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天皇陛下からの首相拝命を受けて開戦阻止に動く東条英機、しかし天皇陛下には忠実であっても首相としては無能だった
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投稿者 TORA 日時 2008 年 12 月 25 日 15:57:45: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu182.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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天皇陛下からの首相拝命を受けて開戦阻止に動く東条英機
しかし天皇陛下には忠実であっても首相としては無能だった

2008年12月25日 木曜日

TBSドラマ「日米開戦と東条英機」より


◆「シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機」 12月24日 何についても初心者日記
http://schneekind.cocolog-nifty.com/shoshinsyanikki/2008/12/post-be10.html

クリスマスイブだというのに、一人寂しい夜を過ごしております。食事のときに見るものがないので、最近ハマっている関ジャニ∞の最新ライブDVD「47」の本編でも見ようかと思ったのですが、その前にちょっとTBSで4時間半以上ぶっ通しで放送している「シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機」を見てからにしようと思ったら、本当にちょっと見て「47」を見るつもりだったのが結局ドキュメンタリー編とドラマ編2部構成のうちのドキュメンタリー編終了までしっかり見てしまい、「47」はお預けとなりました。

自分にとってはこれこそが昔から興味を持っていた分野なんですが、今の気持ちが「47」>太平洋戦争なのと(こういう成人になってはいけないという見本)、何よりTBSの太平洋戦争に関する報道姿勢というものに不信感を持っていますので、テーマがテーマだけにそれほど見る気はなかったわけです。

でも、実際に見てみたら、非常に中立的といいますか、メインテーマである日米開戦に絡むいくつかのサブテーマに関してさまざまな角度からネガティブなもの・ポジティブなもの織り交ぜて偏りなく資料を提供していて、しかもそれに関しての番組側の意見なり評価なりを明確に提示することはなく、どちらかというと視聴者それぞれに判断をゆだねるような形の、あまり番組サイドの主張が強くない作りになっていまして、太平洋戦争に関する情報はいくらでも知りたい(とかいいつつ最近はほとんど太平洋戦争に関する本は読んでいないけど)、でも他人から意見や価値観や評価を押し付けられたくない私にとっては、ある意味願ったりかなったりの番組でした。いろいろ新しい情報を知ることができて(私が知らなかっただけかもしれませんが)非常に興味深かったですし、統帥権の独立などの問題に関する説明も客観的で分かりやすく、惜しむらくはいろいろなサブテーマを2時間弱の中に押し込んでいるためにどうしても一つ一つが浅く簡単に終わってしまうことで、これ、長時間のスペシャル番組(シリーズとありますが、事実上スペシャル番組でしょう、これは)ではなく、NHKの歴史番組みたいに1時間程度のシリーズものにして、一つ一つをもっと丁寧に掘り下げてほしいなあと思いました。

こういう日米開戦までの流れに焦点を置いた番組がもっと作られるべきだと思います。本当に過去の歴史から学んで戦争を二度と繰り返すまいとするのなら、どういう経緯で戦争に至ったか、その時代背景・当時の価値観・国際情勢・政治体制・法制度、そういったさまざまな観点から分析し、二度とそういう状況にならないようにすることが大事であり、効果的というか有意義なことだと思います、ただいかに戦争が悲惨で恐ろしいものかを訴えることよりも。

◆東条英機 12月25日 素人のライカ日記
http://kines.exblog.jp/9277121/

今日、TBSで太平洋戦争の「石川光陽」の続編である、
「東条英機」のドラマをみた。

彼は本当に日本を戦争に陥れた戦犯だと思っていた。

が、最近、彼は当時の軍部(特に好戦的な陸軍=関東軍含む)をどう抑えるかに、
苦悩していたことを知り、今日の番組を楽しみにしていた。

ちなみに、「一日一善」の笹川良一も、(覚えている方は私と同年代ですね。笑)
軍部、特に関東軍など(満州国)と深いつながりを持っていたのは有名ですね。
彼は戦後、A級戦犯で捕まりましたが、
日本船舶振興会を興し、莫大な財産を得ました。
後に日本の黒幕として存在したらしいですが、
黒幕は黒幕として知られたら、黒幕ではないのでそれは不明でしょう。
そして、社会奉仕のおじいさんを演じたのです。
高校の時に知りました。

話を戻しましょう。
やはり、ビートたけし演じる、東条英機ははまり役だった。
彼との確執は有名だと聞いていたので、
石原莞爾などが出て来るかと思ったが、今回はスルーか。

しかし、やはり、アメリカと言う国は自分のことしか考えない国なのだと言うことを、
改めて、知った。
だからこそ、戦後、世界の覇権を握ることが出来たのだろうけれど。

戦前から暗号を解読して開戦させるのに苦心する所など、
湾岸戦争と全く変わらないのは流石としかいいようがない。

これも、イラクがクウェートに侵攻することを事前から知っていて、
イラクの侵攻を待って、正義と言う世論を持ち、アメリカはイラクに侵攻しました。
ここで、失敗したのは、フセインを打倒出来なかったこと(=殺せなかったこと)で
石油の利権は握れませんでした。

父の遺恨とも言うべき、イラクにブッシュは再侵攻しましたね。
今度は徹底的に利権を狙ったので、
今、イラクの石油ビジネスは欧米そして、日本にとってもバブルです。
それぞれの国益に適っていると思われます。
フセインも捕まえたし、願ったりかなったリです。
が、ブッシュには、今回の世界不況の責任を取って欲しいものですね。
全責任は彼にあると考えています。
アメリカのつけは我々が払わねばなりません。

国際法で戦争は認められています。
アメリカがイラクに侵攻したのは違法ではありません。
戦争は政治の一手段です。(クラウセヴィッツもそう言っていたかと思います。)

さて、なぜ、戦争は起きたのかという、今回のドラマでしたが、
やはり、消化不良でした。
前回のように、石川光陽の撮った、黒こげの子供の写真を、
B29の爆撃手や、パイロットに見せるようなことまではしませんでしたが、
特攻隊の無線を傍受した、暗号解読員のインタビューは悲しみとともに、
「臭」かった。

東条英機は悲劇の人かと思います。
国をまとめようと必死にもがきますが、
言われているように、その器はありませんでした。
軍部に担がれた、ピエロだったのかもしれません。

その軍部に関係していた者たちは、アメリカと取引をして、
生きながらえていることもあります。
731部隊の幹部は細菌兵器のメソッドと交換に釈放されています。

また、笹川氏の息子、笹川堯氏は現在、衆議院議員ですね。
先日のコメントは流石、「庶民の気持ちは分からない」と言っただけのことはあります。


記者のインタビューを受ける徳富蘇峰、戦争を煽った責任を痛感するが
明治、大正、昭和をリードした偉大な言論人は何を語るのか。


(私のコメント)
昨日のクリスマスイブの日にTBSで4時間半のスペシャル番組を放送していましたが、「シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機」という番組で、前半はドキュメンタリーで.後半がドラマになっていました。TBSだから例によって東京裁判史観に毒されたドラマになるのではないかと思っていましたが、天皇の命を受けて開戦阻止に動く東条英機を描いたのはドラマとしては始めてではないだろうか?

欧米からは東条英機といえばヒトラーやムッソリーニと並ぶ野心的な極悪人として描かれるのが常だった。「株式日記」でも東条英機の事についてはいろいろ書いてきましたが、東条英機を日本のヒトラーやムッソリーニ例えるのはヒトラーやムッソリーニに対して失礼だろう。戦後の歴史教育でも東条英機は戦争犯罪人として教え込まれてきたから、東條英機の親族は白い目で見られながら生活してきた。


◆我々ユダヤ人がもっとも感謝すべき人物は東条英機 2006年2月15日  株式日記
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/6e560556a2e37c91044117b36a8af89c

東条英機への歴史的評価についてはGHQによる歴史の改竄でヒトラーと並ぶ極悪人として日本の歴史教育がなされていますが、このことに関しても大東亜戦争の歴史的評価は後世の歴史家に任せるべきであると書いてきました。私自身は靖国問題などの時に大東亜戦争は人種差別撤廃と植民地解放のための戦争であったと書いてきた。

東条英機の人物像については連隊長としては優秀な人物であったのだろう。しかし政治家としては素人であり歴史の流れに抗する事はできず、戦争指導もまずかった。また、当時の日本国民は敗戦の責任を東条英機に擦り付けたが、当時は政府や軍部よりも国民世論のほうが強硬であり、反戦運動などはほとんどなかった。なのに戦争に負けると180度態度が変わってしまった。


(私のコメント)
東条英機が首相になった頃には、東条英機個人ではどうにもならない状況になっており、政権を投げ出した近衛文麿の後を引き継げる人材がいなくなってしまっていた。現在でも首相の政権投げ出しが続いていますが、戦前も戦後も日本の政治体質は何一つ変わってはいないのだ。

欧米などではヒトラーやムッソリーニといった強力な独裁者が出て来るが、日本の歴史を振り返ってみても独裁者と呼べるのは信長、秀吉、家康ぐらいだろう。戦国乱世の動乱の時代では独裁者でないと統治できないが、それ以外の時はいったい誰が最高権力者なのかがわからない。

昭和の動乱期も強力な人物の登場が望まれましたが、どれも小粒ですぐに政権を投げ出す。515事件や226事件が起きても誰が首謀者とも呼べず、政治家達もテロの恐怖に怯えて口を噤んでしまうような状況では強力なリーダーが生まれるわけは無い。政治家は精神的にも肉体的にも過酷な職業であり、命を狙われる位でないと政治家とは呼べない。にもかかわらず政治家は息子に政治家を継がせるが、これほど割りのいい職業はないと思っているからだろう。

ビートたけしは猫背でありとても軍人には見えなくて適役ではないが、高橋克実の武藤章や野村萬斎の昭和天皇や西田敏行の徳富蘇峰など適役で雰囲気も似ていた。ドラマの内容が内容なので2時間あまりの時間で当時の状況を描ききるのは不可能であり、誰にも分かるような状況説明も不可能だろう。

何しろ日本の現代史は歴史教育の中でも空白の時代であり、信じられない事だが東大を出た人でも日本とアメリカが戦争をしたことを知らない人がいるくらいなのだ。進学校では歴史が入試科目で無いから他の入試科目に切り替えてしまうからだ。エリート教育には歴史と古典の教育が不可欠なのですが、東大を出たエリートには歴史教育も古典教育もなされてはいない。

NHKの大河ドラマでも戦国と明治維新ばかりで明治大正昭和の時代は空白期になっている。当事者が存命だとドラマにしにくいといった面もあるし、戦争映画にしても戦争アクションが売りもので人物評価に焦点を当てたものは少ない。TBSドラマの「日米開戦と東條英機」は人物評価に焦点を当てたものであり、時代に流された東條英機が描かれている。

徳富蘇峰も偉大な言論人でありながら、その思想から戦後は忘れられた存在となり、名前すら知らない人が多いだろう。林房雄ですら「大東亜戦争肯定論」を書いて学界から追われたような存在となり、大学も公職追放で右翼の学者は追放され左翼の共産主義の学者で教育が行なわれて、GHQは目に見えない言論統制を行なった。

なぜ日本が負ける戦争に突入したのかを考えるヒントが徳富蘇峰の言論には見られるのですが、「日米開戦と東条英機」に登場する徳富蘇峰は政治と軍の腐敗堕落を知っていながら正す事ができなかったのは言論人としての誤りだろう。しかし多くの新聞や言論人のように戦前と戦後の豹変には加わらなかった。


◆徳富蘇峰『徳富蘇峰 終戦後日記―『頑蘇夢物語』』講談社、2006年
http://iwata910.seesaa.net/article/31511726.html

日本の敗戦という大東亜戦争の結末、その後の占領に対して、当時の日本人は、どのように受け止めたのだろうか。明治・大正・昭和の三時代を生きた言論人、徳富蘇峰は、日本の滅亡につながるとし、「恥を忍び恥を裏み、自分の意見を書き遺して、天下後世の公論を俟つこと」を選んだ。この日記は、蘇峰の大東亜戦争に関する考えと敗戦後の状況が述べられており、後世の議論の対象にして欲しいと残したものだと言える。

 まず、蘇峰が問題としたのは、敗戦の原因である。蘇峰が疑問視したのは、日本が悪いから戦争に負けた、さらには「軍官民総てが悪い」という主張であった。蘇峰自身、決して敗戦に対する自分の責任を感じていないのではない。勿論、大東亜戦争を侵略戦争だと考えていない。「今尚お日本の戦うたることを、義戦と信ずる」蘇峰は、ただ、純粋に「何故に敗戦したるか」を陳述したいのである。

 蘇峰は、敗戦の原因の主として、「戦争に一貫したる意思の無きこと」、「全く統帥力無きこと」を挙げている。今回の戦争は「言葉正しく、名順ではあったが、戦争の方法が間違っていた」というのである。そして、日露戦争における明治天皇の御親裁と昭和天皇の御親裁とを比較すると、「名に於て一であるが、実に於ては全く別物」だったとする。個々や組織としての政治家や軍人の問題、「国家的国民的戦争」であったにも拘らず、国民から乖離した「軍閥官僚の戦争」であったことへの批判と共に、昭和天皇の「御修養」を指摘する。ここで、蘇峰は、昭和天皇を「一点の非難を申上ぐ可き所なき、完全無欠の御人格」でありながら、唯一「万世を知ろしめす天皇としての御修養」だけが足りなかったとする。それは「輔導者の罪」であり、「輔弼の臣僚たる者共」に最も重大なる責任があると批判するのである。

 また、蘇峰は、八月十五日以降の筋なき変節を批判する。無条件降伏の発表前まで、「原子爆弾恐るるに足らず」と主張していた者が、発表後には、原爆を防ぐためには、あらゆる犠牲を払っても、たとえ「日本人たる誇りを失うても」良いと主張することに、嫌悪感を示すのである。吉田茂や幣原喜重郎などの以前からの「自由主義者」や「敗戦論者」、「社会主義者とか、共産主義者」などが、敗戦後、得意顔をして出てくることに対しては、蘇峰は「意外とは思わぬ」と問題にしない。しかし、「昨日まで熱心なる米英撃滅」の急先鋒が忽ちに「米英礼賛者」なるなどの豹変ぶり、時局の変化で態度を変化させる新聞の変節ぶりを目の辺りにして、堅実性を失っている、浅薄なる考えだと述べるのである。

 ここに、八月十五日以降もあくまで大東亜戦争を「義戦と信ずる」蘇峰の面目があろう。日本の敗戦に自らの責任を感じていながら、筋を貫き、闘い続けることは、大きな苦痛である。勿論、敗戦の責任を感じ自決した者たちの潔さを否定するものではない。しかし、敗戦後、日本が崩れていく中で、自らは誹謗中傷を受けながら、生きて闘い続けることもまた潔いと言えるだろう。蘇峰の筆からは、闘い続けることの潔さを見ると共に、責任を感じながらも闘い続けることの辛さ、苦しさを見ることができるのではないだろうか。


(私のコメント)
「株式日記」では「戦争はまだ終わってはおらず思想言論戦は続いている」と書いてきましたが、歴史を勉強しなければ思想も言論もへったくれもないのだ。ところが安倍内閣も麻生内閣も村山談話や河野談話を踏襲して欧米列強との100年戦争に白旗を掲げたままだ。小泉首相のように「アメリカが日本に民主主義をもたらした」という人もいるくらいだから、自民党はアメリカの統治組織の一部なのだろう。


 

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