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本澤二郎の「日本の風景」(1116) <医療事故大国の日本>など
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/563.html
投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 8 月 02 日 12:12:24: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51992795.html

<医療事故大国の日本>

 病気を治療する仕事は、ある意味では崇高な行為である。誰しもが手を出せる世界ではない。其の分、社会から尊敬の対象ビジネスとなっている。医師・看護師らである。不幸にして、病院で多くの患者の命が失われている。なぜなのか。ズバリ言うと、彼らを特別に過保護する雰囲気が、司法の分野にまで何となく覆っているからだ。官僚の天下りもそれに追い打ちをかけている。医師志望者が金もうけに傾斜している点も問題となっている。

 「医師失格」(長崎出版)を書いた時に取材した自民党の厚生族は「医師に志が無い。偏差値の高い生徒を医学部に押し込む。当人は金もうけの手段として医師になっている」と指摘した。
 さすが厚生族、よく見ていると感心したものである。元日本医師会幹部から参院議員になった人物は「医師や看護師による不注意で命を落とす患者は、法の裁きを受けねばならない。注意義務違反・過失について医師・看護師は責任を負う」と断言した。
 業務上過失事件はれっきとした刑法に違反する犯罪である。法治国家の約束事だ。むろん不注意さえしなければ、刑事事件になることはない。当然だろう。命は地球よりも重い。それでいて、医療事故が法廷では軽視されている。それが医療事故を多発させている要因ともなっている。医療事故大国の日本なのだ。

<宮城県からFAX>

 先月中旬、宮城県の伊藤さんからFAXが届いた。彼女とは「医師失格」が取り持ってくれた縁だ。医師の軽率な薬の過剰投与で夫を亡くした未亡人である。「刑事告訴」はしなかった。突然の不幸にどう対処してよいものやら、ただ右往左往するだけで智恵が回らなかった。
 時間の経過が、病院・医師の不注意・過失によるものであることが判明、民事裁判を起こした。しかし、裁判官も弁護士も医療の素人である。被告は宮城県だ。裁判官は県に軍配を上げた。さらに、プロの弁護士で対抗したが、それでも高裁・最高裁で敗れた。お上の論理が先行したのである。今も別件で裁判をしているという。
 FAXで彼女は「医療側の虚偽・虚構に騙される司法の不条理に情けなく思う」と今の心境を伝えてきた。マスコミもそうだが、強い側に味方する司法に怒りをみなぎらせている。彼女はこれまで「司法は公正・公平・正義が支配していると信じてきた」のだが、それも「このごろは信頼が崩れかけている」といって嘆く。法治の日本への不信なのだ。よく理解出来る筆者である。

<裁判官は加害者の味方>

 「先日7月14日に主人の9回目の命日を迎えた。8年もの間、伏魔殿で翻弄され続け、人生を無駄にしてきたのか、それとも役立っているのか、迷走し続けてきた」「私の裁判は8月31日の判決を待つばかり」とも記してある。
 加害者に味方する司法を、彼女は伏魔殿と決めつけている。その心情は当事者であれば、あるほど理解できるだろう。こんな世界で生きる弁護士の心情はどうだろうか。被害者と共に泣いてくれているだろうか。それとも金さえ入ればそれでいいのか。後者の弁護士が多いという風土も、この日本には間違いなく存在している。
 裁判官も人の子だ。憲法で身分を保証されているのだから、良心に従った判断をすればいい。それでも出世欲の強い裁判官ほど、大きなもの・お上に楯突く判決はしない。余談だが、これらは小沢事件でも、検察や裁判官の訴訟指揮を見れば、一目瞭然である。ロッキード事件がそうだった。冤罪が生まれる風土の司法界なのだから。

<勇気ある被害者へ>

 多くの事故被害者は、医療側の嘘と隠ぺいに屈して、泣き寝入りする事例ばかりである。だが、伊藤さんはそうしなかった。敗れても、敗れても挑戦する。それは亡き夫への最高の供養であろう。同時にイカサマ治療で暴利をむさぼる病院・医師への痛烈な警鐘でもある。同じ過ちを繰り返させない市民運動・社会改革なのだ。
 これこそが本当の社会貢献といっていい。裁判をすることを法は認めているが、実際問題としてある程度の蓄財が無いと不可能である。病院はそれを良いことに高飛車に出てくる。その不条理を安易に受け入れる裁判官なのだ。
 金で法がゆがめられる日本でいいのだろうか。外国の留学生は民主主義の日本・法治国家の日本という教育を叩きこまれて、それを母国に持ち帰っている。実際は違う。そのことを伊藤さんはとことん経験で体得した。
 こんな日本でいいのだろうか。マスコミ・日本弁護士会にも改革の責任がある。政治の責任でもある。裁判官を訴追する機関・弾劾する機関もあるのだが、これを市民・議会も有効に活用していない。最近、同じような医療事故で義弟を失った人物に、このことを教えられたばかりである。

<刑事告訴をためらうな>

 彼女は筆者の刑事告訴の行方にも、重大な関心を持ってくれている。そうした文面がいっぱいちりばめられてあった。 
 真の医療改革、それは年間推定4万人を超えている医療事故死を大幅に減らし、人間の命を尊重する、命を最優先させる社会の構築にあろう。
 志のある医師・看護師を養成する、金もうけの偏差値医師の排除、ベテラン看護師の地位向上だ。そのためにも刑事告訴をためらうな、といいたい。

2012年8月2日記
 

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