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新聞ってねえ【リッツ猫さんの日記】
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/304.html
投稿者 tk 日時 2010 年 1 月 17 日 03:09:02: fNs.vR2niMp1.
 

http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=183961&id=1390730142

リッツ猫さんの日記

新聞ってねえ 2010年01月17日00:48
小沢幹事長「地検と断固戦う」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1079575&media_id=2

ここ数日来のこの関連ニュースは、新聞てのがどういうものなのかあらためて思い起こさせてくれたので、長々と書きます。

新聞は、文字で埋まっているけれども情報量が少なくて、読むとストレスになることが多い。その割には全段広告があるし、ひどい時には「新聞が必要である 90ウン%」なんていう自画自賛の記事を大きく書いたりしている。

何の情報量が少ないか、というと実に色々足りない。列挙すると、、

  @情報の出所
  A事実か推測か意見かの区別
  B書き手の意図
  C過去事例の列挙や程度比較
  Dその業界や世界、国などの習慣や考え方の解説
  E賛否の併記
  F大小様々な事件・テーマの列挙(つまり割愛されているニュースがある)

という感じ。つまり、そのテーマの良し悪し、自分が消化するための判断材料が少ないのだ。
会社でこんなプレゼンテーションしたら、ボロボロに言われそうな感じ。「何が言いたいかわかんないよ」とかね。
少し脱線すると、新聞は質問も出来ないし、意見も書けない。ある記事について他の人がどんな意見や考えや感想を持っているか分からない。その代わりなのか街頭取材とされる一般の人の声を載せることが多いが何人に聞いたのか、どんな意見がどれだけあったのかを示されない。ど
ちらかというと、新聞社の意図を代弁させるようなチョイスをしているんじゃないかと思えたりするので、ますますストレスになる。投稿欄も同様。

話戻って、ひとつ具体的な記事について一考したいと思います。政治的な内容です。

前置き。
今の日本は「未来が明るい」と無邪気に信じることが出来ない状態と思っています。従って、昨年の政権交代を、しかも日本史上初めて選挙によって交代が実現したことを前向きなことだと思っています。事業仕分けによって、役人の仕事のための仕事のような事業が実は色々あったことが暴かれて、これまた前向きだと思っています。予算編成は紆余曲折・行き掛かり様々あり、良し悪しはあるところです。それを、来週からの国会で、前向きに修正が行われることを期待していたのです。そうしないと日本の国家予算は、仕事のための仕事、という無意味なことにいつまでも投じられてしまうし、それを続ける金銭的・時間的余裕は無いはずだと思っています。ところが、新聞では90兆円という数字やマニフェストの字句と違うとか、本質的でないことが並ぶ一方で、政治資金をめぐるスキャンダルがクローズアップされるばかりで、とても不満があるところです。私の取っている新聞は、東海地区では全国紙を抑えてナンバーワンのチラシの多さがウリ(販売店員のリコメンドポイント)の地方紙なんですけど、どうも「批判することが仕事」と思っている節が感じられていました。そういうわけで今は現政権の批判に熱心で、上記の@情報の出所A事実か推測か意見かの区別などを、すっ飛ばす、ある意味情熱的な記事が多いです。逆に言えば、そのお陰で上記の足りないことに気づかせてもらいました。

そういうわけで、不満ながらもこのスキャンダルには興味があるのです。(文章読み解きのパズル的な好奇心もあります。)
今日は極めつけのニュースで、民○党の小○幹事長の関係者が、逮捕されたというものです。一面を含む5面にわたって記事がありました。4つ気になったところを挙げます。念のためですが、私は脱法行為(あったとすれば)を擁護するつもりはありません。記事の書き方という観点で書いています。

その1
政治資金規正法における虚偽記載が、どれだけの重さの罪なのか、過去の検挙例も分からないこと。他のニュースを当たってみたところ、良し悪しはともかくとして過去では逮捕するレベルでなく、訂正で済んでいたらしいが、そういったことが今回の記事(一面)に無い。過去例は読み手の重要な判断材料と私は思いますが、これが無いのです。社会面の記事では、今回の逮捕はゼネコンからの裏献金の疑いを調べるのが最終的な目的らしいと書いてある。ひとつの新聞で2箇所読まないと構造が把握できないというわけだ。

その2
社会面の記事で、見出し「「小○先生が激怒する」○川容疑者 憔悴、犯意認める」
「関係者によると」、という但し書きに続いて事情聴取の際の内容が書かれている。なるほどこれがリーク記事というものだ。
気になるのは「○沢先生が激怒する」と○川が言ったというのを「関係者」が明かしたという点。事情聴取の内容・様子を知っているのは本人か検察だけだし、本人はわざわざ言わないとすれば、検察が明かしたということだ。今まで気にしていなかったけど、対立する当事者の一方が、嘘かホントか、もしくは文脈を示さず一方的に語ったことを、何ら説明もなく記事にすることはフェアなことなのかどうか、ということ。なぜならば、記事を読むと、読み手は「ほら、やっぱりな、小○がバックに居て、石○がやったんだ」と思うのではないか。

その3
逮捕すなわち有罪ではない。また司法の捜査が入っていて、裁判で事実関係が明らかにされる(はず)なのに、○沢氏の説明を求めている。
裁判で不利になるやもしれぬことをベラベラ喋るわけがない。こういった基本的な解説が記事には一切無い。
そもそも法治国家で裁判制度があるのに、人民裁判(公衆の面前で裁判し人民の声をもって判決とする)をするの形にするのは、ちょっと前近代的ではないかと思う。

その4
なぜ、このタイミングで逮捕してスキャンダルのボルテージを上げたのかについて、検察へ説明責任を求めていないこと。リーク記事を大きく載せたり、小○氏への説明責任を求めることと比べて、バランスが取れていない。
誰かが何か罪を犯したとして捕まるのは当然だと思うが、国民の生活に関わる国会をスキャンダル一色にしてしまうような行為は、非常に迷惑なことなんではないかしら。検察というのはそこまで無謬の存在なのだろうか。、、、そういう観点の記事が無いのにストレスを感じる。

つまりこれら気になる点を総合すると
  検察は無謬、そのリーク情報も正しい、という前提があって
  疑惑も、国会がスキャンダル一色になって国民に迷惑がかかるのも、説明しない人が悪い。
  その悪い人には辞めてもらいたい
というロジック構成か。。。

そして、その後の混乱は、政権だけの責任だとでも言うのだろうか?
そしてしれっと、早期に収拾して難局に当たるべし、なんて書くんじゃないかしら。。。そして巨悪を倒すペンの力を語るのかしら。
さんざん煽っておいて、事後の提言も特に無いどころか、また新たな批判を始める。もしそうだとしたら、新聞って一体何なんだろうか?それを3000円出して買っている私って何なんだろうか(チラシとテレビ欄は必要なのだが)という憤懣ループに陥ってしまうのです。。。

ホント、チラシが無かったら取るのやめたいのよね。。。

 

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コメント
 
01. 2010年1月18日 10:33:03
新聞界の私ですら、もうこの国の新聞には未来が無いと確信している。
読者のことを真剣に考えず、購読部数獲得競争のみで拡販を続け、ジャーナリズム精神をとっくに捨て去っている。新聞の読者は、自公旧政権支持者より、確実に現政権支持者が多いのだということを自覚していないようだ。
小泉・竹中のペテン師が、B層をターゲットにした「似非構造改革」を行った結果、国民はアッという間に貧困に追いやられた。「郵政民営化」が国民に何か良い結果をもたらしたのか?
真性サディスト・小泉の”弱者切り捨て”に過ぎないではないか。
小泉が息子に譲ったとされる選挙地盤の資金不正を暴かず、連日、検察のリークを、さも取材したかのごとく報じるマスゴミに対し、国民は怒るべきである。

02. 2010年1月21日 18:14:00
阿修羅さんへ
読者の目線で記事を書けなければ、見捨てられるのは当たり前。
それでも、都合の良い報道だけを垂れ流し都合の悪い物は報道しない「テレビ」よりは、都合の悪い報道をなるべく都合良く書き換えて報道する新聞の方がマシ。
脳内フィルターで読めば大丈夫だから。
(いわゆる縦読み、斜め読み。新聞テレビしか情報が無いわけではないし、論理的に考えると変ってことも多々気付くから。)

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