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『駆逐艦ベッドフォード』−−1960年代のアメリカ映画の質の高さ   西岡昌紀
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/429.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2010 年 10 月 06 日 18:30:19: of0poCGGoydL.
 

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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1596263102&owner_id=6445842


何度見ても飽きない映画と言ふ物は有る物です。

私にとって、そうした飽きない映画の一つに、『駆逐艦ベッドフォード』と言ふ
映画が有ります。(Bedford Incident:1965年アメリカ)

http://www.amazon.co.jp/%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E4%BD%9C%E6%88%A6-DVD-%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AF%E3%83%81%E3%82%A8/dp/B000JVRTMM/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=


高校生の頃、テレビ(日曜洋画劇場)で初めてこの映画を見て以来、ビデオやDVDで何度見たか分からない作品です。遊園地の絶叫マシンの様な昨今のアメリカ映画とは違って、1950年代から1960年代のアメリカ映画が、いかに大人向きの、知的な、質の高い作品を生んで居たかの良い例と言へる作品です。

物語は、北極海で、ソ連の潜水艦を追跡するアメリカの駆逐艦を舞台に、その駆逐艦(ベッドフォード号)の艦長フィンランダーと彼の部下である駆逐艦の乗組員達、そして外部からやって来たジャーナリストや新任の軍医などが織りなすドラマで、秀逸な脚本に、シャープな映像と俳優陣の名演が加はり、本当に、何度見ても飽きない心理劇です。

北極海に出没するソ連の潜水艦を追跡する内に、デンマーク領であるグリーンランドの領海で、氷山の間に潜航しようとするソ連のディーゼル潜水艦を発見した駆逐艦ベッドフォードの艦長フィンランダー(リチャード・ウィドマーク)が、領海侵犯をしたそのソ連潜水艦を強制浮上させようとして、無線でNATO(北大西洋条約機構)司令部に許可を求めるものの、NATO司令部から、強制浮上をさせる許可が得られず、次第に、司令部の命令を離れて、独断でソ連潜水艦を追ひつめて行くと言ふ物語です。

その過程で、艦長は、取材の為に乗艦したジャーナリスト(シドニー・ポワチエ)や、元Uボートの艦長で、対潜水艦作戦の助言者として駆逐艦に同乗して居る西ドイツ海軍のシュレプケ准将(エリック・ポートマン)と激しく対立しながら、ソ連の潜水艦を追ひつめ、最後に、偶発的なアスロックの誤射を起こして、ソ連潜水艦を撃沈してしまふのですが、その過程で展開される息ずまる様な会話とソナーの音が、そして、北極海の静寂が、私をこの物語の虜にしてやまないのです。

この映画が作られた1965年は、キューバ危機(1962年)の記憶も新しく、ベトナム戦争がエスカレートする中で、偶発核戦争への恐怖が世界に広がって居た時期でした。この作品(『駆逐艦ベッドフォード』)は、そうした偶発核戦争を題材にした映画で、同時期に作られたスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』と良く比較される作品ですが、『博士の異常な愛情』がブラック・ユーモアの風刺劇であるのち対照的に、極めてシリアスな緊張に溢れた映画です。

その『駆逐艦ベッドフォード』を最近、又、DVDで見ました。タイミングとしては偶然ですが、今この映画を見ると、どうしても、尖閣諸島で起きた中国漁船による領海侵犯事件と、この映画が重なって見えてしまひます。


そして、つくずく思った事は、外交も戦争も、結局は、人間が人間の心を読む事だと言ふ事です。即ち、潜水艦であれ、漁船であれ、領海侵犯した相手の船舶に対応する場合には、相手が、いかなる意図をもって領海侵犯をして居るのか、そして、相手は、自分たちの対応をどう受け止めるか、と言った判断が、求められると言ふ点で、領海侵犯に対する行動は、現場の指揮官にとっても、そして国家指導者にとっても、高度の心理戦争だと言ふ事です。

映画の中で、元Uボートの艦長で、潜水艦の心理を読み解く事に長けた助言者として、駆逐艦に同乗して居る西ドイツ海軍の老将シュレプケ准将は、駆逐艦ベッドフォードの艦長に、こう助言します。

(He is testing. 彼(ソ連潜水艦の艦長)は、試して居るんだ。)

「試して居る」と言ふのは、ベッドフォード艦長を試して居るのと同時に、西側を、そしてアメリカを試して居る、と言ふ事です。

もし、ここでソ連潜水艦の領海侵犯を見逃せば、ソ連は、アメリカが、デンマークの領海を守る気など実は無いのだと判断するかも知れない。しかし、強硬に出れば、戦争を引き起こすかも知れない。では、目の前でデンマークの領海を侵犯して居るこのソ連潜水艦をどうするべきなのか?

かつてUボートの艦長として、海底で生死の境界を行き来した経歴の持ち主である西ドイツ海軍の老将シュレプケ准将は、潜水艦の側の心理を熟知した者として、目の前の海底び居るソ連潜水艦の側の心理を読み解き、駆逐艦の艦長に、相手(潜水艦)を追ひ詰め過ぎない様にと、警告します。しかし、アメリカ人である艦長は、それを聴きながらも、理解し切れず、ソ連潜水艦を危険な所に追ひ込み、最後には、破局を招きます。

私には、この映画が描く、こうした外交防衛における心理戦争の厳しさと、今回の尖閣諸島の問題が重なって見えて仕方が無いのです。私は、「ハト派」ではありません。しかし、相手の心理を読む事について、日本は、細心の注意を払ふべきだ、と思ひます。

外交でも防衛も、とどのつまりは、相手の心を読む事が、決定的な意味を持つのです。

皆さんも、この映画を見て見ませんか?


(『駆逐艦ベッドフォード』予告編:クリックして映画の一部を御覧下さい)
            ↓
http://www.youtube.com/watch?v=558o0LjxTvI

平成22年10月5日(火)

                     西岡昌紀


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駆逐艦ベッドフォード作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索


駆逐艦ベッドフォード作戦
The Bedford Incident
監督 ジェームズ・B・ハリス
製作 ジェームス・B・ハリス
リチャード・ウィドマーク
脚本 マーク・ラスコヴィッチ(原作小説)
ジェームズ・ポー
出演者 リチャード・ウィドマーク
シドニー・ポワチエ
ジェームズ・マッカーサー
マーティン・バルサム
ウォーリー・コックス
エリック・ポートマン
音楽 ジェラルド・シャーマン
撮影 ギルバート・テイラー
編集 ジョン・ジンプスン
配給 コロンビア映画
公開 1965年10月11日
1965年11月12日
上映時間 102分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
allcinema
キネマ旬報
allmovie
IMDb
表・話・編・歴
『駆逐艦ベッドフォード作戦』(英: The Bedford Incident)は1965年の、冷戦を舞台にした映画。主演はリチャード・ウィドマーク、シドニー・ポワティエで、リチャード・ウィドマークは製作にも共同で加わっている。その他のキャストはマーティン・バルサム、エリック・ポートマンらで、初期のドナルド・サザーランドも出演している。この映画はマーク・ラスコヴィッチの1963年の小説に基づいており、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』を下敷きにしている。

脚本はジェームズ・ポー、監督は当時はスタンリー・キューブリック映画の製作者として著名だったジェームズ・ハリスである。ハリスは、キューブリックとの9年におよぶ協力関係を解消したばかりだった。解消直後の1963年にキューブリックは、『駆逐艦ベッドフォード作戦』との共通する部分のある『博士の異常な愛情』を作っている。

目次 [非表示]

1 配役
2 あらすじ
3 製作
4 外部リンク


配役 [編集]
リチャード・ウィドマーク: フィンランダー艦長
シドニー・ポワチエ: マンスフォード
マーティン・バルサム: ポッター少佐
ジェームズ・マッカーサー: ラルストン少尉
エリック・ポートマン: シュレプケ代将
ウォーリー・コックス: ケフル
マイケル・ケーン: アリソン中佐
コリン・メイトランド: ジョーンズ
エド・ビショップ: ハッカー大尉
ドナルド・サザーランド: ナーネイ医務員


あらすじ [編集]
アメリカ海軍の駆逐艦ベッドフォードは、グリーンランド沿岸のGIUKギャップでソビエト潜水艦を発見した。戦時でないにもかかわらず、また民間人の通信員ベン・マンスフォード(ポワチエ)とNATO海軍アドバイザーで第二次世界大戦当時のUボート艦長ヴォルフガング・シュレプケ代将とが警告したにもかかわらず、艦長のエリック・フィンランダー(ウィドマーク)は情け容赦なく獲物を追い立てる。また、未熟な若い士官ラルストン少尉(ジェームズ・マッカーサー)は、小さなミスを絶えず艦長から詰られていた。

マンスフォードは海軍の駆逐艦内の生活を記事するためということで乗艦していたが、本当の関心は最近将官への昇進が見送られたフィンランダー艦長にあり、その理由を知りたがっていた。マンスフォードは、民間人にもかかわらず専門外のことに鼻を突っ込み、あまつさえ危険で不必要な敵対行動を続ける艦長の決定に異を唱えたため、フィンランダーからますます敵視されるようになる。

乗組員は容赦ない追跡によって疲労を募らせていた。ベッドフォードとソビエト潜水艦の対決はついに衝突事故に発展し、フィンランダー艦長はベッドフォードを安全な距離まで後退させるよう命じた。その時、緊張の極にあったラルストン少尉は、艦長の何気ない「奴が発射したらこちらも発射だ("If he fires one, I'll fire one")」という会話を命令と聞き違えて、「発射!("Fire one, aye!")」と復唱して通常弾頭のアスロック(ASROC:Anti-Submarine ROCket)の発射ボタンを押してしまう。標的は攻撃されたことを知り、沈められる前に駆逐艦に対して4本の魚雷を発射した。ソナー操作員は水中爆発を観測し、(おそらく続いて起こるであろうことを考えて)悲しげな態度を見せた。フィンランダーは初め、対抗策を講じることによってソビエトの反撃を避けようとしたが、マンスフォード以外の全員が、近づいてくる魚雷が核兵器であることに気づいた。フィンランダーは生涯の最後の数秒、避けられない事態に打ちのめされ、職責を放棄し、後悔の思いを露わにする。映像は、何人もの乗組員の静止画像が、セルロイドフィルムが燃えるときのように溶けていく様を見せることで、ベッドフォードとその乗組員が蒸発したことを示唆する。映画の最後に映し出されるのは、魚雷爆発によってそびえ立つ、象徴的なきのこ雲である。

製作 [編集]
「駆逐艦ベッドフォード作戦」は大部分をイングランドのシェパートン・スタジオで撮影されたが、海上で撮影された部分もある。ロシアの情報収集艦を演じた船(キリル文字でなく英語の文字が艦側に書かれている)の場面や、イギリス海軍のフリゲート、HMSウェイクフルがベッドフォードを演じている場面などである。別のイギリス海軍フリゲート、HMSトラウブリッジの上で撮られたシーンもある。

USSベッドフォード(DLG-113)は架空のミサイル駆逐艦である。ベッドフォードという名、あるいは船体識別符号DLG-113を持つアメリカ軍艦は存在しない。ベッドフォードの役を演じたのはファラガット級駆逐艦である。


http://www.youtube.com/watch?v=558o0LjxTvI
(『駆逐艦ベッドフォード』予告編)

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南シナ海の日米合同軍事演習、中国報道「尖閣奪取のため」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1363812&media_id=97


南シナ海の日米合同軍事演習、中国報道「尖閣奪取のため」
(サーチナ - 10月05日 12:34)


 日米が、中国軍による尖閣諸島の不法占拠を念頭に軍事演習を行うとの日本における報道を受け、中国メディアも一斉に「釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)の奪取を狙う」などの見出しで、同件を報じた。

 同演習は11月または12月の実施とされる。米海軍と海上自衛隊を中心に、米空母ジョージ・ワシントンも参加する大規模なもの。中国軍が尖閣諸島を不法占拠した場合の奪還を念頭に置くとされる。

 中国メディアは「不法占拠からの奪還」を「奪取」と表現。尖閣諸島は古来から中国が領有権を持つと主張し、「サンフランシスコ条約は日米が中国、ソ連を排除し私的に結んだもの」、「沖縄返還協定に釣魚島を含めたのは不法であり無効で、釣魚島の主権を変更することはできない」などと論じている。

**********

◆解説◆
 サンフランシスコ条約は1951年に締結された、連合国諸国と日本の間の戦争状態を集結させるための条約。同条約で日本は独立を回復することになった。中国については、代表政権を中華民国と中華人民共和国のいずれにするかで米英の意見がまとまらなかったため、締結のための会議に招待されたなかった。日本は当時承認していた中華民国との間で、日華平和条約を結んだ。ソ連・ポーランド・チェコスロバキアの共産圏3国は、同条約締結のための会議に出席したが、中華人民共和国の不参加を理由に、締結しなかった。

 中国は「中華人民共和国が加わっていない」として、同講和条約は「中国に対して効力を有していない」と主張している。

 サンフランシスコ条約の署名国はアルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ボリビア、ブラジル、カンボジア、カナダ、セイロン(スリランカ)、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、エクアドル、エジプト、エルサルバドル、エチオピア、フランス、ギリシャ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、インドネシア、イラン、イラク、ラオス、レバノン、リベリア、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ニカラグア、ノルウェー、パキスタン、パナマ、パラグアイ、ペルー、フィリピン、サウジアラビア、シリア、トルコ、南アフリカ連邦、イギリス、アメリカ合衆国、ウルグアイ、ベネズエラ、ベトナム国、日本の49カ国。ただし、コロンビア、インドネシア、ルクセンブルクは批准しなかった。

 日本が中華民国と結んだ「日華平和条約」では、日本は「台湾、澎湖諸島、新南群島、西沙群島にたいするすべての権利・権限・請求権を放棄」とされているが、尖閣諸島には触れていない。

 なお、サンフランシスコ条約では、締結までに竹島についての扱いが何度も変更された。当初は大韓民国の意向が反映され「済州島、巨文島、鬱陵島、及び、竹島を放棄すること」とされていたが、米国が「竹島は韓国領として扱われたことはなく、1905年以降、日本領」として反発。また、韓国側は一時、日本が放棄する島のひとつとして「波浪島」を挙げたが、同島は実際には存在していないことが分かった。同条約の最終版では「日本は済州島、巨文島、及び、鬱陵島を放棄」と書かれ、「日本の竹島放棄」は盛り込まれなかった。(編集担当:如月隼人)


 

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コメント
 
01. 2010年10月16日 11:52:53: vx4t5VuFUU
リチャードウィドマークやシナトラ等、今じゃ悪役しか演じさせてもらえないようなのがバリバリに主役を張ってた冬至のアメリカは現在よりも民主的な国家だったと思う。

このころの海軍ものじゃミスターロバーツが秀逸だね。下手な反戦映画よりラストになかせてくれるよ。

後この間、youkuで見たんだが、シナトラの唯一の監督映画で三橋達也率いる日本軍と戦うのがあったけど、たぶんほかではお目にかかれないだろうな。ちょっとおもろいからみんな見てみて。

それからシナトラとマックウィーンとスタージェスという奇跡のトリオの映画、never so few(邦題メリルマローダーズだっけ?)も結構興味深いぞ。

有名な駆逐艦戦は日本に多いがフランキー堺の駆逐艦雪風だけでなくほかにもいろいろ作ってほしいよ。

真の映画鑑賞眼を持った人は少ないですが、西岡さんまた50,60年代のお勧め掘り出し物があったら教えてください。


02. 2012年10月08日 20:54:27 : ELC1FWrNiI
西岡様
艦船と映画が好きで、ネットをしてたらこのページに来ました。

尖閣の話が出てきて最近の記事かなと思って読んでいたら、2年前の記事だったんですね。
驚きました。まさに今日直面していることを予測していたような内容。

今こそ、この映画を放映して戦争勃発の危機を知らしめるべきでしょう。
中国の方々も見てもらわないと意味がないですが。

西岡様、また何かの方法で発信して下さい。


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