>この連中のために失業して日本人の労働者の方が可哀想なんじゃないかね

「この連中のために失業し」た「日本人の労働者」なるものは、
どこに実在しているのでしょうか？
何という企業ですか？
外国人労働者には企業を選ぶ権利もなければ
日本人労働者を解雇する権利もありません。

そもそも自給300円で働く日本人労働者は、少なくとも法律的には存在しません。

これは＜構造的な問題＞です。

・どんどん待遇を低下される正規雇用
・いつでも首を切られる不安定な非正規雇用
・奴隷労働の外国人労働者

正規雇用もどんどん賃金と待遇面で年々劣悪となっています。

一般の公務員労働者ですら毎年賃金を下げられています。

公務員ですら非正規雇用が年々拡大しています。

それが可能なのは、
“下を見ろ！　ああなってもいいのか”という脅迫観念です。

まるで江戸時代の農民の下にエタ・非人を置いたのを彷彿とさせます。

総資本にとって都合の良い構造的な労働構造を築いてきたのです。

諸外国も同様です。
EUでも外国人労働者を最下層とし、
それを“口実”として労働者総体の賃金・待遇がどんどん劣悪化しているのです。

不況で支払いたくても賃金が支払えないのだそうです。
つい数年前まで諸企業は過去最高収益を毎年更新していた時に、
それに見合って毎年賃金を上げていましたか？
ほんのちょっぴりは上げたかもしれませんが、ほとんど上げていません。

好況の時には、賃金を上げず、不況の時は賃金を下げる。

これが現実の姿です。

総資本はあくまで貪欲です。
儲かったら全て俺のもの。
儲からなかったら他者＝労働者に全ての犠牲を転嫁する。

これが資本の資本たるの本質です。