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(回答先: Re: 監査対象になったとして、その結果が公表されるかどうかが問題です。 投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 9 月 26 日 02:55:57)
ミスター第二分類さま
私も、監査の完全実施または、監査結果の公表については懐疑的です。
ロン･ポール議員自身も、決して楽観視していません。
ただ、今回の監査の重要な目的が欠落していると思います。
金融全般の知識が少ない身を省みず、投稿させていただきます。
貴殿のコメント「ロン・ポール氏が要求している監査の目的は、米国の大手金融資本が自己の不良債権をFRBに押付けて、米国の財産たる通貨価値を毀損したり、盗んでいないを知りたいのだと思います。」
ですが、監査の目的はこれだけではありません。
私が思いつくだけでも…
●バランスシートのみならずオフバランス資産も含めた資産・負債実態の開示
●オフショアも含めたFRB「市場操作」の実態の解明
貴殿は「市場操作などの公的な役割」とさらりと述べられましたが、
ロン･ポール達は、まさにこの（公的性）を問題としています。
公的性に程遠い株式市場や金市場の操作までも疑われている上、
実際の市場操作オペレーションでウォール街の銀行が行う場合において、
彼ら(銀行)がインサイダー情報を利用しないことを完全に担保できていない
様子まで窺える状況です(議会公聴会でFRB幹部が非常に心許ない回答をしてます)。
ロン･ポールのようにリバタリアンでなくとも、非常に疑問の多いところです。
●FRBの金融取引(流動性スワップ)により、5000億USドルもの巨額のマネーが国外の金融機関に流れた
にも関わらず、FRBの上層部が誰もその取引相手を把握していない。
（下院公聴会におけるバーナンキ議長の発言参照：http://www.youtube.com/watch?v=n0NYBTkE1yQ）
などの事実が示すように、巨額の資金取引の相手と目的を明らかにすること。
単にバランスシートのみを捉えてどうこうではないのです。
FRBの行動がブラックボックスに包まれており、あらゆる行動が疑問視されている中での監査法案なのです。
ロン･ポールは、連邦準備制度廃止論者の急先鋒であり、独立性を盾に不透明な巨額金融取引を行うFRBの実態を極めて厳しく批判しています。
（もっと言うと、連邦準備制度がアメリカの持続不可能なまでの巨額の軍事費と軍産複合体の維持、さらには軍事力をバックとした他国への内政干渉の元凶とも指摘しています）
今回、監査結果が不十分なものだとしても、FRBが如何に不透明でヤバい運営が為されているか米国民やマーケットに印象付けることができれば、彼の目的はある程度達成されるのではないでしょうか？
ところで、これは見当違いなコメントでは？
「債務超過だからと（中央銀行を）破綻させる国家なんぞありませんよ・・・・。」
貴殿というより田中氏がミスリード（または誤解）しているのかもしれませんが、
中央銀行（＝ドルへの信任）が破綻するかどうかは、世界のマーケットが決める事です。
仮に返済不可能な巨額の債務超過状態をマーケットが認めるようなことになれば、国家の意志でドルの価値を支えることなど不可能です。
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