようにも思われる。すなわちイラクを三分割するという米英およびイスラエルの戦略であり、イラクの支配をより容易なものとするため、宗派間の対立を激化させ抗争を煽り、内戦へと導く謀略の一環であると考えられる。実際この半年あまりのイラク関連ニュースを振り返ると「爆弾テロ→報復→爆弾テロ→報復→爆弾テロ→報復」というように何者かに意図されたようなサイクルで重大事件が起こっている。

存在すら定かでなく、ましてやイラクのスンニ派を代表するはずもないザルカウィがイラクのシーア派に宣戦布告をしたという報道が流されて以来、イラク各地でシーア派を狙った爆弾事件が多発した。それはバグダッド近辺のシーア派住民地区から南部の都市にまで広がりを見せたが、昨年9月にバスラでアラブ人に変装し爆弾付き車両を運転していた英国の諜報工作員2人がイラク警察に逮捕され、慌てて拘置所を破って奪回した事件をはじめ、米英軍によるとみられる同様のインチキ・テロ未遂が何度も発覚している。

内戦扇動分子-MI6要員か? イラクで「私服の英軍兵士」が警官に発砲して逮捕 さあどう処理するのだろう
http://www.asyura2.com/0505/war74/msg/426.html
投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2005 年 9 月 20 日 00:35:45:

逮捕した別の英国人工作員を釈放 イラク内務省の指示 [日刊ベリタ2005.10.7] ナジャフ附近
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200510071108395

イラクで、爆破工作中の米国人二名が住民に捕まり、米軍のコンボイが二名を救出した(日刊ベリタ)
http://www.asyura2.com/0510/war75/msg/501.html
投稿者 田中大也 日時 2005 年 10 月 13 日 11:51:54:

バスラ警察が変装した3人の英国人を一時拘束(日刊ベリタ)
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/328.html
投稿者 アフターバーナー 日時 2006 年 3 月 12 日 13:17:39:

そして昨年11月ごろから、多数派であるシーア派が権力を乱用してスンニ派に報復を行なっているという情報が盛んに伝えられ始めた。例えば内務省の拘置所で173人もの被拘置者が拷問を受けていたというようなニュース。

イラクの秘密拘置所で大量拷問 シーア派治安部隊がスンニ派に報復 [アルジャジーラ]
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/206.html
投稿者 white 日時 2005 年 11 月 16 日 17:09:19:

このような報道に接すると読者は、シーア派が大臣を務めるようになった内務省が、度重なるシーア派への爆弾テロの報復としてフセイン政権時代から恨みも加味してスンニ派拘留者を虐待しているのだと、いかにも納得してしまいがちである。だがいくらかその傾向があるとしても、昨年11月の情報は多分に誇張してリークされた印象を拭えない。米軍は部隊を動員し内務省の建物を包囲・制圧するというパフォーマンスめいたことを行ない、良き仲裁者・法の守護者ぶりをアピールした。しかしその当の米軍がスンニ派とシーア派の抗争激化を演出・宣伝している裏の顔を持っているのではないか?

ジャビル内相は大量拷問の疑惑を否定した。そして相次ぐ離反工作にもスンニ派とシーア派指導者らは冷静さを失うことなく結束を維持した。イラクに内戦かそれに近い状態をもたらすには、より大規模なテロ事件を起こす必要があると、米英軍または諜報機関は考えたかもしれない。シーア派を狙った爆弾事件の規模が次第に大きくなってゆく。

テロ相次ぎ、60人以上死亡=金曜礼拝のシーア派モスク標的−イラク(時事通信)
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/260.html
投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 18 日 22:01:12:

葬儀会場と市場で爆弾テロ 50人死亡 イラク(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/299.html
投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 20 日 14:33:42:

イラク、自爆テロで36人死亡・シーア派の葬儀狙う
http://www.asyura2.com/0601/war77/msg/284.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 1 月 04 日 22:41:18:

さらに今年2月になるとまたシーア派の報復を強調する、誘拐され拷問後に殺害されたスンニ教徒45人の集団墓地を発見したとの報道があった。時を同じくしてスンニ派の拘束者がまさに処刑されようとしているところに米軍が駆けつけ、内務省治安部隊22人を逮捕したというニュースも流れた。しかしイラク・スンニ派の最高権威であるイスラム法学者協会は、米軍がシーア派至上主義の立場をとる内務省を、表面的に批判したり一時的には制裁を加えるものの、実際は大体において協力関係にあるか、見て見ぬふりをしていると考えており、米軍に抗議している。

サマラ聖廟爆破の前段階 [イラク・レジスタンス・レポート]から/イラク情勢ニュース
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/732.html
投稿者 white 日時 2006 年 3 月 01 日 16:36:03:

そして今年2月22日、サマラでシーア派にとって最も重要な聖地のひとつであるアスカリヤ・モスクが一部の壁を残して全壊するほどの爆弾テロを受けた。これはスンニ派イスラム原理主義者によるシーア派への攻撃とされているが、爆破のメカニズムを調べると、4本の柱と地下にまで爆弾を埋め込んだ長時間を要する作業の跡がみられることから、高度な訓練を受けた破壊工作員か爆発物専門家の仕事であり、情報局による隠蔽工作の特徴をよく示しているという。また爆破前夜に米軍と新生イラク軍兵士らがモスクの周りを警備し、外出禁止令が出ていた午後8時から翌朝6時まで、イラク兵とアメリカ兵の部隊がモスクの前にずっと駐留していたという目撃証言もある。

サマラ黄金モスク爆破はスペシャリストの仕業(AFP/ベッラチャオ)
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/702.html
投稿者 kamenoko 日時 2006 年 2 月 27 日 17:09:16:

イラク・モスク爆破の深層 [田中宇の国際ニュース解説]
http://tanakanews.com/g0303iraq.htm

この事件のあとイラク各地でシーア派によるスンニ派への報復攻撃が激化し、内戦の様相を見せ始めていると広く報道された。スンニ派住民やモスクなどが襲撃を受けた跡の様子が映像付きで伝えられた。NHKなどでも「すでに内戦は始まっている」という専門家の見解を紹介していた。アラウィー前首相も「内戦状態」だというような発言をした。だがこれらの事件も今までの米英軍の実績から考えて、そのうちの多くが彼らによってシーア派とスンニ派両方に向けて予め準備された謀略テロであると見るべきだろう。シーア派とスンニ派間の報復の連鎖が本格的に軌道に乗るまで、両派に成り代わって「報復に対する報復」の一人二役を演じているのが米英(とイスラエル)軍と諜報機関の仕業だと思える。爆弾テロ→報復→爆弾テロ→報復→爆弾テロ→報復・・・

★さてここでやっと冒頭の記事を考えてみたい。3月26日の政権内シーア派連合「統一イラク同盟」の声明によるとウル近郊のアル・ムスタファ・モスクを米軍とイラク軍(合同の特殊部隊)が襲撃し、約20人のシーア派住民(ほとんどが非武装の礼拝者)を拘束したうえで拷問を加え殺害したという。目撃者の話しによると特殊部隊は一方的な攻撃、それも周囲にも損害を与える派手な攻撃によりモスクとそれに隣接したダワ党(ジャファリ現首相率いる政党)の事務所を占拠した。特殊部隊は2時間後に立ち去ったが、事務所とモスクの小部屋には少なくとも18人の遺体が残されており、手錠や目隠しをされ頭部や胸に銃弾の跡があった。そのうち13人はダワ党員だったという。

米軍の状況報告は、この作戦は25人の米軍のアドバイザーによって支援された50人のイラク軍特殊部隊による攻撃で、人質解放が目的だったとしている。イラク軍の旧将校や歯科医師を含む複数のスンニ派拘留者を救出したという。その後、匿名のイラク国防省の大尉の話として「マハディー軍とバドル旅団(イラクのシーア派有力政党、イスラム革命最高評議会傘下の民兵組織)の合同事務所として使われているこの宗教施設内で、スンニ派信徒の拷問と殺戮が行われており、内部には各種武器弾薬が保管されているとの諜報機関から寄せられた情報に基づき、この襲撃が行われた」「この襲撃を実行したのは通常の米軍ではなく、イラク駐留の米諜報機関付属の特別軍だ」「米軍の襲撃によって殺害された者の中に、マハディー軍の幹部指揮官で、サマッラのシーア派聖廟爆破後の一連の事件でスンニ派各モスクの放火やスンニ派イラク人殺害の責任者であるサイイド・サーデクという男が居る」などという情報が流れた。

「米軍に襲撃されたモスクはシーア派民兵がスンナ派拷問に使う」イラク国防省の匿名希望のある大尉【アラビア・ニュース】
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/790.html
投稿者 どさんこ 日時 2006 年 3 月 28 日 18:20:34:

この作戦は米軍特殊部隊が実行を含めて中心的な役割を果たしていたことはシーア派をはじめ一般に共通の見解となっている。しかし米軍当局は新生イラク軍が実行部隊であり米軍は助言者にすぎなかったとして責任をスンニ派のドレイミ国防相の統括下に属するイラク軍特殊部隊に押し付けようとしている。これはどう見てもスンニ派とシーア派の抗争を煽る米軍の企みといえよう。ドレイミ国防相が就任して以来のスンニ派主導国防省とシーア派主導内務省の緊張関係がこの事件以後、決定的に悪化する可能性も指摘されている。これまで数々の謀略で「スンニ派のテロ→シーア派の報復」を繰り返し演出してきたにもかかわらず、その見え透いた魂胆にさほど扇動されない民衆と、沈静化を図る政治・宗教指導者たちのしぶとさに業を煮やした米軍が、とうとう傀儡政権の内部に決定的な分裂をもたらそうと計画したのが、今回の作戦ではないだろうか。

Angered by Fatal Raid, Shiites Exit Unity Talks [uruknet]
http://www.uruknet.info/?p=m22010&hd=0&size=1&l=e

今回の作戦でそもそも奇怪なのはほとんど抵抗がない相手に対してなぜそれほど派手な攻撃を仕掛ける必要があるのか?そして明らかな組織的犯罪の痕跡を示す「処刑」された遺体を、なぜ残虐行為を誇示するがごとく現場に放置して立ち去ったのか?ということである。この異様さは「テロリストを探すのなら、なぜもっと静かにやれないのか」という近隣住民の疑問の声にも表れている。また論理的に考えても、残虐行為を止めに入った者たちが残虐行為を行なって帰るというのは矛盾している。つまりこの作戦の目的は「人質救出」などではなく、もっと大きな目標に向けた謀略の一環、すなわちシーア派とスンニ派間の報復の連鎖を大々的に推進するための宣伝イベントなのだろう。

となると匿名のイラク国防省大尉の話にある、マハディー軍とバドル旅団がこのモスクでスンニ派信徒の拷問や殺戮を行なっていたという情報も甚だ疑わしい。また「サマッラのシーア派聖廟爆破後の一連の事件でスンニ派各モスクの放火やスンニ派イラク人殺害の責任者であるサイイド・サーデクという男」についてもあまり信憑性がない。これは伝聞に過ぎない話であろうし、あれほど大規模で広範なスンニ派の被害を1人の男を捕まえて「一連の事件の責任者」呼ばわりすることは、まるでシーア派版ザルカウィ誕生を見る思いである。

政権内のシーア派連合は抗議の矛先をスンニ派にではなく米軍に向けている。「これは政治面および保安面において重大な意味を含んだ組織的犯罪であり、内戦を刺激することを目的としている」と声明の中で述べている。米軍の謀略はまたしても見透かされ失敗に終わったようだ。米国はイラク人をナメすぎているのではないだろうか?そろそろ犠牲者が増えるだけの謀略をやめたらどうか?シーア派は統一イラクで多数派を形成できるのであるから領土分割を望むことは無いだろう。スンニ派もフセイン政権時代の余韻もあり油田を喪失するような国土分裂を望まないだろう。各派は不測の事態に備え戦闘力を蓄えることはするだろうが、傀儡政権に参加している勢力が内戦に突っ走ることはまずありえない気がする。

現在イラクではレジスタンス勢力(戦う人々)が米国と戦い、傀儡政権(妥協する人々)が米国と一定の協力関係を結びながら駆け引きを行なっている。本格的な内戦が起こるとすれば米国がイラクから完全に手を引いて、レジスタンス勢力が傀儡政権と対峙する構図においてであって、そのときは傀儡政権も宗派・民族ごとに内部崩壊を起こし、レジスタンス勢力を交えた「政界再編」として内戦ような動乱期を迎えるかもしれない。米国がイラクにいる限りレジスタンスの攻撃は米英等占領軍に向けられるので本格的な内戦は極めて起こりにくい。イラクにおける米軍の存在自体が「重石」となっており、かつ「射的の的」となっている。米国が今の占領体制を維持したまま謀略によって内戦を誘発しようとするのは、根本的には、まるで自分が座っている座布団を動かそうとする行為であり、座っている限りそれは動かないし、それが動いたときには自分は大転倒しその上には居ないという性質の事柄だと思える。

米国らにとっては、イラクから退けばつぎ込んだ元手も回収できない。しかしこのまま進んでたとえ謀略により内戦状態をつくり出せたとしても、思惑通りにイラクが三分割され影響力を維持できるとも限らない。進むも地獄、退くも地獄、であるならば強引に押し切ってやろうという自暴自棄か、謀略テロは相変わらず大勢の犠牲者を出しながら続いている。

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