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目視検査と血清学的検査   鹿児島大学 岡本嘉六
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/766.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 7 月 26 日 10:47:32: 9XFNe/BiX575U
 

http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/Inspection.htmよりコピー:

目視検査と血清学的検査

鹿児島大学 岡本嘉六

宮崎市の移動制限が7月27日に解除される見込みで、それをもって宮崎県内の全ての制限が解除されることになる。ところが、宮崎県は7月21日に「県内の牛、豚飼養農家を対象にした清浄性確認検査の実施について」を発表した。

県内の全ての牛、豚飼養農家を対象にした清浄性確認検査を下記のとおり実施する。

1.期間  7月22日(木曜)〜8月11日(水曜)

2.対象  県内で飼養されている全ての牛・豚

     対象戸数 約7,700戸(牛 約7,200戸、豚 約500戸)

     ※直近の清浄性確認済み農家を除く

3.方法  牛(肉用牛、酪農)については、農場巡回による目視検査、

     豚については、管理獣医師等の目視検査または電話聞き取り

報道関係も一斉にこれを報じているが(口蹄疫 宮崎県で牛や豚の全頭目視検査開始 終息宣言向け)、移動制限解除と清浄化にズレが生じていることに言及した報道はない。

農水省は「宮崎県の口蹄疫に対する防疫措置について」でワクチン接種の制限解除を報じているが、それ以外の言及はなく、上記の措置が宮崎県の独自判断なのか農水省の意向を受けたものであるか判らない。

ワクチン接種区域に設定された移動制限・搬出制限(他地区の移動制限区域・搬出制限区域と重複する地域を除く)については、7月18日までに全ての制限を解除。

そこで日本からOIEへの報告にある「疫学的注釈」をみてみよう。

22/07/2010 経過報告 14

川南町周辺の緊急ワクチン接種地帯の移動制限は7月18日に解除された。この地帯で飼育されていた全ての感受性家畜は、7月17日までに殺処分された。全ての症例、擬似患畜およびワクチン接種動物は6月30日までに殺処分された。

14/07/2010 経過報告 13

東諸県郡国富町の発生から半径10 kmの区域における移動制限は7月8日に解除された。疾病が存在しないことは、当該地域における全ての感受性動物を対象とした臨床的発生動向調査とともに、発生地周辺半径3 km、ならびに、疫学的に関連する農場に飼育されていた全ての感受性動物を対象とした血清学的発生動向調査によって証明された。

緊急ワクチン接種地帯の移動制限解除に関しては、それまでの報告にある「臨床的発生動向調査」と「血清学的発生動向調査」が抜けている。何度も繰り返し指摘してきたが、清浄資格の回復には「殺処分政策」と「血清学的発生動向調査」が必須と定められており、ワクチン接種地帯は後者を満たしていないのである。

冒頭の宮崎県の発表文書にある「清浄性確認検査」が何を意味するのか不明だが、方法に記載された「農場巡回による目視検査」だけでは清浄性確認にはならない。既に治癒している可能性が高く、瘢痕化したかすかな病変を目視検査で見つけ出すことは至難の業であろう。

「口蹄疫病変の経過」から一部を紹介するが、上皮が剥離した典型的病変は速やかに治癒に向い、10日目にはかなり治りかけている。発生からかなり経た時点での目視検査でどのような病変を確認できるというのだろうか? 「典型的病変は認められなかった」と報告されるだけではなかろうか?

1日目の水泡病変: 口から舌を引出した時に破れた1日目の水泡のある去勢牛の舌。


2日目の水泡病変: 上側歯茎の破れた2日目の水泡、および舌上のいくつかの破裂前の水泡がある去勢牛。




3日目の水泡病変: 3日目の病変がある去勢牛の舌。病変部への血漿と線維素の滲出によって、初期の赤色と辺縁の鋭利さが失われている。




10日目の水泡病変: 病変部における乳頭状突起と中央縦窪みの消失と線維性組織の増殖を特徴とする10日目の病変がある舌を持つ去勢牛。



治癒後もウイルスを保有している可能性があり、FAO「口蹄疫緊急時対策の準備」の「第2章 この疾病の特徴」には次のように記載されている。

臨床症状がなくなった後、反芻動物の最大80%は持続的感染状態になる。この状態は、「キャリヤー状態(保菌状態)」と呼ばれ、初感染から28日を越えたウイルスの保有と定義される。そのような持続感染は、咽頭組織と食道上部組織で成立する。キャリヤー状態の持続時間は、宿主、ウイルス株およびその他の要因によって異なる。報告されている様々な動物種のキャリヤー状態の最長期間は、牛で3年半、羊で9ヶ月、山羊で4ヶ月、そして、アフリカ・バッファローで5年以上である。ウイルスは、咽頭・食道ぬぐい液採取によってそれらの動物から断続的に回収できる。回収できるウイルスの量と頻度は、時の経過により減少する。

牛では80%もキャリアーにならないだろうが、最大3年半も持続するとされており、現時点で「キャリアー」がいないことを証明しておく必要がある。その方法が、「血清学的発生動向調査」である。全県下での目視検査の労力と資金を使えば、ワクチン接種地帯周辺の抗体調査が格段に安上がりで、しかも、清浄化の決め手となるのに・・・。


 

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コメント
 
01. 2010年7月27日 23:52:27: tczUJIKPxU
その「清浄国」というインチキに気づかない学者さん。鳥インフルエンザが渡り鳥からなどというような。根本から間違いだらけの医学の専門家だからどうにもならないか・・

参考
http://nagatsuki07.iza.ne.jp/blog/entry/1711171/
人間には免疫機能が備わっています。

ですから、はしか、おたふくかぜ、インフルエンザ... etc

に罹患することによって、免疫を獲得できてます。

これは、同じ哺乳類の牛、豚、ヤギも一緒。

それぞれがウイルスに感染することによって、免疫を獲得できるし、実際、そういう環境で生きているのだと思います。

何故、そう言い切れるか?というと、人間と同様..それらの動物にも高度な免疫機能システムが備わっているから。

免疫システムというのは、ウイルスと共に生きる為の防御システムでしょ?

なのに、何故、牛や豚のウイルス感染→免疫獲得を否定するのでしょうか?

だったら、人間の免疫システムも否定して、ジェノサイドしますか?

科学も医学も嘘まみれ(笑)


02. 2010年8月05日 17:25:55: rfItACxPEU
>>01
ほとんどの成獣は数日で治ってしまいますが、生まれたばかりの子牛や子豚は抵抗力がないのでほとんどが死んでしまいます。
子牛や子豚が死んでしまうと繁殖できなくなってしまいます。


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