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太古に感染したレトロウイルスが、胎盤の多様性の原動力だった!
http://www.asyura2.com/09/gm15/msg/225.html
投稿者 SRI 日時 2013 年 10 月 08 日 19:55:44: rUXLhToetCnYE
 

太古に感染したレトロウイルスが、胎盤の多様性の原動力だった!  

京都大学 ウイルス研究所 細胞生物学部門
宮沢孝幸 准教授

哺乳類の胎児の多くは、胎盤によって育まれる。胎盤は、母親と胎児の両方の組織からなり、子宮内で胎児を支える役目を担うほか、互いの血液を混合させることなく栄養、ホルモン、ガスなどを交換するという、極めて重要な機能を果たす。一方で、胎盤の形状や構造は動物種によって大きく異なり、その違いがどのようにしてもたらされたのかは、謎のままにある。このほど、京都大学 ウイルス研究所の宮沢 孝幸 准教授らは、ウシの胎盤に見られる現象に着目し、胎盤の進化にレトロウイルスが関与していたことを突き止めた。

ウシ科の動物は、ウシ亜科、ヤギ亜科、インパラ亜科など、7つに分けられる。いずれの亜科も約100個の小さな胎盤節からなる「多胎盤」を形成するが、その際、ウシ亜科とヤギ亜科だけに「胎児側の細胞と母体側の細胞が融合する特殊な現象」が見られるという。こうした母子細胞の融合はかなり以前から知られていたが、分子メカニズムは分かっていなかった。


BERV-K1由来のFematrin-1による、ウシ三核細胞の形成過程 拡大する
宮沢准教授は、学部生時代にレトロウイルスの研究を始め、その過程で「ヒト内在性レトロウイルス」がレトロトランスポゾンとして機能し、胎盤で発現していることを知ったという。内在性レトロウイルスとは、太古に感染したレトロウイルスが「感染先の動物(宿主)の生殖細胞」に入り込み、ゲノムの一部と化したDNA配列を指す。一方のトランスポゾンは、ゲノム中において、自身のDNAの一部から転写されたRNA配列を逆転写してDNAに戻し、それを別の領域に挿入する転移因子の総称だ。「はるか昔に人類に感染したレトロウイルスの遺伝子がヒトゲノムに取り込まれ、遺伝子として胎盤で何らかの機能を持つようになったのではないか。当時から、そんなふうに考えていました」と宮沢准教授。

「その後、内在性レトロウイルスと胎盤との関係を調べてみたいと思いつつ、ずいぶん時間が経ってしまいました」。そう話す宮沢准教授はイリギス留学などを経て、2005年に現職に就いたのを機に「内在性レトロウイルスが、ウシの胎盤でみられる母子の細胞融合と関与するのではないか」との仮説を立て、本格的な研究に乗り出した。

まず、ウシの内在性レトロウイルス(BERV-K1)が、ウシの胎盤や栄養膜細胞を株化した細胞において発現していることを確かめた。そのうえで、BERV-K1遺伝子の一部が、胎盤の栄養膜にある特定の細胞(二核細胞と三核細胞)にだけに発現していることを、複数の手法を用いて突き止めた。栄養膜の二核細胞は胎児側の細胞で、この細胞が母体側の子宮内膜細胞と1対1で融合すると三核細胞(TNC)になるという。

「次に、細胞融合能を持たないモデル細胞(アフリカミドリザル由来のCOS細胞)に、BERV-K1のエンベロープタンパク質を強制発現させ、ウシの子宮内膜細胞と共培養してみました。BERV-K1が母子細胞融合の鍵を握るとしたら、エンベロープタンパク質が機能することで、細胞どうしが融合すると考えたからです」と宮沢准教授。

エンベロープタンパク質とは、ウイルスの膜(殻)に刺さっているタンパク質のこと。このタンパク質が宿主細胞の膜にある受容体と結合すると、ウイルスと宿主の細胞膜が融合し、ウイルスゲノムが宿主細胞内に入れるようになる。宿主細胞内ではウイルスのゲノムやタンパク質が大量にコピーされ、ひとそろいが宿主細胞の膜をかぶって飛び出すと、子ウイルスの誕生(すなわち、感染の成立)となる。

実験結果は、宮沢准教授の予想どおりだった。細胞どうしが1対1で接触し、接触点において互いの細胞膜が融合。2つの核を持つ、単一の細胞へと変化したのだ。「融合過程を観察するだけでなく、融合活性の定量的な判定も行いました。そして、BERV-K1のエンベロープタンパク質が細胞融合の鍵であるとの結論に至り、このタンパク質をFematrin-1と命名しました」と宮沢准教授。

さらに、宮沢准教授らは、ウシのBERV-K1がFAT2という遺伝子のイントロンに入り込んでいることも突き止め、同じようにBERV-K1をFAT2のイントロン内に持つ亜科がいるかどうかを調べた。「ウシ亜科のみに見られ、ヤギやヒツジなどのヤギ亜科には見られませんでした。2つの亜科は約2000万年前に分かれたことがわかっているので、その直後に、BERV-K1がウシ亜科に感染して入り込んだと推測できます」。

一連の結果は、BERV-K1の感染が、ウシ亜科とヤギ亜科に胎盤の違いをもたらす大きな原動力になったことを示唆している。「おそらく、大昔に感染したレトロウイルスの種類が、動物種の胎盤の違いをもたらしてきたのでしょう」。そう話す宮沢准教授は、遺伝子がレトロウイルスによって他の動物種に伝わることがあるのか、あるとしたらどのようなメカニズムによるのかといったことも検討し、生命進化とウイルスとの関わりを解き明かすべく、努力を続けている。

西村尚子
サイエンスライター  
2013年9月12日
http://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/299  

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コメント
 
01. 2014年10月18日 06:49:21 : jXbiWWJBCA
2014年10月18日 降旗 学 [ノンフィクションライター]
DNA鑑定でわかった切り裂きジャックの正体
120年の時を経て、ミステリーが解決される!?
?切り裂きジャックと呼ばれた殺人鬼が次々と五人の女性を殺害したのは、いまから約一二〇年前――、一八八八年のことだ。

?五件の犯行は八月三一日から一一月九日までの短期間に起きたが、その殺害方法がきわめて残忍、猟奇的なことから、犯人は“切り裂きジャック”と呼ばれた。呼び名のとおり、ジャックは女性たちの喉笛を切って殺害すると、その死体を切り刻み、子宮など臓器の一部を持ち去ったりしたからだ。

?被害者の女性たちは、いずれも娼婦だった。

?これから書く事件のあらましについて、お食事中の方、もしくはグロテスクなお話が苦手な方はページを閉じることをお勧めします。

?事件がいかに猟奇的だったかというと――、たとえば、二人目の犠牲者となったアニーは腸が引き出され、右肩にかかっていた。三人目の犠牲者キャサリンは顔面をギザギザに切られ、臓器の一部を持ち去られていた。最後の犠牲者メアリーに至っては、正視できないほどに全身を切り刻まれていた。

?当時の捜査記録や霊安室に安置された彼女たちの写真が資料として残っているのだけど、メアリーは全身滅多刺しのうえ鼻を削ぎ落とされ、くちびるや額も剥がれていたため、顔からの身元確認ができないほどだったそうだ。

?さらに、ジャックはメアリーの皮膚を剥ぎ、両方の乳房を切り取り、胃腸、脾臓、腎臓と心臓を摘出した。臓器は投げ出されるように現場に放置されていたが、何故か心臓だけは見つからなかったらしい。犯行現場はメアリーの部屋で、彼女が横たわったベッドには血溜まりができ、壁には血飛沫のあとが残っていた。

?という凄惨な事件は、容疑者が何人も浮上したのに、犯人の特定には至らなかった。つまり、ジャックは捕まらなかったのである。だから、切り裂きジャックは誰だったのか――、は一二〇年続いたミステリーだった。

?もともと謎の多い事件でもあった。被害者はいずれも娼婦だったことや、犯行現場がホワイトチャペルといって……、モノポリーというゲームをご存じなら、スタートから二番目に出てくる地域だが、かつては貧民街だった一帯に集中していること、猟奇的な事件だったにもかかわらず二ヵ月少しで事件が終わっていること、あれだけのことをやっておきながら被害者が五人だったこと――、等々だ。

?言うなれば、切り裂きジャックは忽然と表れ、忽然と消えているのだ。

?個人的にいちばんの謎だと思っているのが、被害者はいずれも娼婦だったのに、ジャックは性交渉を行なうことなく犯行に及んでいたことだ。解剖の結果、彼女らの子宮に精液は一滴も残っていないことがわかっている。だから、切り裂きジャックは、殺すことが目的で、五人の娼婦を殺害したことになる。ミステリーなのである。

?ジャックのナイフさばきは、解剖医すらも舌を巻くほどだったそうだ。

?臓器の摘出が正確だったことから、犯人は医療の知識と経験がある者だ、いや獣医だ、屠畜業者だ毛皮職人だ、あいつらなら刃物の扱いは馴れている、待て待て理髪屋の親父だって剃刀を使うぞ――、との憶測を呼んだ。

?当時のイギリスは、いわゆるゴシップ紙の隆盛期で、まだ報道倫理なんてものは確立されていなかった。だものだから、好き勝手と言ってもいいような“飛ばし記事”が乱れ飛んだ。確証の持てない目撃証言をもとに、勝手に犯人の似顔絵を作成したりで市民をミスリードしたり、それが捜査の妨げになったりもした。

?犯人を名乗る人物から新聞社に手紙が届くと、俺こそが犯人だ、本当の犯人は俺だ、と都合二三〇通もの手紙が郵送されたりもした。その中の一通だけが、どうやら本物らしいということで、現在も大英博物館に保管されている。

?ホワイトチャペル自警団には、切り取ったとされる臓器の一部も送られてきた。偽者が相次いだために、ジャックが証拠を送りつけたと言われているが、臓器の真偽は専門家のあいだでも意見が分かれているのだそうだ。ある専門家は、本物かもしれないと言ったのである。

?ちなみに、切り裂きジャックという呼び名は、郵送された手紙の差出人のところに、Jack the Ripper とあったのが由来らしい。新聞記者がネタにするためにつけた名前との説もある。ジャックというのは、日本で言えば、太郎さんや一郎さんのように、よくある名前という意味で使われる。

?こうした飛ばしやゴシップたっぷりの記事をロンドンの読者は喜んだ。当時の資料によると、市民の多くは野次馬で、警察が検死を行なっている周りを人垣が取り囲んでいたとのことだ。

?二人目の犠牲者アニーは民家の裏庭で殺害されたが、引き出された腸が右肩にかかっていたアニーの死体も、検死状況も、向かいにある下宿屋の二階から丸見えだった。部屋の住人は、一人一ペンスで、客を部屋に入れ死体を見物させていた。当時の倫理観はそんなものだったのかも。

?でも、あれから一二〇年も経っているのに、朝日新聞はでっちあげ報道を三二年も続けたのだから、二十一世紀の現代だって報道倫理なんてあるのかないのかわからない。倫理観がないのは朝日新聞社だけなのかもしれないけど。

?という話は措いといて、切り裂きジャックの事件をリアルに描いたのが、ジョニー・デップ主演の『フロムヘル』という映画です。ジョニー・デップが演じるのは、事件の捜査に当たったアバーライン警部。実在した人物です。めっちゃ面白いですよ。

?映画には原作があるのですが、この物語がすごいのは……、多少のネタバレが含まれるので、映画をご覧になりたい方はページを閉じられるか、飛ばすなりしてください。飛ばさないとすぐに犯人が出てきますよ。ウィリアム・ガル卿というイギリス王室の侍医です。

?で、この映画の何がすごいかというと、もっともひどい殺され方をした最後の被害者メアリー・ケリーがアバーライン警部と恋に落ち、警部の尽力でロンドンを離れ、故郷に帰って生き残る――、というどんでん返しのような設定になっていること。すんでのところで難を逃れるわけですね。

?じゃあ五番目の被害者は誰かというと、メアリーのアパートに居候している、新しい仲間の娼婦です。切り裂きジャックはこの娼婦をケリーだと思い込み、殺害に及ぶ。だから被害者は五人で、数は合っている。

?この猟奇的な事件の背景にあるのは、王室陰謀説です。

?先に答えを言ってしまうと、切り裂きジャックことウィリアム・ガル卿は王室の命を受け、五人の娼婦を殺害していたのです。

?切り裂きジャックの事件にはイギリス王室が絡んでいる――、という説というのは古くからあるのですが、映画は、絵心のあったクラレンス公アルバート・ビクター殿下(ビクトリア女王の孫。父エドワード七世の次に王位継承権があった。つまりは、次の次の王様)がお忍びでアトリエを借り、モデルには娼婦を使っていた。

?殿下はそのうちのひとり、アン・クルックと恋に落ち、宮殿にも秘密の結婚式を挙げ、女の子までもうけてしまう。その子には王位継承権があるのだけど、娼婦とのあいだにできた子が、未来の英国女王になる。そんなことを王室が許すはずがない――、が王室陰謀説の骨子です。

?で、英国王室はどうしたか――?

?秘密の結婚式には、五番目の被害者メアリー・ケリーが出席していた。彼女は、アンの伴侶が殿下だとは思いもしないから、秘密の結婚を四人の娼婦仲間に話してしまうんですね。そのせいで、彼女たちは次々と殺されてゆく。秘密を知ってしまったからですね。

?実行犯は、王室の侍医を務める外科医のウィリアム・ガル卿。外科医だからメスさばきは得意中の得意なのです。そして、娼婦たちの口封じを命じたのはビクトリア女王でした。

?これが王室陰謀説だ。もちろん、ビクトリア女王も、ビクター殿下も、ウィリアム・ガル卿も実在の人物だが、最後の犠牲者メアリー・ケリーが殺された四年後に殿下が肺炎で急死したことから、王室陰謀説なる荒唐無稽なストーリーが作り上げられたと言われています。殿下には、なるほど同性愛や奇行の癖があったのは事実なのだけど。

?ならば、本当の切り裂きジャックは誰なのか――?
?スコットランドヤードは、公式に三人を事件の容疑者として挙げている。

?第一容疑者は、教師でもあり弁護士でもあったモンタギュー・ジョン・ドルイットという男。でも、この男は五番目に起きた事件の直後、テムズ川に身を投げて自殺している。ビクター殿下の同性愛の相手がこのモンタギューだったと言われています。

?第二容疑者が、ポーランド系ユダヤ人のアーロン・コスミンスキー。職業は理髪師だが、精神障害を患い、事件後、強制的に隔離病棟へ入院させられ、一九一九年に病棟で他界している。彼の名前はあとでまた出てきます。

?第三容疑者が、ミカエル・オストログという窃盗の常習犯なのだけど、事件が続いた当時、彼はフランスで服役中だったとのことで、だからどうして彼に嫌疑がかけられたのかはいまだに不明らしい。

?あまた挙がった容疑者の中で、公式の容疑者とされたのはこの三人だが、それとは別に重要な容疑者がいる。事件の直後の逮捕されたフランシス・タンブルティという医師です。

?が、逮捕した巡査は、タンブルティが医師と知ると、彼の社会的な地位に敬意を表し、その場で釈放したのだそうだ。映画『フロムヘル』のDVDには特典映像がついているのだけど、そこで切り裂きジャックに関する著作がある作家ドナルド・ランベローが面白いことを言っている。

「医師のフランシス・タンブルティは有力な容疑者だと私は思う。事件後に彼はアメリカへ逃亡し、ロンドン警視庁に追跡された」

?タンブルティの渡米は十一月末のことだった。五番目の犠牲者メアリーが殺害された直後である。ランベローが指摘するのは、タンブルティがロンドンからいなくなるに合わせるように、切り裂きジャックが事件を起こさなくなったことだ。

「一二月五日から一年間、彼はアメリカからも忽然と姿を消した。すると一八八八年十二月末、ジャマイカで娼婦の連続殺人事件が起きた。年が明けた一月には、裂き傷を伴う娼婦の連続殺人がニカラグアで発生した。渡航記録を調べたところ、タンブルティは、ジャマイカにも、ニカラグアにも行っていた」

?彼の行く先々で切り裂きジャックに似た事件が起きていたのだそうだ。

?そして、彼が町を離れると、事件はぴたりとなりを潜めた。この符合をもって、ランベルローはタンブルティ犯人説を唱えるのだが、若くして結婚したタンブルティは、後に妻が元娼婦だった事実を知る。

「それでタンブルティは全ての女性を憎むようになった。切り裂きジャック事件が頻発した一八八八年、彼は四人の男性との「不適切行為」で逮捕、と当時の記録にある。おそらくは同性愛だったのだろう」

?一八六〇年代、ワシントンにいたタンブルティは夕食会を開いた。ゲストは皆男性だったが、食事のあと、彼は招いた客たちに人体部位の瓶詰め標本を見せている。子宮の部位だけで十二個もあったとのことだ。

「タンブルティが切り裂きジャックだとする説は、性的暴力の有無だ。妻に裏切られて女嫌いになり、娼婦を憎んだ。そして子宮の収集に固執する性癖。チャプマンとエドウズも子宮を持ち去られている……、全て推論だが、さまざまな状況証拠から客観的に判断すると、アメリカ人医師タンブルティが切り裂きジャックだと思う」

?とドナルド・ランベローは言っている。王室陰謀説は、映画などの娯楽にするには面白い設定だが、事実として考えるにはあまりにも荒唐無稽だと。

?余談ながら、作家のパトリシア・コーンウェルが七億円もの私財を投じて切り裂きジャック解明に乗り出したのは有名な話だが、彼女は、ドイツ人の画家であり俳優だったウォルター・シカートを犯人に挙げている。

?彼がホワイトチャペルの地理を熟知していたことや売春婦をモデルに絵を描いていたこと、犯行現場に類似した絵を数枚残していたこと等が犯人の理由らしいが、七億円も投じて何を見当違いの犯人説を、と一部で笑われたとか笑われなかったとか。松本清張が独自の解析を展開した戦後の疑獄事件が全部GHQにつながるのとちょっと似ています。

?切り裂きジャックとおぼしき容疑者は、数え上げれば枚挙にいとまがない。

?映画にも出てきたウィリアム・ガル卿やアルバート・ビクター殿下、フランシス・タンブルティ、ウォルター・シッカートだけではなく、エレファントマンやルイス・キャロルが切り裂きジャックだとする説まであるほどだ(エレファントマンは同じ時代に生き、犯行現場に近い病院に入院していたから。映画にも一カットだけ登場する)。ルイス・キャロルの作品をよく読むと、アナグラム(綴り変え)で犯行を告白しているのだそうだ。

?ミステリーは永遠にミステリーかと思っていたが、一二〇年続いた切り裂きジャック捜しに終止符を打つかもしれないニュースが届いた。

?DNA鑑定の結果、切り裂きジャックの正体がわかった、という記事だ。

?自称「探偵」の英国人ラッセル・エドワーズが近く出版する著作に詳細は綴られるらしいのだが、切り裂きジャックはユダヤ系ポーランド人のアーロン・コスミンスキーなのだそうだ。スコットランドヤードが挙げた公式な容疑者三人のうちのひとりである。

?エドワーズは一四年間も切り裂きジャックの調査研究を続け、二〇〇七年、オークションにかけられた被害者のショールを購入した。そこには切り裂きジャックのものと思われる体液が付着しており、そのDNAを鑑定したところ、コスミンスキーの子孫の遺伝子と一致したのだという。科捜研の女もびっくり。

?コスミンスキーが切り裂きジャックだったとすると……、おおかたの予想ははずれていたことになる。目撃情報があったことから一度は逮捕されるが、重い精神障害を患っており、また、筆跡鑑定の結果も手紙のものとは異なるため証拠不十分で釈放された理髪師だ。その後、強制入院させられた病院で他界している。

?容疑者には挙げられたが、誰もが彼を切り裂きジャックだとは思っていなかった。映画『フロムヘル』のメイキングでも、プロデューサーらがコメントしている。映画の製作は二〇〇一年だ。

「アーロン・コスミンスキーを切り裂きジャックの容疑者に挙げるのには無理があった。そもそも、最後の犠牲者メアリー・ケリーの殺害後、彼は三年も自由の身だった。彼がジャックなら、その間に一度も殺人を犯さないのはおかしい。だからコスミンスキーは切り裂きジャックじゃないだろう」

?はずれましたね。

?昨年、中国では三国志の雄・曹操の子孫らのDNA鑑定を行ない、九家族を曹操の末裔として認定した。曹操は前漢時代の重臣・曹参の子孫だとか夏候氏の末裔だとか、南京の操一族は曹操の末裔だとする説があったらしいのだが、DNA鑑定がそれらの説を全て否定したのだとか。

?鑑定を行なったのは復旦大学(上海)の研究グループだが、DNAってのは一八〇〇年前のこともわかるんだね。大学では、今度は孔子が実在したかを調べるらしい。ちなみに、中国には孔子の子孫を名乗る人たちが二〇〇万人もいるんだそうです。すごいね、栃木県の県民数とほぼ同じ。実に中国らしいお話です。

?しかし、DNA鑑定で一八〇〇年後の子孫がわかるのだから、一二〇年後の子孫なんかもっと簡単にわかるのだろう。コスミンスキの子孫は鑑定依頼に応じた際、彼が切り裂きジャックだったかもしれないとか、精神障害を患っていたとか、決して気分のいいことではなかったかもしれない。どんな気持ちで、彼らは鑑定を受けたのか。

?DNA鑑定は画期的な技術で多くのことが解明されるが、どこかにデリカシーや触れてはいけないものを置き忘れてきたようにも思えてならない。切り裂きジャックの正体がわかるということは、切り裂きジャックの遺伝子を受け継いだ子孫たちもまたわかるということだ。

?ラッセル・エドワーズの発表が事実なら、一二〇年に及んだミステリーは解決されることになる。自称「探偵」という肩書きが引っかかるところだけど。

?イギリスでは、ミステリーサークルはUFOの着陸跡などではなく、人為的にこしらえた幾何学模様だったとか、ネッシーは存在しないという調査結果が出ている。三〇年ほど前にネス湖を訪れたときはそれは興奮したものだったが、ネッシーの正体がインバネス地方特有の縦横に吹く風(によってできる渦の影)だと知ったときは、拍子抜けした気分だった。わかってしまえば呆気ないもので、切り裂きジャックの正体がわかったいまもそんな気持ちだ。

?ミステリーは、やはり謎のままにしておいたほうがいいような気もする。

?その一方で、世田谷一家殺人事件や八王子スーパー強殺事件は、迷宮入りにも、謎のままにしておくことは許されない現実とがある。

参考記事:時事通信9月8日付他
http://diamond.jp/articles/print/60675


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