タミフルが異常行動の原因だとする仮説の不合理　　　　西岡昌紀（内科医）西岡昌紀

数年前、インフルエンザに罹患した若年者に飛び降り等の異常行動が多いと報告された際、日本のマスゴミは、こうした異常行動の原因は、治療薬であるタミフルに原因が有るのではないか？と言った趣旨の報道を繰り返しました。

しかし、これは、おかしい。こうした報道が始まった直後から、私は、こうした科学的根拠を欠いた報道に驚き、こうした無責任な報道を糾弾して来ました。こんなバカな話を信じて、インフルエンザにかかった子供にタミフルを飲ませない親が出たら、逆に、インフルエンザ脳症にかかる子供が増える事を恐れたからです。

タミフルを飲んだ子供たちは何故タミフルを飲んだのでしょうか？言ふまでも有りません。インフルエンザもしくはインフルエンザが疑はれる発熱疾患にかかったからタミフルを投与されたのです。そして、インフルエンザには、元々、脳症を起こす場合が有るのですから、そうした異常行動を示した患者が、異常行動を起こした原因としては、先ず、インフルエンザその物を疑ふべきであって、タミフルの副作用であるとする「新説」には、何も根拠が無いからです。

下のニュースをお読み下さい。このニュースに依れば、新型インフルエンザの患者は、従来の季節性インフルエンザの患者よりも、脳症を起こす頻度が高いのだそうです。

この差が統計的に有意で、かつ、タミフルの服用率に差が無いとすれば、この差は、インフルエンザ・ウィルスの種類によって脳症の発症率に違いが有る事に成ります。

そうだとすれば、脳症の発生率は、タミフルを服用したかどうかではなく、インフルエンザ・ウィルスの種類によって左右される事に成りますから、この報告は、インフルエンザに罹患した患者が脳症による異常行動を起こす原因は、タミフルにではなく、インフルエンザその物に有った事を示唆して居ます。

日本のマスゴミは、数年前、タミフルについて、何ら根拠の無い印象報道を行なひ、多くの子供たちをインフルエンザ脳症の危険にさらした事を反省して居るでしょうか？

■新型インフルで異常行動、季節性の１・５倍
(読売新聞 - 04月25日 03:03)

新型インフルで異常行動、季節性の１・５倍
（読売新聞 - 04月25日 03:03）

　新型インフルエンザで脳症になった子供が意味不明なことを言うなどの異常行動を起こす割合は、季節性の１・５倍に上ることが、厚生労働省研究班（主任研究者＝森島恒雄・岡山大教授）の調査で分かった。

　盛岡市で開かれている日本小児科学会で２４日発表した。

　研究班は、昨年７月～今年２月に新型インフルエンザで脳症と診断された１５歳未満の１６０人を調査。２００５年１月～０６年１２月に季節性で脳症と診断された１５９人と比較した。

　脳症の子供のうち、けいれんを起こした割合は新型が４９％で、季節性の７８％を下回ったが、異常行動の割合は５６％で、季節性の３８％の１・５倍だった。新型の脳症患者の脳をＭＲＩ（磁気共鳴画像装置）で調べたところ、２８％に脳の一部が白く映る「異常」が見られ、うち１１％は左右の脳をつなぐ「脳梁(りょう)」に集中していた。研究班は「脳梁には、感情や行動を制御する働きもあり、脳梁の障害が、異常行動につながった可能性がある」と分析している。

　森島教授は「次の流行では、新型の感染が乳幼児にもっと広がる恐れがある。乳幼児は十分な感情表現ができないため異常行動が分かりづらい。親は注意が必要だ」と指摘している。

01. 2010年4月25日 20:21:49: Ck58DUhWZ6
この子どもたちに対するタミフルの投与の状況は
どうだったのでしょうか。
新型と診断された場合、タミフルを投与される場合が
多かったようですが。

02. 2010年4月26日 07:16:03: PUIjIUXmZA
もしこの投稿者が現役の医師であるのなら、これが日本の医療の限界だと判りました。現実はこうなっているという確認ですが。
「インフルエンザ脳症の原因が治療薬である」
と少しも判っていない。
しかもこんな病名「インフルエンザ脳症」などといういい加減根拠もないものが世界に共通しないと判っていない。
日本の医療界の現実は分かっていましたので、いまさらという感もしますが。

医師は「すべては上（権威筋）から与えられる」という虚育システムの中にどっぷり浸かってしまい、自分で考えることが出来ない、また考えようとしない、このようにまるで宗教組織の中で自分の地位を守るだけを考えているような・・・。
問題はタミフルに限ったことではありません。
厳しい批判ですが、
医師の影響は実際に患者に向かいます。
いつも受けるのは患者です。正しくても間違っていてもです。

母里啓子先生などのお話を聞いた事もないのでしょう。それは医学会では意図的にかき消されているからです。
医学会の権威筋というのは既得権利を守るひとたちが長く居続け過ぎたようです。

既成宗教団体とじつによく似ていているのです。その中で組織側の下部役員がこのよう「教え」を出して組織の維持を図る。それが不勉強なのか、「知っていて」なのかは不明だが。

03. 2010年4月26日 07:38:16: PUIjIUXmZA
もうひとつ。
「科学的根拠」などという言葉に騙されやすい。これは一般人どころか専門職に多いのです。
「教授」とか「研究者」かなり地位の高い人達の「学術論文」等を信じてしまう。
片側からの「科学的」情報だけを信じてしまう、しかもそれはあくまで自分の上位に位置する立場、やはり行き着くところは「権威筋からの情報」に偏るのです。

インフルエンザ・ワクチンが無効だーーーーというそれこそ大好きな「科学的証拠」が現実にあるのにーーーそちらの方は非科学的だとーーーー切り捨てる、無視する。

そんな自称「科学者」など本当は非科学者の類であり、ただその地位を守って生活の手段としているだけの「無能者」勘違い情報を出しているとしたら、益すゴミと同類になるでしょう。

いまさらタミフルの真実など世界中でばれているのです。
それをまだ弁明しようとしている医師が多いとしたら、もうこの国の医師達のレベルがあまりにも低いという表明でしょう。

日本人がバカばっかり国民と思えばこんな発言も平気で発せられるのでしょうが、もうネットでは通用しません。
しかも「大学教授」という立場にありながら、というよりも、なにか裏で研究費というからめ手が潜んでいるのでは？　（製薬企業はかなりの研究費を供与している）
また「日本小児科学会」などという権威団体もただ自分たちの研究発表ごっこ的集まりであって、○○学会などとはどれもこれも似たようなものです。

日本創傷治療学会という様なものを見れば判ります。
「消毒薬が傷治療には要らない、むしろ無消毒の方が治りがよい」
という一部の医師達が実際に治療を実践して比較しているのに、未だにそれを公認もしない、いわゆる「ゴミ情報」にしてしまうという体質ーーどれも同類です。

「科学的」とか「教授」とか「厚生省」とか「○○学会」とか言うけど、歴史が物語っている証拠は、その時「科学的」だと言っていたものが、現在では「非科学的」になって消え去ってしまった事例が数え切れないほどあります。

この阿修羅掲示板という意味は「権威（もちろん科学的などという言葉も含む）などに左右されずに真実を探るための」とあります。

そして発信者は権威など必要ない、まったくの素人でも同等に真実だと思った情報を掲示できるのです。ここでは権威と素人は対等なのです。

04. 2010年4月26日 17:50:47: uEzQlshSzQ
西岡昌紀氏ご本人なのだろうか？それとも誰かのいたずらなのだろうか？それに触れる人がいないのが、不思議。マルコポーロ廃刊の元の人ですよね？なぜにいまごろタミフル問題？しかも脳症の原因とされる風邪薬はスルー？よくわかりませんが興味はわきました。

05. 2010年4月27日 13:11:56: 7urbxLIK66
タミフルを語るなら、タミフルの利権、インフルエンザ騒動でのワクチン利権がどうなっているのか？　　語って欲しいな！

06. 2012年11月10日 02:00:13 : Ys7JeUXkyV
大体だよ、多くの人々に見て欲しい人が、ミクシイなんて使うか？
紹介が必要？ハナから却下って思ってしまう人だって少なくない。
　もっと公共的なサイトを使うべき。

　
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