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日・インド原子力分野の協力に向けた協議に反対する要望書/原子力資料情報室
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/532.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 4 月 30 日 23:51:00: twUjz/PjYItws
 

http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6821c75407a2b0dc91aa1cd804b59270

日・インド原子力分野の協力に向けた協議に反対する要望書/原子力資料情報室
2010-04-30 19:00:18 | 世界

日・印両政府は本日ニューデリーで開催される両国間の「エネルギー
対話」において原子力分野の協力に向けた協議に入るとされています。
しかし、インドへの民生用原子力協力に被爆国日本の国民は
納得していません。
本日、私たちは下記の要望書を政府に送りました。

連絡先
原子力資料情報室 (伴英幸、西尾漠)
電話03-3357-3800
FAX 03-3357-3801
メール cnic@nifty.com
ウェブ http://cnic.jp/

------------------------------
2010年4月30日
内閣総理大臣 鳩山由紀夫様
外務大臣 岡田克也様
経済産業大臣 直嶋正行様

日・印両政府は本日ニューデリーで開催される両国間の「エネルギー
対話」において原子力分野の協力に向けた協議に入るとされている。
2008年9月6日、原子力供給国グループ (NSG)は、米印原子力協定
締結に関する米国の意向を受けて、インドを例外として扱うよう、
そのガイドラインの変更を決定した。インドは核拡散防止条約(NPT)
に加盟していない。したがって同国の原子力活動は、民生用・軍事
用ともに国際原子力機関(IAEA)による包括的保障措置下にはない。
そのためNSGは、インドとの原子力取引を禁止していたが、ガイド
ラインの変更により認められるようになった。
この決定直後の2008年10月にインドのシン首相が来日した際、日印
は原子力協力の協議に入るものと見られていたが、結局、見送られ
た。その理由を、麻生太郎総理大臣(当時)は次のように述べている。

「日本を含むNSGは9月にNPTに加盟していないインドへの民生用原
子力協力を例外的に認めることを承認したが、ただ唯一の被爆国で
ある日本の承認は予想以上に国民の反発が強かった。」「国民を納
得させるのに時間がかかる。」「国民の合意を得るまでには時間が
かかるだろう。」(日本経済新聞、2008年10月20日付け夕刊)

インドへの民生用原子力協力をめぐっては、現在も「国民の合意を
得た」と言えるような状況にはなく、ヒバクシャをはじめ、私たち
日本の国民は「納得していない」。私たちは以下のような理由から、
本日開催される「日印エネルギー対話」において原子力協力の協議
を開始することに強く反対する。

1)インドの例外扱いはNPTに基づく核不拡散体制を根底から覆す
 核拡散防止条約(NPT)の「交換条件」の一つは、核兵器を持たな
いとの約束と引き換えに、原子力面での協力を約束するというもの
である。そして、1995年NPT再検討・延長会議が採択した『核不拡散
と核軍縮のための原則と目標』は、NPTの認める5つの「核兵器国」
(米英ロ中仏)以外への核関連輸出に関しては「IAEAの包括的保障
措置を受諾し、かつ、核兵器その他の核爆発装置を取得しないとい
う国際的に法的な拘束力のある約束を受諾することを要求すべきで
ある」としている。つまりは、NPT加盟国以外との原子力協力を禁じ
ている。(これは米国の先導によって先に確立されていた NSGの規
則を受け入れたものである)。NPTに加盟せず1974年と1998年に核実
験を行い、現在も核兵器を製造し続けているインドに対し、原子力
面で協力するというのは、NPT体制を根底から覆す行為である。
「被爆国」日本は、このような行為に加担すべきではない。
 またインドを例外扱いするダブルスタンダードは、NPT非加盟国の
パキスタン及びイスラエルと、NPTから脱退した北朝鮮に対し「前
例」を提供する危険性があることを、世界の核廃絶運動は警告して
きた。実際、パキスタンは国連軍縮会議(CD)で核分裂性物質生産
禁止条約(FMCT)に強く反対しているし、パキスタンとイスラエル
は原子力協力を求めるなど、警告は現実になっている。日本政府は、
こうしたダブルスタンダードを助長するような行為を、厳に慎むべ
きである。

2)インドのずさんな放射性物質管理が示す安全軽視
インドでは放射性物質管理の不備にともなう作業従事者の被曝など
が頻発している。最近も、たとえば2009年11月24日、インド南部の
カイガ原発でトリチウム汚染された水を摂取した従業員が体内被曝
した事例が報告されている。また今年4月7日には、コバルト60に汚
染された金属を扱った作業者が、急性放射線障害のためにニューデ
リーの病院に緊急入院している。この作業者の被ばく線量は3.7
グレイだった。これは国際原子力事象尺度のレベル4にあたる。

この5月にはニューヨークでNPT再検討会議が開催される。その直前
に、NPTに加盟していないインドと原子力協力に向けた協議に入ろう
とする日本政府に、はたして核廃絶の先頭に立つ意思と資格がある
と言えるだろうか。またインドとの原子力協力は、日本政府が国際
協力の要件として掲げる原子力の3S(安全、安全保障、セキュリテ
ィ)にも反する。これらの原則を捻じ曲げてまで国内原子力産業の
利益を優先する日本政府の欺瞞的な態度に、私たちは強く抗議する
とともに、インドとのエネルギー協力は自然エネルギーや省エネ技
術などの分野に限定するよう求める。


青木 克明 (核兵器廃絶をめざすヒロシマの会)
青柳 行信 (NGO人権・正義と平和連帯フォーラム福岡 代表)
石丸 初美 (プルサーマルと佐賀県の100年を考える会)
片岡栄子 (ふぇみん婦人民主クラブ 運営委員)
川崎 哲 (ピースボート 共同代表)
菊川 慶子 (花とハーブの里)
木口 由香 (特定非営利活動法人メコン・ウォッチ)
小林 栄子 (日本熊森協会福岡県支部 会員)
佐藤 大介 (ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン)
茂垣 達也 (日本生協連商品本部家庭用品部)
設楽 ヨシ子 (ふぇみん婦人民主クラブ 共同代表)
篠原 弘典 (みやぎ脱原発・風の会 代表)
芝野 由和 (長崎総合科学大学長崎平和文化研究所)
清水 規子 (国際環境NGO FoE Japan)
田中 靖枝 (波風の会)
豊島 耕一 (佐賀大学理工学部教授)
内藤 雅義 (日本反核法律家協会 理事)
長峰 直子 (空と海の放射能汚染を心配する市民の会)
新倉 修 (日本国際法律家協会会長・青山学院大学教授)
伴 英幸 (原子力資料情報室 共同代表)
藤本 泰成 (原水爆禁止日本国民会議 事務局長)
星川 淳 (グリーンピース・ジャパン 事務局長)
細川 弘明 (アジア太平洋資料センター 共同代表)
柳田 真 (たんぽぽ舎 共同代表)
湯浅 一郎 (ピースデポ 代表)
横原 由紀夫 (広島県原水禁 元事務局長)
吉田 遼 (NPO法人セイピースプロジェクト 代表)
三陸のさんま・わかめを愛する会
東北アジア情報センター


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〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
TEL.03-3357-3800 FAX.03-3357-3801
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