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阿修羅にも記録されていない東電福島原発の電源喪失事故
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/707.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 1 月 10 日 12:29:22: 9XFNe/BiX575U
 

2010年6月17日に起こったもの。


1.東電のプレスリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/10061703-j.html
福島第一原子力発電所2号機における原子炉自動停止について
                             平成22年6月17日
                             東京電力株式会社

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<概要>
(事象の発生状況)
 ・平成22年6月17日、2号機において、発電機の異常を知らせる警報が発生し、
  発電機が停止したため、原子炉が自動停止いたしました。
(今後の対応)
 ・原因について詳細に調査いたします。
(安全性、外部への影響)
 ・本事象による外部への放射能の影響はありません。
(公表区分)
 ・本事象は公表区分I(法律に基づく重要な事象など)としてお知らせするもの
  です。

詳細は以下のとおりです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1.事象の発生状況
  平成22年6月17日午後2時52分頃、運転中の福島第一原子力発電所2号機(沸
 騰水型、定格出力78万4千キロワット)において、「発電機界磁しゃ断器*1ト
 リップ警報」が発生し、発電機の保護装置が作動して発電機が停止したため、タ
 ービンならびに原子炉が自動停止いたしました。
  また、この事象にあわせて当該プラントの電源が停止し、非常用ディーゼル発
 電設備が自動起動するとともに、原子炉へ給水するポンプが停止したことから、
 原子炉の水位が一時的に低下しましたが、代替のポンプである原子炉隔離時冷却
 系を起動して給水を行い、現在、原子炉の水位は通常の範囲内で安定しておりま
 す。

2.今後の対応
  今後、原因について詳細に調査いたします。

3.安全性、外部への影響
  主排気筒放射線モニタ*2および、空間線量率を測定するため発電所周辺に設
 置されているモニタリングポストは通常の変動の範囲内であり、本事象による外
 部への放射能の影響はありません。

                                  以 上

*1 界磁しゃ断器
   発電機内の回転子に電流を流す回路のスイッチ。

*2 主排気筒放射線モニタ
   建屋内の換気等を排気する排気筒(煙突状のもの)から環境へ放出される、
  建物内の空気や復水器を真空維持しておくために排出されるガスの放射線を測
  定する装置。

添付資料
・2号機系統概要図(PDF 41.6KB)
・【参考】原子炉隔離時冷却系 系統概略図(110万kwの例)(PDF 11.9KB)

2.いわき市議のブログ
http://skazuyoshi.exblog.jp/12828796/
あわやメルトダウン、福島第一原発2号機電源喪失水位低下
2010年 06月 19日

今日19日から、東京電力は福島第一原発3号機の定期検査に入り、9月23日までの間に、安全審査の想定外のMOX燃料を装荷しプルサーマルをはじめようとしています。
しかし、17日午後、第一原発2号機であわやメルトダウンの事故が発生しました。発電機の故障で自動停止したものの、外部電源遮断の上に非常用ディーゼル発電機がすぐ作動せず、電源喪失となり給水ポンプが停止、原子炉内の水位が約2m低下、約15分後に非常ディーゼル発電機が起動し隔離時冷却系ポンプによる注水で水位回復するという、深刻な事態でした。東京電力は事実経過を明らかにしておらず、真相はまだ闇の中ですが、この事故は誠に重大です。
原子炉緊急停止後、電源喪失が長引けば、燃料の崩壊熱を冷却する冷却水が給水されず、水位がさらに低下し、むき出しの燃料棒が崩壊熱により溶け、炉心溶融=あわやメルトダウンという、スリーマイル原発型の最悪の事態に至る可能性があったのです。

本来、冷却材喪失事故時に緊急炉心冷却装置により原子炉への注水を行い、燃料の露出による破損を防止し、冷却材喪失事故と外部電源喪失事故が同時に発生した場合でも、非常用ディーゼル発電機が起動し緊急炉心冷却装置への電源供給を確保することになっていますが、今回の事故では、非常用ディーゼル発電機の起動が大幅に遅れました。
保安規定上は外部電源の喪失信号を受け、非常用ディーゼル発電機は10秒以内で自動起動し、緊急炉心冷却装置ポンプへ電源を供給することになっていますが、今回は約15分との報道もあります。外部電源喪失を模擬した柏崎刈羽1号機系統機能試験のデータでは発電機起動が7,6秒とされています。これは誠に由々しき事態です。

東京電力は当初、発電機が停止した原因を「発電機そのもののトラブル」と説明していましたが、18日になり「外部からの電源の供給が何らかの原因でストップしたため保護装置が働いて発電機が止まり、その結果、原子炉の自動停止に至った」と福島県に報告したといいます。しかも東京電力はこの件を報道機関に発表していませんでした。
東京電力は事実経過を明らかにすべきです。今なお隠蔽的対応をすることは福島県民を冒涜するもので、許されるものではありません。福島県と県議会は事態を深刻受け止め、東京電力に厳正に対応しなければなりません。

3.晴耕雨読の信之介のブログ

http://izushin.blogspot.com/2010/06/20106172.html
2010年6月17日福島第一原発2号機の事故
原発に詳しいTYさんと廃棄物処理の技術者TRさんの示した、事故の概要と問題点は以下の通りです。
====TYさん=========
2010年6月17日福島第一原発2号機で事故がありました。
現在までの新聞記事と東電広報の情報をあわせて、事故の時系列を整理
すると下記のようになります。

F1-2事故について
1、2010年6月17日14:52  発電機界磁遮断機トリップ警報
2、発電機保護装置作動、発電機停止
3、タービン、原子炉自動停止(制御棒自動挿入)
4、プラント電源喪失
5、非常用ディーゼル発電機起動
6、原子炉給水ポンプ停止
7、原子炉水位低下(2m)(あと40センチでECCS作動)
8、原子炉隔離時冷却系起動、原子炉給水開始
9、10分後に原子炉未臨界状態に達す

問題点
1、内部電源喪失時、外部電源への切り替えに失敗の原因は?
2、電源喪失状態で10分間臨界状態にあったのか?(自動停止の失敗か?)
3、上記時系列の5と6の順序は?(非常用ディーゼルの立ち上がり時間の問題か?)

====TRさん=========
界磁遮断器のトリップの原因が何か、が問題です。通常ではあまり故障の起きない部分です。界磁電源が喪失すれば発電機の運転は不可能なので発電機停止は良し、です。発電機という負荷を失ったタービンが停止するのも良し、原子炉の自動停止もよろしい。問題はここからで、原子力発電所を最初に運転するときのことを考えれば当然と思うのですが、通常は他の発電所からの電力を受電しており、原発が稼動し、発電機が電圧確立した後に調相器にて調整して系統に並列させます。すなわち自動電圧調整装置(AVR)にて電圧を、調速器で周波数を、調相器にて位相を系統と合わせた後、発電電力を系統に投入します。逆の場合には、つまり原発を解列したならば系統の電力が原発所内に流入します。停電にはなりません。普通、ディーゼル発電機が起動するのは、不足電圧継電器というリレーが全停電を感知したときに起動し、通常、起動から電圧確立までは30秒程度です。その間の30秒程度の間は文字どおり「全停電」になりますが、最低限必要とされる負荷(たとえば制御用コンピュータ電源、遮断器の投入電源、制御盤の操作電源、非常用照明など)のみUPS(無停電電源装置)から供給されます。通常UPSから供給できる電力はコストを考えれば、先に書いた負荷のみが限度であり、給水ポンプのような動力負荷は対象外であると思います。したがって「5」と「6」の順番は逆ではないか、と思います。
私が疑問に思ったことをまとめると以下のとおりです。
(疑問点)
1 界磁電源喪失の原因
2 原発における系統との並列運転の実際
3 UPSの仕様、ディーゼル発電機の仕様
4 「5」と「6」の順番

====TYさん=========
福島第一原発二号基がECCSに関わる事故を起こしたのは三度目です。
前二回は、1981年5月12日と1992年9月29日です。
今回の事故はシステムの脆弱制を露にした深刻な事例ですが、政治もマスコミも沈黙しています。
それに乗じて東電も一片のプレスリリースを出したまま沈黙しています。
TRさんが提示された疑問点は私も共有しています。
==============================
ECCS(非常用炉心冷却装置)についての説明が以下のURLにあります。
http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/ki26.html

あわや『メルトダウン』、いわき市議会議員佐藤かずよし氏のブログ
投稿者 SOLOIZUSHIN 時刻: 9:58 午前 メールで送信BLOGTHIS!TWITTER で共有するFACEBOOK で共有するGOOGLE バズで共有する


*******************

投稿者メモ:

恥ずかしながら自分もこの事故のこと、知りませんでした。
「原子炉時限爆弾」という広瀬隆氏の本に載っていました。

マスコミはこの事故についてほとんど報道していない様子です。  

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コメント
 
01. taked4700 2011年1月10日 12:35:38: 9XFNe/BiX575U : d8LwXw3tR2
「原子炉時限爆弾」の70ページから引用:

「完全電源喪失の原因さえ特定できない」

つまり、何が原因で上記ののような事故が起こったか分かっていないということのようです。

しかし、ギリギリ炉心融解を回避できたということであり、原因解明が必要だが、現状どうなっているのでしょうか?


02. 2011年3月11日 18:51:16: 0xp1aYRSm2
本日、大きな地震がありました。被災された方には心よりお悔やみ申し上げます。
ところで現在、午後6時50分ですが、NHKが福島原発が緊急停止したが、停電のため?、緊急用ディーゼル発電機4基がすべて故障して動かない、といった報道がありました。こうした場合でも、炉心融解をさけるための冷却はおこなわれているのでしょうか?大変心配です。続報がありませんので、回復したのかもしれませんが。
しかし、数ヶ月前に、同じような事故があったとは驚きです。今回の事態と何の関係もないという方が、少し難しいように思います。
何もないことを願います。

03. 2011年3月13日 10:39:59: FnfLW6uHzU
通常時で起こった事故であったが、今回の地震では当然起こるべきして起こったように思う。

災害ではなく人災だ。

管は何の為にヘリで現場に行ったのか。

情報伝達が非常に遅い。


04. 2014年9月01日 15:18:41 : 1MIqSkh9yo
一度起きたことは2度起きる、起きたときは輪をかけて酷いものが起きる。
当時のインシデント発生時の所長は誰だったんでしょうね。

2014・9・1 災害の日


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