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「卒原発」に挑む(1) 風力 「asahi.com」  市民風車 エネルギー市民自治
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/624.html
投稿者 蓄電 日時 2012 年 1 月 05 日 09:53:36: TR/B2VKXCoTU6
 

http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001201040002

 動き出す市民発電 「第2の米」庄内熱く
 風力は「第2の米」になる――。米どころの庄内地方に、住民たちの手による「市民風車」をつくる構想が持ち上がっている。売電で新たな収入源が確保できるとそろばんをはじく。
 仕掛けているのは、市民団体「エネルギーシフト山形(エネシフ山形)」だ。原発から再生可能エネルギーへの転換を目指し、東北芸術工科大の三浦秀一准教授(48)ら10人が昨年6月に設立。県内各地で勉強会を重ねている。
 たとえば約2千キロワットの風車をつくる場合、投資額は7億円。1口50万円(1400口)で広く出資を募る。出資者には10年間にわたって年1割返済し、年4%の配当金もつける。2口100万円出資すると、14万円を10年間受け取れる計算だ。
 ◇     ◇
 数字の根拠になっているのは、昨夏成立した再生可能エネルギー特別措置法だ。今年7月に施行されると、風力の電気は固定価格で電力会社に買い取ってもらえる。1キロワット時あたり15〜20円になる見込みで、10円前後の従来価格から大幅にアップする。
 風力発電事業者へのコンサルティングをしている酒田市のNPO法人庄内エコ・プランニングの斎藤安和理事長(56)は市民風車について、「買い取り価格が20円の場合、適地なら年間1億円の売電収入が得られる」とみる。年1千万円の維持費を差し引いても、事業者は年1千万円程度のもうけが見込めるという。
 先月9日、エネシフ山形が酒田市内で開いた懇談会で、三浦さんや斎藤さんが構想の青写真を説明すると、出席した農家や会社員ら約20人は一様に驚きの声を上げ、強い関心を示した。
 ◇     ◇
 市民風車で一歩先行するのは隣の秋田県だ。震災後、同県は秋田市から男鹿市までの海岸線約20キロに大型風車を40〜45基並べる構想を発表。すると、県内に風車1千基の建設を目指すプロジェクトに取り組むNPO法人を中心とした「風の王国プロジェクト」が「すぐにでも数基建設したい」と名乗りを上げた。
 プロジェクトを呼びかけた山本久博さん(60)の狙いは遠大だ。「1千基の風車の需要があれば、メーカーの工場を誘致できる。部品製造、メンテナンス、新しい風車の開発機関など、風車の生産は産業創出の起爆剤になる」
 現実には、山形県内での風車設置には高いハードルがある。すでに12基の風車を持つ酒田市の建設資材会社「加藤総業」の加藤聡社長(49)は「県内に新設できる『適地』はもうほとんどない」と厳しい。例えば酒田市十里塚の海岸線は「適地」とされるが、県の環境審議会は2回、設置申請を却下した。県立自然公園で、「黒松の景観を損ねる」ことが最大の理由だった。
 ◇     ◇
 ただ、震災は行政の姿勢も大きく変えた。山形県は風力発電について、今年度内にまとめる新たなエネルギー戦略で「大規模事業者の誘致」を柱の一つにすえ、「電力移出県」を目指す。県立公園などでも自然環境を損なわずに風車を設置できる余地があるとみて調整したり、大規模事業者への融資制度を充実させたりすることも検討中だ。
 「山形で風力事業がしやすいと評価されれば、先行する他県にも対抗できる」と県企画調整課。風力発電に追い風が吹いてきた。(笹円香)
     ×    ×
 県内に原子力発電所はない。だが鶴岡市七窪地区が「候補地」に浮上したことがある。1974年7月14日付朝日新聞山形版に「『庄内原発』が突如浮上」の見出しが躍った。国の予備調査の候補に挙がったことを報じ、60年代にはボーリング調査が行われたとも伝えた。それから37年後の昨年、東京電力福島第一原発の事故を受け、吉村美栄子知事(60)は「卒原発」を提唱した。原発に頼らない社会をどう実現させるのか。再生可能エネルギーの普及に挑む現場を追う。
 ◆ 「3大悪風」を逆手に
 風力は県内で最も有望視されている再生可能エネルギー。適地は平均風速が秒速6・5メートル以上とされ、県内では鶴岡市湯野浜以北の庄内地方がまず挙げられる。県が昨年まとめた報告書では、県内では2千キロワットの風車に換算して、2020年に約100基、50年に400〜900基に増やすことが可能としている。
 旧立川町(現庄内町)は1980年、日本3大悪風の一つで冷害をもたらしてきた「清川だし」を逆に利用しようと、全国に先駆けて実用化に取り組み、93年から発電事業に乗り出した。庄内町には三セクや民間のものを含めて現在11基の風車が回る。02年に総事業費約3億4千万円でつくった1500キロワットの町営風車は東北電力に電気を売り、年平均3500万円の収入を得ている。
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、県内の風力発電は基数、発電量とも東北6県中5位。適地があっても、法令の規制で建設できなかったり、送電線の容量が足りないとして東北電力から買い取りを拒まれたりして、建設が進まなかったとされる。
 ∞ 山形エネルギー未来予想図 自然の恵みを力に
 東日本大震災以降、原子力発電や火力発電に代わる新エネルギーとして、自然界から持続的に補充できる「再生可能エネルギー」に期待が高まっています。海、山、川、風、そして温泉などの自然に恵まれ、大きな可能性を秘める山形の未来のエネルギーについて、一緒に考えてみませんか。
 ◇地域の手で「特産品」に 東北芸工大准教授・三浦秀一さん(48歳)
 「卒原発」は皆が思っていて口に出せなかったことを、吉村美栄子知事が言ってくれた。県内に原発はないが、電気を使えば原発を共有している。皆で社会構造や生活の見直しをしなければならない。
 県の最大の資源は森林。また家庭の消費エネルギーの7割は熱が占める。電気で熱を得ているのは非効率。熱をバイオマス、太陽熱温水器、地中熱などで賄えたらいい。
 太陽光は、たとえば農家の作業小屋にパネルを載せれば住宅1軒分以上発電できる。原発事故で放射能の影響を受けている農家でこそ、自然エネルギーを使える政策誘導が必要だ。県内は現時点で地熱発電に有望な場所はないが、蔵王のような温泉で温泉熱を利用する発電もある。庄内地方の風は、洋上での展開も可能だ。
 日本には1次産業と再生可能エネルギー導入を結びつける視点がない。大企業に大きな発電所をつくってもらえば助かると何となく思われている。だがデンマークでは市民が資金を出し合って協同組合を作り、風車を建てている。再生可能エネルギーは原発ほど費用も設備も大きくないので、地元の手でもできる。
 山形でも将来、自然エネルギーを新しい特産品にすることができるのではないか。コミュニティーをうまく生かして地域主体でエネルギーを導入してはどうか。雇用も生み出すし、災害時に自分たちの身を守ることにもなる。
 再生可能エネルギーの導入は、最終的に誰が責任を持ってやるのかが重要だ。県が策定するエネルギー戦略は、県民の役割もきちんと示し、実感がわくものにしてほしい。地域が自らの手でエネルギーをつくり、使う分を賄ったうえで、供給基地にもなる。経済環境も含めてそれが持続できる社会になれば、皆がハッピーになると思う。(談)
    *
 兵庫県生まれ、早稲田大院修了。東北芸術工科大デザイン工学部建築・環境デザイン学科准教授、環境省中央環境審議会専門委員。建築と地域に主眼を置いた再生可能エネルギー活用、政策などを研究する。
 ▽ 再生エネ 県内消費まかなう潜在力
 県内のエネルギー消費量は、2008年度が7865万9千GJ(ギガジュール。ジュールはエネルギー単位。ギガは10の9乗)。消費部門別では家庭やオフィスなど民生部門が約57%を占め、工場などの産業部門が約24%、車などの運輸部門が約19%。エネルギーの種類別では石油製品が最多の約53%、電力約37%、都市ガス約9%となっている。
 11年2月に県がまとめたクリーンエネルギー等調査報告書によると、県内の再生可能エネルギーの期待可採量(採算性を考慮しなければ利用が期待できる量)は計7885万4千GJで、計算上は再生可能エネルギーだけで県内のエネルギーをすべて賄えることになる。最も大きいのは風力エネルギー(2372万5千GJ)で、太陽光(1711万GJ)、バイオマス(916万9千GJ)、中小水力(760万1千GJ)と続き、この4種類で全体の7割強を占める=円グラフ。
 しかし実際には県内での再生可能エネルギーの導入はまだあまり進んでいない。
 同報告書によれば、導入量は140万9千GJで、県内消費量の1.8%にとどまる。最も多いのは中小水力エネルギーで77万5千GJ、次いで廃棄物の29万5千GJ、風力の21万6千GJとなっている。
 

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コメント
 
01. 2012年1月05日 09:55:37 : FOvpIjTSLU
1、2001年9月  日本初の市民風車 
 北海道 浜頓別町 市民風車 はまかぜちゃん
 NPO法人 北海道グリーンファンド
 建設費約2億円のうち8割を市民が出資

2、市民風車は全国に12基

3、茨城県神栖市 波崎海水浴場 全国10番目の市民風車 なみまる
http://www.hasaki-mirai.or.jp/energy/index.html
1基  年間発電量  約350万kwh  一般家庭約1000世帯分の年間消費量相当
2億を市民出資  2007年完成 
一口50万円出資 年平均約3万円の配分 約15年で回収見込み 

2011/11/24
徳光&木佐の知りたいニッポン!〜再生可能エネルギー発電のすすめ

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg5506.html  00:09:48ー


02. 2012年1月06日 09:10:29 : Fr0iu9qWNs

風力発電所2ヶ所 葛巻町
400kw 3基   1750kw 12基
年間5600kWh   一般家庭の1万6000世帯分
発電した電力は1kwhあたり 8円程度で販売
12基で47億 1基あたり3-4億円  VESTAS
http://www.youtube.com/watch?v=21lEJJsF2ls  3:27−

風太風力発電所だけで総工費は約26億円で、北海道電力等と17年間の売電契約を結んでいます。
これで試算すると収入は約45億3,000万円、収益は約13億円が見込まれています。
しかし、これは稼働率を29.8%として計算したもので、1%違うと850万円ぐらい結果が違います。
私としては稼働率31.5%から32%を期待 日立
http://www.hitachi.co.jp/environment/showcase/customer/case_vol1/02.html


03. 2012年1月06日 09:27:04 : Fr0iu9qWNs

「卒原発」に挑む(4) 小水力発電
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000301201050001

「卒原発」に挑む(3) 地熱
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001201040001

「卒原発」に挑む(2) 太陽光
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000301201040003

「卒原発」に挑む(1) 風力
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001201040002


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