毎日新聞 1月9日(日)2時30分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110109-00000004-mai-cn

　【ロンドン笠原敏彦】英外務省のサイモン・フレイザー次官は７日、毎日新聞など一部外国メディアと会見した。次官は、台頭する中国への対応について、対中包囲網などの協調態勢は「不適切で逆効果」だと指摘。逆に、中国やインドなど新興大国を国際体制に取り込むために、その利益をより反映するよう国際通貨基金（ＩＭＦ）や国連安保理などの国際機構を改革すべきだと語った。

　フレイザー次官は中国が独断的な外交姿勢を強めているとの見方には同調せず、「中国のパワーを考えれば（自己主張は）不合理ではない。それを止めようとするのは誤りだ。我々の政策目標は（問題が起きたときに）建設的に対応し、緊張を生まないように備えることだ」と述べた。

　日本が対中国で国際協調体制の強化を志向している点に関しては、Ｇ２０（主要２０カ国・地域）などを通して中国を国際統治のメカニズムにいかに取り込むかが重要であり、「中国に対し国際社会が集団で行動する印象を与えることは避けるべきだ」と答えた。

　その上で、現在の国際機構が世界の現状を反映していない点に言及。「中国やインドが西欧的価値観に基づく西側クラブと認識する体制をそのまま受け入れると考えるのは間違っている。我々は彼らを受け入れるために配慮と柔軟性を示すべきだ」と述べ、国際機構改革の重要性を説いた。

　さらに、米中関係を世界で最も重要な２国間関係だと強調。英国は対米外交でも中国問題を重視していると説明し、「すべての国が米中関係が建設的になるよう働きかける必要がある」と語った。

　同氏は外交官として主に通商畑を歩み、キャメロン連立政権下で外務次官に就任した。同氏の発言は、経済的利益の追求を重視するキャメロン外交を反映したものと解釈できる。次官は近く、日中など東アジアを訪問。日本での協議では、中国をめぐる経済、安全保障問題などを話し合う予定だ。
　

コメント
01. 2011年1月10日 19:51:48: LpGPu82xdw 二枚舌のイギリス。 イギリスは、なんと、あの北と非常に仲がいいのだ。 事務所まで、平壌に設けている。MI６なんでしょうかねえ（爆笑）。 そして、北のローン債権をイギリスで、発行させているのですよ。 そんなイギリスの言葉など、到底信用してはいけない。 香港をこの間まで支配していたのは、どこの国だったのか。 笑止千万、厚顔無恥とは、この事を云うのだ。
02. 2011年1月11日 01:11:21: UTfiraYNic 正史でもイギリスは西側で最初に中共を承認した。 香港もかんたんに譲り渡したし、だいたい、国民党を支持していたことがないんじゃないか。 ようするに中国の愛国ブルジョアと英国は絶対に相容れないから、中共と組んだんだろう。
03. 2011年1月11日 21:01:03: Td0N6QHNrk この報道は、讀賣新聞やNHK「ニュースウオッチ９」を牽制するための膳立であろう。 対中包囲網という概念を用いて、日米韓印豪等の軍事同盟化を歓迎したのは、最近のNHK「ニュースウオッチ９」であり、端緒は政権交代前夜からの讀賣新聞である。英外務次官は、NHKの唐突で異様な主張を根拠として、日本の反中動向を歯止めする計画上に発言を求められた可能性がある。 そのNHKの番組は、環境問題の重要性を喚起する目的で、英王室の権威を活用したことがあるので、そうした日英関係の下、英政府や英王室の指令で対中包囲網を提案させられた、と受け取られかねないと危惧したのだろう。 しかも、そのNHKの番組は、ヨンビョン島砲撃事件以降の主要課題は対中包囲網作りである、と受け取られかねないほどの奇妙な内容であった。
04. 2011年1月13日 00:26:40: 0BqofQYyYQ あのなー、国民党は戦前はソ連やドイツに頼っても仇敵イギリスには戦争で負けそうになるまで頼らなかった。 アヘン戦争を絶対に忘れないんだよ。とくに広東勢力が強いからな。 戦後の内戦の負けそうなときも、散々足を引っ張った。 おそらく、英外務省と中共は密約があるんだよ。多分それは香港に絡んでなされた以上のものだろう。

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