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メーソンリーの起源ーヘブライ語写本より 第十四章 第十五章 第十六章 第十七章
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投稿者 忍 日時 2008 年 1 月 02 日 20:40:49: wSkXaMWcMRZGI
 

(回答先: メーソンリーの起源ーヘブライ語写本より 第十一章 第十二章 第十三章 投稿者 忍 日時 2007 年 12 月 27 日 13:07:03)

第十四章  名前の違う諸結社の創設
 我々の行動によって予想もしない成果を得、堅固な土台の上に仕事を築き、加盟各神殿を中央神殿の指令に従わせてから、我々はエルサレムに戻り、九人の創設者の前で集会を開いた。そこで、支部神殿の創設で果たした旅と使命の範囲を、各自報告した。
 ヘロデ王はこの成果を、ことのほか喜ばれた。王は、ペテン師達の前で我々が見せた勇敢な態度をいっそう喜ばれ、我々が手段を尽くして彼等の多くを殺し、彼等の策略を封じ込め、彼等の宣教を滅ぼし、彼等の罠を無効にすることにどれほど成功したかを知って、非常に感銘を受けられた。
 我々は、これによって、人々が彼等の集会に出る事を阻止した。無知な者達は重要とは見なかった。彼等は下層階級にしか属してはいないからである。
 集会の中で、名称は違えど同一の基本精神を持つ加盟組織を結成すると云う案を、ある裕福な運動家が提起した。
 この案は、王とメンバーの合意を得て、記録された。加盟組織の名称は、「秘密の力」と同じ原則を取らなければならぬと云う基本合意の下、それぞれの創設者或いは指導者の責任において選択する。位階精度、合図、道具等、我々の結社の特徴に関わるものは例外とする。手と手を重ね合わせる図象がこれら組織のシンボルで、一致と協力が其の意味になる。
 これらブラザーフッドの誓いは、次の本文に統一される。

  私、誰々の息子、誰々は、神(サタン・ダビデ)と我が信条と、我が名誉に掛けて、結
 社が遂げようと望む全てのことに関して、自分を結社の兄弟達に結び付け、彼等に協力し、
 死に至るまで彼等と心を一つにすることを誓います。

 この勅令をもって、我々は各自誓いの写しを手にして会議を終えた。各自は、おのおの場に戻り、第一の努めを怠らぬよう、仕事に取り掛かった。
 こうして、我々は戦いの道を前進し、「ユダヤ人兄弟団」、「国家連合」、「宗教同盟」、「宗教責任」等の別々な名称を持つブラザーフッドを急遽設置した。これら兄弟団は、我々が創設者に指名した指導者の意思によって、大きな前進を遂げた。
 我々の結社と兄弟団との関係を知っているのは、彼等だけである。彼等の大部分は裕福な者達である。彼等の物質的支援によって、兄弟団の会員数は増え、彼等の数は我々を上回るようになった。我々は、宗教の下に、民族の名の下に、彼等を大いに賞賛しよう。彼等の名と我々の名は、時の終わりまで、歴史に残ることであろう(この裕福の者達の名前と其の子孫がどのように世界に働きかけたかも調べなければならない)。

第十五章 組織の創設者、ヘロデ・アグリッパの死
 ヒラムの話は続く。

 「結社の創設者は、至るところで仕事に掛かった。
 彼等は戦い、自分を犠牲にし、教理を広め、神殿とブラザーフッド(兄弟団)の数を増やし、偽りの説教師と激しく戦うと云う、アグリッパ王の命令を受け取った。この戦いは、二人の偉大な人間、アグリッパ王とヒラム・アビウデによって整えられた。
 彼等の名は、ときの終わりまで、輝かしく覚えられることになろう。この結社を持って、彼等は、ユダヤ教保護の為、祖先を超えて全民族の上に甦ったからである。
 先祖はペテン師を迫害し、殺し、磔刑に処したが、この二人の大思想家は、誰にも想像出来ない程の仕事を果たした。
 彼等は、イエスの弟子の何人かを殺す一方、極秘の努力と厳格な指令により、これら混乱した先導者を何百人となく殺す大仕事をやってのけた。
 この戦いのさなか、我々九人と中央神殿と他の神殿の同志達による戦いが極まった時に、アグリッパ国王陛下は眼病に掛かられ、五日以内に目が見えなくなられた。それから体を冒され、全身麻痺を起こされた(遅すぎる天罰!愛)。
 だが、このような苦しみの中でも、陛下は戦い抜くよう、我々を鼓舞された。
 国王陛下は、そのお苦しみの中で、一番身近にいた私[これを書いているのは、ヒラム・アビウデの後継者、アブラハム・アビウデであり、語りは、九人の創設者の一人、ヒラム・アビウデであると解される。]に、最後の秘密と最後の意志をお伝えになり、激しい感情を込めて、次のように仰せられた。
 『秘密を守れ、活動し続けよ。休まず働け。全てを粉砕し……』
 ここまでお話になられて、陛下は息をお引取りになった。
 私にとって、これらの言葉は最大の喜び、最大の名誉である。私はこの言葉を演説の中に取り入れ、聖なる言葉として私的、公的会合の場で披露しよう。
 『秘密を守れ、活動し続けよ。休まず働け!』
 私は、この言葉が我々の仕事の中心的な土台となり、その上に立ち、ペテン師イエスの説教師を根絶することを希望してやまない」

第十六章  ヒラム、総裁の地位を継承する
 アグリッパ王の死後、八人の創設者によって実施された合法的選挙により、満場の一致をもって、ヒラムがエルサレム中央神殿大監長、結社「秘密の力」総裁に指名された。
 王の代わりに、アグリッパが委員に指名された。彼は戦慄の誓いを行い、結社の秘密を知った。
 ブラザー・ヒラムは、誠に、国王と我々が証言した「真の創設者」の名に相応しい人であった。全員が、彼の知恵と意思に感服した。
 ヒラムが継承の際に提案した事の一つに、エルサレム神殿に「大いなる東の星」と云う、もう一つの名を与えるというものがあった。
 彼は、ペテン師が幼児であった時に彼を訪問したと云う東の王達が言いふらした星ではなく、この星こそが我々を照らし導く真の光であることを、明らかにしたいと考えた。
 次いで、ヒラムは、総裁の背に面する神殿の奥の壁、頭上の高い位置にこの星を描き、「大いなる東の星」と云う紫色の文字を囲むよう命じた。
 又、入り口の上にも、同じものを描くように命じた。
 総裁は、パレスティナ北部に支部神殿を設置する運動を起こし、モアブ・レビを総代に任命、自らも各地に出向いて神殿を設け、イエスの説教師達の教えが虚偽であることを説いて、人々の心にペテン師への憎悪を植え付けるべく尽力した。
 イエスの信者を迫害し、彼に従う民衆の心に恐怖心を植え付ける長い旅の中で、ヒラムはシドンに着いた[レバノンの町]。
 そこで、イエスの信者の数が非常に増えていることを知り、彼は創設者の同志に応援を頼んだ。モアブは、彼の許に二人の同志、アドニラムとアグリッパを急遽派遣した。彼ら三人は、行く先々でペテン師を迫害し、彼等に教えを説く暇を与えぬよう、村々に先回りして妨害工作を行った。

第十七章  ヒラムの失踪
 三人の使節は、シドンの東部で分かれ、レバノン地方に入り込んだ。アドニラムとアグリッパとの間で会合を開き、別れて暫くしてから、ヒラムは仲間の知らない内に姿を消した。
 この失踪を知らされ、アグリッパは叫んだ。

 「ヒラムが消えた。我々の総裁は殺されたのだ。何たること。シドンで彼を見たのが最後になった!」

 この知らせがエルサレムに届くと、病に伏していたヨナハンを除き、創設者は皆シドンへ旅立った。彼等は、ブラザーであり総裁であるヒラムの捜索を開始したが、何の痕跡も見つからなかった。
 神殿から仲間に随行して来たヒラムの甥のトバルカインは、住民から寄せられた幾つかの情報に基づき、ヒラムは狼の餌食になったのかも知れないと付言した。
 冬のさなかに、狼が一人の托鉢僧[我々は托鉢層を装って歩いていた、とトバルカインは言っている]とその他数名の人々を襲ったとの噂が、村人の間に広がっていたからだ。
 この為、班に分かれて捜索を急いだ。彼が死んだと云う話が事実なら、その遺体にめぐり合えるかもしれないとの希望を持って、班ごとに村人を同行させた。
 アソニラムとトバルカインは、東南方面を捜索し、木の下でハゲワシが三羽、何かの上に群がっているのを、遠くから目撃した。近寄ってみると、ハゲワシその他の獣に引き裂かれ、ほぼ食い尽くされた遺体を発見した(天罰!愛)。着衣と、特に、槌の図案を刻んだ銀の指輪[九人は、各自、神殿からこれらの宝石細工を携えた、とアドニラムは言っている]から、ヒラムの遺体である事を直ぐに知った。
 彼等は、遺体と着衣、指輪、其れに遺体の横たわっていた木の枝を取り、エルサレムに帰還した(木の正確な種類は分からないが、アカシアの木であったと信じられている)。エルサレムに着くと、全ての品を神殿に献じた。
 甥のトバルカインが、ヒラムを継いだ。彼は誓いを立て、結社の秘密を知った。そして、モアブ・レビが総裁に就任した。
 新総裁が最初に命じたのは、エルサレム神殿と他の支部神殿を、ヒラムの死を追悼する黒い幕で覆う事だった。それから、彼は、同じ晩に全ての神殿で、「神秘の者たち」のみによる、荘厳な終夜祭を実施するよう命じた[「秘密の力」のメンバーの事]。
 それから、この終夜祭を、結社が続く限り記念するよう命じた。我々がこの命令を読み上げると、全てが記録に留められた。次に、第一書記をアドニラムに、第二書記をヨハナンに委ねるよう命じた。
 アグリッパ王は、第三位階を「マスター・ヒラム」と名付けるよう命じていた。モアブ・レビは、マスターへの忠誠の徴に、社員が第三位階を授与される毎に、終夜祭を挙行するよう命じた。この儀礼により、社員は死んだ兄弟ヒラムを象徴し、彼の記憶を永遠にわたり留める事になる。
 これらの命令が記録され、結社の基本法の一部となった。
 次の会議で、私が提案を行った[この事から、写本に記録しているのは、ヒラムの甥、トバルカイン・アビウデである事は明白である]。

 「創設の年代を何千年か戻すと云う組織の原則にとって、最適と思える案を考えました。
 兄弟達よ、私は、この案によって、叔父のヒラムの名を誇張しようと考えているのではありません。断じてです。
 お聞き下さい。歴史の本文に記載されている中心的指令の一つは、結社の会員を含め、誰からも組織創設の年代を隠蔽し、その起源を完璧に判らなくするというものでありました。
 私の案はこうです。
 私達は、この忠誠の夜祭が、ソロモン神殿の建造者で三人の男に殺されたシリア人、ヒラム・アビフを記念する為のものである、と秘密の者達に知らしめなくてはなりません。
 この隠蔽工作により、結社の古代性を誰にでも確信させ、秘密をいつまでも守る事が出来ましょう。
 これによって、私達九人は、結社の殉教者である、我が叔父ヒラムの記憶を、不朽のものにする事が出来ましょう。
 其れから、結社の古さをよりいっそう確信させる為、中央神殿が夜祭の挙行を命じた日を、人類創造の日に変えなければなりません。この箇条を加えて、記録する必要を認めます。
 こうすれば、我々の真の日付を創造の年まで戻し、我々は全世界に先入観を広げる事が出来ましょう。兄弟達、あなた方はこの案を採択されますか」

 全員が、トバルカインの提出した案に満足の意を示し、時に適ったその知恵に感嘆しながら記録に留めた。
 次いで、アドニラムが言った。


 「総裁は、同じ夜に忠誠の夜祭を行うよう言われましたが、これは特に、今の時期には相応しくありません。又、我々に加わるよう、他の神殿に通知するというのも、相応しくないと思われます。どうかお聞き下さい。
 我々の兄弟のヒラムの死は、既に知れ渡っている事ですから、この夜祭がソロモン神殿の建設者ヒラム・アビフの追悼式であると他の兄弟に信じさせるのは、非常に難しいと考えます。
 我々九人だけが、誰にも知られることなく、兄弟のヒラム・アビウデの霊の為に、終夜祭を挙行せねばなりません。時が経ち、人々の記憶からヒラムのことが薄れてしまうまで、其れを隠しておく必要がありましょう。
 我々九人と、諸世紀を超えて我々を継いでゆく者達は、其れを忘れることはないでしょう。我々九人各自が、この歴史の写しを手にしているのであれば、どうして其れを忘れる事が出来ましょうか。
 このようにして、我々は、第三位階の終夜祭が、結社の創設者にして我等が大兄、ヒラムに関係している事を、『秘密の者たち』の誰にも知られることなく、この隠蔽工作を完遂させることが出来ましょう。
 このようにすれば、誰もが、第三位階の終夜祭はソロモン神殿の建設者、ヒラム・アビフの為の行事であると信じ込み、結社の起源がソロモン神殿以前にまで遡ることを、深く心に印象付けることでしょう。
 そのようにすれば、誰一人、結社の日付も、目的も、場所も、創設者の名前も、知ることはなないはず。兄弟達よ、この提案の為の本文を準備しても宜しいか」

 我々は其れを採択し、アドニラムに仕事を一任した。

  

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