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「捏造報告書はなんだったのか?」
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/885.html
投稿者 カッサンドラ 日時 2013 年 8 月 01 日 22:20:52: Ais6UB4YIFV7c
 

 少なくとも検察のためではない。 再捜査の結果にこんな報告書(通称:捏造報告書)を上げておきながら再度不起訴声明を出すのだから、検察は明らかに分裂症気味である。 検察自身の方針と相反する報告書を、なぜわざわざ捏造までしたのか?  石川氏の裁判のためでもない。 この報告書は検察審査会での小沢氏案件の再捜査の結果なのだから、もし石川氏の裁判に持ち込んでも、供述者の署名もない内部報告書の類など裁判では相手にされない。 石川氏が「そんなこと言っていない」と力説するまでもなく証拠には不採用になる。 だからこの報告書は法律関係者向けではないことがわかる。


 検察の判断のためではなく、裁判のためでもないとしたら、残るは明らかに素人の集まりである検察審査会を狙ったものでしかない。 しかし検察自身が審査員に向かって、「自分たちは2度不起訴にしたんだが、貴方たちはぜひ起訴するべきだ」 と訴えるのだろうか?  「じゃなんで自分たちで起訴しないの?」 と逆襲を食らわないだろうか?  それとも代役のスポークスマンに説明させるのだろうか。


 ところで田代検察官は再聴取の時に、石川氏がICレコーダーを忍ばせてくるかどうかは予測できなかった。 だから検察側から見れば録音をとられたのは想定外であったはずだ。 この録音がなければ、ただの報告書としてひっそりと検察審査員を騙してたかもしれない。 しかし騙した後でしっかりバラされてしまったが。 それでも録音がなければ反訳書も作られず、従って永久に「捏造」の冠はつかなかっただろう。 検察はおかげで赤恥をかいた。


 平成22年5月17日に石川氏によって録音された言葉は反訳書に起こされて、石川氏の弁護人・吉田美穂子氏によって平成23年2月2日に東京地裁に提出されている。 この反訳書も暴露された資料類のひとつである。 石川氏側が反訳書を作ったということは、その時点で 「とんでも報告書」 の存在を知っていたということになる。 だから石川氏の周りの誰かが小沢氏(平成22年9月14日には起訴議決されている)を助けようと思ったのなら、平成23年時点ですべてを暴露すればよかったのだ。 小沢氏が判決を受けるのは、まだ後の平成24年4月26日である。 平成24年5月2日に八木氏にリークしてみても、誰も助からない。 だから石川氏側、小沢氏側がリークしたとは考えがたい。


 そもそも裁判に証拠採用されそうもない報告書の虚偽性を暴いたとて、判決が逆転する可能性はほとんどない、一言お叱りはあるだろうが。 では小沢氏を救うためでもないとしたら、何のために暴露したのか?  何度も言うが報告書が「捏造」と呼ばれるようになったのはまったくの偶然である。 足をすくわれて恥をかいた検察ではなく、いちばん苦しい被告人側でもないとしたら、いったい検察の報告書類と被告側の反訳書を同時に手にできる 「誰が」 リークを仕掛けたのか?  結局、捏造報告書の暴露は誰も痛めはしなかったのだ。 当の田代検察官も 「記憶の混同」 でついに逃げ切った。 おそらく検察庁は 「たかが内部報告書でちょっと筆が滑ったぐらいでゴチャゴチャ言うな」 というスタンスなのであろう。 あとは審査員の誘導にほんとうに使用されたかだけである。


 しかしこの報告書が実際に審査員の誘導テキストに使われたのかは、疑問符がつく。 まず検察自身はほとんど説明に行ってない。 代役を頼んで解説したという説も成り立つが、直接は頼みづらい者ばかりだ。 弁護士然り、事務局員然りである。 いずれも検察との繋がりはまだ確認されていない。 だいたい代役を頼んで完璧な説明などできるのだろうか?  もし事務局員を抱き込めば、上部機関である最高裁に間違いなく連絡がいく。 最高裁の了解も得ておかねばなるまい。 土俵はあくまで司法の中なのだから。 弁護士を抱き込めば永久に借りを作ることになる。 検察に貸しを持っている弁護士は天下無敵だろう。 誘導するなら検察自身がやったほうがはるかに安全だ。


 だいたい 「誘導用のテキスト」 が存在するからといって、即 「審査員が誘導され」 て 「議決が偏向された」 とはならない。 審査員が読んで理解できなければ、誘導用テキストなどただの紙の束である。 問題はテキストよりも 「誘導者」 の能力なのだ。 その点から言えば、検察自身が誘導するのが最も適している。 しかしほとんど第5検察審査会に出向いた様子はない。 あとは事務屋の検審事務局員とフリーの弁護士だけだが、彼らに 「責任を持って」 起訴相当を誘導しろと任せられるのだろうか?


 誘導説を唱えている人たちは、この誘導者の能力を軽く考えている。 「誰でも容易に起訴相当を2度ぐらい出せるはずだ」 と安易に考えていないだろうか?  方法だけ紙に描いてその実施の困難さに目を向けなければ、本省にいる高級官僚とどっこいだ。 ちなみに私は例の50ページの報告書(反訳書を除く)を一字一句を考えながら読んでいて、途中で頭が痛くなった。 審査員は頭脳明晰な者ばかりだったから、そのような事はなかったのだろうが。
 

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コメント
 
01. カッサンドラ 2013年8月02日 10:42:53 : Ais6UB4YIFV7c : yyMh2dXANk
 多数の住民を説得して一定の方向(つまりこちら側の目論見どおり)にまとめてこい、と上司に言われた経験がない人は、雑多な素人を簡単に説得できるものと勘違いする。 予め資料を先に渡しておいてよく勉強してきてもらおう、などと仏心を出すと集会は挙手の嵐になって何時までも終われなくなるのを知らないのだ。

 テレビのCMや新聞雑誌での宣伝など世に購買誘導の実例は溢れているが、ほとんどの人たちは自分の必要とする物しか買わない。 誘導とはその程度の確立なのだ。 どちらかというと誘導とは気長にやる戦略ともいえる。 短期間に確実に目的を遂げるには不向きだ。

 誘導一本勝負の人たちは、本気で誘導がいちばん可能性が高い方法だと確信しているのであろう。 確かに結果を考えなければ、いちばんやりやすい方法ではある。 やり直しの利かない審査員の投票の結果が、たとえどちらに転んでもよいなら。 あとで立証することも困難だし。


02. カッサンドラ 2013年8月02日 10:47:28 : Ais6UB4YIFV7c : jY65q0vOns
5行目訂正

確立 → 確率


03. 大阪都民N 2013年8月02日 18:28:56 : Bgxu4vtAPr0EY : SEve57R6k6
カッサンドラさま

仰るように、この「捏造報告書作成の目的」と「それをリークした目的」は、明確に整理しながら考える必要がありますね。

「捏造報告書作成の目的」は、当然に「検察審査員を誘導するため」と思われがちですが、審査員が(いたとして)キチンと読むのは事務局が要点にアンダーラインを引いた要約のみ。分厚い報告書の方はパラパラ確認する程度だったでしょう。私は、この捏造報告書の本当の目的は、最初から【議決書の元資料とするため】ではなかったかと思っています。

シロウトの検察審査員あるいは審査会事務局員、そして審査補助員が協力しても、真面目に膨大な資料から議決書を作ろうと思ったら、とても大変な作業になります。

この事件を担当していた検察官なら、「オレたちは不起訴にしたけど、一般市民が強制起訴を議決した、という程度ならこの報告書から適当に抜粋したらいいんじゃね?」みたいなノリで作られた文書だったのではないでしょうか?

審査補助員の吉田弁護士だって、これがあれば適当にコピー&ペーストするだけで議決書が出来るからラクできるでしょう。実際、審査補助員のあの程度の報酬で、全資料を読み込んで真面目に議決書を書き上げる、なんてことはしたくないはずですから。

で、石川氏の録音がなければ、その通りの効果を発揮して議決書要旨だけがマスコミ報道されてオワリ、のはずだったのです。

ところが平均年齢の計算をミスしてゴメンナサイでは済まずに、検察審査会に審査員が実際にいたのかどうか、つまり架空議決じゃないのか、とまで騒ぎになり、その矛先が最高裁事務総局に向いてしまった。

検察は下っ端で主犯は最高裁だ、などと言われては大変ですから、最高裁−法務省ラインで、【悪いのはやっぱり検察ですよ〜】と騒いで貰うためにあの報告書がリークされた、とみるべきなんでしょうね。この点では私は一市民Tさんに同意です。ただ、最高裁が検察に頼んで、などではなく、検察審査会に提出されていた報告書を直接・勝手にリークしたのだ、と思います。

なぜロシアのサイトだったのか、なぜその情報が八木さんの所に伝えられたのか、この辺は、最高裁主導でリークしたことを攪乱するためじゃないでしょうか?

この問題は、検察、検察審査会だけに留まらず、最高裁、法務省、自民党、民主党執行部、弁護士会(審査補助員の選定)、報道機関など、多くの組織が関係・加担しています。その中核は自民(麻生、森、漆間)・民主党に中の反小沢(菅、仙谷、江田)・法務省(黒川)・最高裁事務総局・報道機関(特に読売とTBS?)等。三宝会の名が出てくるのも頷けますね。


04. カッサンドラ 2013年8月03日 11:55:23 : Ais6UB4YIFV7c : TuB3Er34dE
03. 大阪都民Nさんへ

 まったく無意味な労働は検察もしないでしょうから、大阪都民Nさんの次の仮説には私も賛成します。

>私は、この捏造報告書の本当の目的は、最初から【議決書の元資料とするため】ではなかったかと思っています。
>この事件を担当していた検察官なら、「オレたちは不起訴にしたけど、一般市民が強制起訴を議決した、という程度ならこの報告書から適当に抜粋したらいいんじゃね?」みたいなノリで作られた文書だったのではないでしょうか?

 本当に検察が捏造報告書の通り考えていたのなら、1回目の議決で起訴相当が出たときに自分で起訴したでしょう。 それをせずにあんな報告書を書くのですから、正常な判断力は必要なかったということです。

 話は違いますが、大阪都民Nさんは別のコメントで 「小沢氏案件の架空議決は充分考えられるが、それとは別に毎回選ばれる審査員は常にいた」 との仮説を披露していましたが、私も最近 「小沢氏案件だけ審査過程から外した」 が現実的な方法なのかなと思い始めました。 ただ、正規の審査員に不審を抱かれない方法が不明です。 新聞にも載らない議決ならば、当の審査員が毎日裁判所の掲示板をチェックしていなければ露見しません。 一般人は審査会がいつ開かれているのかいないのか、さえ判らないのですから。 それで一週間が経過すれば、議決書は門外不出になってしまいます。


05. カッサンドラ 2013年8月03日 12:30:52 : Ais6UB4YIFV7c : gVjL3ax6tQ
04の続き

 審査員がもし公務員ばかりなら、彼らは自分の職務以外は完璧に無視するよう叩き込まれているはずですから、たとえ 「審査会の外で」 議決が行われたとしても何も言わないでしょう。 さらに一般の公務員であるなら、氏名と部署名はどこにでもある 「○年度 職員録」 の索引で簡単に(同姓同名はあるにしても)見つけられますから、事務局が一般に対して必死になって氏名を秘匿するのも分かるような気がします。


06. 2013年8月03日 17:21:33 : 90Pgs6ytrQ
一人芝居みたいだ

07. 2013年8月05日 12:40:22 : myQWtRQPKQ
妄想竹ってしつこいね。

08. カッサンドラ 2013年8月06日 10:55:29 : Ais6UB4YIFV7c : r1CE0m4Zow
07さんへ

はい、相当にしつこいです。 阿修羅に「胆沢ダム工事の怪・談合」2010/02/20 のつたない初投稿をして以来、ずっと考え続けていますから。


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