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老婆の金があれば、何百、何千という立派な仕事や計画が実施され、改善されるのだ!【罪と罰・ドストエフスキーより】
http://www.asyura2.com/07/hasan50/msg/738.html
投稿者 hou 日時 2007 年 6 月 10 日 09:16:02: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: Livedoor堀江社長 「お金を若者に投資するべきなのだ。」 2004-11-10 13:59:50  【浪ぶろぐ 】 投稿者 hou 日時 2007 年 6 月 10 日 07:53:48)


http://cache.baidu.jp/jp?word=%A5%DE%A5%EA%A5%E4%2C%A5%CE%A5%EB%3B%A5%C9%3B%A5%DE%A5%F3&url=http%3A//www%2Ekansaigaidai%2Eac%2Ejp/teachers/nakayama/contents/2006zemi2/miki%5Ftsumitobatsu/miki%5Ftsumitobatsu%2Ehtm&p=ce759a478ad95dfd1cbe9b7d0912c1&user=baidujp

倒叙小説 → はじめに犯人の側から犯行の様子が描かれ、その後、探偵の側から捜査の進展

や真相の看破に至る過程が描かれる。

犯罪心理小説 → 犯罪者の内面に目を向け、殺人に至る過程を描いたもの。

★ ラスコーリニコフは、金貸しの老婆・アリョーナ・イワーノブナを殺害。偶然居合わせた老婆の妹・リザベータまで殺害してしまう。


雑誌「ロシア報知」にドストエフスキーの小説『罪と罰』の連載が開始された1866年1月に起こった事件。

 モスクワの中心部ゲルツェン街の裏通りの住居で、高利貸しである退役大尉ポポフとその下女マリヤ・ノルドマンが殺され、現金や有価証券2万3千ルーブリが奪われるという事件が起きた。犯人とされたのは、モスクワ大学法学部2回生アレクセイ・ダニーロフ。彼は事件当日被害者宅を訪問した際、床に倒れている下女を見つけて驚愕しているところへ、被害者の書斎から飛び出してきた見知らぬ男からナイフで攻撃され、負傷しつつ逃げたのだと、無実を訴え続けたが、裁判で有罪という判決を受け、被告人ダニーロフは鉱山における9年の徒刑、それに引き続く終身にわたるシベリア流刑に処された。

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/95-56/ueda.htm
立命館法学 1995年 6号(243・244号)
ラスコーリニコフの周辺−ドストエフスキーの『罪と罰』をめぐって− 上田 寛
一、ラスコーリニコフたち より

 このように、ラスコーリニコフの行った犯行と似たものが同時期に起こっていることに驚かされるが、これはそこまで驚くほどの事実ではない。当時の全犯罪の3分の2までが財産犯罪であり、ラスコーリニコフのような犯罪を犯したものは何人も存在していた。

 しかし、それでも彼の犯罪が他のものと微妙に変わっていたであろう点は、彼の考え方であったと思う。

≪理由≫

「一方ではおろかな、無意味な、なんの価値もない、意地わるい病気の老婆がいる。その半面には、支えてくれるものがないために朽ちてゆく若い、みずみずしい力がある、しかもそれは何千となく、いたるところにいるのだ!修道院に寄付されるはずの老婆の金があれば、何百、何千という立派な仕事や計画が実施され、改善されるのだ!(中略)何千という善行によって一つのごみみたいな罪が消されると思うかね?」 (上巻P.115)

Q このような犯罪は許されると思いますか?

≪ラスコーリニコフの犯罪理論≫

                                             手塚治虫『罪と罰』より

Q あなたはこの考えについてどう思いますか。

「すべては人間の手の中にあるのだ、それをみすみす逃してしまうのは、ひとえに臆病のせいなのだ……これはもうわかりきったことだ……ところで,人間が最もおそれているのは何だろう?彼らがもっともおそれているのは、新しい一歩、新しい自分の言葉だ。」(上巻P.6-7)

 初めに「人間」と出しているのにもかかわらず、「私たち」ではなく「彼ら」としているということは、ラスコーリニコフは彼自身を「人間」というくくりの中からはずしてしまっているのではないだろうか。だからこそ、彼は非凡人である自分なら、行動に起こしたとしても良いのだと考え、実行したのだろう。

ラスコーリニコフのように、自身の犯罪理論に基づき犯行を行う犯人は、多少の罪悪感を感じたとしても、ほとんどそんなものを感じることなく、警察の取調べなどに対しても平然としている。(ex 「青の炎」や「容疑者Xの献身」など)

Q もし、あなたがこのような犯罪理論を持った犯人だとしたら、犯行後も平然と生活することができるでしょうか?

《参考文献》

フョードル・M・ドストエフスキー 工藤精一郎 訳 『罪と罰』(上・下) 新潮文庫

手塚治虫 『罪と罰』 角川文庫 

江川卓 『謎とき「罪と罰」』 新潮選書 

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