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なぜ政治家の記者会見でクラブの記者たちは手を上げないのか?勉強不足でつまらない質問をするとネットで晒されてたたかれるから
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/684.html
投稿者 TORA 日時 2010 年 6 月 15 日 16:26:18: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu217.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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なぜ政治家の記者会見でクラブの記者たちは手を上げないのか?
勉強不足でつまらない質問をするとネットで晒されてたたかれるからだ。

2010年6月15日 火曜日

◆田原総一朗×上杉隆vol.1 6月4日 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/657

田原:なんでですか? どうして新聞記者とかテレビの記者は手を挙げないんですか?

上杉:はっきり言って、質問力がないからですね。

田原:質問力ない人を会見によこしてるわけ? 新聞やテレビは。

上杉:何十年も記者クラブ型の質問をされてきたと思うんですよ。事前に幹事社が集めて、こうしましょう、政局がらみでも。そうすると事前に用意した質問なんですよね。例えば、今日、あるテレビ局が世論調査をしたところ、支持率が十何%に低下しました。どう受け止めますかと質問するんです。それって質問するほうが頭使わないんですよ。

 フリーはなんで何回も質問するかというと、さっき言ったように、チェーンクエスチョンと言って、僕が知る権利、情報公開を質問する、樽床さんの答えが不満足だとなった瞬間に、別に打合せも何もしてないんですけど、不満足だと思ったら、次に田中龍作さんが質問するんです。

 そこでまだ不満足だと思ったら畠山さんが質問するんです。他にも手は挙げてます。

田原:なるほど、連携プレーしてるわけだ。

上杉:そうですね、自然に。

◆Twitterが怖くて質問できない記者

田原:ところが新聞社やテレビ局は連携プレーをしてない。

上杉:してないどころか、これは傾向として見られたんですけど、例えば「日本テレビです。普天間問題をどう思われますか?」と聞くわけです。カメラ回ると。次、「TBSの誰々です。普天間の問題・・・」って同じ質問するわけですね。

 どうしてかというと夕方のニュースで自分の社のアナウンサーとか記者が質問した絵を使いたいがために、繰り返し聞くんです。

田原:ああ、国民なんてどうでもいいんだ。

上杉:自分の番組のためなんですよ。新聞記者は比較的ないんですけど、質問者を(紙面に)書かないからでしょう。要するにメンツなんですよね。

 それだと、「あ、この人ごまかしたな、じゃあこうやってかぶせてやろう」という訓練がたぶんできなくなる。傾向として、今そういう質問するとTwitterとかUstleamで、記者は晒されてる時代ですから、匿名性の時代と違って攻撃されるんですよ。「この記者はなんてくだらない質問をするんだ」と、ニコニコ動画なんかで。

 そうすると手を挙げなくなっちゃうんですよ。だから、繰り返し繰り返しフリーばっかり当たっちゃうんです。

田原:手挙げないの?

上杉:人数は少ないのに、なぜ多く当たるかというと、みんな挙げてるからです。

田原:新聞記者やテレビの記者は、手を挙げないのに、なんのために来てるんですか? 挙げないってことは何もしゃべんないってことでしょう?

上杉:まあ、前のほうにいる番記者は挙げるんですよ。それは政局的な、先ほど山岡(賢次)さんと会ったけどどうなんですか、とか、国民の生活とあまり関係ない、いわゆる政局の質問をするんです。それ以外は何を質問していいか、わからないのか、基本的に手を挙げないんです。

田原:Twitterなんかが怖いから挙げないと。

上杉:へんな質問できないし、かといって・・・

田原:勉強もしてない?

◆田原総一朗×上杉隆Vol.2 6月9日 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/672

◆ホテルに現れた着物の女性
田原:もうひとつは、野中(広務)さんです。

上杉:まさに、私が官房機密費のことを書き始めたきっかけが、4月19日のTBS「ニュース23クロス」での松原キャスターとのあの対談ですね。

田原:これは怖かった。小渕さんが倒れたすぐあとですよ。総理大臣は森さんになってました。だけど小渕さんからだと言ってましたね。

 最初は、野中さんから電話がかかってきて、いいお茶が入ったと言うんです。あの人は京都ですからね。そのお茶を持って行きたいと、受け取ってほしいと。僕はいつもホテルのロビーの喫茶店にいますから、そこへお願いしますと言ったんです。そしたら、部屋を取ってくれと言う。僕はちょっとおかしいと思ったんで、いや、喫茶店で結構ですと。

上杉:人の目があったほうがいいですよ。

田原:多分、料亭の女将だと思う、着物を着た女性が紙袋を持っていた。「ちょっと重いですね。お金なら返さなきゃならないから、受け取らない」、「いや、西陣の生地が入りまして」とか押し返す。「でも、お金なら返さなきゃいけない」というと、「いや、絶対違います」と。で、最後は受け取った。隣にトイレがあるんで、そこですぐ確認しました。

 入ってるんですよ、おカネが。こうなると返し方が難しいんです、とっても。

 これね、現役の人だから、いいにくいんで名前はいいませんけど、僕のとっても親しい政治家に「こんなの受け取っちゃったから返したいけど」と(相談した)。返し方がとっても難しいんですよ、本人とケンカしたくないと思うから。「あなた返してくれないか」と頼んだら、「そんなことしたら俺は政治生命が無くなる。冗談じゃない」と逃げる。

 「誰なら返してくれるかな」と聞くと、「日本でいちばん力がある人なら返せるんじゃないか」と。「誰だろう」と聞くと、「日本でいちばん力がある政治家は約1名しかない」と。

上杉:森さんですか?

田原:まあね。約1名しかない。前に安倍さんのときにも返してもらっていますからね。電話すると「俺、運び屋じゃないぜ」と断られた。「とにかく頼む」と言っても、「田原さん、そんなことしたら俺、政治生命無くなる」と。

 で、しょうがない、野中さんの事務所へ電話したら、選挙の前でいないんです。それで、京都まで返しに行きました。丁寧な手紙書いて、「お気持ちはありがたい。野中さんの気持ちを傷つける気はまったくありません。ただ、こういうものを受け取るわけにはいかない、田中さんのときも返してる。申し訳ないけども」ということを言い添えて、置いてきました。

 そしたらその晩かな、野中さんから電話が来て、「田原さん、選挙終わったら神楽坂で一杯の飲もうや」と。で、食事しました。で、終わり。

(私のコメント)
田原総一郎と上杉隆の対談ですが、非常に長い対談の一部を紹介しましたが、日本の新聞やテレビの報道記者の問題点を叩いています。昨日のTVタックルでも官房機密費で三宅久之氏が怒っていましたが、官房機密費が一部の報道記者たちばら撒かれていた事は何度か書きました。出す方は政治的に取り込もうとして出すのでしょうが、受け取る方は一度受け取ってしまうと自分の手足を縛ってしまう事になる。

上杉氏は記者クラブ制度を長い間批判してきましたが、記者クラブも長い間に利権化して政治と国民との間に立ちはだかるようになって、それ以外のジャーナリストは総理へのインタビューもままならなくなってしまった。田原氏も番組中に小渕氏に電話してインタビューしたらテレビ朝日に他の記者たちから抗議されたそうです。

要するに総理大臣へのインタビューは総理番の記者しか出来ない規則があるらしい。そのようにして総理大臣を記者クラブの記者たちが囲い込んでしまえば総理大臣は記者クラブを通じてしか国民に意見を伝えられなくなっている。このような体制は報道規制をしているようなものであり、政治家から見れば都合の悪いものだ。

だから政治家の方も大手マスコミの政治部長などにカネを配ってコントロールしようとする。最近では記者会見もネットなどで全部公開されるところも出てきましたが、日本の記者たちはどうして要点を突いた様な質問が出来ないのだろうか? 大臣がいいかげんな答えをしても連携して突いていく事が出来ない。勉強不足だからだろう。

新米の若い記者が自分の番組用に同じような質問ばかりするのも困った事ですが、テレビのディレクターたちに指図されてやっている事なのだろう。記者クラブ制度も一部開放されてきましたが平野官房長官などは鳩山総理から指示があっても開放しなかった。今度の仙石官房長官は解放するのだろうか? 官房長官の会見は毎日あるから是非開放して欲しいものだ。

政治記者は結局は政局の事しか分からないし、せっかくの大臣の会見でも政策のことが分からない。フリーの記者の方が勉強しているからあらかじめ打ち合わせしていなくても大臣の答えが不十分ならたたみ掛けて質問が出来ますが、勉強不足ならそのような事ができない。

総理大臣や各大臣は記者会見ばかりでなく国会内でも毎日のように質問攻めにあっていますが、国民にはなかなかその真意が伝わってこない。今日も参議院の本会議の代表質問が行なわれていますが一日中見ている国民は僅かだろう。国会議員も勉強不足で記者たちと同じように同じ質問が重なる事が多い。

予算委員会でも勉強している議員なら大臣がいいかげんな答弁をすればたたみ掛けて追求する事もできるのでしょうが、勉強不足だからそのような事ができない。このように国会や記者会見など政治家は国民に伝える機会は多いのですが、聞く方の記者たちがろくに勉強していないから、小沢幹事長が天皇の国事行為で間違っても誰もその事を指摘する事ができなかった。外国要人との会見は国事行為には入っていない。要するに記者たちは憲法の条文すら満足に読んでいない。

「株式日記」をこうして毎日書く事も普段から本などを読んで勉強していないと出来ない事ですが、国会議員や記者たちが伝えきれない解説記事を書かなければなかなか問題点の真相が分からない。記者たちも勉強しなければ単なる情報屋に過ぎなくなってしまうのであり、優れた分析力のある記者なら大臣などを追いかけ回していなくともいいはずだ。

「株式日記」は毎日一万人以上の読者からアクセスがあるのも既存のマスコミ記事などに不満があるからだろう。専門家などが書いた本などを読めば分かる事も多いのですが、多くの国民は本を読む時間がないか本を読まない事などで分からない事が多い。テレビや新聞なども記者たちは忙しくて勉強している暇がないのだろう。

国会議員にしても政治活動に忙しくて勉強している時間が無い。口蹄疫の問題が発生しても農林大臣は良く理解していなかったから海外視察に出かけてしまったのでしょうが、専門家であるはずの官僚たちも政治主導ということで動かなかった。マスコミも風評被害を防ぐということで報道を控えてしまったから口蹄疫が広がってしまった。

口蹄疫のような極めて珍しい伝染病については専門家の獣医師でも判別がつきにくいようですが、「株式日記」では5月半ばの19日に3月末には発生していたようだと書きましたが、遺伝子レベルの判定が出来る所は東京だけにあり、地元との連携の遅れで1ヶ月近く発見が遅れてしまった。

4月末の新聞などでは扱いは小さくすぐに収束するものと見られていた。農林省の記者クラブにしても情報の把握に努めていたのだろうか? むしろ風評被害の報道からしても実情が分かっていなかったようだ。むしろ大々的に報道して国民の理解を深める事の方が大切だっただろう。

今になれば口蹄疫を防ぐには徹底した消毒と、発生したらすぐに処分する事が大切と分かってきましたが、政治も行政もマスコミも反応が鈍かった。テレビが報道し始めたのは17日頃でありようやく現地のドタバタした自体が掴める様になって「株式日記」でも取り上げましたが、政治と記者が馴れ合いになってしまって勉強しないから記者も専門分野の事が分からない。

一例として口蹄疫を取り上げてみましたが、毎日のように国会審議や記者会見が行われているのに、非常事態が起こっていても政治も行政もマスコミも反応が鈍かった。韓国の哨戒艦沈没事件もなかなか事件の情報分析が行なわれず、朝鮮半島の緊張状態が伝わってこない。

ネット上では「米軍誤爆説」、「米軍潜水艦との衝突説」という北朝鮮の情報を流している人もいますが、米海軍の魚雷の破片が出てきたとか、米海軍の原潜に衝突した跡があるとかと言うような証拠が無い。このような風評が広まるのはマスコミがきちんとした分析記事が書けないからですが、水深40メートルの海で米原潜が潜行できるかを考えればデタラメである事が分かるはずだ。

官房機密費の問題もマスコミはほとんど記事にしませんが、毒饅頭を食らって政治報道の信憑性に疑いを持たざるをえない状況になってしまった。上杉氏はそのリストを持っているようですが、詳しくは現代ビジネスの記事を見てください。田原総一郎氏は政治家たちがあの手この手でカネを配るかを述べていますが、大手マスコミのほとんどが毒饅頭を食らっていると見たほうがいいようだ。


 

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コメント
 
01. 2010年6月16日 08:03:16: z5uQPVPWWg
日本の教育は「質問力」を育てるようになっていない。模範解答を暗記し、集団行動に熟達し、予定調和を尊ぶ。
個性重視とかもちあげるかわりに、学力、洞察力の芽を抜き取る。
学校が調教の場でなく、学ぶ喜びが得られる場になれば・・・。そのために奮闘しておられる教師が過労死などに見舞われませんように。

02. 2010年6月16日 17:35:35: HbPDUassgc
毎日プログとは大変ですね
まず情報を集収し、内容を
精査し判別しながら、自己との
一致点を見いだします、それから
問題を提起しますね、過去の
散文と整合性をとりながら
ほんの少し休んでください
過去の散文は希薄な情報や
推測ではなかったのかとね
貴方の云う分析です

03. 2010年6月17日 11:57:52: FFIErVvouc
http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/matsudatsumugu/status/14293440599
twitterはデマ拡散ツール

04. 2010年6月17日 20:27:57: 9sWaEXIgPA
>>01
>予定調和を尊ぶ

同調圧力(空気)に弱すぎるから質問をしなくなる
教育が悪いというより民族性、社会性の問題でもあると思う


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