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福田新総理総裁の誕生について(経済コラムマガジン)-やはり福田氏は、「自民党葬儀委員長」なのではないだろうか
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投稿者 JAXVN 日時 2007 年 10 月 01 日 10:23:09: fSuEJ1ZfVg3Og
 

「経済コラムマガジン

07/10/1(498号)
新総理総裁の誕生

・政治家の大衆化
自民党の総裁選が行われ、福田元官房長官が総裁に選ばれた。次いで福田氏は国会で総理大臣に指名された。当初、対抗馬の麻生氏の方が優位と見られたが、総裁選が始まるやいなや反麻生包囲網が出来、福田氏の圧勝という結果に終わった。

福田氏が圧倒的に支持されたというより、麻生氏に対する自民党内の反発が意外と強かったと筆者は解釈している。麻生氏の方が一般国民からの受けが良いような気がするが、自民党の中に麻生氏を徹底的に毛嫌いする者が結構いるようだ。野中元幹事長が麻生氏を嫌っていることは昔から知っていた。詳しい話は知らないが、沖縄の米軍基地問題で両者が対立したことが発端のようだ。

古賀選挙対策委員長と山崎元副総裁も麻生氏に強く反発した。これはこの両者が麻生氏と同じ福岡県選出の国会議員で、地元での権力闘争の色合いがある。また麻生氏は、古賀氏が属する宏池会から分派した河野グループを継承した。古賀氏は「あいつ(麻生氏)だけは首相にしたくない」と強く麻生氏を拒否している。

筆者が驚いたのは、福田氏の出馬が決まるや瞬く間に反麻生包囲網が出来たことである。福田氏が優位と見るや、大半の自民党議員が雪崩をうつように福田陣営に馳せ参じたのである。このように「勝ち馬に乗る」というムードが自民党に根付いている。特に近年この傾向が強くなった。福田氏が首相に相応しいかどうかといった事は全く関係がないのである。

筆者はこれを自民党の政治家の「大衆化」と呼んでいる。とても一国のリーダを選ぶという雰囲気ではない。ここで筆者は「大衆」という言葉を決して良い意味では使っていない。大衆が大衆的であることは普通のことである。しかし高い見識が求められる政治家達が大衆化しているのである。

この自民党政治家の「勝ち馬に乗る」という傾向は、小泉首相の再選された頃から酷くなった。安倍総理誕生の時にも同様の雰囲気があった。ただ安倍総裁の場合には、今年の参議院選の「顔」という意味合いがあった。しかし今回どうして福田氏を圧倒的多数で選んだのか全く意味が分らない。

時々自民党は力のない者を総裁に選ぶことがある。「神輿を担ぐには軽い方が良い」と言った具合である。典型例が海部首相であった。おそらく今度の福田政権の場合は、森元首相、古賀選挙対策委員長、二階総務会長といったメンバーが実権を握ることになると思われる。

一方、福田氏が総裁選出馬を簡単に承諾したことも理解できないことである。与党の参議院での議席数は半数を大きく割り込んでいる。法案が容易に通る状況ではない。もし衆議院選を行って過半数割れとなれば、自民党は直に野党に転落する。したがって解散権の行使は縛られる。こんな不自由で損な役回りが今日の自民党の総裁であり、総理大臣である。

・郵政改革反対派議員
今日と異なり、以前の自民党の中には気骨と信念のある政治家がいた。郵政改革に反対した議員である。しかし彼等は造反議員のレッテルを貼られ、自民党を追われた。マスコミから批難されるだけでなく、自民党の地方組織からの支援も失った。そして郵政選挙では、刺客候補を立てられ大半が落選した。しかしこれらの政治家こそが価値があったのである。

郵政改革反対派の政治家が抜けた後の自民党は何の取り柄もなくなった。まさに07/7/2(第488号)「ポンカス政党」(http://adpweb.com/eco/eco488.html)になったのである。今回の総裁選の様子を見ていてもそのことがよく分る。政治家の「あさましさ」だけが目に付いた総裁選劇であった。

先の参議院選の結果を見ても、3年以内の間に自民党が野党に転落する確率が大きくなったことは分る。一旦野党になれば、与党だという理由だけで寄って来た者がどんどん去り、自民党は消滅する方向に向かうと思われる。細川政権の時にも自民党は野党になったが、その時には参議院では多数を占めており、今とは大きく事情が異なっていた。参議院で少数派になった今回の方がずっと深刻なのである。ましてや気骨と信念のある政治家が全部抜け、ポンカス政党になってしまった自民党には再生する力は残っていない。

細川政権時一旦落ち目になった自民党であったが、与党の座を取戻すと、さみだれ的に民主党や自由党から国会議員が自民党に移って来た。しかし今度は事情が違う。政権に近づいた民主党から離れる者はいないと思われる。むしろ自民党から離党者が出る可能性の方が高い。


安倍政権下で郵政反対派議員の自民党復党がなされた。しかし参議院選の結果を見れば分るように、彼等は復党を急ぐ必要はなかったのである。中には「しまった」と思っている者もいるはずである。多くは議員本人が望んだというより、後援会が自民党への復党を願ったものと考えられる。

自民党に復党しても「冷や飯」を食わされるくらいなら、自ら自民党を再び離れることを考えた方が良い。平沼氏も復党が認められた。しかし野党転落が見えて来た自民党に急いで復党する必要は全くない。むしろ平沼氏には保守系の新党を立ち上げてもらいたい。

10月1日から郵政事業の民営化がスタートする。各種の手数料が軒並み値上げされる。数十パーセント程度の値上げでなく、何倍にもなるのである。民営化後の日本郵政にとっては儲けることが第一となる。したがって過疎地の郵便局の閉鎖も加速される。これが国民がこぞって賛成したとされる郵政民営化の姿である。筆者は、郵便局の閉鎖は郵政民営化に賛成した国会議員の地元を優先すべきと考える。

今の自民党は、官僚組織が作った政策を実行しているに過ぎない。ところが官僚の発想を自分達の考えと思い込んでいる。例えば自民党は2011年までのプライマリーバランスの回復を唱えている。これこそが財政再建の本筋と思い込んでいるが、これは官僚、特に財務官僚が作ったシナリオそのものである。しかし財務官僚主導の財政再建が進められる度に日本経済がおかしくなり、自民党は選挙に負けている。ところが自民党には官僚に対抗できる人材がいなくなっているのである。

来週は「GDP統計の読み方」に戻り、今日本経済に起っていることを考える。いよいよ所得が増えないのに物価だけが上昇する最悪の時代に入ったようである。 」

http://adpweb.com/eco/eco488.html

関連
昔の自民党には戻ってない、戻れない【在日琉球人さんの日記】
http://www.asyura2.com/07/senkyo41/msg/1201.html
投稿者 tk=たけ(tk) 日時 2007 年 9 月 16 日 19:34:01: 6dsn3TiyfPoYc

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