★阿修羅♪ > カルト7 > 765.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
サブプライムローン問題「金融工学」は詐欺の手法(理性=イルミナティ=拝金を極めたら金融工学=詐欺だったというオチです)
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/765.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 1 月 05 日 17:36:30: 4sIKljvd9SgGs
 

http://ww5.tiki.ne.jp/~people-hs/data/5318-4.html
『人民の星』 5318号4面

サブプライムローン問題 「金融工学」は詐欺の手法

--------------------------------------------------------------------------------
 サブプライムローンは、もともと資産などもたず定職もない貧困人民に、住宅購入資金をかしつけ、身ぐるみはぐ制度である。だれが見ても、借り手は返済不可能となることはあきらかであるし、貸し手は回収困難となることもあきらかである。はじめから破たんすることは目にみえていた。ところがこんな仕組みが「金融工学」を駆使して、「証券化」という欺瞞(ぎまん)商法になり、政府と金融資本の後押しをうけ、一九九〇年代なかばからひろがったのだ。「証券化」によって〇三年から急拡大し、〇七年夏に破たんするまで、住宅関連産業と大手不動産や金融資本がもうけてきた。
 サブプライムローンの拡大を促進した仕掛けは「証券化」という手口であった。サブプライムローンをあつかう企業は、貸しつけたサブプライムローンを、他の投資家に買いとらせることで、この貸し出し債権を管理し取り立てをやる手間をはぶき、ふえた手持ち資金で、つぎの新規ローンを貸しだす。なんとしても取り立て不能になる危険を他のものに転嫁する。

「証券化」して市場を急拡大
 そしてサブプライムローンを買った証券会社(投資銀行)は、それをまたべつの証券にし、売りさばいた。それを買った金融機関がまたおなじことをした。こうして市場全体の規模も拡大しつづけた。
 ローン債権を売ろうとしても、そのままでは市場で買われることがない。ところが「証券化」するとどんどん売れるようになるのは、どうしてだろうか。このインチキな手法をあみだしたのが「金融工学」である。

ローン債権を「小口化」する
 「証券化」するとき、まず第一にやるのが、ローン債権を大量にあつめて、その権利をきりわけて個別の証券にし、この個別の証券を売りにだす、という手順をとる。この場合、実体をみると、単に権利がうつった(債権から証券に形をかえた)だけで、全体の資産には、なんの変化もない。
 しかし小口にすることで、投資が小額でもできるようになる。サブプライムローン債権を個人が買おうとすると、一件でもそれなりの値段がする。しかもなん千、なん何万のローンをあつめたものは、なん百億円、なん千億円もする。これを一人に買わせるのは無理である。債権を「証券化」すると、たとえば一万円で買えるようになり、買いやすくなる。
 また、均等にきりわけるのでなく、回収が確実な「リスクの低い部分」と「こげつきになる率の高い部分」にきりわける。リスクの低い部分にたいする権利をもつ債券を、高い格付の債券として売りだす。これをかれらは、「証券化によってリスクを除去する」などといっている。残りの部分をあつめて、ふたたびリスクの少ない部分をとりだして、債券化すると、つぎの格付けの債券にしてうりだす。このように「証券化」をなんどもくりかえして、格付けをして、投資可能な商品にしたてあげたのだ。

人々をごまかしバブル導く
 「証券化」は、サブプライムローン債権を、格付けのついた債券・金融商品につくりかえることで、人人をごまかし、投機をあおりバブルをつくりだしたのである。
 「金融工学」の専門家は、「証券化」は小口の投資を可能にし「リスクを分散させた」ので、メリットが生まれると宣伝した。何万という貸出先をあつめるので、これらがすべて同時に貸倒れるリスクは低くなると人をあざむいた。かれらは、それを「投資先の分散の効果」と強調した。
 こうした論法や手法は、実際からかけはなれ、人をあざむくペテンである。返済能力をもたない貧困人民に貸しつけた融資は、はらえなくなる時期が早いか遅いかのちがいだけで、かならずはらうことができなくなる。返済不能は一〇〇%確実なことであって、この融資を支払われることが確実な部分とこげつくであろう部分とに切り分けるなどということはできない話である。また、こうしたサブプライムローンを大量にあつめると焦げ付きの確率がさがるなどというのは、数字のインチキである。
 しかしこのようなインチキを「金融工学」などと理屈づけてやったのである。すなわち「証券化」によって、リスクは分散され、除去され、さらに純化された」として、サブプライムローンという信用度のきわめて低かった債権を、信用度が最高クラスの格付けの債券にうまれかわらせ、バブルの対象商品としたのである。

インチキなノーベル賞学者
 金融機関で金融商品の数学モデルの開発に従事する数学者が一九八〇年代からウォール街で幅をきかせるようになった。「ノーベル経済学賞」を授賞したロバート・コックス・マートンは、リスク(投資にたいする危険の負担)に価格をつけることによって、「証券化」を促進した一人として有名である。またハリー・マーコビッツは数学的な考え方を金融に適用したことで、一九九〇年に「ノーベル経済学賞」を授賞した。かれは、ウォール街で株式や証券の売買によって利益をうみだすトレーダーたちの経験則を数式化したとされている。
 このような学者の潮流を「クオンツ」(定量分析者)とよび、かれらがサブプライムローンをうみだし「証券化」の手法をあみだしたとされている。
 「証券化」によって、何も生み出されていないし、なにも変化していない。サブプライムローンの危険を他に転嫁しているだけである。その転嫁のさいに、「リスクのある部分」「リスクのない部分」にきりわけるというインチキをしているのだ。独占資本に投機の利益をもたらすために人をあざむく理論が「金融工学」なのである。
 だが、サブプライムローンは破たんした。アメリカ独占資本が豪語し、ノーベル賞受賞科学者がつくった「金融工学」なるもののインチキは、実際によって、もののみごとに暴露された。
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > カルト7掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > カルト7掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧