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3月16日10時0分配信 日刊ゲンダイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080316-00000003-gen-ent
♪もしも私が家を建てたなら……という乙女チックな歌「あなた」が73年に発売され、大ヒットした。歌っていたのは、まだ高校生だった小坂明子さん。ピアノを弾きながら歌う、ポッチャリした姿が初々しかった。あれから35年。小坂さん、今どうしているのか。
●「『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルは、13年で400曲以上書きました」
会ったのは地下鉄乃木坂駅から歩いて7分のワーナーミュージック・レコーディングスタジオ。
「ピアノのインストゥルメンタルアルバム『Pianade』のレコーディング作業中なんです。6月4日に発売予定で、発売記念ライブを30ステージくらいやりたいと思ってます」
小坂さん、満面の笑みでこう言った。2年前、やはりピアノのインストアルバム「Pianish」をリリース、ステージ活動を再開したという。
「『Pianish』は01年からコツコツ書きため、自分のオリジナルアルバムとしては23年ぶりに出しました。アメリカのレコード会社、ドーモレコードと契約し、インターネットサイトのiTunesで世界23カ国に配信を始めたら、スペインなどヨーロッパ4カ国で2カ月くらいずっと、ニューエイジ（インスト）チャート1位になったんですよ」
そりゃ、スゴイ。しかし、23年ぶりとは、その間、何をしていたのか。
「作曲と編曲です。アイドルに提供したり、ミュージカルやテレビアニメなどの音楽を2000曲は書いたでしょう。とくに『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルは、13年で400曲以上書きました。『セーラームーン』が始まったのが、ちょうど下の子が生まれた年。上の子もまだ小さくて、もっと“お母さん”でいたいのに、やると決めた仕事はやらなくてはいけない、という葛藤でつらかったですね」
子供ということは、「あなた」の世界を実現したのだろう。
「ええ、“あなた”はちゃんといますよ、フフフ。ワタシのステージの音響を担当していた8歳上の人で、28歳のときに結婚しました。今は私のマネジャーをしてくれています」
子供は18歳の長男、15歳の二男の2人。
「上の子はロックバンドでベースを弾いて、作曲もしています。まだプロではないものの、年間100本くらいステージに立ってますよ。下の子も中学のブラスバンド部でホルンを吹いています」
さて、作曲家の娘に生まれた小坂さんは、73年、「あなた」で第6回ヤマハ・ポプコンと第4回世界歌謡祭のグランプリを受賞。デビューするや、いきなり200万枚超の大ヒットとなった。
「『あなた』の後、レコード会社のディレクターとかに、もう一曲だけ200万枚出してって気軽に言われちゃって。じゃ、ヒントくださいって言いたくなりました。自分でも『あなた』があんなに売れるなんて、いまだに驚きなんですから。印税？ ラジカセ買っ
て大喜びしてました」
杉並区内の一軒家に家族4人で暮らす。
なお、4月2日、目黒のライブハウス「楽屋（らくや）」で歌う。
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