イスラエル医療団は違法性阻却事由

日本で医療行為をするには、医師法のもと日本の医師免許が必要であることは明らか
しかし何ゆえイスラエル医師が日本で診療行為ができるのか
イスラエル医師団が入ったのは宮城県栗原市
栗原市はイスラエルと（どこの市かは不明）友好姉妹都市を締結しているらしいが市のウェブサイトには公表されていない

イスラエルは世界を動かしていると言っても過言ではないユダヤ人の国である
日本は杉原地畝が大戦時多くのユダヤ人を助けたと言う歴史もあり日イ友好議員連盟、日イ商工会議所、日イ親善協会、日イ友好平和協会など比較的国際関係は良好である
だからと言って、外国医師は診療できない
この診療行為には決して見過ごしてはならない裏がある

官僚の都合よい法解釈である　都合良い法解釈はえてして、我々市民を地獄に突き落としたりするし　小沢問題も無関係とはいえない

では本題にはいる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
外国の医療団の申し出があって、被災地での医療ニーズがあれば受け入れられる可能性はある　しかし被災地の厳しい状況で言葉も分からない医師に診察されても不安が募るだけかもしれないそういう意味ではニーズは少ないのではないだろうか

では、法的な解釈はというと　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
この緊急事態において医師を派遣する国と外国人医師を必要としている行政があるということを前提としてどうしても外国人医師に診療をさせたいのであれば、医師法を適応しない場合がある　医師法違反は刑法上で罰せられるが、その抜け道とは「違法性阻却事由」である

違法性阻却事由とは民法・刑法上は正当防衛や緊急避難などにあたり「通常は法律上違法とされる行為について、その違法性を否定する事由」とされている

超法規的とは法律上規定されている違法性阻却事由には該当しないが法律の解釈上違法性を阻却する事由である

医師法に違反しているが正当な業務であり緊急事態で地元のニーズもありイスラエルの申し出を受理するために何とかするには違法性阻却事由に当たると解釈することである

深読みすれば議員連盟のお偉いさんが、イスラエル大使館からの医師団提供を断るのは何だから、ちょっと何とかできないの！と言われた厚労省医政局医事課の官僚が、法律の解釈上、いわば都合のいい解釈を取り付けて刑法上あるいは超法規的違法性阻却事由でいこうと判断し、日本で医療行為をできるようにしたと言うことでしょう

この解釈は前述のごとく、官僚の胸三寸での判断と言う大きな危険をはらんでいると思われる　　今後も要注意である

しかしイスラエルは世界中散らばったユダヤ人の結束力は強大であり、日本が良好な関係を持ち続けることは決して悪いことではないだろう　　

その後のニュースでイスラエル医師団が南三陸町に入ったという報道がされた　栗原市の医師団は先遣隊であった