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石原も民主党も、選挙が終われば元の石原都政の路線に戻るのだろうか?(非国民通信)
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/227.html
投稿者 heart 日時 2007 年 4 月 09 日 23:02:38: QS3iy8SiOaheU
 

http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/29b0e0b5093ce5826caeef6295b8baebより転載。

現職の知事と、与党の勝利

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圧勝 戻った石原節 「反省」一転、自信満々 都知事選(朝日新聞)

 東京都民は身内重用などの問題で「ノー」を突きつけるより、「強い東京」8年の実績を評価した。都知事選の期間中、低姿勢を通してきた石原慎太郎氏(74)は、3選を決めた8日夜、「政治は形で見せなきゃダメなんだよ」と自信満々の口調に戻っていた。ライバルの前宮城県知事・浅野史郎氏(59)は大きな対立軸を作れず、風を起こせなかった。

 マイクを握った石原氏は、「都民の良識がこういう結果をもたらした」「政治は形で見せないとダメだ」と強気の姿勢で語り始めた。
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 予想された結果ではありますが、石原氏が有効投票の過半数を上回る得票で3選を果たしました。石原氏に言わせれば都民の良識がもたらした結果と言うことですが、どんなものでしょうかね。国民レベルでの格差拡大と同時に地域レベルでの経済格差が急速に広がる中、東京は格差社会の恩恵を受ける形で好調な経済事情にあるわけですが、それが石原都知事の業績によるものかどうか。結果的に好況にある東京の経済状況を自分の手柄に出来た辺りで随分と石原氏は得をしたような気もします。これが宮城県だったら財政がどうなるかは知事の力量次第、あるいは夕張市であれば誰がどう足掻いても大赤字は免れないところで、今頃は詰め腹を切らされていたのではないかと思われるのですが。

 興味深いのは「都政を変えて欲しい」と語る人の多くが石原氏に投票したことです。「変えて欲しい」と言いながら現職候補に投票する発想はよくわかりません。たぶん、こういう人たちは既存の政治家像に嫌悪感が強いのでしょう。とにかく「普通の政治家」では絶対にダメだと思っている、そして「普通ではない」政治家を、自らが嫌悪するところの「普通の政治家」を征伐する英雄として祭り上げようとするわけです。かつての小泉首相や宮崎の東国原知事の人気を支えているのもこういった人々で、この辺の人々をどう切り崩していくかが選挙戦の鍵になるかもしれませんね。

 さて、選挙期間中は柄にもなく自らを省みる姿勢を見せた石原都知事、築地移転問題にしても唯我独尊の姿勢を改めて専門家の意見を窺うなどと言い出しました。何を今更、ではありますが、反省すること自体は悪い変化ではありません、ありませんでしたが・・・選挙が終わって完勝と知るや、その日のうちに元の傲岸不遜の姿勢を見せ始めています。地位が脅かされる心配がなければ、あとはやりたい放題のつもりなんでしょう。

 そこでもう一つ気になるのは、東京都における民主党の今後です。何度か触れてきたことですが、都議会において民主党は石原都知事の提出した議案に一度も反対したことがありません。石原都知事に100%の賛成を以て石原都政を支えてきた純然たる与党です。それが選挙が始まるや、初めて石原氏に反旗を翻し、突如として石原批判の側に回りました。これは石原氏の自省と同様、何を今更、ではあるのですが、遅まきながらも石原都政の過ちに気づいて態度を改めるのであれば、それは歓迎すべきことでした。

 石原都知事は選挙が終わるや即座に反省の色を捨て、元の傲慢さを取り戻しました。では民主党は? 民主党もまた、選挙が終われば元に戻るのでしょうか? 選挙前と同じく、決して抗うことなく石原都政を支える与党に? 吉田万三氏は石原氏について「福祉も一生懸命やると言い始めた。本当にやるか見ていかなければいけない」と述べたそうですが、今回の選挙によって初めて反石原陣営に回った民主党がこれからどう動くのか、これも見ていかなければならないような気がします。

 これは東京だけの問題ではありません。今回の県議会議員選挙において、私の地元では非常に公明党が強かったりもするのですが、多くの選挙区で民主党が議席を増やしました。そして民主党への選挙協力に熱心であった社民党が大きく議席を減らしました。共産党は横ばい、自民党は微減と言ったところでしょうか。ともあれ政党レベルで見れば多少の変化はあるわけですが、与党と野党の力関係で見ればどうでしょうか?

 東京以外の自治体でも、民主党と自民党が一体となって県政を支えている議会は少なくありません。そして自民党がわずかに議席を減らした以上に民主党が議席を増やした場合、その場合の与党の議席の合計は増えるわけです。各地の県知事選挙でも現職の当選が相次いだわけですが、それを支える与党の議席も増えた、これが意味するものは何でしょうか?

 民主党の小沢党首は首長選挙における自民党候補への相乗りの禁止を打ち出し、選挙における対決姿勢を鮮明にしました。これ自体は評価できますが、対決は選挙期間だけなのか、それとも今後は議会でも対決していくのか、それを私たちは見ていかなければならないでしょう。

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