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2011.12.21 “命取り”になった金日成・ 金正日の現地指導(リベラル21)
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投稿者 gataro 日時 2011 年 12 月 21 日 21:23:04: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1832.html

2011.12.21 “命取り”になった金日成・ 金正日の現地指導(リベラル21)
―問われる三代目の選択―
丹藤佳紀 (ジャーナリスト)

2010年は161回、今年2011年は157回。この回数は、急逝した朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮と略)の最高指導者、 金正日・労働党総書記(国防委員長)が、生前、首都・平壌を離れてさまざまな地方に出かけ、現地指導を行った回数である。指導の分野は、軍隊に始まり農業・工業・教育・文化など広い範囲に及ぶ。

金正日総書記はその現地指導に向かう途上、17日朝、列車内で心筋梗塞を起こし、死去した。その状況について、朝鮮中央通信の発表は「不眠不休の労苦と心血を注いで超強度の現地指導強行軍の道を歩み続けていた途中、積もりに積もった精神的、肉体的過労によって列車の中で殉職した」と伝えている。また、それとは別に発表された「死去原因についての医学的結論書」では「走る野戦列車内で重症の心筋梗塞が発生し、重度の心原性ショックが合併した」と述べた。

これらの表現は急逝した指導者を讃えるためのものだが、冒頭にあげた現地指導の回数を見れば、発表にある「超強度の現地指導強行軍の道」や「走る野戦列車」といった形容が、単なる美辞麗句ではなく、かなりの程度、苛酷な現実を忠実に反映したものであると言っていいだろう。

金正日総書記は2008年夏に脳卒中で倒れ、2009年、かなりの程度健康を回復して第一線での指導を再開した。現地指導の回数が急増したのはその時からである。2010年、2011年の現地指導は2〜3日に1回という頻度にのぼっている。そのほかに2010年5月、8月そして2011年5月とほぼ1年の間に3回も中国を訪問している。

病み上がりの身にむち打ってのこの活動には、理由があるにちがいない。父の金日成生誕100周年に当たる2012年に「強盛大国」を目指すという目標、だがそこまではとても手が届きそうにない現実(目標は「「強盛国家」に格下げ?」)―そのギャップに、朝鮮の最高指導者として焦燥を強く感じていたからではなかったか。
 
その現地指導は、最高指導者が親しく労働者・農民・兵士など現場で働く国民に接するという意味ではすぐれた政治活動といっていい。また、国防委員長として部隊の視察は当然の任務であり、軍隊を掌握する意味でも欠かせないものだろう。

しかし、工場や農場など生産の現場にまで最高指導者が足を運び、いちいち指導に当たらなければならないというのは、経済システムとして見ればどこかがおかしいのではないか。現に、父親の時代から、成果、効果については外部世界で疑問視されてきた。

つまり、個別の分野で専門知識のない指導者にどれだけ具体的、効果的な指導ができるのかという疑問である。金日成時代には、少ない耕地を拡大するため、山林を切り開けという現地指導が行われた。よく引き合いに出される事例だが、それが各地で条件を無視して一律に進められた。十分に土留めを構築せずに段々畑をつくったりしたため、大雨が降ると土壌が流失してしまった例が続出し、国土の荒廃を招いたという。

最高指導者が現場を視察して“ハッパ”をかけないと、創造したり生産したりする意欲や姿勢が労働者や農民にうかがわれない状況― 金正日総書記を駆り立てたのはそんな国内のありようではなかったか。
金正日総書記は父親のスタイルを踏襲して現地指導を続けたが、その結果は、事、志に反したものだったろう。親子二代にわたって国民に約束した「白米のご飯に肉のスープ、絹の衣に瓦屋根の家」という豊かな衣食住の夢はついに実現できずに終わった。

急逝した父のバトンを受け継いだ金正恩氏に対して在日作家の梁石日氏はこんな要望を出した。「息子の正恩氏が『拉致はおやじたちのやったことだ』と言って、これを機に解決を図ってくれないか」(『朝日新聞』12月20日)。容易にできないだろうが、やってくれたら〜という思いがうかがえる物言いだ。
金正恩氏は、父と同じように「いつか来た道」を歩むのか、改革開放につながるような「わが道」を選ぶのか、いきなり正念場に立たされている。

 

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