写経会：鑑真和上への思い込め　御前立造立、勧進写経に３００人−−唐招提寺　／奈良

6月14日13時38分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100614-00000162-mailo-l29

　奈良市の唐招提寺御影堂で１２、１３両日、鑑真和上坐像（ざぞう）（国宝）の「御前立（おまえだち）」（模像）造立に向けた写経会（え）が開かれた。約３００人が参加し、静かに般若心経を写した。

　写経会は室町時代から続く行事。明治時代に途絶えたが、１９５９年に復興され、毎年２回開かれる。同寺は鑑真の没後１２５０年に当たる１３年に御前立の造立を計画。今回からその勧進を目的としている。

　参加者は鑑真和上の絵が描かれた黄色の越前和紙に、筆で一文字ずつ丁寧に書き上げた。５０枚ずつまとめて巻物にし、境内の経蔵に納める。橿原市久米町の無職、仲川幸代さん（７３）は「初めての写経で緊張したが、鑑真さんの目の前でできたことはとてもありがたかった」と話していた。写経会は秋にも開かれる予定。

【花澤茂人】

６月１４日朝刊

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