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イラクレジスタンスの公式声明ビデオに日本語字幕を付けました
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/826.html
投稿者 笠井一朗 日時 2008 年 3 月 24 日 00:25:07: hjlOpqOBwUqa.
 

イラクレジスタンス公式声明20070908The Hidden Facts 隠された事実
(Free people of the world! 世界中の自由な皆さん!)
Video日本語字幕:http://www.geocities.jp/IraqNewsJapan/Communique/HiddenFactsJapanese.mpg
説明文:http://www.geocities.jp/IraqNewsJapan/IraqiResistance20070908TheHiddenFacts.htm

IraqiResistance20070908TheHiddenFacts
AlBasrahNet:http://media.abolkhaseb.net/video/HiddenFacts.wmv

0、resistance:レジスタンス
 イラクレジスタンスの公式声明に日本語字幕を付けました。山本史郎氏の仮訳(山本史郎20071010フリーエムエル 山本史郎20071013まぐまぐ)を参考にしました。憲法9条が非暴力平和主義だとして、それを更に推進するのがハーグ陸戦規定などから発展したジュネーブ条約第一追加議定書第59条(1977年)の無防備地域宣言だとしても、国連憲章第51条の規定する個別的自衛権の発動であるイラクレジスタンスの活動が、「War on Terror(対テロ戦争)」の名の下に、いわゆる国際社会とやらにテロ呼ばわりされる現状を、どう、説明してくれるのか、親米右翼陣営ならびに、非暴力を絶対是とする左翼陣営からも意見を聞きたいと思います。

1、communique:コミュニケ
 「コミュニケ」をウィキペディアで調べてみました。

コミュニケ(仏: Communiqué)は、文書による国家の意思表示、あるいは公式な会議の場でその経過を発表する声明書。共同声明と訳されることもある。ある国からある国への一方的な意思表示もあれば、複数の国家間での合意での意思表示もあり、後者の場合は広義の条約とみなされる。

 つまり、イラク正規軍が雲散霧消したあと、イラクの主権を司るのはイラクレジスタンス軍であるという自負があるのでしょう。イラクの主権は、3月20日に湾岸から人口密集地にトマホークを千発も打ち込んだ米軍ではなく、「mission accomplished」と戦艦ミズーリの甲板上で戦闘終結を一方的に宣言した5月2日以降のCPA(Coalition Provisional Authority:連合国暫定当局)にあるのでもなく、マリキ傀儡政権にあるのでもない、という認識のあらわれです。

 レジスタンスの広報活動は、アルバスラネットなどインターネットメディアでの活動が活発です。なかでも「一般民衆に宛てたコミュニケ」は、日本の国会論議が茶番劇場と化しているのに較べて、政治的水準の高いものです。私が知る限り3回発表されています。1回目が「People of the world」(20041210)、2回目が「People of America」(20050317)、3回目が「Free people of the world」(20070908)という呼びかけで始まるものです。

2、Free people
 タイトルの「Free people of the world」ですが、この「free」とはどういう意味でしょうか? 直訳すると「自由な人々」と訳せますが、それでは余りに漠然としています。英語で「free」という言葉は「from」と対(つい)で使われることが多いと思います。つまり、何か、自らを束縛するものから束縛を受けない状態という意味合いがあります。では何から束縛を受けないと考えればよいのでしょうか? 例えば、郵政民営化(分社化といった方が適切かも知れませんが)法案が参議院で否決されたことに逆ギレして、7条解散(衆議院解散)をし、「党議拘束」を逸脱した議員を党から追い出し、その議員の選挙区に「刺客」を送り込む暴力沙汰を自民党は平気で行うわけですが、この民主主義を陵辱する「党議拘束」は日本独自の制度です。つまり、日本の国会議員は「党議拘束」により、議員としての政治的行動が強く拘束されています。これは「政治的束縛からの自由が無い状態」であり、レジスタンスが呼びかける「Free people of the world」の範疇外かも知れません。

 自分の命を保持するために、自分の持てるほとんど全部の時間を企業の営利行動に委ねるしか生きる術を見出せない状態にある人は「経済的束縛からの自由が無い状態」であるといえます。ワーキングプアと呼ばれる非正規雇用の階級の人方です。私もこの階級に属すると思いますが、では、私のような低所得者層はレジスタンスの呼びかける対象では無い、と考えるのは早計です。いかなる人も、社会的生物である以上、いかなる束縛も受けない状態に身を置き続けることは不可能です。ですから、そういった束縛を受けるけれども、受け続けているけれども、それを潔しとしない信条を持ち合わせた人を想定しているのだと考えるのが自然です。

  結論を申し上げます。良心に基づく信条を公けに表現する自由を持つ人を対象にしているのではないでしょうか? 今、イラクでは、ちょっとしたいさかいでも、あるいは、いさかいが無くても、極度に緊張した海兵隊員がプッツンして、訳もなく民家に押し入り、乱暴して、殺す、といった事件は枚挙にいとまが無く、NHKドキュメンタリーでさえ見ることが出来る日常茶飯事なのです。「義を見てせざるは勇無きなり」と昔の人はいいました。あなたが「信義に篤い」と自負するなら、デモに出かけたり、議員に働きかけたりするのが義に叶う道です。

3、he has no option but to increase the international price of oil
 私は、ラジオを聞きながら仕事をします。しばらく前から気になっていたことですが、米国のサブプライムローンが破綻し、そこから引き揚げた資金が、石油市場に集まったがために、原油価格が上昇したと経済アナリストが説明するのを、一度や二度ならず聞いたことがあります。しかしこれは筋が通りません。

 サブプライムローンは不動産価額の上昇が前提にあり、上昇した時点では借り手の担保能力が増大するので、最初から、担保能力が十分でなくても、大丈夫、せっせと借金しなさいと、中低所得者層に貸し出した金融商品です。借りた人方はプール付きの住宅を買い、レジャー用の自家用車を複数台持っていながら、返済に行き詰まって困っている様子をNHKのドキュメンタリー番組で見た方も多いかと思います。その債権を流動化させたのが世界中に出回っているサブプライムローンです。UBS(Union Bank of Switzerland:スイスユニオン銀行)のサブプライムローン債権残高は1400億スイスフランだそうです。1スイスフランが100円弱ですから、約14兆円になります。日本の国家予算(平成17年度一般会計)が約82兆円だそうで、一つの銀行が抱える不良債権としては天文学的なので、いったいどういうことなのか想像も出来ません。そうなると、スイスは米国の軍事行動を阻止できなくなるんじゃないでしょうか。運命共同体ですから。

 それはさておいて、サブプライムローンの不良債権に苦しむ金融機関から、資本家が手を引くのは道理です。しかしながら、原油市場にその資金が流れたがために原油価格が高騰するというのは、実は、その逆なら正解です。原油を買い占めるのなら価格も上昇するでしょうが、原油市場価額に影響を与えるほどの原油を買い込んで備蓄することは、物理的に出来ないのです。消費量は急に増減はしない、原油購入資金が潤沢にある、原油供給量にも変化がないとするなら、切迫感がないことから、安定安値に落ち着くのが常識です。でも、イラクレジスタンスの公式声明では、「侵略占領行政のコストをカバーするために、国際価格を操作する以外に打つ手がないのです」と説明しています。これはどういう事でしょうか?

 考えられることはひとつ、石油メジャーや軍産複合体が、原油先物に強力に介入したのでしょう。投機筋に意図的に揺さぶられては、先物市場(フューチャーズ)はひとたまりもありません。リスクヘッジが本来の目的であるとする投機市場の建前は、現物をかっさらう手段に成り下がった新自由主義経済の下で形骸化してしまったのは、今に始まったことではありません。嫌気がさしてドル安が進行するのは当然の帰結です。こういった混乱の中で、サブプライムローン問題が絡むと、本質的に無関係のことでも、さも関連づけて説明できる余地は、いくらでも生まれてくることになります。

4、green-card soldiers:グリーンカード兵士
 南米や世界中から集められ、イラクに送られる兵士のことです。高額の報酬と、無事帰還後には米国の市民権が与えられることを約束されています。ただし、死亡した場合は米軍の戦死者として弔われることなく、現地に遺棄されています。カウントもされません。蛇足ですが、米国籍保有の米国市民が志願してイラク任務に就いた場合、確か、日本円にして月額10万円ほどの報酬だったかと思います。NHKドキュメンタリー番組で見たように記憶しています。どなたか詳しい方、教えて下さい。また、イラク帰還米兵の、自殺率や犯罪率、またホームレスになってしまう人方が多いのも異常な高率だと聞き及んでいます。詳しい数字をご存じの方、フォローお願いします。

5、One free man, can change the outcome of a day
 このレトリックは前回の公式声明でも使われていました。一番終わりのところでしたが「This war has taught us, that one man on the field can change the outcome of a day. One man, who believes in true freedom, can do what nations put together dare think of.」という風にです。とても似ています。「自由な人間が来たる日の有様を変えることができるのです」と字幕に付けてみましたが、これは民主主義の原則である、個の確立した「一人一人」のことを表現しているのではないでしょうか。

6、world conquest
 「world conquest」を直訳すると「世界征服」です。現実的には核兵力を伴った軍事力による「世界征服」を、通常は、意味します。しかし、イラクレジスタンス軍の保有する兵器は、インターネットでもその攻撃模様が配信されており、このコミュニケでも言及しているとおり、あくまで原始的なものです。にもかかわらず、なぜ「world conquest:世界征服」という言葉を使うのでしょうか? ベトナムのようにイラクレジスタンスがイラクの主権を取り戻したとしても、「世界征服」にいたるとするのは、どう理解したらよいのでしょうか?

  この言葉は、実は最初のコミュニケでも使われていました。「And as our ancestors drew the first sparks of civilization, we will redefine the word "conquest."」といったようにです。私は悩みましたが、今回のコミュニケを精査するにしたがい、その謎が、ほぼ解けました。強大な軍事力と投機市場という経済マジックを携えた資本主義による略奪システムを原資とする現行の資本主義は、すでに破綻しており、その証明の矢面に立つイラク・レジスタンス軍は、「alternatives:もうひとつの世界」を描けている、とするなら、この「world conquest:世界征服」の持つ意味も納得できます。

 「もうひとつの世界は可能だ」と信じる方々に申し上げたい。イラクレジスタンスはその将来ビジョンを具体的に示している訳ではないが、その方策と道すがらを、命を懸けて、我々資本主義陣営ならびに植民地主義陣営の人民に示しているのではないでしょうか。そうは思いませんか。

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