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原発を巡る情報操作
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/441.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 5 月 23 日 00:04:27: 9XFNe/BiX575U
 

原発を巡る情報操作

 幾つか情報操作が行われている。ある情報を隠ぺいし間違った情報を流すものから、世間の注目を引いて本来関心をもたれるべき話題を覆い隠すものまで、いろいろある様子だ。以下、その内の目立つものを3つ取り上げる。

1.浜岡原発が運転停止になった。これで安全性が確保されたかのような幻想が作られつつある。確かに、制御棒が作動しないまま原子炉が壊れると言う危険性はなくなったが、相変わらず全ての原子炉には核燃料が装填されたままだし、使用済み核燃料保管プールには使用前の燃料も含めて多くの核燃料がそのまま保管されている。東海地震はプレート境界型の超大型地震だが同時に浜岡原発の直下で起こる直下型地震でもある。だから、縦揺れによって一瞬のうちに原子炉自体が破壊され、冷却系が機能しなくなる可能性が大変に高いのだ。しかも、マグニチュード8程度の直下型地震だから、地上は311の東北地方太平洋沖地震とは比べ物にならないほど混乱しているはずだ。つまり、道路が破壊されてしまい、液状化も大規模に起こっているはずで、消防車とか電源車などがたとえ近くに用意されていたとしても全く機能できない可能性が高い。そうなればメルトダウンから再臨界というシナリオが実現する可能性さえある。M8規模の地震が原発を直撃した例は未だに世界で一回もない。どの程度の被害が出るか分かってはいないのだ。大地震の時には田んぼの水がそのまま1m以上飛び上がったとか、ものが地面から飛び上がったと言う言い伝えがある。自分は浜岡原発の原子炉建屋などが建物ごと吹き飛ばされるのでは危惧している。なお、「巨大地震が原発を襲う」船瀬俊介著 地湧社 の131頁に「日本で最初に東海地震の予測をしたのが茂木氏だ。1969年11月、東大地震研究所の月例研究会で『東海地方でM8級の大地震の可能性がある』という茂木氏の公表は、地震予知のさきがけとなった。マスコミも大々的に取り上げた。それは、中部電力が浜岡原発第一号機の建設を申請する6か月も前だ。」と書かれている。このことは事実である様子で、浜岡原発はわざわざ東海地震の震源域に建設されたのだ。

2.震災直後の海水注入中断について情報が錯そうしている。菅直人首相が「海水注入をすることを聞いていない。海水注入などしたら再臨界の可能性があるからやめるべきだ」と言ったというものから班目春樹原子力安全委員長がそう言ったのだと言うものまでいろいろある様子だ。確かに事故直後とは違って、そろそろ事故経過についての検証が始まってもいい時期だが、今回の騒動はいただけない。少なくとも、今回のような緊急事態では人の判断は間違うものだ。それよりも、フェールセーフ機能が全く備わっていなかった原発施設自体が問題だ。現代の原発は耐震性がM7を超えるほどの大きさの地震に対してはほとんどないということや津波に対する脆弱性があること、そして、いったん事故が起こった時のバックアップ体制があまりに手薄だったことなど様々な問題が明らかになった。そして、こういったことこそが大きな問題であり、今回のような大きな犠牲を伴う経験をしながら今後も原発を続けるのか、それとも、人間が想定する事故の範囲はあまりに限られているので万全の体制を作るためには今後も大変な犠牲を出さざるを得ないのでこのような大きな犠牲を伴う技術はもう止めようと、原発を廃止するのか、そのことこそを議論するべきなのだ。誰かの人災かどうかを問うこと自体が些末な問題だと言うのではないが、原発を廃止するのかどうかこそがいま議論するべき問題だと言う点を忘れてはいけない。

3.311の地震と津波から既に2か月以上が経過した5月16日、東電は非常用復水器が運転員の手動操作により停止した可能性があると発表した。しかし、運転員は何と証言しているのか?運転員の方は行方不明にでもなったのか?そもそも、いつだれがどんな操作をしたか、その記録が自動的にとられているような体制ではないのか?今時、ある程度重要な設備なら、だれがいつどんな操作をしたか自動的に記録されるようになっている。最もその操作の妥当性が常に問われなければいけない原発の運転で記録が取られていないとしたら、それはあまりにも不自然だ。故意に、いつでも運転員の誤操作により事故が起きたというように事故原因を運転員のせいにする体制がとられていたとしか思えない。そもそもチェルノブイリ事故が当初運転員の操作ミスとされていたが、どうやって操作ミスを証明したのだろうか?運転員は事故直後に死亡されている。また、チェルノブイリの事故はその直前に直下型の地震が起こったと言うことが実証されている。しかし、それでも、チェルノブイリの事故が地震が原因だったと未だに公的には認められていない様子だ。航空機にフライトレコーダとコックピットボイスレコーダが付いているように、原発にも、中央制御室での操作の自動記録と会話の自動録音をするブラックボックスをつけるべきだ。

 今やるべきことは数多い。原発に関しては、原発を存続することが地震国日本において可能かどうか、そして、放射性物質による汚染がどの程度広がっているか、放射性物質による晩成障害がどうなるのか、作業員の方たちの健康をどう保障するのか、などなどだ。そして、次の原発震災が迫っていることも忘れてはいけない。そして、原発に代わるエネルギー源として地熱発電を早く本格的に開発するべきだ。太陽光などと言っていたら日本経済は確実に破たんするし、時間的に言っても代替えエネルギーとして間に合うはずがない。
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http://www.asahi.com/politics/update/0522/TKY201105210693.html?ref=reca
班目委員長「私は言っていない」 再臨界の危険性発言
2011年5月22日3時0分

 班目春樹・原子力安全委員長は21日夜、朝日新聞の取材に対し、政府・東電統合対策室の会見について「再臨界の危険性があるなどと私は言っていない。侮辱と思っている」と反論した。
 会見で配布された海水注入をめぐる事実関係の発表文には、「原子力安全委員長から、『再臨界の危険性がある』との意見が出された」などと記されていたが、班目委員長は「発表文は東電と官邸と保安院が作ったもの。原子力安全委員会として抗議する」と話した。
 会見には安全委事務局の加藤重治内閣府審議官も同席していたが、班目委員長の発言は否定していなかった。
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http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110519dde001040033000c.html
東日本大震災:福島第1原発事故 重油タンク、1分で水没 東電、津波連続写真を公開

 東京電力は19日、福島第1原発に津波が到達した直後の連続写真を初めて公開した。海面から高さ10メートルの敷地にある重油タンク(高さ5・5メートル)が、到達後わずか1分間で水没するなど、津波が猛烈な勢いで押し寄せる様子をとらえている。
 公開されたのは、3月11日午後3時40分ごろから撮影された計17枚。敷地の南にある集中廃棄物処理施設の4階から北方向(4号機タービン建屋方面)を東電の関連会社社員が撮影した写真は、同42分に海抜10メートルの敷地で浸水が始まり=写真(1)、約1分後には高さ5・5メートルの重油タンクが濁流で水没し始めた=写真(2)。
 タンクは一気にのみ込まれ、駐車中の乗用車も流されて補助建屋(高さ9・5メートル)の壁がめくれ上がる=写真(3)。同44分、水が引き始めると、流された車は建屋の壁にひっかかるように逆立ちしていた=写真(4)。
 東電は写真の公表が被災から約2カ月後となったことについて「情報を収集して整理する中でこうした写真があることが分かったため」と説明した。【八田浩輔、野田武】
毎日新聞 2011年5月19日 東京夕刊
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110517/t10015934421000.html よりコピー:
手動停止 圧力低下を避けたか
5月17日 12時21分
東京電力福島第一原子力発電所の1号機で、津波が到達する前に非常用の冷却装置が停止したのは、原子炉の急激な圧力の低下を避けようとした運転員が手動で装置を止めた可能性があるとみられています。
東京電力は、16日、3月11日に地震が発生してから津波が到達して電源を喪失するまでの福島第一原発の運転状況を示す記録を公表しました。このうち1号機では、地震で原子炉が自動停止したあと、午後2時52分に「非常用復水器」と呼ばれる冷却装置が起動しましたが、およそ10分後の午後3時ごろに停止し、津波が到達したあとの午後6時すぎまでおよそ3時間にわたって止まっていたことが明らかになりました。この原因について、東京電力は、原子炉の中の圧力が70気圧から45気圧まで急激に下がったため、運転員が原子炉の損傷を避けようとして手動で装置を停止させた可能性があるとしています。「非常用復水器」は、すべての外部電源が失われても原子炉を冷やすことができる装置でしたが、機能を十分に果たせていなかったことになります。東京電力は地震が起きたあと、翌日12日の午前0時半の発表まで、1号機の「非常用復水器」は作動していると発表していました。これについて、東京電力は「停止の判断は、原子炉を損傷させないための手順書に従って行った可能性もある。非常用復水器が動いていれば、炉心の溶融までの時間を稼ぐことはできたかもしれないが、止めるまでの経緯やその措置が正しかったかは、今後、調査したうえで評価したい」と話しています。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<569>>
 

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コメント
 
01. 2011年5月23日 11:01:38: hGyFRgR7qs
文字のサイズが大きいのはいいのですが、もう少し行間を広めにしていただけると読み易くて助かります。

02. taked4700 2011年5月25日 22:02:37: 9XFNe/BiX575U : iUHxUxxaDY
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110524/1930_1gouki.html

1号機非常用復水器 検証継続(5月24日 19:30更新)
福島第一原子力発電所1号機では、地震直後、非常用の冷却装置がどう機能したのか問題になっていますが、非常用復水器と呼ばれる冷却装置について、東京電力はデータの解析の結果、津波が到達したあとは操作を行っても実際には動かなかった可能性があり、引き続き検証するとしています。
東京電力は24日の記者会見で、福島第一原発1号機の非常用復水器と呼ばれる、すべての外部電源が遮断されても原子炉を冷やすことができる非常用の冷却装置の操作について説明しました。
運転記録で、非常用復水器は地震発生から6分後の午後2時52分に自動的に起動し、その11分後の午後3時3分に停止したとされています。
このときの停止について、東京電力は、運転員が手動で行ったもので、当時、1号機の原子炉を冷やす水の温度が急に下がっていたことから、原子炉の損傷を防ぐために手順書に従った操作だったと結論づけました。
また、記録では、津波が到達したあとの午後6時18分と午後9時30分に非常用復水器を起動する操作が行われていますが、データの解析の結果、実際には動いていなかった可能性があるということです。
東京電力は、非常用復水器がどの程度機能していたか、現時点では判断できず、引き続き運転員からの聞き取りやデータの解析を行って検証するとしています。
一方、地震発生からおよそ30分収録されたデータには、1号機から3号機まで、いずれも非常用電源などの安全装置の動作や原発の主要な設備に異常は見られなかったということです。
東京電力は今月16日、地震直後の運転記録などを公表しましたが、原子力安全・保安院がさらに分析を加え、原発の安全性への影響評価も行ったうえで報告するよう指示していました。


03. taked4700 2011年5月25日 22:05:16: 9XFNe/BiX575U : iUHxUxxaDY
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110525/index.html

3号機 重要な配管損傷の可能性(5月25日 19:50更新)
東京電力福島第一原子力発電所3号機で、事故直後の原子炉の状態を解析した結果、緊急時に原子炉の水位を保つ非常用の冷却装置の配管が損傷した可能性があることが分かりました。
東京電力は、今のところ地震で重要な配管が損傷した形跡はないとしていますが、地震が引き金となって破損した可能性がないか、徹底した検証が求められます。
福島第一原発3号機では、3月13日に冷却機能をすべて失ったあと、翌14日までに燃料の大半が溶け落ちるメルトダウンが起きたと考えられることが、東京電力の解析で明らかになっています。
この解析は、地震のあとに実際に計測された圧力や温度などのデータを基に行われ、この中で、緊急時に原子炉の水位を保つ「高圧注水系」と呼ばれる非常用の冷却装置の配管が損傷していた可能性があることが分かりました。
具体的には、地震翌日の12日正午すぎに「高圧注水系」が自動的に動き出したあと、原子炉の圧力が75気圧ほどから、6時間で10気圧ほどまで急激に低下しています。
このため東京電力は何らかの異常があった可能性があるとみて、「高圧注水系」の配管が損傷していたと仮定して解析すると、圧力の変化が実際の測定値とほぼ一致したということです。
この配管は、安全上最も重要な設備に分類され、本来破損が起きてはならない配管の1つです。
東京電力は、地震で重要な配管が損傷した形跡はないとしていますが、地震が引き金となって破損した可能性がないか、徹底した検証が求められます。
これについて経済産業省原子力安全・保安院の西山審議官は、「実際に蒸気の漏えいは確認された事実はないが、圧力の低下の要因はポンプからの漏えいの可能性もあり、解析して明らかにする必要がある」と話しています。


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