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| 在日特権を許さない市民の会（以降、在特会と記述）は、在日コリアンが不当に「特権」を得ているとして、「特権」の廃止をめざしている団体である。彼らが主張する「特権」には、日本の歴史的経緯から在日コリアンに認められている特別永住資格がある。 この在特会が、「在日韓国人が韓国の親戚に送金すると最大15万円まで税金が返金される」といういわゆる「在日無税」については何も批判していない。もし「在日無税」が事実であれば、これこそ在日韓国人に与えられた「特権」の最たるものであると考えられるが、不思議なことに在特会はこれを取り上げていない。考えられることは1つ。「在日無税」という言説がデマであるということだ。社会的に知られた団体である在特会は、さすがにデマにもとづいて批判することができないのだろう。 「在日無税」の言説の流布は、在日韓国人に対して「悪意」を抱く者が、在日韓国人が不当に「特権」を得ているとデマを流すことで、日本人が在日韓国人に対して悪いイメージを持つことを狙った許しがたい差別事件である。関東大震災直後、「在日朝鮮人が井戸に毒を入れている」というデマが流れ、数千人の在日朝鮮人が虐殺された事実がある。今回の「在日無税」のデマも在日コリアンを、不当に「特権」を得ている「悪者」に仕立て上げようとする点で同じ性質のデマであるということができる。 今回のデマの特徴として、「在日韓国人が韓国の親戚に送金すると最大15万円まで税金が返金される」という出所不明の「うわさ」にすぎないものを、在日コリアンの存在を快く思っていない者たちが「無批判」に自分のブログにコピペしている点である。「うわさ」の中身を検討し、国税庁などのサイトを調べれば、「うわさ」が根拠のないデマであることが分かるが、そうした裏を取る手間もかけずに条件反射的にコピペしている。そうした人間の中には阿修羅サイトに投稿している者さえいる。まさに「わたしはバカです」と自己宣伝しているような者だ。 それにしても悪意に満ちた卑劣な差別事件である。こうしたデマの流布こそ、在日韓国人に対する差別行為である。「在日無税」の主張を載せているブログの管理人は日本人としての「恥」を知るべきである。 在日韓国人に対する悪質な差別事例として、参考までに「在日無税」の主張を以下に示す。 ------------- |
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