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家では話せるのに学校・会社では話せない“大人の緘黙(かんもく)症”の知られざる苦悩
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/469.html
投稿者 MR 日時 2012 年 5 月 18 日 03:00:59: cT5Wxjlo3Xe3.
 

http://diamond.jp/articles/-/18693
家では話せるのに学校・会社では話せない“大人の緘黙(かんもく)症”の知られざる苦悩

「大人になれば治る」は間違い?
緘黙症に苦しむオトナたち

 ある特定の場面で口を聞かない「場面緘黙(かんもく)症」という症状がある。
 なかには、特定の場面だけでなく、家族を含めて、すべての場面で話すことのできない「全緘黙症」になる人もいる。
 一般的には、「場面緘黙」の子どもたちは学校へ行くと、自由に話ができない。ただ、周囲に迷惑をかけないため、放置されがちで、本人はとても苦しい思いをする。
 そんな「緘黙症」は、これまで「大人になれば治る」と漠然と思われてきた。ところが最近、大人になっても、「緘黙症」の状態が続いている人たちの存在や、その後遺症によって様々な社会適応に支障をきたしているケースが少なくないことがわかってきたという。
「引きこもり」の人たちの中にも、この「緘黙症」のタイプが多いのではないかという気がする。
 実際、当事者本人や経験者、保護者らが集まる「かんもくの会」には、10年、20年と、自宅に引きこもって暮らしている人たちの家族もいる。その20年間、子どもの声を聞いたことがないという親もいる。
 人によっては、言葉だけでなく、体の動きそのものも封じてしまい、固まって動かなくなる。
 逆に、話はできないけど、運動が得意な人もいる。

高校でクラスになじめず緘黙症に
後遺症に苦しみ引きこもる40代

 40代のAさんは、私立高校に入学してから突然、話ができなくなった。
 高校時代の3年間、一切、人と交流することがなく、心を閉ざし続けた。卒業後も、「緘黙症」のいろいろな後遺症に苦しんだ。
 中学時代までは普通だった。
 とくに小学校の頃は、児童会に立候補して、副会長になり、全校生徒の前でマイクを持って話すことを何のためらいもなく行っていた。
 なぜ、こんなに変わったのか。自分でも不思議だった。

次のページ>> きっかけは「高校の入学式前の合宿」

「元の自分と、それ以降の自分が闘っている。本当の自分ではない。何とかして元に戻らないと…って、闘ってきました。しかし、どうしても元には戻せなかったんです」
 中学1〜2年の頃から、他人と自分は違う。他人になじめない、ぎくしゃくしたものを感じるようになった。
 中学2年のとき、陰湿ないじめを受け、仲間外れにされたことがあり、孤立した。以来、人を恐れるようになった。

中学3年のときは、楽しいクラスにしてもらえて、そのまま卒業した。
 最初に話せなくなったきっかけは、高校の入学式前にホテルで行われた1泊2日のオリエンテーション合宿だった。
 最初のクラスメートに自分から話しかけることができなかった。
 ほとんどが知らない人たち。そして、新しい環境に、Aさんは心細さを感じた。
「待っていたんですけど、話しかけてくれなかった。周りでは、ワイワイと仲間を作り始めていたのに、その中に入っていけなかったんです」
 時々、話しかけてくれる人もいた。しかし、なぜか、そこで穏やかに話ができなかった。
 なぜなのか、自分でもわからない。気づいたときには、自分はムスッとしていなければいけないと思うようになった。
 理屈など何もない。黙っていたら、それが定着していった。
 1クラスに50人以上の生徒がいる。
 1ヵ月後、担任に呼び出され、「1人でいるけど、大丈夫か?」と話しかけられた。
 気づいてはいてくれた。しかし、いまから振り返れば、学校側は「緘黙症」のことを認知していなかった。
 Aさんは、最初の1ヵ月間で、どんどん輪に入れなくなり、感情を押さえつけるようになった。
 授業中、先生が面白いことを言って爆笑したりしても、笑っているところを見せたらいけない。何があっても、この表情でいるような練習をした。すると、周りでどんなことがあっても、右から左へ抜けるように、何も感じなくなっていった。
次のページ>> 「真面目な親だと子どもが緘黙症になる」

 視点もおかしくなっていった。それまでは、世の中全体が見えていた。それがあるとき、1〜2メートル先を凝視しているように固定され、狭いところを見ているような感覚になった。
 以来、完全に心を閉ざす時代が高校時代の3年間続いた。その後は、何とか人の中に入って、緘黙をやめようとしたが、染みついた心理に打ち勝つことができず、影響に悩まされ続ける。Aさんも「引きこもり」といわれてもおかしくないような人生を一時期送ってきた。
 いまの仕事は、自宅で受けていて、自分に合ったスタイルを楽しんでいる。しかし、対人恐怖症は強く残っている。

「真面目な親だと子どもが緘黙症になる」
医師の心ない言葉に悩み…

 高校2年のとき、都道府県が運営している公立相談機関を紹介され、ロールシャッハテスト(性格検査の1つ)をやらされた。
 ただ、そこにいた専門家から「緘黙症」といわれることはなかった。それどころか、両親はこういわれた。
「あんたらみたいな真面目が服を着ているような人間が親だと、子どもがああなる」
 その直後から、学校へ行かなくなった。こんな所にいたら、頭がおかしくなると思っていた。
 このように責任を親になすりつける専門家が、公立相談機関を担当していること自体、問題だろう。
 Aさんは、大学を受験するため、1人で勉強を始めた。しかし、独学は難しいことがだんだん分かってきて、不安になった。夏休みの終わり頃、クラスメートが4人家を訪ねてきて、話しかけてくれた。それがきっかけで、2学期から登校できるようになった。
 学校に戻れば、再び地獄の日々が始まる。それでも、大学へ行けなくなるほうが怖くて、学校へ戻ることを選んだ。
 その後、一浪して大学に入学。しかし、キャンパス歩いているときも、高校時代の同級生に会うのではないかと、いつもキョロキョロしていた。
 大学では、こんな自分を変えなければいけないと思っていた。
 最初は無理やり、ESSに入り、スピーチなども行った。ただ、ESSには社交的な人が多く、会話をしていても、話の腰を折るようなことばかり。結局、半年くらいは続けたものの、精神状態が入学前より悪くなり、疲れてボロボロになった。
 こうして大学2年の途中から、再び授業に出られなくなった。2〜3週間、下宿に閉じこもったままのこともあった。
次のページ>> ついに「緘黙症」の存在を認識、ようやく孤立感から解放

ついに「緘黙症」の存在を認識
ようやく孤立感から解放

 Aさんは、自分の状態を臨床心理士に相談。並行して精神科医を紹介された。
 医師は、Aさんの言葉を毎週、延々と書き綴っただけで、いずれも「緘黙」という説明を聞くことはなかった。
 自分が社会から切り離されて、頭の中が真っ白になっていく気がした。
 世の中とのつながりが感じられない。世界で起こる出来事が、自分には関係ないことのように感じられた。
 6〜7年前、うつ病で心療内科に通ったときも、医師からは「場面緘黙症なんてない。精神疾患に付随するものだ」などといわれた。しかし、1年後、その医師から「ここに場面緘黙って載っていました。あるんですね」と分厚い教科書を見せられた。
 状態が良くなり始めたのは、単位が取れずに留年した頃からだ。
「元々入りたかった大学の学科の大学院で勉強したい」
 こうして大学院入試の勉強を開始。アルバイトをして、2年留年の末、大学院へ進学した。
「大学院で勉強したいと思わなかったら、そのまま8年在学して、単位が取れず、中退になっただろうと思っています」 

ただ、大学院を出て、会社に就職したものの、1ヵ月で辞めた。転職先も、3ヵ月で辞めた。
 Aさんが変わったのは、「緘黙症」の存在を知ったときだ。
 それまでは自分の状態など、誰にも理解されなかった。自分だけしか、こんな異常な体験や行動をする人間はいないと思っていた。
 自分だけではない。同じような人たちが大勢いて、「緘黙症」の研究をしている人がいることを知って、見方が変わった。
 自分の行動がすぐに変わるわけではない。とはいえ、Aさんは、少なくとも孤立感からは解放された。
「緘黙症のことは、2002年に古本屋で立ち読みした心理学の本で知りました。その後、『場面緘黙児への支援』という原書がカナダで出版されたのを知り、手に入れて読んだんです。緘黙症の存在を知らなかったら、いまでもああいう気持ちでずっと生きてるのかと思うと、ぞっとします」

次のページ>> 「緘黙症」はなぜあまり知られてこなかったか
「緘黙症」の存在は
なぜあまり知られてこなかったか

「緘黙症」は、成人してからも起こるかもしれない。
 一方で、「緘黙症」の治らない人は、自分から話すことができないので、大人になってもそういうケースがあることを訴えられない。だから「緘黙症」の存在は、あまり知られていないのだ。
 Aさんはこう説明する。
「緘黙症が知られない理由は、本人が訴えないだけでなく、家族からの訴えが非常に少ないことです。緘黙が他の障害と非常に異なるのは、子どものうちは家族があまり問題視しないことです。子どものうちは子どもが将来どうなるかなかなか予測しにくいからだと思います。家では大抵普通にしているのでどうしても家族は楽観してしまうようです。
 大人になってからは、緘黙が治らず引きこもりを続けるような目に見える重篤な場合なら当然心配しますが、この場合は緘黙というより、引きこもりからの脱出に重点が移り、話さないことにあまり重点がおかれないのかもしれません。その他にも、学校では特に周りに迷惑をかけないので方って置かれるなどの理由があります。緘黙が世の中に知られないのは、他の障害とは異なる緘黙の特異な性質による宿命だと思っています」
 Aさんも「緘黙症」のことは10年前まで知らず、自分しかいないと思っていた。多くの当事者たちは、そんな風に思って生きているという。
 話を聞いているうちに少しずつ思い出したのは、筆者も小学生の頃、似たような経験をしたことだ。近所では同級生たちと話をしていたのに、学校では誰とも話さなかった。ずっと学校の外に出たいと思っていた。なぜそうなったのかは、よく思い出せない。 
 大事なのは、そういう傾向を持った人たちなら、いつでもどんな場面でも「緘黙症」が起こりうるということだ。
「引きこもり」傾向のある人の中にも、「緘黙症」に思い当たりがある人はかなりいるに違いない。
「かんもくの会」の当事者交流、あるいは保護者らの集まりは、定期的に開催されている。
 5月20日には、長野県上田市の長野大学で、「場面緘黙」に理解を求める集会も予定されている。
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質問1 「緘黙症」を知っていましたか?


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%B4%E9%9D%A2%E7%B7%98%E9%BB%99%E7%97%87
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)とは、家庭などでは話すことができるのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、学校や幼稚園といったある特定の場面、状況では全く話すことができなくなる現象を言う。幼児期に発症するケースが多い。別名、選択性緘黙症。英語名、Selective Mutism。
目次
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• 1 症状
o 1.1 概要
o 1.2 経過
o 1.3 発症年齢
o 1.4 発症率
• 2 診断
o 2.1 ICD-10
o 2.2 DSM-IV
• 3 付随する問題
o 3.1 社会恐怖症
o 3.2 分離不安
o 3.3 完全主義、強迫的傾向
o 3.4 学校のトイレを使うのが怖い
o 3.5 反抗行動のようにみえる回避行動
• 4 原因
• 5 治療
• 6 治療の実施に関する問題
o 6.1 現実性
o 6.2 限定された有効性
o 6.3 診断の難しさ
• 7 誤解と名称変更の経緯
• 8 出典
• 9 外部リンク
• 10 関連項目

症状 [編集]
概要 [編集]
場面緘黙は、ある特定の場面でだけ全く話せなくなってしまう現象である。子供が自宅では家族らと問題なく会話をしていても、学校や幼稚園など家の外では全く、あるいはそれほど話さず、誰とも話さないという例は多い。そして、その子供は非常に内気な様子に見え、グループでの活動に入りたがらなかったりする。 たいていの場合、発話以外の、表情や動作やその他のやり方であれば、人とコミュニケーションを取ることができる。また、脳機能そのものに問題があるわけではなく、行動面や学習面などでも問題を持たない。
単なる人見知りや恥ずかしがり屋との大きな違いは、症状が大変強く、何年たっても自然には症状が改善せずに長く続く場合があるという点である。
経過 [編集]
場面緘黙の経過は子供によって異なるが、効果的な教育的介入によって1、2年で克服することもある。また、長い間治らない例はあまりないが、効果的な教育的介入を行わないと、小学校、中学校、高校、成人まで継続することもある。早期に適切な教育的介入を行うことが大切である。
また、場面緘黙児を青年期や大人になるまで追跡した調査は少ないが、その調査によると、子供の頃に場面緘黙の治療を受けたことがある成年や大人のうち、約半数が「現在は何の問題もない」と報告している。しかし、残りの半数は、同年齢の一般の人たちに比べて「自信が無く、自立心に欠け、大人になりきれていない」と表現している[要出典]。
発症年齢 [編集]
一般的に、2〜5歳の間に発症する。しかし多くの場合、6〜8歳になるまで診断や治療はほとんど行われていない。これは、疾患に対する理解度の不足などにより、単なる引っ込み思案といった性格的原因との区別がつけにくいためである。
発症率 [編集]
現状ではあまり明確になっていない。
1998年の調査では小学校低学年では全体の2%がこの症状を持っているという報告がされた (Kumpulainen et al., 1998)。また、性別では女の子の方が男の子より1.5〜2倍の割合となっている (Steinhausen and Juzi, 1996)。
アメリカの精神医学誌The Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatryの2002年の調査では、その発生率は1000人中7人の割合とされた。
診断 [編集]
場面緘黙症の判断基準について、2つの主流の分類を以下に示す。
ICD-10 [編集]
選択性緘黙症とは、話す際に著しい、感情的に断固とした選択性があるのが特徴であり、子供がある若干の状況で言語能力を示すが、別の(定義可能な)状況では話すことができないものである。この障害は、通常、社交不安障害、引きこもり、過敏症または治療に対する抵抗などを含む、際立った個性機能と関係している。
ただし以下は除外する:
 広汎性発達障害
 統合失調症
 言葉と言語の特異性発達障害
 幼児の分離不安の一部としての一時的な緘黙
DSM-IV [編集]
場面緘黙症(選択性緘黙症)
 他の状況では話すことができるにもかかわらず、ある特定の状況(例えば学校のように、話すことが求められる状況)では、一貫して話すことができない。
 この疾患によって、学業上、職業上の成績、または社会的な交流の機会を持つことを、著しく阻害されている。
 このような状態が、少なくとも一ヶ月以上続いている。(これは、学校での最初の一ヶ月間に限定されない)
 話すことができないのは、その社会的状況において必要とされている話し言葉を知らなかったり、また、うまく話せない、という理由からではない。
 コミュニケーション障害(例えば、吃音症)では説明がつかず、また、広汎性発達障害、統合失調症またはその他の精神病性障害の経過中以外にも起こるものである。
付随する問題 [編集]
場面緘黙児のほとんどは、それ以外になんらかの不安に関連した病名を診断されている。多く見られるのが、社会恐怖症、分離不安、完全主義的傾向、強迫的傾向などである。また、病名はないが、特徴的な問題も含めて以下に挙げる。
社会恐怖症 [編集]
社会恐怖症の子供は、他人からの否定的な評価を恐れ、自分が何かみっともないことを言ったり、したりするのではないかと過度に気を遣う。具体的には、友達と遊ぶのを避けたり、人前で食べられなかったり、公衆トイレが使えなかったりする。 しかし、場面緘黙症と社会恐怖症の関連はまだきちんと解明されているわけではない。大きな違いは、場面緘黙の発症の多くが2〜4歳であるのに対し、社会恐怖症では10〜11歳にならないと現れない点、また、場面緘黙児が、非言語的な手段ではコミュニケーションを問題なくとれるのに、社会恐怖症の場合はあらゆる面での社会的交流に不安を感じている点がある。
分離不安 [編集]
学校へ行くとき親と離れるのを嫌がる、親と別室で寝るのを嫌がる、自分自身や大好きな親に何か悪いことが起きるのではないかと心配する、などの問題を抱えていることもある。これは場面緘黙児の約20〜30%にのぼると言われている[要出典]。
完全主義、強迫的傾向 [編集]
不安や苦痛を伴う固定観念や思考をし、自分の周囲をいつも決まった状態に保つことにこだわったり、失敗に対して過度に神経質になったりする。
学校のトイレを使うのが怖い [編集]
これは、先生に許可をもらうこと、皆の注目を集めることなどが場面緘黙児にとって不安を感じるためである。
反抗行動のようにみえる回避行動 [編集]
場面緘黙児は、一見すると反抗的で支配的で人を操っているかのように見えることがある。 しかし、このような行動を起こすとされる場面緘黙児も、不安のない状態においてはそのような行動をみせない。 このことから、これらの行動は不安による行動であることがわかる。つまり、わざと規律に逆らっているのではなく、恐怖を感じる場面を回避するために、指示に従わなかったり、規律を守らなかったりしているにすぎない。
原因 [編集]
場面緘黙症の子供の多くは、先天的に不安になりがちな傾向がある[要出典]。また、内向的な性格であることが多く、これは脳の扁桃体と呼ばれる領域が過剰に刺激されることによると考えられている[要出典]。この領域は、脅威の兆候を感知すると「闘争・逃避反応 (fight-or-flight response)」を引き起こす。
場面緘黙症の子供には、感覚情報の処理に問題のある、感覚統合障害(SID)と呼ばれる障害を持つ者もいる。これは不安を引き起こし、子供は「閉鎖」させられて話すことができなくなる[要出典]。
場面緘黙症の子供のうちおよそ20〜30パーセントは、会話障害あるいは言語障害をも併せ持っている[要出典]。このことによって、子供は話すことが要求される場面でストレスを感じる。また、両親の母語が異なる子供や、言語の異なる外国に暮らす子供、幼少期に外国語にさらされた子供は、話すことが要求された言語について自信を失ってしまうことがある。いずれの場合も子供は内向的な性格を示すが、このような言葉の問題によるストレスは、子供を緘黙にしてしまうのに十分な不安の原因となる。
場面緘黙症の原因が虐待・ネグレクト・心的外傷によるものであるとは限らない。場面緘黙症の子供は、全く話すことができない状態に症状が進行するケースもあり得るが、ほとんどの場合、場面によっては話すことができる。一方、心的外傷による緘黙は、通常、突然あらゆる場面で話すことができなくなる。
治療 [編集]
場面緘黙症は、必ずしも年齢とともに自然に改善されていくわけではない。そのため、低年齢のうちに治療を受けることがとても重要である。そのままにしておくと、周りの人はその子は話さない子と考えるため、緘黙症状そのものが強化されてしまい、話すことがますます難しくなってしまう。このような場合は、誰もその子のことを知らない場所に環境を移すこと(転校等)で状況が好転することも時にはありうる。
治療の実施に関する問題 [編集]
現実性 [編集]
治療には教育的介入が必要となる。しかし、その手法がほとんど広がっておらず、治療経験のある専門家も少ない。また、手法があっても、日本の場合は学校組織が強固で、柔軟な対応がとりにくいことが予想される。
限定された有効性 [編集]
場面緘黙の治療実績が多くあり、かつ効果の高い治療法が行動療法である。しかし、場面緘黙の形成機序から考えると、その有効性は限定される。つまり、治療のタイミングとしては、症状が重篤化する前の初期段階でなければならず、必然的に低年齢であることが必要となる。
診断の難しさ [編集]
診断時に別の疾患と混同されることがある。たとえば、自閉症スペクトラム障害やアスペルガー症候群との鑑別診断は難しい。特に心理士の前で子供が人に対して関心を示さない様子である場合に誤診されることがある。
誤解と名称変更の経緯 [編集]
場面緘黙症の英語名“selective mutism”は、以前に“elective mutism”という名称だった。この名称のために「ある特定の状況で話さないことを自分の意志で選んでいる」と、心理学者でさえ誤解するような状況が広まってしまった。しかし、場面緘黙症の人たちは、話そうとしても、極度の不安のためにどうしても声が出ないのであり、故意に話さないわけではない。DSMでは1994年、故意に話さないのではなく、話すことができないのだと言うことを示すために、“selective mutism”と改称された。しかしながら、これに類する誤解が、今なお多く流布している。例えば、2005年5月26日のABCニュースでは、ニュースリポートの中で、この疾患の原因はトラウマであるとか、わがままで故意に話さないためなどと、誤った報道があった。
出典 [編集]
 アンジェラ E.マクホルム, チャールス E.カニンガム, メラニー K.バニエー『場面緘黙児への支援―学校で話せない子を助けるために 』 河井 英子, 吉原 桂子/共訳、田研出版株式会社、2007年、191頁。
 選択性緘黙の理解と治療 : わが国の最近10年間の個別事例研究を中心に 相馬壽明, 特殊教育学研究,1991, 29(1), 53-59.
外部リンク [編集]
 緘黙について国立特殊教育総合研究所
 かんもくの会日本へ最新の緘黙症治療法をもたらす会
 場面緘黙症Journal
 かんもくネット 場面緘黙児支援のための情報交換ネットワーク団体
関連項目 [編集]
 緘黙
 過干渉
 社交不安障害
 対人恐怖症
 自閉症
 精神科医
 小児科医
 臨床心理士
 養護教諭
 スクールカウンセラー
 バージニア工科大学銃乱射事件
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表・話・編・歴
精神と行動の疾患 (ICD-F - 290-319)


カテゴリ:
• 発達障害
• 不安障害
 

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