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(回答先: 革命の想像力（冷笑と排除の論理を越えて）−１ 投稿者 ＳＷＡＮ 日時 2010 年 2 月 17 日 04:05:00)
革命とは何か。根源的な変革である。それはまずどうやって起こるのか。一人ひとりの感覚が根源的に変化するのだ。革命は理性ではない！感覚から始まるのだ！では去年の夏、何が変わったか？私たちが変わったのだ。政権交代については様々な説明がなされている。自民党の迷走、マスコミに対するネット言論の拡大、などなど。だが、その前に、私たちは現実感覚として気づいていた。十年以上も私たちの生活は日々苦しくなっている。私たちがあくせく働けば働くほど、生活は厳しさを増していく。若者たちは定職がなく、結婚することさえ「夢」となりつつある。そんな私たちにマスコミは何をもたらしたか？彼らはそれを「甘え」といい「自己責任」を主張した。さらに努力せよと。「勝ち組」として生きろ。「無能な人間」は「負け組」となり惨めな人生を送る、と脅され続けた。そして私たちの間のホンのちっぽけな差異が誇大に拡大され互いに差別しあい、罵倒するよう仕向けられてきたのである。「ネアカ」と「ネクラ」、「大和民族」と「朝鮮人」，「ネットウヨ」と「ブサヨ」，「国賊」と「売国奴」，「老人」と「若者」，「喫煙者」と「嫌煙者」など。
驚くほどの小集団に分割され、互いに罵しり合うように仕向けられてきた私たちが、去年の夏、政権交代のスローガンに期せずして一致した。民主党に投票しただれもが、今とちがう未来を求めたのである。年間３万人以上の人々が絶望と孤立の果てに自ら命を絶っている。しかも、10年以上ずーっと続いているのだ。このことを為政者のだれもが真剣に取り上げなかった。「甘え」「自己責任」「改革の痛み」「負け組」の紋切り型の論評で切り捨てられてきた。私たちにとって、自殺は議論の対象ではない！それは、まごうことなき明日の私たち自身の姿なのである！私たちは夢見た。人の痛みを痛みとして共有し、共に解決していく社会を。人間を効率の前に切り捨てず、活かし発展させていく社会を。この瞬間、私たち一人ひとりの意識が根源的に変わったのだ。この私たちの変化が確かなものであるかぎり、反革命の策動は、それがどんなに強力なものであろうとも、ことごとく失敗に帰するであろう。
新年度予算を決する通常国会の冒頭、鳩山首相は言った。「命を守りたい！」と。未だかつて、このような言葉を叫んだ首相があっただろうか。あの言葉はおしきせの作文ではなかった。彼の心からの肉声であった。人間の言葉が首相の口から発せられる。これが革命なのである。彼の言葉は「現実家」からは冷笑され、若僧の理想と嘲笑されている。だが、人々の心からの願いが「理想」と呼ばれるのなら、なぜ「理想」は現実と化してはならないのか？現実家諸君、冷笑していればいい。だが君たちが胡座をかいているその現実こそが、やがて君たちを「歴史のごみため」へ葬るであろうよ。
革命の想像力は、今、新しい言葉を求めている。その言葉は、人々を分断し、差別し、排除するものであってはならない！政治的変動は、革命の想像力の単なる表出にすぎない。そして、その想像力をさらに豊かに、確実なものにすることが、今、私たちに求められている！
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