★阿修羅♪ > 戦争a3 > 736.html
 ★阿修羅♪
マトリョーナの家    西岡昌紀
http://www.asyura2.com/08/wara3/msg/736.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2008 年 8 月 24 日 21:46:47: of0poCGGoydL.
 

(回答先: 公園から聴こえてくる音楽    西岡昌紀 投稿者 西岡昌紀 日時 2008 年 8 月 13 日 02:09:49)


−−1953年の夏、私は埃っぽい炎熱の砂漠のなかから、
  ただロシアへというほか、なんのあてもなく帰還の途
  につこうとしていた。ロシアのどんなところにも、私
  を待っていてくれる人も、呼んでくれる人もいなかっ
  た。なにしろ、私の帰還は十年あまりも遅れていたか
  らである。私はただなんとなく中部ロシアへ行きたか
  った。そこでは炎熱もなく、森の木の葉の囁き(ささ
  やき)が聞えるにちがいない。もしロシアのいちばん
  奥深い懐ろ(ふところ)といった土地が、まだどこか
  に存在し、息ずいているのなら、なんとかそこへまぎ
  れこんでしまいたいと願っていた。・・・−−

(ソルジェニーツィン作・木村浩訳『マトリョーナの家』
 (新潮文庫・1974年3月10日・第二刷・8〜9
 ページより)

   ソルジェニーツィンの『マトリョーナの家』の
第1節の冒頭です。ここには、明らかに、作者がシベ
リアでの収容所生活を終え、ロシアに戻って来た頃の
思ひ出が投影されて居ます。

   中学生の時、この箇所を読んで、何と美しい
文章だろうと思った事を覚えて居ます。この箇所です。

  ・・・・私はただなんとなく中部ロシアへ行き
  たかった。そこでは炎熱もなく、森の木の葉の
  囁き(ささやき)が聞えるにちがいない。もし
  ロシアのいちばん奥深い懐ろ(ふところ)とい
  った土地が、まだどこかに存在し、息ずいてい
  るのなら、なんとかそこへまぎれこんでしまい
  たいと願っていた。・・・・


   人間にとって、故郷とは何かを考えさせられずには
居られません。
   

2008年8月5日(火)

     

               西岡昌紀

http://nishiokamasanori.cocolog-nifty.com/blog/


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=567807&media_id=4
民主化への功績称賛広がる=6日に葬儀−ソルジェニーツィン氏
(時事通信社 - 08月04日 23:01)


 【モスクワ4日時事】ロシアのノーベル文学賞作家ソルジェニーツィン氏の死去を受けて、同国では4日、旧ソ連のスターリン体制を告発した同氏の文学がソ連・ロシアの民主・自由化に及ぼした影響と功績を称賛する声が広がった。インタファクス通信によると、葬儀・埋葬式は6日、モスクワ市内のドンスコイ修道院で行われる。 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 戦争a3掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。