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ミラノ市は10年ほど前から慢性的な渋滞とそれにともなう大気汚染に悩んでいて、 
とくに冬場にはスモッグ(もはや懐かしい名称)が発生して市民の健康にも影響を 
及ぼす状態になっている。 
そのため冬場は日によってナンバーの偶数、奇数で通行できる車を分けたり、 
日曜日はミラノ市への一切の自動車乗り入れを禁止したり、2008年からは 
ミラノ市に入る車に対して排ガスに応じて入場税を払うECO PASS制度を 
導入したが、抜本的な改革には至らなかった。 
もっとも大きな理由は、人口1000人当たり約600台とも言われる自動車の所有率。 
ミラノは地下鉄、トラム(路面電車)、バスと公共交通は他都市に比べて非常に 
発達しているけど、年がら年中ストをやっているし、頻繁に遅れが出るし、 
車内にはスリは多いしで、ビジネスには重宝がられていないのが実情。2年ほど 
前には200台のプリウスをタクシーに採用し、まずは市民の意識の改革からと躍起だ。 
そんな状況下、注目をされているのがマイクロカーというもの。元々は足の 
不自由な人が免許なしで乗れる移動手段として作られた物だけど、ここへきて 
一般の人々からも自動車代わりとして注目され始めた。 
マイクロカーとは日本的にいえばゴルフ場の乗用カートのような乗り物。数年前 
までは50ccエンジンを搭載したタイプが多かったが、現在普及してきているのは 
ガソリン車ではなくEVタイプ(電気自動車)。これで2車線、3車線の大通りを 
行くというよりは、日本でいうならば宅配ビザ屋などで使っている屋根付きの 
3輪原付バイクの感覚だ。 
実際、このマイクロカーは、イタリアでは50ccバイクの免許で運転できる。 
ナンバーも、保険も原付バイク扱い。免許取得には教習上に通う必要はなく 
学科テストのみ。というわけで、14歳から運転できる(ここは問題だが...)。 
日本では、ガソリン車→ハイブリッド→EVカーと段階を踏んで環境に優しい 
移動体に移行しようとしているが、イタリアの一足飛びな変革がどうなるのか、 
注目していきたい。 
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