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うつ病,強迫性障害,PTSD……見えてきた脳の原因回路 (日経サイエンス)
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/263.html
投稿者 ダイナモ 日時 2010 年 5 月 24 日 18:33:58: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/1007/201007_062.html

 うつ病などの精神病患者は,悪霊にとりつかれている,危険人物だ,意志が弱い,親の育て方が悪かったなど,時代ごとにいろいろな汚名を着せられてきた。精神疾患は脳に明確な損傷が見られないため,純粋に「精神的なもの」と考えられてきたためだ。そしてその治療法といえば,心理面からのアプローチのみだった。
 しかし,脳画像などによる研究が進み,精神疾患は心ではなく,「脳神経回路」の病であることが明らかになってきた。例えば,うつ病では前頭前皮質の「領野25」と呼ばれる領域の活動が過剰になっていることが脳画像から見てとれる。また,治療後に症状の改善が見られた場合には,この領域の活動は低下するという。
 領野25は恐怖や記憶,自尊心をつかさどる他の脳中枢の活動レベルを感知・調整している。したがって,領野25が機能不全に陥ると,こうした脳中枢の活動が調整されなくなってしまう。うつ病は領野25における異常な活動が関係する回路障害なのだ。
 精神医学は,精神的現象に基づく学問分野から,神経科学へと移行しつつある。精神疾患が科学的に解明されることで,精神疾患の早期診断やより根本的な治療への道が拓かれ,精神疾患に一般の人々が抱くイメージが変わり,数百万人に上るといわれる世界中の患者が真に苦痛から解放されるときが来るだろう。


著者
Thomas R. Insel

精神科医で神経科学者。米国立精神衛生研究所の所長を務める。初期の臨床研究で強迫性障害におけるセロトニンの役割を明らかにし,社会的な絆の形式や愛着といったものの神経生理学的な基礎として,オキシトシンなどの物質の脳受容体が重要であることを動物実験で示した。彼は気分障害の神経回路の新発見について述べる際(すべての研究においてもそうだが),神経活動と行動の相互関係を強調することで,生物学と心理学の間の溝を埋めようとしている。

原題名
Faulty Circuits(SCIENTIFIC AMERICAN April 2010)
 

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コメント
 
01. 2010年5月24日 21:07:59: p4KWvtUpSU
"精神医療拡大強化月間" でしょうか?
少し"協力"させてください。

ダイナモさんご紹介の「Thomas R. Insel 」さんの発言です。

“It’s now apparent that the drugs we have available currently for depression are – how shall I say – a little more discouraging than we might have expected five years ago,” says NIMH Director Thomas R. Insel, who is a member of the Dana Alliance for Brain Initiatives. “Be it antidepressant medications or any of the psychotherapy approaches that are known to be effective in depression, virtually all of today’s treatments take several weeks to work, and they work only in somewhere between 30 and 70 percent of people, depending on how you define the response. That’s better than placebo, but it still leaves a lot of people who aren’t responding.”
「今やハッキリしていることは、現在うつ病治療にるようできる薬剤は−なんというか−5年前に期待されていたほどの効果はなかった」と、Dana Alliance for Brain Initiatives のメンバーであり、米国立精神衛生研究所の所長を務めるThomas R. Inselは言う。「抗うつ薬であれ、心理療法的アプローチであれ、実際すべての今日うつ病に効果があるとされる治療法が効果を現わすには数週間かかり、効果の定義にもよりますが、効果があるのはそのうち30〜70パーセントです。プラセボよりは効果がありますが、多くの人には効果がありません。」

http://www.dana.org/media/detail.aspx?id=5392

‐‐‐‐
また、脳画像についてはこういう記事が参考になるかと思います

「確実に脳を破壊−統合失調症の薬剤治療」
脳画像のパイオニアとされる、ナンシー・C・アンドリーセンさんの記事(翻訳)です。

ニューヨークタイムズ紙 (電子版) 2008年9月15日
http://www.nytimes.com/2008/09/16/health/research/16conv.html


A Conversation With Nancy C. Andreasen
一問一答、ナンシー・C・アンドリーセンさん
Using Imaging to Look at Changes in the Brain
「画像化して見る脳の変化」

アイオワ大学の神経科学者であり精神医学者でもあるナンシー・C・アンドリーセンさんは、M.R.I.を使って、今、大きな問題に取り組んでいる。− 極めてクリエイティブな人間の神経系統は、普通の人間とどのように違うのか。精神に障害のある人は、正常な人の脳の生理とどこがちがうのか− アンドリーセンさんはこうした疑問の答えを求めて脳の長期的変化を過去20年にわたって記録し、研究を重ねてきた人物。今年の夏、彼女のニューヨーク市訪問を機に、本紙はインタビューをこころみた。以下は3時間におよぶ彼女とのやり取りを編集したものである。

質問. 精神科医になられたキッカケは?

答え. 1960年代の初めのころ、私は英文学の教授をしていました。ジョン・ダンに関する著作もあります。1964年に第一子を出産したのですが、分娩後感染で死ぬ思いを経験しました。抗生物質のなかった時代には、この分娩後感染で多くの女性が命を落としています。私は抗生物質のおかげで命を返してもらった。それを思った時、すべてのことを考えなおしました。私は文学の研究をやめ、医者になるために、もう一度学校に行くことを決意したのです。

最初から私は調査と患者のケアにたずさわりたいと思っていました。複雑なことが好きでしたから、神経学よりもさらに複雑な精神医学を選びました。脳を研究するようになったのも、脳が体の中で一番複雑な臓器だから。私は自分の命を救ってくれたペニシリンと同じぐらいの大発見をしたかったのです。

質問. あなたは画像技術を脳生理学の研究に使った先駆者でいらっしゃいます。CATスキャンやM.R.I.を研究手段に使うというアイデアは、どこから生まれたのですか?

答え. 私が最初に受け持ったのは、統合失調症の患者さんでした。しばらくその患者さんを見ているうちに、なぜこのような悲惨な病気が起こるのか、どうすれば起こさないようにできるのか、そしてどうすればもっと良い治療ができるか知りたいと思ったのです。そこで早速私は、脳を調べる新しい検査法を探しました。当時の技術では、脳の違いを調べることは容易なことではありませんでした。患者を解剖する以外にほとんど情報を得る手段が無く、比較の対象となるものがなかったため、その有用性も非常に限られたものだったのです。

そうこうするうち、1970年代の初めにCTスキャンが登場しました。生きた患者の脳内を画像で見ることができるようになったのです。私は即座にその可能性を直感しました。問題は、どうやって同僚の了解を得るかでした。CTスキャンは患者を放射線に曝すことになりますから。そこで私は、医大の人体実験委員会に出向きました。でも「患者を放射線に曝すようなことさせるわけにはいかない。そもそもそんな事をしたって何も得ることはできない」と言われ、納得してもらうのにとても長い時間がかかりました。

質問. 今ではイメージングが神経科学研究の主力となっています。そのように態度が変わったのはいつからでしょう?

答え. 1980年代の初めに磁気共鳴映像法(M.R.I.)ができてからです。M.R.I.によって患者を放射線に曝すこともなく脳の構造を詳細に見ることが可能になりました。そこで私はM.R.I.を長期間にわたる経時的研究に使うことにしました。いま私たちが調べているのは「統合失調症はアルツハイマー病と同じような神経変性病なのか」という疑問です。

1989年から統合失調症とそうでない被験者を集め、彼らの脳の画像を撮り始めました。統合失調症患者の場合は、最初の発症−だいたい24歳前後−から調査を始めています。被験者として538人の統合失調症患者を募り、今でも305人を追跡調査をしています。

質問. それで、どのような発見がありましたか?

答え. まだ公表しておりませんが、公開構演ではすでに話した大発見があります。統合失調症の患者は、同年齢の健康なひとに比べ、脳組織が急速に減少していることがわかったのです。1年に1パーセントの割合で減少している患者も何人かいます。この割合の減少が18年にわたって続いているのですから大変な数値です。では、なぜこのように減少しているのか。私たちのもう一つの発見は、服用している処方薬が多ければ多いほど、脳組織が減少していくということです。

質問. なぜこうしたことが起こるとお考えですか?

答え. そうですね、これらの薬は実際にどういう働きをしているかでしょう。これらの薬は脳幹神経節の活動をブロックしています。そのため、薬剤によって前頭前皮質に必要な情報がインプットされずに中断されてしまうのです。それが精神病の症状を軽減させているわけですが、同時に前頭前皮質の萎縮を徐々に引き起こします。
〔 訳者注:日本では世界でも類を見ないほどの「多剤大量」処方が日常的に行われていることを考えれば、二、三十年の「治療」で50パーセントの脳組織を失うことも考えられる。〕

もし私が新しい薬を開発するなら、ターゲットを変更します。これまでは化学的公式に当てはまるものをターゲットにしてきました。私たちはもっと解剖学的に考え、「統合失調症患者の場合、機能的に異常をきたしているのは脳のどの部位であるか」を問うべきだと思っています。

質問. ご自身の発見が誤用されることに対する懸念は?

答え. この発見を私がこれまで2〜3年のあいだ伏せてきたのは、それが事実であることを確認するためです。私が一番心配するのは、薬を必要としている人たちが服用をやめてしまうことです。

質問. この発見が持つ方針的含意は何でしょう?

答え. 含意その1:これらの薬剤は可能な限り少量で用いるべきですが、現実にはそうでないことが非常に多い。患者にどんどん薬を飲ませて、さっさと退院してもらおうという経済的に大きなプレッシャーがあります。含意その2:脳の他の系統や部位に働きかける新しい薬を見つける必要があります。含意その3:どのような薬剤を使うにしろ、同時に薬剤を使わない治療のほうに軸足を移動させる、たとえば認知療法や社会療法など。

質問. あなたの経時的研究では、正常な脳がどのように老化するかも調べていらっしゃいますか?

答え. はい、調べています。「どの時点で脳の熟成が止まり、いつから下降線をたどって組織が減少していくか」を調べています。わかったことは、人間の脳は25歳ぐらいまで熟成が続き、その後20年ほど一定の状態が続きます。そして45歳ぐらいで脳組織の減少が始まるということです。

でも興味深いのは、脳組織が減少するからと言って、必ずしも認知能力が衰えるわけではないことです。50、60、70、あるいは80歳になっても、極めて明晰な方が多数いらっしゃいます。たとえば45歳の人の脳組織を調べてみて、正常な人の脳に比べるとずいぶん脳組織が減少していても、認知能力はまったく衰えていないこともあります。


02. 2010年5月25日 22:58:51: TyXukKRRYE
すべてを物質で解明しようとする、まさに現代医学は唯物科学の最先端ですね。

しかし、今や科学は量子学という、もっとも物質的でない科学面に入り込んでしまいました。
精神は物ではありません。
科学は「色即是空、空即是色」という奥の世界を認識しないと「時代遅れ」の科学者とされる時代です。

「科学的に」という言葉に酔いしれないようにしないと。
半分の科学ですからね。
どちらも否定しあう事ではなく、お互いに認め合う事で本物の科学が産まれます。

手のひらだけでないですね。裏があってこその手なのですから。


03. 2010年5月26日 07:42:12: 4IWA4haimM
この記事は精神病に対する薬物投与を後押しするための記事ですね。薬物投与によってどれだけの人たちが廃人にされているか知る必要があります。また、日本経済新聞社はさまざまな業界と利益でつながっている情報利益企業です。もちろん、医薬品業界とも持ちつ持たれつの関係ですから、薬物投与を後押しするような記事を掲載するわけです。

04. 2010年6月01日 17:15:47: mCAwTHj3Mg

http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/archive/2010/05/26
今の日本はこんな↑子供向け絵本まで登場させて精神病に対する薬物投与を後押ししてるのですねえ。

本当にこれには驚きました。


『精神医学の良心』と呼ばれるブレギン博士のニュース・レターです。(拙訳)


Our Psychiatric Civilization "精神医療文明"という時代

先週はいつもの臨床診療と法医実務。医療ミス事件として評価したのは、10年前の診察を最後に、ホームドクターから電話一本でプロザックを処方され続けていたウェストコーストの女性のケース。突然感情的な障害が出た彼女は、医師に電話で相談をしたが、服用量の増加と新たな薬を追加される。診察はない。子供がおり、専門的な職業に就いていた近所でも評判だったこの女性、その後辿り着いた病院で薬の有害反応を精神疾患と誤診され、さらに複数の精神病薬の追加。その後間もなく背筋が凍る方法で自殺。

これも先週の日常業務でのこと。私の患者の一人が緊急で来院。以前個人的に危機的状況にあった時に処方されていた抗精神病薬カクテルの断薬相談を受けていた患者。最近トランキライザーを減薬したが、一晩中眠れないとのこと。不安感、恐怖感がある。「このまま気が狂ってしまうのでしょうか?それとも退薬の症状なのでしょうか?」薬の漸減スピードを緩めることで簡単に対処できる退薬症状であることが判明。非常に聡明で創造的な若者。彼は衝撃的な一連の出来事を経験している。彼に必要だったのはカウンセリングと励ましであって、精神科の診断や薬ではない。

一方、妻のジンジャーは、書籍やホームページ、メディアなどで私を知った人たちから来る山のようなメールの対応に追われている。こうしたメールや電話で問い合わせを頂く人たちは、自分が"双極性"だとか"臨床的に鬱病"だという用語を使う。また自分の子供の事を"ADHD"という用語を使って説明したりもする。問い合わせを頂いた時点で、すでに複雑かつ危険な状況になっている場合が多く、精神科薬で廃人になっている人もいる。そうした人たちはもともとの精神的な問題と薬の副作用症状が複雑に絡み合い、もはや区別がつかない状況になっている。下された診断名と薬に適応するのが精いっぱいで、自分の人生に目が向いていない。こうしたいつもながらの問い合わせの対応に追われる1週間が終わり、ジンジャーは私にこう言った−「今のこんな精神医療の文明について、本に書かなきゃね」と。

今の文明には、生物学的精神医学…つまり、現代精神医学なるもの…がすっかり染みついてしまい、テレビの1分コマーシャルなどの影響もあって、患者は自己定義による自己診断をしているのである。ホームドクターのもとを訪れる患者は、「私、不安症です」と自己診断し、それに合った薬をもらう。予約時間より少し早めに着いたり、医者の到着が遅れたりして待合室で待つ間、フラット画面のテレビに映し出される精神科の診断と適当な治療薬見て、患者は教育されているのだ。

不安と思いつめた表情で私をみつめ、「私は双極性障害でしょうか」と問う初診の患者を、私はこれまで何人見てきたことか。われわれはみな人間を生きることの難題を解く魔法のカギを探し求めている。人間として共生するもののなかに共有する場所が見つからないとき、私たちは共通する診断のなかにそれを求めようとするのだ。

この診断というレッテルを貼ることが、それ以上の人間的考察や配慮を途絶えさせる。このレッテル貼りは、ただ似非医学診断を下すのではなくその人間の烙印ともなるものだ。「私は双極性障害」なのであって、「私は元気旺盛」なのではないのだ。「私はこの驚くべき情熱をうまく扱えない」のでもなく、「私は創造的エネルギーのコントロール法を見つ出す必要がある」のでもなく、「私は現実社会の中で夢を実現するために勇気を出して努力する」のではない。そう、そんなことは考える必要もないのだ。「私は双極性障害です」なのだ。人生の大きな問題に立ち向かうのに、こうして下される診断が最終的な解決策なのだ。

"Age of Aquarius"が流行した時代には、「君の星座は?」が挨拶代わりだった。それが今の世俗的な似非科学の時代においては「君の診断名は?」が挨拶だ。"精神疾患の分類と診断の手引書"の厚みが増すたびに正常の定義がぎゅうぎゅう搾り取られ、もはやウッド・ストックの再来などないだろう。あの60年代の変人たちなら、精神薬をやりながら自分たちを境界性人格障害だと自己診断し、みんなブラついていただろうが。

誰かがLSD でパニックを起こしても、それは"バッド・トリップ"として知られていたもので、そういうときは友人が"ことばでなだめる"のが普通であった60年代。そういうちょっとした知恵が今の精神医療文明では失われてしまっている。すさまじい錯乱すら引き起こす副作用のある精神薬を処方しておきながら、今の医者にはそういう認識がほとんどないため、回復するまでそばにいてやろうとはまったくならないのだ。

現代がどれほど根深く精神医療文明になっているかを体験するには、牧師でも神父でもラビでもいい、とにかく何教でもよいから聖職者のところに行って、自分は鬱だと告白してみるとよい。精神的な苦悶や失望の淵にいる人間に生きる意味を与え、スピリチャルな癒しで回復に導くという自分たちの本来の重要な役割を捨て、牧師も神父もラビも、さっさと精神科の受診と薬を勧めるのが落ちだろう。信仰の指導者たるべきものが、迷える子羊たちを精神医療の祭壇に生贄としてささげてしまうその熱心さには、本当に愕然とさせられる。

ひとつの文化としての共通の価値観というのがあるが、これは何を意味するのだろうか。いよいよギスギスした個人主義者の社会になったということか。われわれの帰属するコミュニティーや伝統は、ユダヤ教とキリスト教が融合したものだったか。そんなことは誰も人前で口に出したりはしない。神に自己利益の追及や救いを求めているわけではないのであれば、いざと言う時に最初で最後の頼みの綱となるのは何か。答えは精神病薬だ。われわれが何にも増して求めるのは、苦しみからの解放と心の平静である。困難が存在する兆しがチラリとでも見えようものなら、われわれは少しでも感情に蓋をしようとする。われわれの社会はレベルが低下したのではなく感覚を麻痺させられているのだ。

精神科の診断は人間が共有する最低の基準を反映している。われわれは己の診断に自分を見失っている。精神病薬は精神を鈍麻させ、そうすることでわれわれの魂の起伏を削り取ってしまうのだ。

「双極性障害のサポートグループに参加するほうがいいでしょうか」と尋ねる患者がいる。患者に対してこんな態度で臨んだことはないが、もしふざけた返事をするなら、「自分は双極性障害で精神病薬を服用する必要があると自分が信じて、サポートが必要だと自分が思うならね」と答えるだろう。

われわれの連帯感とは何なのだろうか。宗教ではないし、外的事象による重大な脅迫を感じる場合を除いて、それは政治でもない。となると国家が精神疾患のひとつの巨大なサポートグループになりつつあるのではないか。

非人格化が標準になった。家族、友人、教師、牧師、医者、あるいはセラピスト…誰かに自分をさらけ出してみよう。するとその誰かはあなたにこう勧める「支援を得なさい」と。もちろんあなたはその誰かに支援を求めて相談しているはずである。しかし、相手が言ってるのは「他で支援を得なさい」なのだ。誰に相談しても「クスリ提供者」へと回されることになる。心理士やソーシャルワーカー、その他のセラピストですら、標準よりも強い感情を持つ患者には、まず精神病薬剤でおとなしくさせてから対処すると教育されている。それが治療を円滑にすると教えられている。しかし感情に正面から向き合うことを恐れ、薬剤で霧のかかった頭のボーッとした状態の人間に、効果のある治療などありようはずもない。

われわれが本当の自分の感情に近づけないのは、自分は異常であり診断や治療の必要性があると思うことに恐れを抱くからである。現代の"精神医療文明"が、われわれが自己と向き合うことから逃避させ、互いの交わりの中に安らぎを求めるのではなく、自己診断で苦しみを和らげ、処方薬であろうが何であろうが、薬物に一時の癒しを求める傾向を助長しているのだ。

人生には常に厄介な問題が付きまとう。この世に生を受け、悪戦苦闘し、そして死んでいくものなのだ。問題はどのように悪戦苦闘するかである。情熱、創造力、愛、そして高潔な生活の中で苦闘するのか、それとも診断名や薬剤で正常な機能が損なわれた脳にわが身を閉じ込めてしまうのか。

"精神医療文明"の最悪の犠牲者はわれわれの子供たちである。家族や学校の崩壊、あるいは社会崩壊の問題ではなく、きみたちの脳が崩壊していると教えられているのだ。親として、また教師として無力化されてしまったわれわれは、こうして子供たちに間違った場所で愛を求めさせ、それで子供がもがき苦しみ出すと"薬剤治療"へと追い払っている。

精神医学やメンタルヘルスケアの支配者集団に自己変革能力はない。その権力、身分、収入を"精神医療文明"から切り取ることはできない。それをチェンジできるのは、診断や薬剤よりも高い価値観を持ったひとたちの外部からの力、つまりあなたや私が強く迫る必要がある。

医学博士:ピーター R. ブレギン

代表著作
Medication Madness: The Role of Psychiatry Drugs in Violence, Suicide and Crime (2008)
"狂気の薬物療法: 暴力、自殺、犯罪における精神科薬物の作用"


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