★阿修羅♪ > 雑談専用36 > 377.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「説明責任」の中身について
http://www.asyura2.com/09/idletalk36/msg/377.html
投稿者 smac 日時 2009 年 5 月 19 日 08:51:16: dVqzW59EefGnc
 

(回答先: 総選挙のときが最大の攻撃を受けるときでしょう。 投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 5 月 18 日 23:46:10)

 ども、ダイナモさん初めまして。
 私も政治板にあったダイナモさんの記事にレスしようと思っていたのですが、あれよあれよと言う間に埋もれてしまい、タイミングを逃した者です。
 書きたかったテーマは、西松事件が総選挙にどう影響するか…ではなく、西松事件に関する小沢氏の「説明責任」とは…というものです。
 このスレのテーマから見れば、少し脱線かも知れませんが、まあ雑談板でもあることだし、お許し頂けると信じ、拙文をしたためます。

>大衆を納得させる説明ができない限り、小沢に対するイメージは変わることはないでしょう。

 同意です。
 しかし「強欲・小沢」のイメージは、とっくの昔に固定されているものですから、いまさら「イメージアップ作戦」など無意味でしょうね。
 ただ「大衆を納得させる説明を」と言う時、その前段階として「大衆は何についての説明を求めているのか?」ということが重要になってきます。
 新聞各紙、放送、ブログ等、各種ネット世論を見ても、私にはそこのところが、とても曖昧に感じるのです。
 いくつか選択肢を列挙しましょう。

(1)自身の公設秘書が逮捕、起訴されたにも関わらず党の代表という要職に留まっているのはおかしい。道義的にも辞任が当然だし、無理に続投すれば党に迷惑がかかる。
(2)陸山会が受け取った政治団体からの献金は西松建設による賄賂の色彩が強く、小沢が何らかの便宜供与と引き換えに入手した疑いが濃厚である。この疑いが晴れるまで、大衆は小沢が党代表の地位に居ることを承認できない。
(3)西松事件に限らず、小沢は違法スレスレの集金テクニックを駆使して資金を調達してきた前科がある。「今はクリーンだ」と言われても、とても信用できない。

 …とまあ、だいたいこんなところだと思いますが、(1)以外は、到底「説明不可能」な単なるバッシングです。
 まあ(1)については「検察の捜査に不当性が強く疑われている状態で引責辞任することは、容疑を認めることと同義であり、容疑者が否認している以上、辞任する義務も必要性もない」…という説明で大部分の人は納得できるでしょう。

 問題は(2)と(3)です。
 これは事件の法的側面と関係なく、各個人が持つイメージや偏見から来る「いいがかり」のようなものですから、反駁することは出来ても、相手を納得させる説明など、出来っこありません。

 (2)の「献金の賄賂性」については、そもそもその「有無」ではなく「程度」が問題であり、あらゆる献金は「多少の賄賂性」を含んでいるものですから、一般論として献金の「賄賂性が疑われる」のは当たり前の話なのです。
 そして「多少の賄賂性」で「多少」のうち、許容できる範囲を合法と定めているのですから、違法性を問えない献金について「道義的に許容できないダーティな金」と非難するのも的外れでしょう。

 真偽のほどは定かでありませんが、だいたい世間一般的に「男は浮気する動物」と言われています。
 しかし、現場を押さえるどころか、ホテルのライターや女性からのメール履歴すらないのに「アンタ、浮気してるでしょっ! 理由は、アンタが男だから」などと奥さんから責められるのでは、旦那さんもたまったものじゃありません。

 企業が何の見返りも期待せず政治家に献金するはずはない…という「賄賂性」疑惑の根拠は、この「アンタ男だから」と同じです。

 さらに「独身時代、女遊びが激しかった」ことを根拠に浮気を疑うのは、上記(3)の疑惑にあてはまりますね。

 (2)や(3)のような根拠で浮気…じゃなかった収賄の疑いをかけられた場合、いったいどんな弁明の仕方があるというのでしょう?
 「私は潔白だ。信じてほしい」としか言いようがありませんよね。
 ところが、大衆(マスコミ)は「信じられない」から「説明責任を果たしていない」などと頓珍漢な事を言っています。
 きっぱりと「便宜供与したことは一度もないし、もとよりその権限もない」って説明しても、事件とは関係のないイメージや偏見から「信じられない」と繰り返す相手に対して、それ以上の弁明は不可能でしょう。

 マスコミは当初、(1)の容疑について違法性、悪質性が高いと想定して、小沢氏に「説明責任」を求めていましたが、捜査が暗礁に乗り上げ、検察の不当性や捜査の不可解さが目立ってきたために、事件とは直接関係のない(2)や(3)を攻撃材料として使うようになりました。
 そのマスコミ報道を受けた大衆は、「違法ではないとしてもグレーでダーティだ」と言うイメージを抱き、自分でも何の説明を求めているのか分からないままに「説明責任を果たせ」と連呼しています。

 私は、そうした人々が「事件に関する説明(=悪質犯罪か冤罪か)」と「小沢とカネに関する説明(=ダーティかクリーンか)」に区別をつけれるようにさえなれば、「説明不可能」なものに対して自分たちが「説明」を求めているのだと言うことを納得できるのではないかと思っています。

 長くなりましたが、最後に、大久保秘書の「虚偽記載」容疑に関する私の意見を述べて終りにしましょう。

 検事総長は会見で「虚偽記載」が悪質な犯罪であると主張しました。
 なぜなら「虚偽記載」が献金の賄賂性を隠蔽するものだから…というのが樋渡氏の会見主張における骨子です。
 つまり「虚偽記載」は「賄賂」を「献金」にすり替える行為だから「悪質だ」と言うことです。

 であれば、該当の献金が「実は賄賂であった」事を立証しなければなりません。
 しかし、検察はそれを果たせず、最終的に「虚偽記載」のみの容疑で大久保秘書を起訴しました。
 この時点で勝負は終わっています。
 該当献金の法的な賄賂性の認定なくして、「虚偽記載」の犯罪性は問えないのであり、樋渡氏は会見でそれを認めてしまっているのです。
 これだけで、(1)に関する説明責任の問題は解決します。
 大久保秘書の弁護側も、すでにそれは気付いているでしょう。
 したがって、検察は公判を維持できず、裁判が開始されれば早い時点で無罪が確定すると思います。
 裁判が始まる前でも、大久保秘書が保釈され、マスコミに対してこうした弁明を公表すれば、空気は一転して「冤罪疑惑」に様変わりするだろうと予測できるのです。

 ところが、大久保秘書はいっこうに保釈されず、公判の開始時期についても未だ未定のままです。
 もし、総選挙が終わるまでこのままの状態が続くようであれば、私はこの事件が「政治的謀略」であった可能性を強く懸念します。

 ではでは、乱筆乱文、失礼します。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 雑談専用36掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。