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続「NHKは恥ずかしくないのか」、番組改変事件の現場責任者が全容を告発 (ジャーナリスト・柴田鉄治)
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/802.html
投稿者 ダイナモ 日時 2010 年 8 月 25 日 20:28:48: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.magazine9.jp/shibata/100825/


 昨年2月の私のメディア時評その3、「長井氏の退職、NHKは恥ずかしくないのか」という原稿を覚えている方はおられるだろうか。

 「従軍慰安婦を取り上げたNHK教育テレビの番組が01年の放送直前に改変された問題で、『政治介入があった』と05年に記者会見し、内部告発した長井暁氏が近く退職する」という記事をもとに、長井氏はNHKのコンプライアンス(法令順守)委員会に規程通り「正しい告発」をしたのに、NHKは調べもせずに報復的な人事で制作現場からはずしたうえ、退職にまで追い込んでしまった、それでもNHKは恥ずかしくないのか、と糾弾した原稿である。

 この原稿は覚えていなくても、この番組改変事件とは、05年1月に朝日新聞が「自民党の安倍晋三、中川昭一氏らの介入があって放送直前に改変された」と報じたことで朝日・NHKの大喧嘩に発展した事件であることは覚えておられるだろう。

 ところが、この大喧嘩も、その後NHK側には一切、反省や謝罪の言葉はなく、一方の朝日新聞の側だけが記事は正しかったのに「取材の詰めが甘かった」と頭を下げてしまったため、奇妙な形に終わっていることは、よく知られている通りである。

 この番組改変事件のもう一人の当事者、永田浩三氏が最近、著書を出版した。『NHK、鉄の沈黙はだれのために――番組改変事件10年目の告白』(柏書房)という本である。

 永田氏は、問題の番組が制作されたときの長井暁氏の上司、つまり永田氏がプロデューサーで長井氏がデスクという関係、いうならば「制作現場の責任者」だった人だ。放送直前に、放送総局長、番組制作局長、国会担当局長らの命令を受けて、長井氏と一緒に断腸の思いで番組をズタズタに切り刻んだ当人なのだ。

 番組改変事件の真っ只中にいた当事者が、意を決して書いた「10年目の告白」だから、何があったのか改変事件の全容が、霧が晴れるように明らかになった部分が少なくない。同時に、NHKという巨大組織の実態、なかでも「上層部」と「制作現場」とがどういう関係にあるのか、どうぶつかり合っているのか、その一端が鮮明に浮かび上がってきたところが実に興味深い。

 永田氏はまず、自分は組織に従順な「弱い人間」だったという反省と悔恨の思いから語り始める。「放送は声をあげようとしてもあげられない人たちのためにあるのだ」と常々思いながら仕事をしてきた自分が、この事件では、いかに上司の命令だったとはいえ、逆のことをやってしまったのではないかと悔い、「この事件の全容の検証と、その後なにがおこなわれ、なにがおこなわれなかったのか」をすべて明らかにするために本書を書いたと記している。

 永田氏は、長井氏が内部告発の記者会見をしたとき、そのことをまったく知らされていなかったため、びっくりしたが、そのときは長井氏を守らねばと思っただけで、自分も一緒に告発しようとは思わなかったようだ。

 しかし、その後、裁判の証人席に立ったときには「すべて真実を話そう」と腹をくくったという。番組改変についても、局内で「政治家に呼ばれたのではなく、NHKのほうから説明に行ったことにしよう」と口裏合わせが行われたことまで明らかにしたのである。

 永田氏と長井氏がNHKの意向に逆らってまで「真実を語ろう」とした理由は、ふたりとも「歴史の真実を掘り起こす番組」の制作に長く関わっていたことと無関係ではないらしい。取材先には「真実を語ってほしい」と迫りながら、自ら関わったことには口を拭って「歴史を歪めたままに放置する」のは許されないことだと考えたからだ。

 永田氏が著書の中で詳述している「放送前4日間」の番組改変の様子は、まるでドキュメンタリー番組を見ているように生々しい。放送総局長、番組制作局長、国会担当局長が加わった異例の試写会が繰り返され、「あれを削れ」「これも差し替えろ」と命令が飛び、永田氏らが泣く泣くそれに従うのだ。

 本書の中の最大の圧巻は、前日までの改変で全員「これでいいだろう」となっていた番組が放送当日にまたまた新たな改変命令が出て、放送時間が4分も短くなったまま放映されるという「最後の改変命令の怪」を、永田氏自らが後日、追跡して明らかにした部分である。

 永田氏は、かつての上司の番組制作局長をレストランに呼び出して、厳しく問いただしたところ、「じゃあ言うわよ。会長よ」「えっ、海老沢会長ですか?」「そう、会長。それ以上は言えない」というやり取りがあったというのだ。

 この部分を読んで、私は愕然とした。放送当日に会長が番組制作局長を呼んだという事実があったことは分かっていたので「うすうす、そうではないか」とは思っていたが、一方、NHKの公式見解は「会長と番組制作局長は、別の件で雑談しただけ」というものだったから、「まさか、うそをつく話でもあるまい」と思っていたからだ。

 私が愕然としたのは、組織の責任者というものは、部下がやったことに対して、たとえ本当に知らなかったときでも、「自分の責任だ」と部下をかばうものだと思っていたのに、NHKの会長ともあろう人が部下に命じてやらせたことを「自分はまったく関係ない」とわざわざ言うなんて…NHKはそんな人物を会長に選んでいたのか、とあきれたからだ。

 政治家に言われて次々と改変を命じた上層部の人たちの姿だけでも見苦しいのに、そのうえにこの会長。一方、その事実を内部告発した人たちには報復的な人事で制作現場からはずしたうえ、最終的に退社へと追い込む。そんなことをしていてNHKは本当に恥ずかしくないのか。

 しかし、よく考えてみると、こうしたメディア幹部の『劣化』はNHKに限ったことではない。この事件でNHKと大喧嘩をした朝日新聞社の幹部も、記事は間違っていなかったのに、自民党や一部のメディアから激しい攻撃を受けて「取材の詰めが甘かった」と謝ってしまったのもそうだろう。

 さらに遡れば、リクルート事件で未公開株を受取った日経、読売、毎日新聞の幹部、サラ金の武富士から『口封じ』ともいうべきカネを受取っていた朝日新聞の幹部、新聞倫理綱領に違反して『政界の大連立』を画策した読売新聞の主筆など枚挙にいとまがない。

 一方、こうした幹部の下で働くジャーナリストたちの気概はどうか。NHKの番組改変事件では、理不尽な命令をその場で撥ね返せなかったのは残念だったが、職を賭して内部告発や証言や著書ですべてを明らかにしようとした人がいたことと、それを応援する人がいることはNHKにとって救いだろう。

 「ジャーナリズムは個が支える」という言葉がある。こういう人がいる限り、NHKは必ず立ち直る、そして、番組改変事件のすべてを明らかにする検証番組を放映して視聴者に詫びる日が必ず来る、と私は確信している。
 

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コメント
 
01. 2010年8月26日 10:37:28: Wpa39bsErw
NHKなんて大本営だから、筋が通ってるんじゃないか。
告発者が出た事の方が驚きだ。

安倍は犯罪者だろ、裁けないのか?

日本軍は悪い事はしていない素晴らしい軍隊だった、
それを受け継ぐ新日本軍、自衛隊もリスペクトしよう、
若者よ、メリケンと一緒に、イラン、北朝鮮に出兵しよう、
と言う事なんだろ。


02. 2010年8月26日 18:30:16: pSkro1iRwI
忠告として与えるが、
NHKは再度こういう事を行うと、与党(放送行政に詳しい議員が多数)でそれなりの対応をとり、下手すると国会で予算が通過しないことになるであろう。

03. 2010年8月26日 20:24:15: Wvv22TL9QY
国が金を出しているわけではないのに、なぜNHK予算を国会で審議しなければならないのか。予算を審議すべきは受信料を払ってNHKを支えている視聴者だ。視聴者はいわば一般会社の顧客であり株主だから、予算の可否は視聴者による審議にすべきで、国は口は出してはいけない。
NHKの完全民営化と視聴者による予算審議を小沢総理にはお願いしたい。

04. 2010年8月26日 20:52:44: FmUE017k2U
まず、これをご覧頂きたい。
http://www4.airnet.ne.jp/kawamura/enigma/2005/2005-01-16-onoda_ianhunoshoutai.html

「従軍慰安婦」は、アメリカが日韓を分断する為に捏造したでっち上げであることは、もはや常識といって良い。他にも日朝は「日本人拉致」(これもアメリカによる画策)、日中は「南京大虐殺」。これは、アジアを分断させる為の、心理統治である。ちなみに、イスラエル建国には「アンネ&ホロコースト」が捏造された。

皆、米ユダヤ資本家によるでっち上げであることは、明白。

だが、今もって米植民地である日本は、何と1993年に、従軍慰安婦捏造を受け入れてしまうのである。

そして、その捏造に基づいて製作されたのが、この売国アメリカン放送局NHKによる「戦争をどう裁くか(2)問われる戦時性暴力」(2001年1月30日放送)だ。

これに対し、番組改変を要請したのが、あの故中川昭一氏である。話を整理しよう。

・戦後、アメリカのアジア侵略政策として日韓に「従軍慰安婦」洗脳工作が行われた。

・そして1993年、ついに日本政府として、その従軍という=「捏造洗脳工作」を受け入れた。

・その捏造に基づいて、NHKが「従軍慰安婦はアリ」という洗脳番組を制作し、2001年に放送した。

だからこの本を書いた人は、洗脳が解けないとダメだね。戦後の真相を理解してないから論点としても話にならない。
で、もうNHKは、料金体系を視聴者ペイ制度にし、好きな番組を作ればよい。民放は電波帯の入札制度を導入させる。

そして政府は、本当の日本国民の為の、政治経済ニュース専門の「公共市民放送局」を新設すべき。今までのアナログ地上波とネットを利用すれば、低予算で実現できる。もちろん公募制、運営は透明化。国会中継も会見も全て生放送で、地方の議会も、市民政府の討論番組もいい。

これで国民は、晴れて、「百済無いNHK」から開放される。


05. 2010年8月26日 22:25:54: sUpHQ8Q75g
>>03
> 国が金を出しているわけではないのに、なぜNHK予算を国会で審議しなければならないのか。

HNKは特殊法人の一つで
受信料だけで賄えない場合
つまり赤字が出た場合は
国会の承認を経て税金から充当されることになってる

いくら赤字になっても会長が国会で頭を下げればチャラになるため
毎年相当な額をグループ企業に流して本体は毎年大赤字にしている
NHK関係のグループ企業にどれくらいプール金があるか調べると面白い

この仕組みはほとんど全ての特殊法人が利用している
全ては官僚OBが美味しい思いをするための仕組みであり
国民に対する重大な背信行為だがなぜか明るみに出ない
官房機密費でマスゴミを抱き込んだ成果だろう
噂ではこれらのプール金は100〜200兆あるという


06. 2010年8月26日 22:32:41: d31nD3GByg
海外なら映画化決定な内容ですね
映画インサイダーを思い出します

しかし公共放送は視聴者の放送受信料でなりたってますからね
公明正大は義務であると思います

しかしここまで典型的な腐敗した組織とは


07. 2010年8月27日 00:40:51: kbjD6Oqr1Y

広告のないNHKに電通の影響がないように思われがちですが、
民放以上に始末が悪いのが実態です。

株式会社のNHKエンタープライズやNHKエデュケーションに、
番組製作協力費としてお金を入れて、番組内容に口をはさんでいます。

視聴者は、中立だと思っているから、罪は大きいです。

国賊電通の意向は、国営放送も害しています。


08. 2010年8月27日 06:20:16: oKnKZaxOzs
NHKは小沢献金騒動について検察からのリークでニュースを垂れ流した。
そのことについて視聴者から質問が相次いだ。
「リークがあったかも知れない」と視聴者に誠実に答えた人が首になり
「リークはない」と嘘をついた者が居座り続ける。
視聴者からお金をとる腐った組織だ。

09. 2010年8月27日 11:58:05: ObJAkHAXmk
原口は何をしているのか、総務相としてなにもして来なかった、原口も、菅の一味なのか?国営放送だけでも人事を一掃しまともにしてほしい、1曲でもまともな報道してくれれば洗脳された国民も目が覚めると思うのだが!!

10. 2010年8月27日 19:34:01: NKGBUbkb9A
07>>広告のないNHKに電通の影響がないように思われがちですが、
民放以上に始末が悪いのが実態です。
株式会社のNHKエンタープライズやNHKエデュケーションに、
番組製作協力費としてお金を入れて、番組内容に口をはさんでいます。
視聴者は、中立だと思っているから、罪は大きいです。
国賊電通の意向は、国営放送も害しています。


07さんのご指摘通りです。
NHK関連会社G.メディアは、電通から金をたんまり頂いています。
キャラクターを電通と山分けしている。
従って、NHKと数々の利権を共有して、番組を操る。
朝日に小沢攻撃させるのが効果的と云う電通戦略に、
放送のNHKもあります。
国賊電通は、お金でNHKを害しています。


11. 2010年8月27日 22:57:25: dt8a9Dgpi2
免許の更新の時もらうあの教本、ほとんど読まずに捨てられているゴミクズ行き状態だがあの教本たしか電通がからんでいたはず、誰か教えてくれませんかとにかく何でも金儲けの電通それも莫大な金がらみばかり明らかに独占禁止法に違反しているだろう公正取引委員会は何もしないのか絶対におかしい。しかしあの教本、近くのコンビ二のゴミ箱に捨てられていたり免許センター内の花壇に捨てられていたのには笑った。

12. 2010年8月28日 14:22:08: SmWZ2HP1WI
>自民党の安倍晋三、中川昭一氏らの介入があって放送直前に改変された

なんと、ネットウヨのアイドルコンビではないですか。


13. 2010年8月29日 11:47:44: o4dGKjxaqI
>>04
ナチスのホロコーストの所謂捏造論は、アメリカ軍産複合体の隠れ蓑とも云うべき存在の、「キリスト教原理主義」等を操る黒幕らが、意図的に流布させた最も悪質なデマゴギーと云われている。
例のオシュフェンチム(アウシュビッツ)強制収容所をはじめ、解放後それらの廃墟に残された夥しい遺体や毛髪から、身の回りの遺留品の山の動かぬ物証をはじめ、何より当時アウシュビッツの所長として君臨の上、暴虐の限りを尽くし、戦後すかさず逃亡の隠れ家で逮捕され、死刑判決を受けた、ルドルフ・ヘース自らの克明な獄中告白記でも、今更論ずるまでもない明白な歴史上の蛮行事実ではないか!
また「南京事件」否定まで抱き合わせているが、当時南京に滞在中のナチス党員ラーベが、この事件の詳細を本国に通報し、手記まで残していたのではないのか。
お前らウヨクが、国際的定説としてのホロコーストまで一緒くたに含め、如何に都合よく得々と吹聴し、ナチスの蛮行までムリヤリ庇い立てしようが、武器の販売などで当時の中国(国民政府)をウラで援助していた、所謂同盟国のナチスドイツでさえ、すでに「南京事件」を、事実として把握していたのではなかったのか。

14. 2010年8月29日 20:48:46: 2kygrfHAsQ
NHKは、CIA、KCIA直属の放送機関であるとすれば、受信料払う人はおめでたい。

15. 2010年8月30日 23:54:06: z5uQPVPWWg
「従軍慰安婦」ということば自体は当時使われていなかったかも知れないが、
性病対策として軍が民間委託のようなかたちで慰安所を設置し、中国、韓国その他の国から良い就職があると女性を騙し、拉致し売春を強要したのは事実。
自分の脳は洗えないけれど、顔くらい洗って色んな文献にあたって事実を見詰めたいもの。

〉〉4 癒えない心身の傷を抱えて生きている高齢の生存者を鞭打つような「正     論」の性論にあきれてしまう。
    旧い男が語る当時のドキュメントとして読ませてもらいました。


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