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「9条の会」を牛耳る共産党に改憲阻止の気概ありや?(反米嫌日戦線)
http://www.asyura2.com/0610/senkyo27/msg/1383.html
投稿者 スタン反戦 日時 2006 年 11 月 11 日 06:31:44: jgaFEZzEmIsYo
 

http://anarchist.seesaa.net/article/27198449.html

雑誌『旬なテーマ』で話して、「ああいい人だな、何でも話せるな」と鈴木さんが思った人が、共産党を除名された筆坂さん。

2人とも、右翼と左翼で40年間も政治活動を続けてきた。2人とも「自分達が正しい」と信じて、仲間を増やせば日本が良くなると思い込んでいた。でもそれは違うのではないか、とお互いに思い始めた。

新潮新書から『日本共産党』を出版してから、新潮社には筆坂さんあてに共産党現役党員から除名された人、シンパまで、相談の手紙が殺到しているという。

筆坂さんとしては、共産党の批判のために本を書いたわけではないという。そうであれば、大幹部として40年も共産党員であった筆坂さん自身を否定することになるだろうし、いまも真面目にやっている筆坂さんを支えた党員をも否定することになるからだ。

ところが、共産党の評価は違う。筆坂のバックに陰謀をたくらむモノがいて、その勢力に脅かされて、共産党攻撃をしていると考えているようだ。
「筆坂は反動勢力に取り込まれて、堕ちるところまで堕ちた」と批判されている。

新宿ロフトで筆坂さんは、かつての左翼闘士の証のように、タバコをスパスパ吸い、煙の中から話し始めた。

●共産党とテレビ出演 なぜ発言が一字一句同じなのか

筆坂 僕は、共産党党員として比較的テレビによく出ていたんですね。サンデープロジェクトやフジテレビの「報道2001」とかね。一番苦労することは何かというとね、党の公式に決めている政策、その範囲内でどう動くかということ。僕だって、あるときに、こう言いたいけど、ここまで言っちゃっていいのかってことがあるでしょう。例えばね、だいぶ前ですよ、僕が議員のときですから、3〜4年前、北朝鮮に経済制裁するかってことが、当時も議論になったことがあったんですね。サンデープロジェクトに出たんですよ。司会者が田原総一郎でしょ、当然そこで、賛成か反対かと聞いてくるじゃないですか、ずばり言わないと印象がすごく悪いでしょう。僕はね、もちろん政策委員会スタッフとは相談していたんですよ。「絶対、田原は聴いてくるよと、経済制裁賛成だと言うよ。当然じゃないか」。
しかし、党としては経済制裁を決めていなかったんです。事実、日本共産党が出した見解は、経済制裁に反対であるという態度。しかし、僕は政策委員長の立場で、賛成と言ってしまったんです。そうしたら、赤旗にはその事を載せなかった。

鈴木 注意されたりとか、処分されたりとかは無かったんですか。

筆坂 ちょうど、放映時には会議を共産党でやっていたんです。だから、不破哲三も志位和夫も誰も見てないんです。(笑)
それも僕は、一応計算していたんだけどね。番組終わって、途中から会議に参加したんです。すると、不破哲三が「どうだった」と聴くので「うまくやりました」と。(大笑)
ということがありましたけどね、その時の情勢とかいろんなことがありますよ。たしかに、経済制裁というのは簡単にできる手段ではないんです。しかし、北朝鮮の出方によっては 少なくとも経済制裁は有りうるということを、少なくとも日本の政党であるならば主張しないと、責任が果たせないでしょう。上から怒られてもいい、という気持ちはありましたね。だって、テレビで言ってしまったんですから。でも全然、問題にならなかったです。僕は幹部でしたから。
でも、一般の党員が、そのようのことをすれば問題になったでしょう。自己批判書、そこまで行かなくても「君はなんだ」と批判されるでしょうね。
ですから、そうなると(党の主張と)「間違わない」ってことが第一番になってしまうんですよ。いま政治家として何を言うのか、政治家として世論をどう考えるか、ということよりも、党から怒られないにはどうするかという事が出てしまうから、テンぐらいは間違ってもいいが、一字一句、赤旗と同じ事を言うのが無難だということになってしまう。赤旗の記事で、テレビでの党員の発言が載りますよ。「なになに議員が、こう主張した」そこに書いているのは、赤旗の主張していることと、ほとんど同じ事を喋っているだけですから、面白くもなんともないんですね。

鈴木 党としてはこうだけれども、自分としてはこうだと言えないんですね。

筆坂 ありえないですね。

鈴木 テレビに出るときの(共産党としての)マニュアルはあるんですか。

筆坂 マニュアルはないですがね、テレビに出演するときの対策会議は、真剣にやるんです。広報部という部署がありましてね、そこがマスコミとの窓口になるんです。
たとえば、NHKの日曜討論が次の日曜日にあります。だいたい、出演依頼は火曜日か水曜日に来ます。共産党の場合は、広報部から「NHKから、こういう出演依頼がありました」という文書が作られて、それが書記局長、委員長、不破さんが議長のときは議長。この3者の決裁をもらってから出演許可がでるんです。
それだけの決裁が出て出演するわけですから、気持ちとしてはどうなるかというと、「うまくやろう」とは思わないです。「失敗しないようにしよう」。後で、不破さんや志位さんに怒られないようにしよう、という意識が出演者には大きくなるんです。共産党員の誰に聞いても、同じことしか言わないっていうのは、そういうことなんです。

鈴木 共産党のテレビの出演料は、党に納めるんですか。

筆坂 全額貰えないんです。半額は党に納めるんです。

「たかじんのそこまで言って委員会」

http://www.ytv.co.jp/takajin/#

という右翼が左翼を罵倒する討論番組があるのだが、そこに2人は今年の7月に出演した。ギャラは高かったようで、2人とも有難がっていた。

筆坂 サンデープロジェクトって、政治家は、田原にぼろ糞に言われて3万円しか出ないんですよ。税引き後に、党に半分渡して1万3千円ですよ。
当時、一緒によく出ていた当時の自由党政調会長の藤井裕久さんが言っていましたが、
「フデさんさぁ、伸介(当時の司会)なんかいくらもらってると思う、600万だよ。その次に高いのが田原で何百万、俺ら3万だぞ」(大笑)。

●エリートは人民を指導する資格がある

筆坂 「前衛」という言葉が数年前まで、党規約にあったんです。「日本共産党というのは、日本労働者階級の前衛である」と言う規定です。つまり、一般大衆とは違うんだ、その前を走っている優れた集団なんだと。それが、一般大衆を正しい方向に指導していく、それが前衛なんだと。
共産党が生まれた時からある「前衛思想」なんです。しかし、もうそんな時代ではないでしょう。しかも、党を作って80年間、前衛、前衛と言いながら、ちっとも前に行かないんだから。(大笑)
それで規約から無くしたんです。その時に月刊誌「前衛」というのがあるんですが、党の理論誌と言われているんですが、それが党で一番権威のある雑誌なんです。僕ら、共産党に入って、「前衛」にものが書けたら一人前だと言われたんです。「前衛」にはなかなか書かしてもらえなかったんです。「前衛」に投稿すると、編集長から赤ペンで何回も何回も「手直し」と言われたものです。僕なんか最初に書いたときは28歳ぐらいだったと思いますが、そのとき10回以上も書き直しさせられましたよ。
党の規約から「前衛」と言う言葉をなくしたとき、雑誌の「前衛」があるのはおかしいじゃないかと言われたんです。それで、名前変えようとしたんです。その時、僕も常任幹部になっていて、20人ぐらいの組織ですが、これが共産党を仕切っている。そこで、「希望」とかいろいろ考えたんですが、なんとなくそぐわない。そこでそのまま「前衛」にしておこうとなったんです。

鈴木 じゃあ「後衛」にしたらよかったのに。(笑)

●共産党の中にいるとバカになる

筆坂 なぜかというと自分の頭で考えられなくなるんですよ。
たとえば、日本共産党というのは、赤旗新聞増やして、党員増やして、選挙で議席増やしてと、この3つだけですよ。しかし、赤旗増えない、党員だって、獲得票も低位安定でしょ。
完全に壁にぶち当たっている。これは昨日今日の話ではない。赤旗の部数ピークは20年前です。そのときは500万の読者がいました。いまはね、160万ぐらいなんですよ。ピーク時の半分以下に部数が減っているんですね。しかし、党本部からの号令は増やせ増やせと。国民は待っていると。といい続けて誰も待っていないんですよ。(笑)
しかし、同じ方針しか出てこないでしょ。その事について、根本的に考えよういう人間が、少なくとも指導部と言われている連中にいないんです。つまり、もうそういう事を考えないようになっちゃっているんですよ。
僕が共産党を辞めて、『日本共産党』という本を書いたときに、そんなに簡単に書いたわけではないんです。新潮社から「書いて欲しい」、という話がずっとあって、実際に書き始めたのは、辞めてから1年半たってからなんです。力んでなかなか書けなかった。ある時、新潮社の編集部の方が「筆坂さん、難しく考えることはないんですよ。本当の共産党の姿はどんなものなのか、等身大の共産党を書いてくれたらいいのよ」という言い方をされたんです。「あぁそうか」と、それなら力んで書かなくていいな。そうして、書くに当たっていろいろ考えたんですね。その時、思ったのは、「戦前戦後、名前を変えずに党名を貫いてきたのは日本共産党だけです」、それが共産党の売りなんですよ。しかし、よくよく考えてみるとね、党を作って80年以上たってね、そして、政権を獲れない姿というのは誇らしい姿なんだろうか、ということですね。長いことが尊いと、「日本共産党は老舗の政党です」なんてコピーを考えたこともありました。しかし、待てよと、これは正しいのか。80年たって、政権を獲れなかったというのは失敗したということじゃないか。ましてや革命政党なんですからね。80年もかかって革命ができないというのは、ハッキリ言って大失敗ということですよ。しかし、いま共産党にいる人は気がついていない。
結局、80年たって何が残ったかというと、高齢化なんです。青年がいないんです。しかも平均年齢も50歳を優に超えているんです。共産党の地方の支部に行ってごらんなさい。そこでまず最初に聞かれるのは「どこどこの鍼灸師は痛くない」ですから。(笑) これで革命できます? (大笑) できっこないですよ。
革命というのは若い力です。明治維新だってそうでしょう。若い力、若い考えですよ。下級武士ですよ、立ち上がったのは。そんなの、どこの世界だってそうでしょう。そりゃねえ、70歳の党首がいてね、平均年齢が50〜60歳の人がいてね、そして青年は入ってこないと、こんな組織が、何で革命できます? 長きことの党活動、少なくとも革命の看板を下ろさない政党、そんなものは有り得ないですね。そうすると、余計なことはしない。それが党の主流なんですよ。官僚と同じになる。ものすごい官僚主義になる。小役人的になるって事ですね。共産党を辞めて、その長い歴史が弱点になっていると気付いた。

鈴木 それなら、党員の子供を増やせばいいんじゃないかと思ったのね。(大笑)

●天皇制と日本共産党

筆坂 実は日本共産党が、劇的な天皇制に対する方針転換やったってことを、理解していない党員がまだ多くいると思う。なぜなら、共産党で決めたことをね、だいたい3割の党員しか読んでいないんです。7割の党員は、赤旗をとっていたって、そんなもの読んでいないんです。こんなレベルになっていますからね。
実は、天皇制というのは厄介な問題だったんです。一方では天皇制は無くすんだという方針をずっと持っていたんですね。しかし、無くすには憲法を改正しなければならないでしょ。改憲を提議しなければならいんです。共産党としては憲法改正を提議したくないんですよ。
なんとか、そこの折り合いをつけなくてはならない。
「共産党は天皇制はいらないと言っているんじゃないか。だったら憲法改正じゃないか」と自民党から言われると困るわけです。
2001年に綱領を改訂したんじゃないかな。僕が首を切られた直後です。
それまでの綱領には、いまの天皇制が「君主制」だと書いてあったんですね。「君主制」というのは天皇が政治的権限を持っていること。多少形式的であっても政治的権限を持っている、ということが「君主制」の前提なんです。ところが、日本の天皇制の場合には、政治的権限を天皇は有しない、と憲法に書いてあるわけでしょう。そこでね、不破さんというのは非常に頭のイイ人ですから、「君主制」と位置づけているから、天皇制を無くすと言わなければいけない。だったら、「君主制」と言わなければいいじゃないか、と言うことを考えた。そして、綱領を改訂して、いまの日本の天皇制は「君主制」ではないんだと、いうふうに規定し直す。なんで「君主制」じゃないのかと言われれば、政治的権限をなんら持っていない。従って、これは「君主制」じゃない。よって、わざわざ倒す必要はないということになったんです。党は言いませんが、つまり、天皇制との協調路線を綱領を変えてうち出したんです。
これは、物凄い路線転換なんですね。これは、党員でも理解していない人がまだいる。
ですからデンマークの女王夫妻が来日して、宮中晩餐会が行われましたが、そこに不破哲三夫妻が行くわけです。この時も、党内で物凄く異論があったんです。「なんで共産党の党首が晩餐会に行くんだ。ましてや、天皇皇后も出席するじゃないか。そこになんで同席するのだ」という批判がずいぶんあったんです。
しかし、綱領としては共存路線なんですから、不破哲三のとった行動というのは、なんら問題はない。綱領どおりの行動であったんです。

鈴木 じゃあ、国会の開会式に天皇が出ても、園遊会に呼ばれても出席して良いのですね。

筆坂 出ても良いんです。ましてや、国会というのは、天皇が召集するんですから。
それなら、なぜ実際は開会式に出ないのかというとね、その形式が戦前の明治憲法の議会と一緒だからです。天皇が開会の宣言を読み、それを議員が聞くという形式が戦前と同じだからです。それと、昭和天皇の時代には、多少、政治的な発言が開会のときにあったんですね。たとえば、当時の自民党の政策を事実上支持するという発言があった、ということがあって共産党は欠席するという態度をとっていたんですね。
しかし、いまの天皇には政治的な発言など無いですからね。いずれ、共産党は開会式に出席するんじゃないかと私は見ています。

●改憲を阻止するのには柔軟な発想が必要

筆坂 僕は幹部のときから、ずっと言っているが、いまの共産党は全部の選挙区に立候補するでしょう。始めから落ちると解っているのにね。そりゃあ候補者の中には、当選したらどうするんだ、という候補者がいっぱいいますよ。絶対、役に立たない候補者が。(笑)
そんなのが、何で立候補するんだ。全区立候補方針というのは、再検討した方がいいじゃないかと一度言った事があるんです。
民主党と共産党が全部一致することはないですよ。しかし、共産党の方針を全部、国民が認めることもないんですから。だったら、政党なら、たとえば2つなら2つ。期限付きでいいじゃないですか。たとえば憲法9条を5年間改正しない、消費税は5年間上げません、ということを小沢さんが約束してくれるなら、民主党と選挙協力やろうじゃないか。そして自民党を負かす、という選択肢もある。そして、5年たって、やっぱり停止するってことになれば、与党連合から離脱すればよい話であってね、僕はそれぐらいダイナミックなことをやらなければ、いま共産党の議席、衆参9議席ですよ。9議席でいくら騒いだってだめですよ。そうであっても、100万の得票をもらったんですから、その声に答えるためにはそれぐらいの事をやらなくてはだめですよ。
いま、9条問題、安倍内閣の下で憲法改正をやると言われていますけれども、いまのような共産党、民主党のやり方では、それを阻止するのは不可能だと思いますけれどもね。
いま「9条の会」の地方組織がたくさん立ち上がっていますが、そのほとんどは共産党が牛耳っていますよ。共産党の県会議員や市会議員、町村議員が中心となっています。ですから、その中身は共産党の枠内の運動にしかならないんですよ。どんなに市民運動を装っていてもね。全国で何千の「9条の会」が出来たといいますが、そんなの当たり前で、全国に2万4千の共産党支部があるんですから。
こんなのいくらやったって、本当に改憲阻止する力にならない。本当に憲法改憲を阻止すると言うのなら、保守や右翼やそういう人たちと連携しなければ出来っこないです。

鈴木 僕も憲法は見直さなきゃいけないと思っていますけどね、いまの自民党の表現の自由を制限するような、愛国心を強制するような、そういう改正なら、まだしも今の憲法の方が良いだろうと思っています。(拍手) 自由が制限されるような自主憲法ならば、自由のある占領憲法の方が良いだろうと。個人のために憲法があるのだから、憲法のために我々があるんじゃないですよね。そんな当たり前の話をしているんだと思うのですが、右翼は、「いや自主憲法制定だ」と言うのが多いんですよ。
それで、1人1人が話し合えば、共産党も社民党も良いと思うんですけど、なんか面子にこだわって協力できない。一番良い例が核問題ですね。「全水禁」「全水協」というのがあって、本来なら世界で唯一の被爆国で、だからもっともっと世界に発信しなくちゃならないのに、いまは「日本も核武装だ」というとんでもないことを言う人がいっぱいいますよね。北朝鮮ですらあんなにワーワー言われているのに、日本が持ったら世界中からバッシングされますよね。耐えられないですよ日本は。そんな事も考えずに、元気のいい奴が勝つんだ、というようなのがワーワー言っている。
そんな時こそ、「核武装反対」「核に反対する人民を増やそう」という運動をやるべきなのに、左翼の人たちが力が無いから、どんどん右にやられちゃっている。

筆坂 天木さんとの対談で、ひとつ僕が天木さんと相容れなかったのはね、日米安保は大反対なんです。僕だって反対なんですよ。それで、9条改正も反対。この2つで一致できる勢力が集まって協同をと言うんですね。
僕は違う、一つ一つは賛成だけど。なぜなら、絶対多数なんか作れない。だっていまの世の中で、日米安保反対の人はどれだけいるのか? そんなのは少数派ではないか。ましていま、北の脅威があるなかで日米安保を無くせという人はね。いるけど、それは圧倒的少数派ですよ。それと9条を一緒にしたら、少数の運動にしかならないよ。天木さんの気持ちは解るが、日米安保を抱き合わせてはダメだ。いまは9条一本で、保守も革新も右翼も左翼も無い、という運動がどう構築できるかが、護憲と言われている人たちにつきつけられているという側面を見なくては駄目だよと。
世論調査やれば、7割ぐらいは日米安保賛成でしょう。いまの状況で米軍の基地を撤去しろなんてのは通りませんよ。僕は基本的には安保反対ですが。しかし9条を守るためには、これはいま除きゃなきゃ、本当の幅広い運動は出来ない。
それと、いまの憲法が占領下の特殊な状況下で作られて、そういう意味ではアメリカの押し付け憲法であることは紛れも無い事実ですよ。ただしかしね、押し付けられたのは、いったい誰なのか? 国民は歓迎しましたよ。厭戦気分が蔓延していたし、もう戦争はこりごりだと。そういう意味では、国民からの反対運動は起きなかったですね。もうひとつ言えば、じゃあ、いま作れば、本当に自主憲法なのか? いまの日本が本当に独立国だと言えるのか? いまだって、見方によっては第2の占領憲法を作ることになるのではないかと。

鈴木 最近、ジョン・ダワーの「占領を抱きしめて」という本を読んだんです。太田光の「9条を世界遺産に」を読んだら良い本だと書いてあったんで。
そうしたら、それを読んで、戦争に突入した日本人も、占領憲法を受け入れた日本人も同じなんだと思うようになったんです。そういうこと言うと、また右翼に攻撃されるでしょうけど。

『会場からの質問』 ・天皇制社会主義に賛同しますか?

筆坂 いまの日本共産党は賛同すると思いますよ。いまの天皇制は一切政治的権力は持っていない。そして、共産党は議会を通じて社会主義を実現すると言っているでしょ。どっちにしたって、天皇制は政治的権限を持っていないのだから問題ないんですよ。共産党が圧倒的多数を議会で確保し、社会主義への道を進むことになったとしても、天皇制を無くす必要は全然ないんです。
実際に、綱領を改訂して天皇制が「君主制」だという規定を無くしたときに、幹部会で話されたことがあるんです。
「これは、今後、天皇制を残したままで、日本は社会主義になるってことだよな」と幹部だった僕は、名前を出すのは可哀想なので出しませんが、当時の大幹部、相当トップの人と冗談で言ったことがあるんですから。

鈴木 いいんじゃない。(笑)
それと、聞きたかったんですが、日共というのはマズイんですか?

筆坂 そもそも、日本共産党はコミンテルン、つまり世界の共産党の日本支部として出来たんです。日本の共産党なので日共、中国の共産党なので中共、こういうふうに呼んだのですが、コミンテルンは無くなって、ソ連の支店ではなくて、日本は日本の独立した共産党だという位置づけになりましたから、日共という響きにはコミンテルン日本支部という意味合いがあるので嫌がるんですよ。
右翼が使うからという意味合いもあるでしょうね。
略す場合には日共とは言わない。共産党と言います。

タグ:共産党 右翼 憲法 日米安保 左翼 田原総一郎 鈴木邦男 不破哲三 筆坂秀世

posted by 死ぬのはやつらだ at 22:29

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