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真の外務省改革(佐藤優の地球を斬る)
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投稿者 天木ファン 日時 2007 年 2 月 24 日 20:32:05: 2nLReFHhGZ7P6
 

真の外務省改革
隠蔽された不祥事を白日の下に

 FujiSankei Business i. 2007/2/22

 前回連載で紹介した手嶋龍一氏の論文「小泉訪朝 破綻(はたん)した欺瞞(ぎまん)の外交」(『文芸春秋』3月号)では、2002年9月の小泉訪朝に対する世論の評価が厳しくなった後、自己保身のために豹変(ひょうへん)する当時の竹内行夫外務事務次官(現外務省顧問)、田中均外務審議官の様子が描かれている。「拉致問題で日朝の正常化交渉が潰(つぶ)されててしまえば、外務省は詰め腹を切らされてしまう−。そう考えた外務省の竹内と田中は、新たな核疑惑が持ち上がると、時に強硬姿勢をとるようになった。それは外交官特有の自己保身だった。核疑惑が原因で日朝交渉が止まるなら失敗の矛先を何とかかわすことができると判断したのだ。/彼らは日米同盟をないがしろにして暴走しながら、新たに浮上した核疑惑で失態をすり抜けようとしている−。米側高官はそんな彼らに不快感を露(あら)わにした」

 的確な分析である。ここで最も狡猾(こうかつ)に振る舞ったのが竹内行夫氏だ。田中均氏に世論の非難が集中し、自宅に爆発物まで仕掛けられテロの標的になったのに対し、竹内氏には非難の矛先は向かわなかった。そして、「一局長の暴走」という物語が作られていくが、事務次官であった竹内氏の了承なしに田中氏が「暴走」することは不可能であった。筆者が前回連載で予告した田中氏の背後にいる黒幕とは竹内氏のことである。最近、筆者は外務省の局長級幹部と会食したが、その幹部も「竹内氏が事務次官をつとめた4年間(02〜05年)の間に外務省は内部から変質し、組織崩壊の危機に陥っている」とため息をついていた。これが現実なのだ。竹内氏について筆者が知るいくつかの具体例をあげよう。

 02年4月、竹内氏は、鈴木宗男衆議院議員と近いと目されていた東郷和彦オランダ大使ともう1人の大使を免官にした。東郷氏は事務次官室に竹内氏を訪ね、最後のあいさつをした。東郷氏は「私が免官になるのはわかります。しかし、なぜ××まで巻き添えにしなくてはならないのですか」とただした。すると竹内氏は薄笑いを浮かべ「君は知らないだろうが××に辞めてもらうのは鈴木宗男との絡みだけじゃないんだ。大変なことが起きているんだよ。余計な詮索(せんさく)をしないほうがいいんじゃないか」といった。その瞬間、東郷氏は××大使がスキャンダルを握られ、外務省組織に脅されているのではないかと感じた。実は、免官直前に××大使は筆者に電話をかけてきて「佐藤君、僕は決断した。辞めることにする。この組織が怖くなった」と伝えてきた。それからしばらくして、民主党の有力国会議員が国会で××大使のセクハラ疑惑を追及する。この情報も外務省から提供されたものと筆者は見ている。

 ちなみに筆者や鈴木宗男氏に関する外務省の秘密文書が日本共産党に届けられた。その中には改竄(かいざん)文書もあった。当時、共産党で情報収集の責任者を務めていたのが筆坂秀世参議院議員であった。昨年、同氏は「これらの秘密文書は外務省から組織的に流されたと確信している」と筆者に述べた。この文書流出に対する処分は全く行われていない。このときの外務省事務方の最高責任者も竹内氏である。現在、防衛庁で中国原子力潜水艦の火災に関する情報を漏洩(ろうえい)した幹部自衛官に対する内部調査が行われており、近く、刑事訴追が予想されているが、政府機関である外務省から革命政党である日本共産党への秘密文書流出に関してはまともな調査すら行われていない。

 05年末、外務省顧問となった竹内氏の私邸を記者が訪ねる。記者は竹内氏が事務次官を務めていた04年5月6日未明に中国公安当局から脅され自殺した在上海日本総領事館員についてただした。竹内氏はこの記者を自宅にあげ、竹内氏が情報源であるということを明かさないことを条件に情報提供を行った。筆者は具体的な話を、そのとき竹内氏が、鈴木宗男氏や筆者について何を語ったかを含めこの記者から直接聞いている。さらに、総理官邸幹部が、駐米大使人事を巡る竹内氏の猟官運動について、鈴木宗男氏に電話で話していた内容を筆者も横で聞いていたので正確に記憶している。

 真の外務省改革を行うためには竹内行夫外務事務次官時代に起きた国民の目から隠されている不祥事を白日の下にさらすことが不可欠だ。竹内氏には応分の責任をとってもらう。このためにならば、筆者は国会の場に出て竹内氏と刺し違える覚悟がある。

http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200702220002o.nwc

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