★阿修羅♪ > 日本の事件21 > 768.html
 ★阿修羅♪
優秀に見せかける子どもとあっさり騙される親 [どん底あるいは青い鳥。]
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/768.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 22 日 11:28:51: QYBiAyr6jr5Ac
 

□優秀に見せかける子どもとあっさり騙される親 [どん底あるいは青い鳥。]

 http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-159.html

2007/01/21

優秀に見せかける子どもとあっさり騙される親

富山の冤罪事件は、最近公開された映画の宣伝か何かだろうか。

****
富山県警は19日、02年に起きた強姦事件などで懲役3年の実刑判決を受けて服役した富山県の男性が無実だったと明らかにした。
****

登場人物たちの発言は以下のとおり。


被害者:目撃証言をもとに作成した似顔絵などから、この男性が浮上。被害者に写真を見せ、遠目に男性を確認させたところ「似ている」と証言した(引用元)。

富山県警:男性は…当初は容疑を否認したが、3日目に容疑を認めたため、客観的な証拠がないまま逮捕した。しかし昨年11月中旬、大津容疑者が「自分がやった」と供述。事件現場に残された靴跡が大津容疑者のものと一致したほか、1件は男性宅からの電話の発信時刻と犯行時刻が近く、物理的に男性の犯行は難しいことが新たに判明した(引用元)。現場に残っていた足跡が男性のものと一致しないことを認識しながら逮捕しており、捜査ミスを認めている(引用元)。

富山地検:「男性が容疑を認め、被害者の証言もあった」。一方で「犯行時間に男性宅で電話通話記録があり、アリバイが成立する可能性などをつめなかった」などと捜査の不備を認めた(引用元)。「様々な証拠を総合的に判断して起訴したが、振り返ってみると、男性を犯人と特定する客観的な証拠はなかった。基本に忠実な捜査を怠り、客観的な証拠に対する問題意識が足りなかった」(引用元)。

富山地裁:「県警と地検の発表について、とくにコメントすることはない」(引用元)。

弁護士:男性を担当した山口敏彦弁護士は「(男性は)私にも『自分がやった』と言い、公判でも疑わしいところはなかった」としている(引用元)。


まず、無実の人を「あの人に似ている」と言った被害者には、特に落ち度はないだろう。相手から「この男だ」と答えることを期待されているのに、その期待に背いて「違います、わかりません」などと答えるようでは日本人失格だ。日本人でなくても「相手の期待に沿いたい」という人間一般の心理を考慮に入れるのは警察や検察、裁判所側の仕事だろう。

裁判所の反応は奇妙に思える。男性を有罪と判じた張本人なのに「とくにコメントすることはない」と他人事だ。日本の裁判所はやはり、検察の「有罪です」という判断をただ追認するだけの機関に成り下がっているように見受けられる。

弁護士については「被告が罪を認めていたら、証拠がなくても『認める』という方向で弁護をするべきなのか」という疑問を抱く。靴跡やアリバイの件がたとえ隠されていたとしても、事件自体を頭の中で組み立ててみれば、多少の「おかしさ」は必ず見えてきそうなものだ。

ただ、弁護士が靴跡やアリバイの件すなわち被告の無実を知っていた場合でも「認める」方向での弁護はあるかもしれない。神戸事件のときにはそれが起こった。弁護士は筆跡鑑定がシロであり、他にも証拠は何もないことを知りながら「(どうせやっているのだから)子どもは反省させなくっちゃ」として、審判でAの無実を訴えることは遂になかった。

富山の件では、警察はもちろん「靴跡とアリバイの件すなわち被告の無実を支持する証拠」の存在を知っていた。その点、検察はどうだったのか。警察がその事実を隠していた場合には、検察の罪は「証拠もないのに起訴したこと」となる。起訴の判断は「総合的に」行ったというが、この「総合的」とは「思い込み」の言い換えにすぎない。

検察も無実の証拠を知りながら隠していた場合には、なぜそんなことができるのかと素直に首を捻る。と言っても、日本の刑事裁判ではどうせありがちなんだろうという気もする。親から褒めてもらう(裁判で有罪にしてもらう)ために、自分に都合の悪い事実は隠そうとする「優秀な子ども」に見られる幼児的精神構造…といったところか。

「総合的に判断」は、むしろ裁判官のほうに当てはまることが多い。証拠はない。それでも「総合的に判断して有罪」とする。無実の証拠が目の前にあってもなお、有罪と判じることも多々あるのだからウンザリする。子ども(検察)があまりにも優秀に見えるので、盲目的に「おまえの言うとおりだよ」とやってしまうのだろうか。

子どもが優秀に見えるのはもちろん、自分に都合の悪い事実を隠しているからだ。子どもが点数の悪かった答案を親に見せなくても実害はないけれど、検察が自分に不利(被告に有利)な証拠を隠すと被告の運命が変わる。真犯人は野放しとなり、次の被害者が生まれる可能性もある。

しかしそうした実害以前に、なぜ靴跡が被告のものでないことを知りながら逮捕できたり起訴できたり、あるいは有罪にできたりするのかが理解できない。他人には隠せても、自分だけはその事実を知っているではないか。狭山事件で万年筆を鴨居に置いた者、袴田事件でズボンを用意した者、野田事件でバッグの名札を切り抜いた者――その本人たちだけは、何が事実かを知っているではないか。

それらの人間にとっては、事実や真実よりも遥かに大切なものがあるように見える。けれどもその「大切なもの」には確かにそれだけの価値があると頷いてくれる人間は、たぶんどこにもいないだろう。そんなもののために他人の人生を損なわせ、しかもそれが問題であるという意識さえない。そんなお子様な人たちが人を裁く、東洋の美しい国である。


▽関連記事

□強姦などで服役の男性無実 別の男が容疑認め逮捕 富山 [朝日新聞]

 http://www.asahi.com/national/update/0119/TKY200701190358.html

強姦などで服役の男性無実 別の男が容疑認め逮捕 富山

2007年01月19日20時56分 富山県警は19日、02年に起きた強姦(ごうかん)事件などで懲役3年の実刑判決を受けて服役した富山県の男性(39)が無実だったと明らかにした。勾留(こうりゅう)、服役期間は2年9カ月にわたる。県警は同日、この事件の容疑を認めた松江市西川津町、無職大津英一容疑者(51)=別の強姦罪などで公判中=を強姦容疑などで再逮捕。富山地検高岡支部は男性の裁判のやり直しのため、富山地裁高岡支部に再審請求する。
 県警は02年4月に、当時氷見市内でタクシー運転手をしていた男性を強姦未遂などの疑いで逮捕、翌月に別の強姦容疑で再逮捕した。男性は起訴され、同年11月に懲役3年の判決を受けて確定。一昨年1月に仮出所した。
 県警によると、目撃証言をもとに作成した似顔絵などから、この男性が浮上。被害者に写真を見せ、遠目に男性を確認させたところ「似ている」と証言したため、任意で事情を聴いた。男性は任意の取り調べに当初は容疑を否認したが、3日目に容疑を認めたため、客観的な証拠がないまま逮捕した。男性は公判中も一貫して罪を認めていたという。
 しかし、昨年11月中旬、強制わいせつ容疑などで逮捕された大津容疑者が富山県内の2事件についても「自分がやった」と供述。事件現場に残された靴跡が大津容疑者のものと一致したほか、1件は男性宅からの電話の発信時刻と犯行時刻が近く、物理的に男性の犯行は難しいことが新たに判明したという。
 県警によると、2件の事件現場にあった靴跡は、男性の靴のサイズより大きかったという。
 小林勉・県警刑事部長は「足跡については当時は疑問に思わなかった。男性の逮捕は客観的証拠が得られておらず、裏付け捜査が不十分だった。重く受け止め再発防止に努めたい」と話した。
 佐野仁志・富山地検次席検事は「様々な証拠を総合的に判断して起訴したが、振り返ってみると、男性を犯人と特定する客観的な証拠はなかった。基本に忠実な捜査を怠り、客観的な証拠に対する問題意識が足りなかった」と話した。
 県警によると、男性の現在の所在は分からず家族に謝罪したという。


□氷見の服役男性 無実判明 2002年の強姦事件 富山県警が誤認 真犯人は松江の男 捜査ミス謝罪 [中日新聞]

 http://www.chunichi.co.jp/00/tym/20070120/lcl_____tym_____000.shtml

氷見の服役男性 無実判明

2002年の強姦事件 富山県警が誤認

真犯人は松江の男 捜査ミス謝罪


無実の男性を誤認逮捕した経緯について、記者団に説明する小林勉刑事部長=19日、富山県警で

 富山県警と富山地検は十九日、二〇〇二年に強姦(ごうかん)や同未遂容疑で逮捕、懲役三年の判決を受けて服役した同県氷見市在住の男性(34)=住所、年齢とも逮捕当時=が、無実だったことが分かったと発表した。男性は〇五年一月に仮出所し、身柄拘束は約二年九カ月に及んだ。地検は再審請求する方針。

地検は再審請求へ

 県警は、現場に残っていた足跡が男性のものと一致しないことを認識しながら逮捕しており、捜査ミスを認めている。
 有罪が確定した無実の人が名誉回復を受けるためには再審、金銭面の補償には刑事補償や国家賠償などの手続きが設けられている。
 男性が逮捕された二件の事件について、県警氷見署が〇六年十月に逮捕した松江市西川津町、無職大津英一被告(51)=強姦などで公判中=が自白。調べに対して犯行を詳細に供述し、足跡が一致したことなどから、県警は同被告の犯行と判断し、十九日再逮捕した。
 県警による任意の事情聴取に当初は男性は「やっていない」と否認していたが、三度目の聴取で自白してからは、判決まで一貫して犯行を認めていたという。
 誤認逮捕について、県警と地検は「男性が容疑を認め、被害者の証言もあった」と釈明。一方で「犯行時間に男性宅で電話通話記録があり、アリバイが成立する可能性などをつめなかった」などと捜査の不備を認めた。
 県警刑事部の幹部は十七日、男性の親族宅を訪れ謝罪した。県警は「男性に直接おわびしたい」とするが仮出所以降、行方が分からないという。
 県警は〇二年四月十五日、県西部で三月中旬にあった強姦未遂の疑いで男性を逮捕。富山地検が別の強姦なども含め起訴し、同年十一月に富山地裁高岡支部で実刑判決が確定した。
 富山地裁は「県警と地検の発表について、とくにコメントすることはない」としている。

心からおわびする

 富山県警の小林勉刑事部長の話 誤認逮捕した男性に心からおわび申し上げる。今回のことを重く受け止め、真相の究明と再発の防止に努めたい。

忠実な捜査怠った

 富山地検の話 基本に忠実な捜査を怠り、客観的な証拠への問題意識が足りなかった。捜査が不十分だったと認識しており、申し訳ない。本件について必要な捜査を遂げて、事実関係の確定を急ぐ。しかるべき時期に再審請求することを検討したい。基本に忠実な捜査を徹底し、再発防止に努める。


□服役終えた男性『無実』 [東京新聞]

 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070120/mng_____sya_____012.shtml

服役終えた男性『無実』

富山県警

 富山県警は十九日、同県内で二〇〇二年に発生した強姦(ごうかん)と強姦未遂の二事件の容疑者として逮捕し、懲役三年の実刑判決が確定した男性(39)が無実だったと発表した。同日、新たに強姦と強姦未遂の疑いで、関与を自供した松江市西川津町、無職大津英一容疑者(51)=別の強姦罪などで公判中=を逮捕した。県警は「同容疑者と男性は無関係」としている。
 この男性は約八カ月拘置された後、二年一カ月にわたって服役。〇五年一月に仮出所した。現在は所在不明で、富山地検は再審請求する方針。
 県警は、現場に残っていた足跡が男性のものと一致しないことを認識しながら逮捕。電話の通話記録からアリバイが成立する可能性があることも見落としていたという。
 県警などによると、二事件は〇二年一月と三月に発生した。似顔絵や聞き込み捜査などから当時運転手だった男性が浮上し、氷見署が四月に任意聴取。男性は二日間にわたって「身に覚えがない」などと容疑を否認したが、三日目になって認めたため逮捕し、五月に再逮捕した。公判でも起訴事実を一貫して認め、十一月に富山地裁高岡支部で実刑判決を受け、十二月に確定した。
 富山地検は「総合的に検討して起訴に踏み切ったが、県警が作製した似顔絵が男性に酷似していた」などと説明している。
 男性を担当した山口敏彦弁護士は「(男性は)私にも『自分がやった』と言い、公判でも疑わしいところはなかった」としている。
 大津容疑者は昨年八月、強制わいせつ容疑で鳥取県警に逮捕され、十月に別の強姦致傷と強姦未遂事件で氷見署に再逮捕された。十一月中旬、同署の取り調べ中に〇二年の両事件について自供。同署が裏付け捜査をした結果、足跡が一致したことなどから「真犯人」と判断した。
 会見した小林勉県警刑事部長は「裏付け捜査が不十分だった。男性に謝罪が必要だが、所在がつかめない。親族には十七日に謝罪した」と話した。富山地検の佐野仁志次席検事も会見し「捜査が不十分だったと認識しており、申し訳なく思っている」と述べた。


婦女暴行未遂で服役男性は無実、公判中の男逮捕…富山 [読売新聞]
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/751.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 19 日 18:30:51: QYBiAyr6jr5Ac

婦女暴行未遂で服役男性は無実、公判中の男逮捕…富山 ⇒ 裁判所は冤罪でも叩かれない(佐藤秀の徒然)
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/759.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 1 月 20 日 17:30:46: KbIx4LOvH6Ccw

日本一やる気のない弁護士 [江草 乗の言いたい放題]
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/760.html
投稿者 white 日時 2007 年 1 月 20 日 19:24:12: QYBiAyr6jr5Ac

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 日本の事件21掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。