筆者待望の右翼街宣漫画がついに登場！その名も「街宣！街宣！」
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筆者待望の右翼街宣漫画がついに登場！その名も「街宣！街宣！」
2010/04/07(水)

街宣!街宣! オンラインビューア版
http://mirai.fc2-rentalserver.com/player/gaisen.html
(投稿者注：URL加算、要 Adobe Flash Player）

　＜前置き＞
　作者のHPに「拡散希望！」とあったので拡散することにしました。そんな俺って善良。

　＜解説＞
　最近、限定的に有名になった在特会に近しい(というか、筆者にとっては同類の)主権回復を目指す会(以下、主権)という会のシンパが作った主権の布教漫画。創価の広宣流布ビデオみたいなもの･･･といったらどっちも怒るか。
　当然ながら、内容もヒロインが主権に目覚めるストーリーになっており、最初は「右翼はちょっと･･･」だったのが、家族・同級生の影響を受けて「街宣、イカス！」に至るストーリーとなってりる。途中まで見ると、痛い父親に悩むカワイソウな女子中学生。

　また、作中の団体・人物はあくまで仮想のものであるが、実在の主権を意識したものである。
・主権奪還の会　→　主権回復を目指す会
・ヒロインの父　→　西村修平
・ニヨニヨ動画　→　ニコニコ動画

　＜評価＞
　漫画としての出来はなかなかのもの。何よりも主権関係者がウヨ漫画がこれほどの出来なのは見たこと無い。少なくとも、どこかのネトウヨ・エロ漫画家よりは絵が上手いし(笑)　画風も漫画が好きな若者の層に受けそうな画風でありページ数もそれほど無く軽く読めることから、若者層に対しての布教力は拡散さえされれば、十分あるだろう。

　＜つっこみ所＞
　この漫画のつっこみ所は私が感じた限りでは三つある。

　第一のつっこみ所は、ヒロインが女子中学生(13才)であることだ。13才が街宣活動に目覚めるってぶっちゃけどーなのよ？家族が小学校を卒業したばかりの子どもを政治に巻き込むストーリーは、布教のための漫画であること前提にすると、違和感を感じる。倫理的に問題あるよね？
　確かに、在特会界隈、新風界隈をヲチしていくと、その界隈に絡め取られている児童はいないことは無い。例えば、某暴行事件に関して、整美委員でアニメ好きの中学生が自分で撮った在特会の街宣を拡散していた子とか中学生ブロガーとか。だから、その界隈の人にとっては、児童が街宣に目覚めるというのは結構、当たり前の事かも知れない。幼い方が一般的に思想を埋めつけやすいから、青田刈りぐらいの気持ちで確信犯的にやっているのかも知れない。
　しかし、流石に思考力に劣る児童を政治主張に巻き込まれるというのは、モヤモヤしたものが残る。しかも、街宣団体って。さらに、主権の手法から行くと、ネット上に一生顔が残るだろうし。俺がこの子だったら完全に黒歴史。
　まぁ、この漫画のヒロインと同年代の人間が感情移入して主権入りしたら笑えるのでそれも良しだがｗ

　第二のつっこみ所は随所に散りばめられる作者が主権関係者であるが故のミス。事実誤認。ただ、これが思想書ならともかく、娯楽用の布教漫画ということを考慮すると、間違い自体はあんまり問題ないけどね。
最初っから「日本は2600年以上続く国家である！」とぶっとんでるが、目立つところを箇条書きする。

・日本は2600年以上　→　ナニその「中華1万年の歴史！」的なノリｗ
・法律違反(13P)　　→　それを言うなら違憲。そもそも、「固有」の意味解釈が政府公式と違うんじゃない？
・法律変えて(30P)　→　地方参政権で法律は変えられんがな。
・92万人で国家転覆　→　500万票(衆院)あるのに国家転覆できない共産党さんが無能すぎるってことですかｗ　
・日本は古からひとつの国(43P)　→　違うじゃんｗ

　第三のつっこみ所はヒロイン。涙を流しながら徹夜でニコニコの政治動画を見て考え変わりました！はまともじゃないだろｗ　おかしいだろｗ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10119938←適当に選んでこんなのとか見てみたが、こういう街宣動画見て考え変えるってよっぽど変だよ。もっとも、そういう設定かも知れないが。但し、仮に親父がああだったら別の意味で泣けることは確かだ。

　＜おわりに＞
　なんだかんだいって、ここで拡散したのはこの漫画とその作者が気に入ったわけで。
筆者的には、もっともっと拡散されて、内輪で誉められまくって、それで調子に乗って続編、他の漫画とか書いて欲しい。主権の宣伝に命をかける漫画家とか良いと思う。ついでに、主権内でもっともっと揉め事も起こして欲しい。

　今後に期待してます。

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投稿者コメント
いわゆる行動界隈の人が描いた漫画。
モデルとなった主権回復の会は後に内紛を起こし、西村修平さんの個人商店として再起動しました。

　◆　ケシクズ　◆
http://blog.livedoor.jp/akito3ta/
漫画家・富田安紀子さんのブログ。画像は「街宣！街宣！」のタイトル画。 　

コメント

01. 2010年11月15日 22:25:13: Kbpg7HcI8s 読ませてもらった。本当に女性か？また山野車輪みたいのが描いてんじゃねえかと思って読んでみたが、なるほどこれは女性かもしれんと思った。 決意に対する揺らぎに父親を見直すという父権の不在を運動に絡めて日本を守りたいという決意の飛躍性が片思いの典型的プロ市民ぽい先輩と父親の相違に持っていく強引なストーリーは少女マンガ特有の飛躍性に相通ずるものがあるのではと少女マンガを読んだ経験もあまりない自分がいうのも変かｗ この漫画家にも山野などにも通ずるがこうした自己啓発マンガというものは俺が経験した派遣会社(某日○研)と契約したときに貰った手帳に掲載されてた派遣で築く未来といった嘘八百のマンガにそっくりである。 内容はバイト人生から抜け出したいと願う若者がとある派遣会社の事務所に訪ねていき説明を担当から聞くうちに正社員への道が開かれるとか製造業に限界はない安定した業界だとかほだされて派遣で赴任するまでを描いたご都合ストーリー。 面白いのはこのマンガを描いている漫画家が本編の中でローマ字で疲れたとか休みたいとか不満をマンガの主人公のシャツの胸元にロゴに見立てて本音を吐露しているコマが散見されること。 派遣のPRマンガを描かされる漫画家自身が自身を戯画化している覚めた目があるのに、山野やこの女性漫画家にはそんなものは皆無なのだ。 それがなんであるのか、そこにこうしたものに絡め取られてしまいやすい若者の盲点があるように思える。

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