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地球電力網 日の出前 超電導ケーブル実用化へ
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/421.html
投稿者 蓄電 日時 2011 年 7 月 26 日 01:28:52: TR/B2VKXCoTU6
 

(回答先: 送電ロスは10基分に近い。送電網に超電導を導入する意味は極めて大きい。 投稿者 蓄電 日時 2011 年 7 月 10 日 12:59:25)

http://www.sankeibiz.jp/business/print/110725/bsc1107250500004-c.htm

超電導送電ケーブルを地球に張り巡らし、砂漠に設置した太陽光発電所や強風地域の風力発電所と都市を結んで電気を供給する-。こんな壮大な計画が今、注目を集めている。名付けて「ジェネシス計画」。実は20年以上も前に、日本発で提唱されていたものだ。実用化に向けての技術がようやく出そろってきた今、東日本大震災と原発事故で日本はエネルギー戦略の根本的な再構築を迫られている。技術者たちが長年温めてきた夢物語は、そんな現代ニッポンの救世主になるか。

 「ようやく、最終段階に駒が進む」。東京・芝浦の住友電気工業東京本社で、材料技術研究開発本部の超電導担当技師長を務める佐藤謙一フェローは、感慨深げにつぶやいた。

 佐藤氏は、今年秋にも東京電力旭変電所(横浜市)で行われる超電導ケーブルの実証実験に携わっている。距離は約250メートルと短いが、超電導ケーブルを実際の電力網につなぎ、信頼性や耐久性をテストする。超電導ケーブルが日本の一般電力網に組み込まれるのは初めてだ。

 現在、送電線には主に銅が材料として使われているが、超電導ケーブルを使えば、発電した電力を100%に近い状態で住宅などに送れるようになる。

 住友電工は1980年代後半から超電導ケーブルの開発を進めてきたが、当初は数アンペア程度とごくわずかな電流しか流せないなど、実用化には大きな壁があった。そこからコツコツと技術革新を積み重ね、ようやく送電網として使った場合に流れる電力に耐えられるレベルにまで到達した。

 そして、超電導ケーブルの実用化によって一気に実現の可能性が出てくるのが、それまで単なる夢物語としかみなされていなかったジェネシス計画だ。

 聖書の「創世記」の名を冠したこの計画は、太陽光発電システムをはじめとした再生可能エネルギーの拠点を全世界に分散設置し、超電導ケーブルで結んで地球規模の電力供給ネットワークを構築するという構想。日本の太陽電池のパイオニアとされる三洋電機元社長の桑野幸徳氏が、89年に提唱した。

 計画によると、世界中にある砂漠の総面積の約4%に太陽光発電システムを敷き詰めただけで全人類が必要とするエネルギーをまかなうことができる。システムを全世界に分散設置すれば、昼夜問わず24時間安定した発電・電力供給が可能になる。

 ただ、最大の難問は電力を運ぶケーブルだった。発電システムから電気の消費地までをつなぐケーブルの距離が長くなればなるほど、抵抗による電力損失が大きくなる。逆にいえば、超電導ケーブルが実用化されれば、地球規模の電力供給網を構築しようというジェネシス計画自体の実現も夢ではなくなる。

                   ◇

 ■「中長期のエネルギー像描け」

 佐藤氏は「最初に計画を聞いたときはスケールの大きさに驚いた。しかし、超電導ケーブルの技術進展をみれば、計画は実現に向けて着実に前へ進んでいる」と話す。

 桑野氏は現在、太陽光発電技術研究組合(PVTEC)の理事長を務める。日本がエネルギー問題と真剣に向き合わざるを得なくなった震災後、計画についての問い合わせが各方面から相次いでいるとしたうえで、「太陽光発電と超電導ケーブルは日本企業が先端を行く技術。今後のエネルギー供給網として活用を検討する必要がある」と強調する。

 世界に目を転じても、たとえば欧州ではサハラ砂漠に建設した太陽熱発電所から送電するプロジェクト「デザーテック・インダストリアル・イニシアチブ(DII)」が始動している。今後、超電導ケーブルの存在感が高まることは確実で、経済産業省は、超電導関連の市場規模を、2020年に世界で約2兆8000億円に達すると予測。有望分野の一つに掲げている。

 ただ、まだまだ価格が高いほか、稼働実績も少なく、完全な実用化に向けては課題も数多く残る。電力量の急激な変化や、落雷事故などを含めた過酷な環境でも耐えられるかを証明するためには、今秋からの実証実験が大きな役割を果たす。だが、実験の実施そのものが震災の影響で遅れる可能性もある。

 桑野氏は「目先の電力確保だけでなく中長期を見据えたエネルギー像を描くことが重要だ」と指摘する。20年以上夢物語だったジェネシス計画が、危機に直面する日本にとって救世主になれるかどうか。それは、たゆみない技術開発に加え、夢を現実に変えるスケールの大きさがこの国に備わっているかどうかの試金石ともなる。(三塚聖平)  

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