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手嶋龍一論文の威力 (佐藤優の地球を斬る)
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/216.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 2 月 24 日 20:34:09: 2nLReFHhGZ7P6
 

(回答先: 真の外務省改革(佐藤優の地球を斬る) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 2 月 24 日 20:32:05)

手嶋龍一論文の威力
対北朝鮮外交の国益毀損を突く

FujiSankei Business i. 2007/2/15


 『文芸春秋』3月号(現在発売中)に外務省を震撼(しんかん)させる論文が掲載された。元NHKワシントン支局長で外交ジャーナリストの手嶋龍一氏による「小泉訪朝 破綻(はたん)した欺瞞(ぎまん)の外交」と題する論文だ。北朝鮮の謀略に乗せられた日本の外務官僚が、主観的には官僚生命を賭(と)して困難な外交課題に取り組んでいるのであるが、客観的には金正日の手の平の上で踊らされ、日本の国益を毀損(きそん)していく様子が実証的に描かれている。

 2000年、ブッシュ共和党政権が誕生した後、金正日政権はアメリカが北朝鮮の体制転覆を本気で考えているとの認識を強めた。

 「こうした情勢のなかで金正日は一枚のカードをそっと日本に差し出した。それが『ミスターX』だった。やがてカウンターパートとしてあらわれたのが就任間もない田中均アジア太平洋局長だった。(中略)北朝鮮は、権力を取り込んで大向こうをあっと言わせる田中の性癖を知り抜いていた」。

 こういう場合、「ミスターX」が何者であるかは、インテリジェンス(諜報(ちようほう))技法を用いて調査することが常識である。日本外務省の実力でも、例えば朝鮮語(韓国語ではない)に堪能で、北朝鮮事情に通暁している某専門家にこの課題を与えれば十分こなす。また、CIA(米中央情報局)、SIS(英秘密情報部)、モサド(イスラエル諜報特務局)に照会すれば、人定はそれほど難しくない。

 特にイスラエルは北朝鮮の弾道ミサイル開発を阻止する工作に従事したときに、朝鮮労働党や国防委員会の幹部との取引を含むさまざまな工作に従事してきたので、北朝鮮情報をたくさんもっている。あるいは日本外務省がインテリジェンス専門家をウランバートルに派遣し、モンゴルの対外諜報機関に「ミスターX」の人定について照会すればよい。しかし、外務省はそのような調査を一切しなかった。

 照会することによって、諸外国から横やりが入り、交渉が頓挫することを恐れたからである。こういうときに日本側が知りたいのが「ミスターX」に関する情報のみであるとしても、ほかに20くらいの質問を紛らせておけば、目立たない。仮に日本が依頼したことが露見しても北朝鮮側は外国のインテリジェンス機関に調査されることには慣れているので、その程度のことで「ミスターX」ルートを閉ざしてしまうことはない。こういった「インテリジェンスの基本文法」を田中均氏が身につけていなかったことが筆者にはむしろ驚きだ。

 手嶋論文で最も迫力があるのは、2002年8月21日の外務事務次官室でのやりとりを再現した部分だ。谷内正太郎総合外交政策局長(当時、現外務事務次官)が田中均氏に小泉純一郎首相訪朝時に署名される予定になっている平壌宣言についてただす。

 「『この宣言には拉致という言葉がまったく書かれていないが、これでいいのか』。核心を衝かれた田中は、一瞬押し黙っり、短く応じている。『拉致問題については別途交渉していますから』 拉致問題をめぐる田中と谷内の永く険しい対決がこの瞬間から始まった」

 田中均氏の見通しは甘かった。小泉訪朝で拉致問題に関する正確な情報を日本外務省は引き出すことができなかった。外交は結果責任である。この時点で田中均氏は少なくともアジア太平洋局長を辞任すべきであった。しかし、ポストにしがみついた。田中均氏の主観的意識では「自分以外に対北朝鮮外交の突破口を開くことができる人物はいない」と思ったのであろう。しかし、官僚はポストで仕事をする「国家の機械」である。当該官僚が余人をもって替え難いと思った瞬間に、そのポストを去った方がよいというのが、筆者が霞が関官僚の生態観察からえた経験則である。

 田中均氏は有能な外交官で、自らの命を国益のために投げ出すという職業的良心をもっている人物であると筆者は認識している。それにもかかわらず、筆者が田中均外交について論評するときはいつも辛口になってしまうのは、同氏の手法に有能な日本型外務官僚が陥りやすいわなが凝縮されていると考えているからだ。

 田中均氏は悪徳外務官僚ではない。真の黒幕は田中均氏の陰に潜んでいて、今も外務省周辺で、猟官運動を画策し、また自己保身のための情報操作に従事している。次回はこの真の黒幕について、筆者も腹をくくって明らかにしたい。


http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200702150011o.nwc

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