http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/545.html
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大阪府が絶滅危惧種オオタカの棲む森の１部を伐採しても工事を進め、完売しても約1,000億円の赤字が出るとされる箕面森町ニュータウン。 平成20年6月5日公表の橋下知事が音頭を取る「大阪維新」プログラム（案）においても、箕面森町（水と緑の健康都市）については、「第１区域は、引き続き事業の完成を目指す。」ということがことが示されています。http://www.pref.osaka.jp/minoh/minohseibijimusyo/ishin.html
大自然のしっぺ返しは強烈です。
箕面森町への交通手段として大阪府道路公社により建設された箕面トンネルですが、
明治の森箕面国定公園 箕面の滝 なんと人工の滝だった！
http://homepage2.nifty.com/okonomigaki/2007-08/p1.html
に書かれているように、ＭＢＳ毎日放送が2006年12月中旬に放ったスクープ（調査報道番組「ＶＯＩＣＥ」）が、関西でも名だたる景勝地・箕面の滝が、いまや人造滝である事実を報道した。トンネル内で地下の水脈を切断したために毎分９トンもの水が湧き出し、その結果、トンネルの周囲にある５つの川の水が枯れた。そのひとつが箕面川。この川は箕面の滝へと続き滝に落ちる水量も減る。そこで、トンネル内の溢れた水をポンプで吸い上げ、いまは川へ還流している。詳しい水量は不明ながら、箕面の滝に流れ落ちる約２割はポンプ水。しかも、ポンプを動かす電気代は、年間３千万円。
それだけではなく、トンネルの大量のわき水には有害な発癌物質であるヒ素が基準値を上回るほど含まれています。
千里川の水質監視結果について
http://www.pref.osaka.jp/kankyohozen/sei-hai/senri.html
砒素 （単位：mg/L、 環境基準値：0.01mg/L、 農業用水基準値：0.05mg/L）
唐子２号橋 大阪府 0.022
（参考）トンネル湧水 道路公社 0.030mg/L
この環境基準値の３倍のヒ素を含むわき水を箕面の滝(箕面川）に流しているとすればどうなるでしょう。そこで、箕面市の水道の水質を調べてみました。
平成22年度箕面市上下水道局水質検査計画
http://www.city.minoh.lg.jp/jyousui/documents/h22suisitukensakeikaku.pdf
箕面川：ヒ素及びその化合物の最大値 原水 0.003 mg/L 給水栓水 0.001 mg/L
水道水のヒ素濃度は環境基準値：0.01mg/Lの1/10の濃度になっています。トンネルの湧き水を流す前と後とでどう変わったかの資料は有りませんが、高濃度のヒ素を含む水を流し込んでいることには変わり有りません。
また、千里川の対策もとられていません。
確かにトンネルができて便利になりました。しかし、その後始末がまだ為されていません。人工滝の電気代年間３０００万円、環境基準値：0.01mg/L以上のヒ素を含む汚染水は箕面川と千里川へ垂れ流し。水道水源の箕面川のヒ素濃度を上げているとすれば、その付けは大きかったといえます。
また、千里川のデータには、大阪府として、わざわざ農業用水基準値：0.05mg/Lを書いて有ります。これには恣意的な意図を感じます。これから連想されたのはXXヒ素ミルク事件です。これ赤ちゃんの成長を促す為にリン酸化合物を粉ミルクに混ぜた際に、安物のリン酸化合物を使った為にヒ素が入ってしまったと記憶しています。窒素N,リンＰ、ヒ素Asは周期律表で１５の列に立てに並んでいます。つまり、リンとヒ素は兄弟元素なのです。肥料は窒素、リン、カリが主成分です。やはりリンがあるため農業用水はヒ素濃度も上がりやすいと考えます。わざわざこの数値を書くことで安全だといいたいのでしょうか。
ヒ素（As）とその毒性
慢性中毒は汚染された飲料水を長期間飲用した場合，あるいは金属精錬，亜ヒ酸や農薬製造のときに三酸化ヒ素を含む粉じんおよびフュームに被曝した場合に起こる。症状としては，色素沈着症，角化症，多発性神経炎，気管支肺疾患，末梢循環障害などがあげられる。アルシンによる急性中毒は非鉄金属製錬所やタンクの清掃現場などで発生し，溶血の結果 ，ヘモグロビン尿，黄疸，腹痛を引き起こす。ヒ素の遺伝毒性は研究により結果が分かれている。発がん性に関して人では呼吸がんと皮膚がんを引き起こし，ヒ素曝露と発がんの因果 関係も疫学的に実証されているが，動物実験では未だに確認されていない。特別な曝露のない場合では，ヒ素は主に食事を介して摂取され，全身各臓器に分布され，尿と糞から排泄される。作業現場気中許容濃度はACGIHの提案ではアルシンは0.05ppm，ヒ素元素と無機化合物（Asとして）0.01mg/m3 (TWA)である。（李 卿 「労働の科学」52巻1号)
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