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9.11再考  ”ショック・ドクトリン” アメリカへの死角3
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投稿者 影の闇 日時 2012 年 8 月 07 日 09:28:54: HiXvZf/FmwPNU
 

3.11と9.11、その異同ー共通点と異なる点ーについて、”ショック・ドクトリン”という<視点>から考察したいと思います。

今から12年前、つまり9.11の一年前、ブッシュとゴアが大統領選を争っていた最中、私は或る議論サイトで、もしブッシュが当選したら100%の確率で戦争になるーとした上で、「大韓航空機爆破事件」の様な、飛行機を使った大謀略事件が起きるだろうと予想しました。 
無論、当てずっぽうの推測とか予言などではなく、私なりの情報分析とか情勢判断があったわけですが、さすがにその時はアメリカ本国が舞台になるとまでは予想出来ませんでした。 今度もまた中東が舞台になるのだろうか?奇怪な「英国航空スチュワーデス失踪・殺人事件」や欧州ではフランスを除いて、又アジア・太平洋では日本を除いて、殆どの国が、一斉に、雪崩を打って北朝鮮と国交樹立したこと(明らかに、クリントン政権のゴーサインが出てたのだろうと思われますが)から、ひょっとして今度こそ極東か?と想ったものでしたが、、、

9.11について、それがアメリカで起きた事の意味を考える時、当初は、予てより”静かな内戦”と呼ばれて来たアメリカの内部対立がいよいよ顕在化して来たのか?ーという角度から捉えましたが、FEMA(連邦緊急事態管理庁)を上回る強大な権限を持つ巨大官庁DHS(国土安全保障省)の設置とか、南北戦争以来初めて、陸軍が(米国内で!)内戦を想定した布陣を敷いたこと、或いはメキシコ国境に長大な障壁(メキシコから”恥の壁”と呼ばれる)を張り巡らせ、また国内においても、建国の理念であり、レエゾン・デートルでもあった<自由(の国)>を否定するかの如き管理・統制への動き、監視型社会への急速な変貌振りを観て、ブッシュパパの大統領時に出された「米大統領長期統合戦略委員会報告書」(1988年)※@を思い出し、改めて、アメリカが根底的危機に直面していることを思い知らされました。 成る程、アメリカ社会の危機はそこまで煮詰まっていたのか!と。

私のこの見方を裏書してくれてるのが、その後出た、サミュエル・ハンティントンの『分断されるアメリカ』です。
同書は『文明の衝突』程には注目されませんでしたが、『文明の衝突』が”湾岸戦争”の弁明及び宣伝を兼ねた意義付けであった様に、同様な意味に於いて、”9.11”の意味及びその後の一連の動きが何であるのか?ーを、問わず語りに、語っていたと見做されるのです。
副題が「ナショナル・アイデンティティの危機」とされている通り、その論旨は、アメリカが国家的統合の危機に瀕してる事を訴え、その主因を中南米からの移民(経済難民)”ヒスパニック”に在りとし、その理由をアメリカ社会に同化しようとしないが故に、としている。 勿論、『文明の衝突』同様、彼の論理は倒錯しております。 「〜衝突」という発想そのものが西欧が絶対優位を誇っていた20世紀前半であれば有り得なかったことを考えれば、没落の予兆乃至は危機感の表れであり、その意味で前著が『西洋の没落』の変奏に過ぎなかった様に、同化しないのは同化しないだけの理由が在り、それは”ヒスパニック”に原因が在るのではなく、「アメリカ」という神話作用が効かなくなったということであり、就中<自由>という理念が色褪せるーそれ以上に、その虚構がバレバレになり、実態が見透かされて仕舞った、ということです。

ハンティントン自身も同著で開き直って、或る意味明け透けに述べてる通り、<自由>とはー貴方の自由でもなければ、私の自由でもなくー「WASP(白人・アングロサクソン・プロテスタント)の自由」であり、それ以外の者にとっては「WASP(の自由)」への同化=屈服・平伏を意味する。※A
従って、同化を拒否する存在(ヒスパニック)の増大とは、「WASP(の自由)」への屈服・隷従の拒絶であり、それは其の侭<自由>という擬制が終焉したことー少なくとも、彼の国の未来の多数派”ヒスパニック”※Bには「アメリカ」という神話が通じなくなったことーを意味するー即ち此処でも”擬制の終焉”と言わなければならないのです。

例の「ワシントンコンセンサス」にも典型的に覗われる通り、”グローバリズム”とは斯かる「WASP(の自由)」への屈服・隷従を世界に要求するものです。 そうして、そうであればこそ、この”ヒスパニック”の在り方は、文明に対する文化、その中心に言語を置くということで、”グローバリズム”に抗する手掛かりを与えていると思います。
 
一方、この点から観ても、その対極に在るのが、英語教育を全てに優先させてることに現れてる様に、専ら”グローバリズム”に対応することしか頭にない霞ヶ関官僚であることは明らかでしょう。
彼等官僚が”公僕”と言う時、”公”とは、最早日本の事ではなく、”グローバリズム”の謂いであり、従って”グローバリズムの僕”=奴隷がオカミとして君臨しているのが我が日本なのです。
言うまでも無く、こういった性行は何も官僚に限ったことではなく、”グローバリズム”「国際化」を宿命として受け入れ、必然視する体制エリートや翼賛の徒輩は元より、”グローバリズム”に反対を唱えながらも、「文明開化」「脱亜入欧」という明治の「選択」を露程も疑ったことのない者達ー”左翼”と冠しようが”リベラル”を称しようがーも含め、殆どの人に当て嵌まるー単に、明治の「選択」の必然であることが見えてるか、見えていないかの違いに過ぎないのです。

勿論、斯く言えばとて、先に「我々は、大なり小なり、「アメリカ人」である」と述べた通り、そういった尾っぽは誰しも付き纏うー文明の果実を喰いながら生活している以上ーその事を承知の上で、やはり、言い続けなければならないのです。 −それは誤っているのだから。

※@同報告書は、2010年までに、アメリカに危機をもたらす真の脅威はラテンアメリカに在りとするもので、丁度ローマ帝国が文明の果実を求めた”蛮族”の侵入で滅んだ様に、「現代のローマ帝国」を以て任ずるアメリカも”蛮族”の侵入を恐れているのだな、と思ったものです。

※A<自由>について、如何なるレトリックを用いようと、この本質は変わらない。 従って、当然、(アメリカの)<自由>は我等の不自由なのです。 自由について、この括弧付きで考えているかどうかで、貴方が<奴隷の思想>の持ち主であるかどうかが判ります。

※B巨視的に観れば、これから先、彼の地にて起こることは「合衆国」以前へ、更にはーこれは単にUSAに止まらずー南北アメリカにおいて、「アメリカの発見」以前、即ちヨーロッパ同様、500年前の状態への回帰というか復元になって行くでしょうし、その中で、キリスト教によって縊り殺された神々の復活、ということになっていくのかも。
 

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