発信箱：共通の敵 by 倉重篤郎（毎日新聞・論説室）

尖閣問題での菅政権の対応の是非は別にして、中国政府の強硬姿勢の背景には何があったのか。クリントン政権時代に国務省で中国担当の次官補だったスーザン・Ｌ・シャーク氏の著「中国　危うい超大国」（ＮＨＫ出版、０８年）が参考になる。

　氏は、その職にあった９７年から００年までの間「米中戦争が勃発することを心配しない日がなかった」と振り返り、中国の指導者たちが中国国内世論の「強気に行動しろ」との圧力に押されて戦争を選択する悪夢に何度も襲われた、という。

　その背景には:

（１）中国共産党は、共産主義を誰も信じなくなった時代に生き残るため、共産主義に代わりナショナリズムをイデオロギーとして採用した

（２）中国のマスコミやネットは、政府公認であるうえ売れ行きも良いナショナリズムをあおる報道や論調を選びがちだ

（３）中国人民が強く関心を抱く問題では、中国の指導者たちは自分たちの力を誇示するために強く出なくてはならないと感じる

というサイクルがある。

　氏によると、中国の指導者たちの最悪のシナリオは、失業した労働者、搾取された農民、学生といった不満分子が熱情的なナショナリズムの力で一つの反体制勢力にまとまることだ。清朝も中華民国もナショナリズム色の強い革命運動に打倒された、という歴史に学んでいる、というのだ。

　共産党独裁の国の指導者が実は世論にもろい、その動向に常に不安でおびえている、という見立ては意外感があった。もちろん、共産党内部での激しい権力闘争があるからこそ、弱腰を見せるわけにはいかない、という政治力学も働いているのだろう。

　我々は、かつて政治指導者が行き過ぎたナショナリズムを制御できず無謀な戦争に突入したケースをよく知っている。となると、共通の敵が見えてくる。

毎日新聞　2010年9月30日　0時04分

http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20100930k0000m070118000c.html 　

コメント
01. 2010年10月06日 13:56:35: Tss4gh3yIE tomi 2010/10/05(火) 22:25 新潟市万代小学校跡地の中国総領事館への売却・中華街の創設 mixiアンチ民主党のコミュ参加者の方からの要請です。 全国の皆さんお願いします！ 助けてください！ 新潟市が、万代小学校跡地（約1万5000平方メートル）を 中国総領事館に売却しようとしています。 さらに近辺の商店街と結託して中華街を誘致しようとしています。 中国側も戦略的に一緒になって計画を進めています。 「市長への手紙」 https://www.city.niigata.jp/tegami/mail1.html 国際課が担当 http://www.city.niigata.jp/info/kokusai/ 新潟市 http://www.city.niigata.jp/ 近所の商店街が衰退しつつあります。 商店街は自分たちの生き残りをかけて誘致活動しています。 新潟市は決定済みの既定路線を、付近の住民（一部役員のみ。一般市民は参加不可）だけに 説明会を開いて、進めようとしています。 抗議の電話をかけると「反対の声は上がっていない」の一点張りだそうです！ このままでは、中国の日本海側拠点にされてしまいます。 中華街ができればアンダーグラウンドでも中国浸透が進みます。 調印が近いです。力を貸して下さい！
02. 2010年10月06日 21:29:11: lBe9ioXxUA 日本国憲法 第九条【戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認】 １　日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 自衛隊派遣は反対しよう。
03. 2010年10月08日 14:35:21: TSrWg19pyY http://panther.iza.ne.jp/blog/entry/1396219/ 日本人も中国人も冷静です 狂っているのは米国民主党・日本民主党・中国共産党 これら三つの政府の親玉の国際金融マフィアはスイスにいる サタンの親玉は、戦争で金儲けしたいし、戦争で覇権交代を実現したいし、戦争で有色人種を間引きしたい 電通マスゴミは親玉が雇っているゴイム洗脳機械なので、大恐慌になっても１社も潰せませんし、大恐慌になったら益々頑張って戦争扇動に邁進してもらう予定 中国での尖閣デモは1000人ぐらいの小規模で、中国共産党はショックを受けて作戦変更 新ドル発行時による大恐慌まで、一時撤退
04. 2010年10月08日 14:48:23: TSrWg19pyY >>01 日本の地方経済崩壊＆中国による日本の地方経済支配はスイスの作戦の一環なので田中真紀子も大賛成 中華帝国樹立のためには、円高で中国資本を潤しておくことが最重要課題 中華帝国樹立のためには、円高で日本の地方経済を破壊しておくのも最重要課題 小沢も真紀子も、中国共産党が日本を支配するのを前提に動いている ただ、支配する方法が違っているので小沢は外された 今は戦争で全てを推し進める方向に動いている 戦争が嫌なら、進んで中国資本・中国人を受け入れて、一日も早くソフトランディングによる中華帝国樹立へ邁進しなければならない
05. 2010年10月10日 07:23:10: dlp5rHUhkk 歴史的事実をお互いに研究して同じ過ちを繰り返さないことです。ただ漁船問題も真実を究明しお互いに何処が問題だったのか事実を明確にしないと同じ事が繰り返されます。お互いの不信感が増大することは良くありません。紛争の基です。冷静にお互い話し合うことです。初期対応が大切です。曖昧な解決は後で問題を大きくします。どこの國とも仲良くするのですが特に隣人アジア人同志は今後とも友好を深めることです。戦争を望んでいるグループがいますのでいろいろな仕掛けに注意してこれを排除しましょう。

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