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(回答先: 【浜岡原発の選択】廃炉・新設の衝撃（上） 大転換に渦巻く賛否 揺れる地元御前崎 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 5 月 09 日 00:05:17)
http://blog.shizuokaonline.com/hamaoka/2008/12/post_11.html
廃炉・新設の衝撃（中） 「震源域」重い課題 耐震性に根強い不安
投稿者: 浜岡原発問題取材班 日時: 2008年12月25日 16:25
長い耐震安全性の論議を経て地元４市（御前崎、牧之原、掛川、菊川）がプルサーマル計画の受け入れにこぎ着けてから、わずか１０カ月。中部電力浜岡原発の１、２号機を廃炉にし、６号機を新設するリプレース（置き換え）計画は再び地元住民に重い課題を背負わせた。（２００８年１２月２５日 静岡新聞朝刊）
「プルサーマルの時にかなり議論したが、地震の議論は出尽くしたとは言えない。それなのに６号機の新設なんて…」。菊川市議会の横山隆一市議（５６）は驚きを口にした。
４号機でＭＯＸ燃料（ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料）を燃やすプルサーマル計画。浜岡原発での受け入れ論議が盛んだった０７年７月、新潟県中越沖地震（Ｍ６・８）が発生した。東京電力柏崎刈羽原発が想定の最大３・８倍の揺れに見舞われた。被害の全容が明らかになったのは１年余りたってからだった。
柏崎刈羽原発の被害を目の当たりにして、プルサーマル計画の受け入れ論議は地元４市のうち、菊川市議会で最も白熱した。横山市議ら慎重派の議員７人は５回以上の全員協議会などを通して、東海地震に対する「住民の不安」を粘り強く訴えた。横山市議は当時所属していた自民党を離党してまで慎重論を貫いた。
伊藤寿一議長（７１）は当時、議員の意見の取りまとめに腐心した。賛否両論の板挟みになり、議長不信任決議案まで提出された。突然の計画表明に、「あの時は大やけどしてまで話をまとめたのに、今回（事前に）何も言ってこなかった中電には裏切られた気分だ」と不信感を募らせる。
７６年、７８年にそれぞれ運転開始した１、２号機はすでに減価償却済み。中電にとっては安く電力をつくり出せる「金の卵を産む鶏」（関係者）になるはずだった。
ところが、耐震性に余裕を持たせる工事などを行うと、２基の運転再開には約３０００億円の巨費が必要になることが分かった。中電は「経済性に乏しい」（三田敏雄社長）と判断し、“卵を産まない鶏”を手放すことを選択した。
６号機は５号機と同じ最新型のＡＢＷＲ（改良型沸騰水型軽水炉）。発電所全体の耐震安全性は底上げされることになるが、運転差し止め訴訟の原告の１人は「浜岡原発が巨大地震の想定震源域の真上にあるという事実は変わらない」と冷ややかに受け止める。
「地元はまだプルサーマル問題を積み残している」。県庁で行われた１―４号機の運転差し止めを求める訴訟の控訴審原告団の緊急会見。原告の１人で、市民グループ代表の長野栄一さん（８７）＝牧之原市福岡＝は「新設を口にする中電は常識外れだ」と語った。
長野さんは約２０年前に「清水の舞台から飛び降りるつもり」で、原発の反対運動に身を投じた。海軍兵として若い一時期を過ごした長崎市に原爆を落とされた。原子力の平和利用という言葉にずっと違和感を持っている。６号機が出来れば、自宅から原子炉の距離が少しだけ近くなる。
長野さんは言う。「プルサーマルの時は、柏崎刈羽原発の被害について勉強する間がないうちに押し切られてしまった。中越沖地震の教訓は６号機の受け入れ議論にこそ十分生かされるべきだ」
- 【浜岡原発の選択】廃炉・新設の衝撃（下） 国内初「置き換え」 立地難打開へ新戦略（静岡新聞） クマのプーさん 2009/5/09 00:09:03
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